ブエナスタルデス、旅ブロガーの「ファイン」です。
あなたは、メキシコが誇る3大スポーツというのをご存じでしょうか?
1つめは「サッカー」です。
メキシコにおいてサッカーは、国技と勘違いするほどに人気があります。
2つめは、「闘牛」です。
スペインの植民地時代に影響を受け、現在では人気のあるスポーツになりました。
そして3つめは、今回ご紹介する「ルチャ・リブレ」です。
中南米で盛んにおこなわれている格闘技でスペイン語で「自由な戦い」を意味します。
ということで、今回はメキシコのプロレス「ルチャリブレ」について語ります。
ルチャ・リブレ:Lucha Libre
男性はルチャドール、
女性はルチャドーラと呼ばれています。
メキシコのルチャ・リブレは、全員ではないですが覆面をしたレスラーが特徴です。
覆面レスラーは、人前では決してマスクを脱ぎません。
日本では無名ですが、メキシコには英雄と呼ばれているルチャドールがいます。
それが、白銀のマスクマン「エル・サント」です。
メキシコ人なら、彼のことを知らない人はいないくらい有名です。
スポーツは違いますが、日本人で例えるなら「長嶋茂雄」氏くらい知られています。
彼はマスクを着けたまま葬儀が行われ、死後でさえもマスクを脱ぎませんでした。
<メキシコ流プロレス>
ファインは、治安の悪い国では、夜はなるべく出歩かないよう心掛けています。
しかし、メキシコに来たら「ルチャ・リブレ」だけは見逃すわけにはいきません。
「メキシコ独自のスポーツ&昔ながらの庶民の娯楽」
メキシコ独自のスポーツと呼ばれるのには、大きな理由があるのです。
過去にスペインに征服されたメキシコでは、先住民の戦いを表現しています。
だから、観光客よりもメキシコ人が熱狂し、庶民の娯楽として根強い人気を誇るのです。
ルチャ・リブレの特徴は、「1対1」だけでなく、「3対3」の6人タッグもあります。
3本勝負で行われることが多く、メキシコの独自ルールがわからなくても大丈夫です!
なぜなら、勝ち負けはあまり関係がないから・・・・・♪
ルチャ = 闘い
リブレ = 自由
勝ち負けはあまり関係がないとはどういうことか?
メキシコのプロレスは「エンターテインメント」なのです。
演出がとても凝っていて、真剣勝負よりも楽しませることを重要視しています。
ファインは一人で観戦に行こうとしていましたが、サンフェルナンド館で、ルチャ・リブレ観戦に行きたい人が複数人いたので、みんなに声をかけて7人で一緒に行きました。
<ルチャ・リブレのルール>
▼3対3の試合では、2人がフォールされるまで終わらない
▼一人が負けても、キャプテンが敗退するまで試合が続行される
▼事前発表されたルールに変わっている
などが普通で、日本のプロレスのようにシングルマッチはあまり行われません。
試合形式として覆面(マスカラ)や髪(カベジェラ)などを賭けて行う試合があります。
試合に負けたルチャドールは覆面、もしくは髪を失うことになります。
敗れた側は、マスクを剥がれると同時に選手の本名と出身地も発表されてしまいます。
また、髪を失い丸坊主になることはメキシコ人にとって非常に恥辱的なことらしいです。
<ルチャ・リブレの種類>
メキシコシティにあるルチャリブレには、大きな団体は2つ存在します。
①アレナ・メヒコ:Arena Mexico
プロレス団体の最大手「CMLL」の本拠地
会場は、ショーアップされた巨大エンターテイメントで初心者にお勧めです。
ファインたちは、観に行ったのがこの「アレナ・メヒコ」です。
会場に入るときは、空港のようにボディーチェックと荷物検査があります。
会場内に、カメラは持ち込み禁止です。
但し、スマホ撮影はokなので、記事内の写真は全てスマホで撮影したものです。
荷物検査終了後、会場内に足を踏み入れると青い服の人が席まで案内してくれます。
席に着いたら、青い負のおじさんにチップを5ペソ~10ペソを支払うのがマナーです。
飲食の持ち込みは禁止ですが、会場内でビール売りのおじさんがいるので問題ありません。
②アレナ・コリセオ:ARENA COLISEO
同じ宿に泊まった人の情報では、会場の規模はアレナ・メヒコの半分以下だそうです。
客席とリングが近く、どこの席からでもリアルな試合を感じることが出来るらしい!
安くルチャ・リブレが楽しめ、地元民に人気があるのがアレナ・コリセオです。
プロレス好きで、ルチャドールの表情も楽しみたいという人には向いているようです。
「アレナ・コリセオ」の方が好きだという旅人もいましたが、
ファインは、「アレナ・コリセオ」に観に行っていないのでなんとも言えません。
ルチャ・リブレでは、
「ヒーロー=善」と「ヒール=悪」に完全に分かれているのが特徴的です。
スペイン語が解らなくても、観ているだけでどちらが悪かは一目瞭然♬
観客は、どちらを応援するかを決めて声援を送ります!
観客のみんながヒーローレスラーを応援すると思ったら大間違いですからねwww
スペイン語が全然わからないファインですが、
観客からは、放送禁止用語がバンバン飛び交っているらしいです。
ルチャ・リブレの会場内では、ファン同士が喧嘩を始めることも度々あるそうです。
その為か我々観光客は、安全のためになるべく最前列席を確保するようススメられます。
ファインの希望した席は、選手が入場する通路横の最前列でした。
しかし、その日は残念なことに通路側の席は売り切れでした。
第2希望は、リングサイドに近い席です。
でも一緒に観戦に行った7人でまとまった席を購入することが出来ませんでした。
仕方なく同じ宿の日本人で、3人と4人で分かれて観戦しました。
日本のプロ野球では、ヤジを言いう人もいますが、選手はほとんど無視しますよね?
しかし、メキシコのルチャ・リブレは違います。
観客のヤジに対して、ルチャドールがイチイチ反応してくれるから盛り上がるのです。
スペイン語が解らなくても、雰囲気だけでもかなり楽しめましたよ。
アクセス:Access
アレナ・メヒコ
試合日時:毎週火曜19:30、 毎週金曜20:30、 毎週日曜17:00
最寄り駅:メトロ1号線・Cuauhtémoc駅、徒歩7分
場所がわからなくても、なんとなく人の流れについていけば会場にたどり着けます。
観戦所要時間:約2時間半
入場料:100〜600ペソ(約600〜3,600円)
ファイン的には選手が入場してくる通路の近くで席が空いていたらそこが一番お勧めです。
派手なパフォーマンスを近くで観れるので、盛り上がること間違いなしですからwww
アレナ・コリセオ
試合日時:毎週土曜19:30
最寄り駅:Allende駅、徒歩7分
観戦所要時間:約2時間半
入場料:60〜300ペソ(約360〜1,800円)
会場がコンパクトで選手の声や表情がわかるくらい距離が近いのでリアルらしいです。
世界一美味しいハンバーガー屋台
この噂は、宿泊した宿でも耳にしていました。
海外を旅していると大袈裟な噂はよく聞くので過度な期待はしていませんでした。
しかし、噂以上に美味しくていい意味で期待を裏切ってくれたのです。
ファインは、こんな美味しいハンバーガー屋さんに出会ったことがありません。
メチャメチャ美味しくて、凄い衝撃を受けました。
料金:ハンバーガー1個40ペソ
こんな感じの ↑ 屋台のハンバーガー屋です。
「ルチャドール」や「ルチャドーラ」も試合前に食べにくるそうです。
マスクをしていないので、一般人と見分けがつかないですけどね。
Hamburguesas a la Parrilla
試合時間が近くなると行列ができるので、なるべく早めに行くことをお勧めします。
屋台なので店内などで食べる場所はなく、ハンバーガーを購入後、「ブスキン庭園」という近くの公園で7人揃って食べました。
近くには「D・イグナシオ・チャベス庭園」もあります。
この2つの庭園の間にはスーパーがあるので、ドリンクはこのスーパーで購入できます。
アクセス:Access
アレナ・メヒコの会場から徒歩9分
お土産:souvenir
会場の周辺には、屋台のタコス屋、屋台のマスク屋が数件あります。
試合が終わると、たくさん人が会場から出てきてゆっくり買い物できません。
スペイン語に自信のない方は、混雑していない試合前にマスクを購入することをお勧めします。
試合会場ではマスクを被って、観戦するお客もチラホラいますよ。
安いマスクは、150~200ペソで売っています。
丈夫で伸びる柔らかい生地で、光沢がありラメが入っていると高級品です。
高級品と言われているマスクの相場は250~350ペソです。
マスクを売っている店はたくさんあるので、基本的にボッタクリはないです。
まとめてたくさん購入すると、値引きもしてくれます。
質のいいマスクを手入したい人は、アレナ・メヒコの近くに専門店へ行きましょう。
デポルテス・マルティネス:Deportes Martinez
こちらは屋台ではなくマスク専門の店舗です。
最高級マスクは、450ペソ以上で売っています。
露店より高いですが、品質重視の日本人の方にはこちらをオススメします♪
アレナ・メヒコの会場から、徒歩1分位の裏側の道にある小さい店です。
青を基調とした店構えで、入り口のマネキンが目印ですよ。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
今回ご紹介した「ルチャ・リブレ」はいかがでしたでしょうか?
ルチャリブレ観戦中にアクシデントが発生しました。
ファインたちが観戦中に、あるルチャドールが、
ロープ最上段からリング下の相手選手に向かって飛び込んだのです。
おそらく、リング下にいたルチャドールが受け止める予定だったと思います。
しかしキャッチミス💦
そのまま頭から落ちて、意識不明となり一時試合が中断されたのです。
これは演出ではないと気がついた観客も心配そうにその様子を見つめていました。
選手たちも呆然とし、あれほど騒がしかった会場が静まり返ったのです。
医者がその選手の様子を見ています。
渋い表情の医者と一緒に意識不明のルチャドールは、タンカで運ばれて行きました。
ファインもすぐ近くで観てたのですが、ピクリとも動かなかったです。
彼は無事だったのだろうか?
心配です。
コメント