ボンジュール、旅ブロガーのファインです。
あなたは凱旋門と聞いたら、パリの「エトワール凱旋門」を思い浮かべますか?
しかし、世界には「エトワール凱旋門」以外にたくさんの凱旋門が存在するのです。
パリ市内でさえ、凱旋門は4つ+1つ存在します。
エトワール凱旋門から徒歩圏内にパリのシンボル「エッフェル塔」が立っています。
パリに来たら、エトワール凱旋門とエッフェル塔は外せない観光地ですよね?
ということで、今回はパリの「5つの凱旋門」と「エッフェル塔」について語ります。
エトワール凱旋門:Arc de Triomphe Etoile
言わずもがな、誰もが知っている凱旋門です。
2階まではエレベーターで、螺旋階段ではさらに上まで登ることが出来ます。
高さ:50m
幅: 45m
奥行:22m
エトワール凱旋門
パリ市内の「シャルルドゴール広場」にあります。
パリやフランスだけでなく、世界有数の観光名所の1つです。
このエトワール凱旋門から12本の通りが放射線状に伸びています。
その形が地図上で光り輝く「星=étoile」のように見えることから命名されました。
以前はエトワール広場と呼ばれていましたが、現在は正式名称が変更され「シャルル・ド・ゴール広場」となっています。
エトワール凱旋門のチケット売り場
<入場料>
大人13€(約1,675円)
18歳未満:無料
18~25歳:10€(約1,289円)
クレジットカードは「Visa」「Master card」が使えますが「JCB」は使えません。
このエトワール凱旋門も含めてパリの多くの施設では、12歳以上の全ての訪問者に対して「ヘルスパス(Health Pass)」の提示を義務付けています。
ファインもコロナ禍では、海外渡航を控えているので詳細はわかりませんが、日本人は、「ワクチン接種完了の証明書」「過去6か月に新型コロナウイルス感染症から回復したことを示す証明書」「72時間以内に受けた検査の陰性証明書」を保持し訪問した方がいいかもしれません。
第一次世界大戦で犠牲になった無名戦士の墓
上記写真は、戦死した150万人以上の仏兵を代表し1人の兵士を埋葬したものです。
元安倍首相が献花に訪れて、話題になりました。
エトワール凱旋門を下から撮影
アクセス:Access
最寄り駅:地下鉄1,2,6号線,RER-A線Charles De Gaulle Etoile駅 徒歩1分
営業時間:10時~23時(10月~3月は10時~22時30分)
カルーゼル凱旋門: arc de triomphe du Carrousel
元テュイルリー宮殿だったカルーゼル広場にある凱旋門です。
以下の写真で、4頭の古馬のブロンズが見えるでしょうか?
ナポレオンがヴェネチアから奪ってきたと多くのガイドブックでは伝えれていますが、
ナポレオン没後に返還されているので、現在の古馬は1906年に新たに設置されたものです。
高さ:19m
幅: 23m
奥行:7.3m
中央のアーチの高さ:6.4m
両脇の小さなアーチの高さ:4.3m
花崗岩でできた8本のコラムがあり、上には帝国の兵士8人の像があります。
ナポレオンの外交的、軍事的勝利を祝し、バラ大理石に浮彫細工が施されています。
カルーゼル凱旋門
アクセス:Access
最寄り駅:ポンヌフ駅から徒歩11分
ルーブル美術館から徒歩3分
コンコルド広場から徒歩12分
サン・ドニ門:Porte Saint-Denis
パリで最も古い凱旋門です。
移民の多いパリ10区のメインストリート「サン・ドニ通り」にあります。
数世紀前まではパリで最も栄えた場所でしたが、現在は治安が悪いので要注意です。
この記事では紹介しましたが、訪れることはオススメしません。
ちなみに、サン・ドニ門はルイ14世のライン河での戦勝を祝って1672年に造られました。
門の上に「LUDOVICO MAGNO(偉大なるルイへ)」という文字が彫られています。
サン・ドニ門周辺では、物価の高いパリとは思えないほど安いものがゲットできます。
アラブ・カリブ・インド・アフリカなどの文化が混ざり合っているので、ここではあまりパリを感じることはありません。
アクセス:Access
最寄り駅:ストラスブール・サン・ドニ駅 徒歩1分
サン・マルタン門:Porte Saint-Martin
高さは17mある石造の門です。
ルイ14世のオランダ・ドイツ・スペイン3国同盟に対する戦勝記念として建てられました。
ルイ16世とマリー・アントワネットが子供たちと一緒にパリ脱出を図った時に、スイス人傭兵に守られながら通った門として知られています。
「ベルサイユのバラ」を読んだ人、またはテレビで見た人は興味津々かもしれません。
アクセス:Access
上記のサンドニ門から徒歩5分
最寄り駅:メトロ4,8,9号線 Strasbourg Saint-Denis駅 徒歩1分
グランド・アルシュ:Grande Arche
カルーゼル凱旋門、エトワール凱旋門の延長線上のラ・デファンスにある新凱旋門です。
通称「友愛の大アーチ」と呼ばれ、正確にはパリ市内にはありません。
高さ110m
横幅108m
奥行き約112m
側面と内部は全面ガラス張りになっており、オフィスが入っている真四角のビルです。
凱旋門の定義から外されているので、厳密にはパリの凱旋門ではありません。
冒頭で、「+1」と紹介した理由がこれなのです。
日本では「新凱旋門」と呼ばれているので、一応紹介しました💦
<入場料と営業時間>
開館時間:4月~8月 10:00~20:00
9月~3月 10:00~19:00
料金:大人10€(約1,289円)
アクセス:Access
最寄り駅:ラ・デファンス駅 徒歩2分
凱旋門の定義
そもそも凱旋門はなぜ建てられたのか、理由を知っていると一味違う観光になります。
平壌凱旋門(世界一大きい凱旋門)
Arch of Triumphを直訳すると「戦勝のアーチ」または「勝利のアーチ」です。
つまり「凱旋門」自体は戦争に勝った時に建てられる記念碑なのです。
ドイツのブランデンブルク門
戦争に勝利した記念に、皇帝や将軍をたたえるために建てられた戦争の遺産なのです。
だから、戦争を反対している人たちの中には快く思っていない人もいます。
「門」となっていますが、古代ローマでは記念碑的建造物の意味合いが強かったのです。
戦争の遺産は、パリだけでなく世界中に存在するのです。
バルセロナ凱旋門
ワシントンスクエア公園の凱旋門
エッフェル塔:Eiffel Tower
1991年この塔を含むパリのセーヌ河岸は世界文化遺産として登録されています。
日本人には、東京タワーと比較する人が多いですね。
しかし、エッフェル塔と東京タワーは建設目的が全然違います。
東京タワーの建設目的は電波塔でしたが、エッフェル塔はシンボルとして建てられました。
雨のエッフェル塔
エッフェル塔の名前は、設計者の「ギュスターヴ・エッフェル氏」に由来します。
ポルトガル編でお話しした「サンタ・ジュスタのエレベーター」の設計をした「ルイス・レイナルド氏」の師匠が、「ギュスターヴ・エッフェル氏」です。
“7つの丘の街”リスボンを8分で解説します #65 | 元添乗員のひとり旅 (fineserviceagency.com)
建設当時は、奇抜な外見のため芸術家たちが陳情書を提出し、大反対されていました。
反対した人は、エッフェル塔の1階のカフェによく通っていたそうです。
その理由を聞いて、フランス人のプライドの高さを象徴していると感じました。
「パリの中で唯一エッフェル塔を見なくて済む場所だから」
だそうですwww
この行動から
「エッフェル塔が嫌いな奴はエッフェル塔に行け」
という諺が生まれました。
エッフェル塔
現在では、パリを代表する324mのランドマークとなっています。
<世界一の有料建造物>
「エッフェル塔」は2017年には来場者数が3億人を突破した世界一の有料建造物です。
なぜシンボルの為に、こんな高い建造物を建設したのか疑問に思いませんか?
ここでもフランス人のプライドが関係しているのです。
ロンドン万博が開催された時、クリスタル・パレス(水晶宮)という建築物がとても評判になったのです。
フランスとイギリスの中の悪さはここでは割愛しますが、イギリスに対する負けたくないというプライドの高い対抗意識で建てられたとも言われていますwww
1日平均2万5千人がエッフェル塔に登るため、入場待ちの行列が長く伸びています。
少しでも、行列を回避したいフランス人は雨の日を選ぶそうです。(来場者の75%は外国人)
ファインも雨の日にチャンスとばかりに、「エッフェル塔」に行きました。
エッフェル塔のキーホルダー
<営業時間と入場料>
営業時間:10:30~18:30
2階へのエレベーターチケット : 大人16.60€(約2,138円)
:青年(18歳から24歳)8.30€(約1,069円)
2階への階段チケット : 大人10.40€(約1,339円)
:青年(18歳から24歳)5.20€(670円)
最上階へのエレベーターチケット :大人25.90€(約3,335円)
:青年(18歳から24歳)13.00€(約1,674円)
最上階への階段/エレベーターチケット : 大人19.70€(約2,537円)
:青年(18歳から24歳)9.80€(約1,262円)
ちなみに、料金体系が複雑なのは、エッフェル塔が3層に分かれているからです。
1階部分:57m
2階部分:115m
3階部分:276m
2階まではエレベーターもしくは階段で、3階まではエレベーターを使って上ります。
エッフェル塔のエレベーター
「エッフェル塔」に登る前には、厳格なセキュリティーチェックがあります。
事前にチケットを入手していても、平日でも混雑します。
<エッフェル塔の撮影スポット>
午前中にエッフェル塔を撮影するなら「シャン・ド・マルス公園」からお勧めします。
ガイドブックに掲載されている芝生の写真は、この公園から撮影した写真が多いです。
現在ではパリの代表的な観光スポットのエッフェル塔は、解体計画があったそうです。
そのタイミングで、戦争が起きて軍の上層部から
「軍事用の電波を飛ばすのにちょうどいいから使いたい」
との話が出て、取り壊されずに済んだという歴史があります。
シャン・ド・マルス公園
午後なら「シャイヨー宮」からの撮影がおすすめすです。
昼でも夕焼けでもインスタ映えします。
シャイヨー宮
アクセス:Access
<最寄り駅>
▼地下鉄6号線ビラ・アケム(Bir Hakeim)駅
▼トロカデロ駅
▼地下鉄8号線のエコール・ミリテール駅
▼RER(近郊鉄道):Ⅽ線シャン・ド・マルス=トゥール・エッフェル駅
▼Champs de Mars = Tour Eiffel駅
どの駅を利用しても下車したらすぐに見えるので迷うことはありません。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
今回ご紹介した「4+1の凱旋門」と「エッフェル塔」はいかがでしたでしょうか?
エッフェル塔は別名「鉄の貴婦人」とも呼ばれています。
1889年パリ万博開催に合わせて建設開始しましたが、日本人の感覚では驚く人が多いですが、エレベーターの完成が万博の開催に間に合いませんでした。
エレベーターが完成していないので、パリ万博に訪れた人たちは階段で登ったのです。
現在は「もっとも高い鉄の構造物」としてギネスにも登録されています。
エッフェル塔の北側下に、胸から上だけの銅像があります。
彼がエッフェル氏なので、パリを訪れたらぜひ探してみて下さい。
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