マガンダン アラウ、旅ブロガーのファインです。
素晴らしい棚田を見て、バギオに戻ったファインは体力温存に努めました。
なぜなら、サガダにある洞窟はかなりの体力を消耗すると旅人から聞いていたからです。
他にも、崖から吊るされた棺桶も観れるという「サガダ」への好奇心が抑えきれません。
サガダは標高1,500メートル以上の山岳地帯にある村です。
観光のベストシーズンは、10月から2月くらいと言われています。
この時期にお祭りなどの催し物が集中しており、フルーツの収穫時期と重なります。
ただ気候的には、暑いフィリピンの印象とは異なり一年中涼しく過ごしやすいです。
少数山岳民族「イゴロット族」って聞いたことありませんか?
日本がフィリピンを占領した時に、日本軍に反抗した歴史があるマレーシア系民族です。
イゴロット = 山の人
日本では「世界ウルルン滞在記」で放送されてから知名度が上がりました。
ということで、今回は「ハンギング・コフィン」が観られるサガダについて語ります。
べグナスフェスティバル:begunas Festival
サガダの隣にあるアブラ州で毎年11月に豊作祈願の行事で3日間かけて行われます。
フィリピンではとても有名な儀式ですが、ベグナスフェスティバルは観光目的の為ではありません。
伝統衣装をまとった部族の男たちが集落を練り歩き、太鼓の音に合わせて踊ります。
ファインが訪れた時期が2月の為、残念ながら観ることは出来ませんでした。
観光目的でない儀式って、なんとなく興味をそそりませんか?
このアブラ州へはアクセスがかなり悪いので、観光客はほとんどいないそうです。
山岳地方の中でもサガダからさらに奥地にあります。
「BEGNAS FESTIVAL」は、トゥボという日本人はほぼ知らない街で開催されます。
BEGNAS = 神様への感謝
棚田地域らしく、収穫祭や翌年の豊作を願うための感謝祭の意味合いが強いお祭りです。
トゥボには、約10の集落(バランガイ)があります。
そのバランガイごとにベグナスの儀礼は行われているのです。
但し、トゥボ町主催のフェスティバルには、10のバランガイが集合します。
3日間に渡り、
「ミス・コンテスト」
「バランガイ対抗の伝統舞踊」
「綱引き」
「腕相撲」
「スポーツ対抗戦」
などが行われるそうです。
もちろんフェスティバルなので、各バランガイの特産品を販売する屋台が出店します。
女性はタピスと呼ばれる腰巻をつけて踊り、そのタピスは民族ごとに柄が異なります。
アクセス:Access
観光客が殆どいないのは、このアクセスの悪さが原因です。
細い道や壊れそうな橋を渡る事はアクセスが悪い部類に入りません。
日本人には理解不能な、最後に渡る川は人力で漕ぐ筏に車ごと乗って渡るのですからww
台風の通り道で知られるフィリピンですが、もちろん台風時期は陸の孤島になります。
次回フィリピンを訪れる際には、これに参加するために11月を狙っていくつもりです。
サガダからの距離:約219㎞
所要時間:約5時間44分
サガダへの移動方法
サガダは、前回紹介した世界文化遺産「フィリピン・コルディリェーラの棚田群」への途中にある小さな村(30分弱で歩いて行ける)です。
ルソン島北部に位置し、コーヒーの生産地として知られています。
サガダへの移動方法は、空路はなく殆どバス移動になるでしょう。
レンタカーと言う方法もありますが、ファインはあまりオススメしません。
ジュネーブ条約加盟国であるフィリピンは、国際免許が通用します。
但し、標高が高い悪路が続くので運転になれている方のみ選択肢に入れましょう。
<バス:Bus>
フィリピン第2の都市バギオからサガダの距離:146km
所要時間:約6時間半
運行会社:GLトランス(GL Trans)社
運行頻度:1日5便(ベサオ行きも含まれていますがサガダ経由なので大丈夫です)
①05:30発
②08:30発
③09:30発
④11:30発
⑤13:00発
運賃:220ペソ(当日券のみ)(約539円)
※バギオのメインバスターミナルからはサガダ行のバスはありません。
ダングワバスターミナルDangwa Terminalの先にあるセブンイレブンの前から出発します。
バスターミナルというより、寂れた駐車場という感じでした。
自称方向音痴のファインは、このバスターミナルを見つけるのにとても苦労しました。
「BESAO SAGAD BONTOC」という青い看板が目印となります。
<色の谷:Valley of colors>
バスでバギオを出発後、一軒一軒の建物がカラフルな色に塗られている丘があります。
車窓から見ただけなのですが、ブラジルのファベーラに少し似ていますね。
トイレ休憩は2回ありますが、トイレ使用するには3ペソ(約7.35円)必要です。
色の谷:Valley of colors
ワインディングロードを通って、サガダの「ツーリストオフィス」の前に到着します。
ここで観光客は全員「ツーリスト登録」をしなければなりません。
環境税50ペソ(約123円)を支払うと、登録番号記載のレシートとサガダの周辺マップを貰えます。
サガダの観光地へ行く際には、義務として必ずガイドを付けなければなりません。
その時に、レシートに記載された登録番号が必要となるのです。
★マニラの「クバオバスターミナル」からサガダの距離:約377km
所要時間:約12時間
コーダライン社が1日3便運行
20:00発
21:00発
22:00発
運賃:770ペソ(約1,888円)
★バナウェイからサガダの距離:約64km
所要時間:約100分
バナウェイ⇒ボントック経由⇒サガダ
バナウェイ⇒サガダ
運賃:直行便が300ペソ(約735円)で、経由便は直行便より若干安いです。
車両はハイエースのバンタイプで、バギオ発より距離は近いのに運賃はなぜか高かった💦
ちなみに、運賃は交渉制です。
ファインが訪れた時は、コロナ前の情報なので少々古いかもしれません。
運賃でぼったくられないように、運賃相場を参考にしてくださいwww
天空都市バギオ:Baguio
一年中熱いイメージのあるフィリピンですが、バギオの年間平均気温は20℃なのです。
標高1,500mに位置し、治安が良いので、日本の軽井沢の様なイメージでしょうか。
フィリピン人にとっては憧れの避暑地として多くのガイドブックに紹介されています。
近年日本人には、英語留学地として有名になりつつあります。
標高が高いので、ファインが訪れた2月の気温は10度以下の日もありました。
別名:夏の首都(Summer Capital)
個人的には、ベトナム編で紹介した「サパ」の雰囲気に似ている印象を受けました。
ファインがバギオを推奨する理由の一つに治安の良さがあります。
ぼったくられるのイメージが強いフィリピンで、お釣りを誤魔化してこないのです。
バギオの主な交通手段は、ジプニーとタクシーの2択になります。
バギオでぼったくりを警戒してタクシー降車時には、失礼なことをしたと反省しました。
目的地で運賃を支払うとき運転手さんが、細かいお釣りまで正確に返してくれたのです。
フィリピン国内ではチップ文化があるので、お釣りは殆ど返してくれませんから💦
女性一人旅でも、ここバギオでは安心してタクシーに乗ることができますよ。
アクセス:Access
マニラからの距離:約245㎞
マニラからの所要時間:約5時間半
サガダ観光:Sagada Sightseeing
<洞窟ツアー:Cave Tour>
サガダ観光の代名詞である「洞窟ツアー」は避けて通ることは出来ません。
以下で紹介する「ハンギング・コフィン」と並び、観光の目玉となっています。
★「スマギン洞窟Sugong Cave」と「ルミアン洞窟Lumiang Cave」のセットツアー
所要時間:3時間
料金:1,000ペソ(約2,452円)
2つの洞窟が中で繋がっているそうですが、ファインはこちらには参加していません。
★スマギン洞窟:Sumaging Caveのショートコース
所要時間:60分
入場料:800ペソ(約1,961円)
観光案内所を出発して、車道を約30分くらい歩いたでしょうか。
手作り感のあるお土産小屋の側に、洞穴へと続く入口があります。
絶壁を横目に山道を200mほど降ります。
ちなみに、洞穴入口にもたくさんの木棺が無造作に置かれていました。
無造作に置かれた木棺は、崖につるす予定だったものだそうです。
サガダに到着後、「ガイド必須」の意味がこの洞窟を見学して初めて理解できました。
ガイドさんがランプに火を灯し、洞窟探検ツアーが始まります。
ガイドさんがいないとおそらく無事に戻ってくることが出来ません。
ロープを使って昇る所もあり、濡れてもいい服装、汚れてもいい服装で行きましょう。
洞窟内にはコウモリが多く生息していて、普通にコウモリの糞が落ちてきます。
最近は、コロナの影響でコウモリに近づくのを恐れて洞窟観光は人がいないようです。
この洞窟は、いままでの洞窟や鍾乳洞の中でも一番難易度が高かったです。
運動靴がないとかなり厳しいので、サンダルの方は洞窟に入らないようにしましょう。
まあ、水位次第で途中で一度裸足になるんですけどね。
体力にやや自信のあるファインですが、かなりハードな洞窟体験でした。
ファインが参加した探検コースは、約1時間の初心者コースです。
中級者向けには、3~4時間のコースもあるみたいですが、初心者コースでも十分でした。
ガイドさんの話では、過去にレスキュー隊が出動したこともあるほど過酷みたいです。
それも納得、洞窟内は照明や命綱、案内標識等一切ない真っ暗闇の地下迷路ですから。
※洞窟探検は16時の入場制限があります。
<キルテパン:Kiltepan>
山頂からの雲海の絶景が楽しめるインスタ映えスポットです。
結論から申し上げますと、寝坊しました。
早朝3時半起きで山頂を目指す予定が・・・・・洞窟ツアーの疲れからでしょう。
雲海と日の出のコラボレーションを見逃してしまいました!
参加した方の話では
「感動したよ」
「なぜ来なかったの」
とのお言葉を頂きました。
早朝なので、空腹になると考え就寝前にお菓子をリュックに詰めて準備していたのに!
子供の遠足の前日のような気持ちで用意していたですが・・・・・・・・残念
ハンギング・コフィン:Hunging Coffines
「エコー・バレー」で見られるハンギング・コフィン(18体の吊るされた木製の棺)
天により近づけるように遺体の入った棺を岸壁に吊るすイゴロット族の風習です。
2010年に、この風習を最後に現在は行われていません。
2000年以上続いた「イグロット族」の文化は、キリスト教の影響を受けたのです。
クリスチャンとなったイグロット族は、キリスト教の教えに従い、土葬へと変化したのです。
ちなみに、エコーバレーまでは観光案内所から約30分かかりました。
バレーかな?運動場、教会、墓地などを通り抜けます。
獣道を通るので、本当に正しい道か不安になるような道が続き、崖を下りたらありました。
2000年以上の歴史がありますが、ガイドさんの説明では現在は行われていないとのことです。
<棺を吊るしている4つの理由>
①先祖代々の霊に近づくことができると信じられていた
②遺体が地面に埋もれてしまうことへの恐怖
③遺体の腐敗を嫌ったこと
④野生動物の頭部の持ち帰りを逃れるため
⑤転生への願い
⑥より天国へ近い場所へ
公開されているのがエコー・バレーだけで、他の村にもハンギング・コフィンはあります。
但し、神聖な領域で住民以外は立ち入り禁止なので観光客が観れるのはエコー・バレーのみ。
営業時間:7:00~18:00
入場料:10ペソ(約25円)
※写真に写っている椅子は「サンガジル」と呼ばれる儀式に使われる「死の椅子」です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
今回ご紹介した「サガダ」はいかがでしたでしょうか?
「サガダ観光」に必須のガイド料は、300ペソ(約735円)と少々高額です。
ファインは、語学留学に来ていた日本人たちと割り勘にしたので安価で済みました。
インフォメーションセンターでは、ひとり旅の場合はおそらく声をかけてくれます。
「同じツアーを希望している人がいるんだけど一緒にどうですか?」
「あなたの希望するツアーに参加する団体がいるけど、合流しませんか?」
ガイドがいないと洞窟の入口で止められますので、迷わずokしたほうがいいですよ。
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