皆さんナマステ、旅ブロガーのファインです。
インドのガイドブックを見ると風の宮殿・ハワーマハルを目にしたことはありませんか?
インド北部ラジャスタン州の州都にあるのが人口約300万人を誇る「ジャイプール」です。
今回ご紹介する「風の宮殿・ハワーマハル」は、そのジャイプール旧市街に位置しています。
ピンクシティと呼ばれるジャイプールで、ピンクの城壁に囲まれているのは旧市街だけです。
そのピンクの城壁に囲まれた建築物の代表格が今回紹介する「ハワー・マハル」です。
ジャイプールを訪れて「風の宮殿 ハワー・マハル」を見ない人は少ないでしょう。
但し、ツアーで行く人はバス車内から観るだけというケースが殆どです。
せっかく遠路インドまで来たのなら、じっくりと見学してみたくはないですか?
ジャイプール観光のメインと言っても過言ではない有名な宮殿史蹟の観光地ですから。
ということで、今回は「風の宮殿・ハワーマハル」について語ります。
風の宮殿・ハワーマハル:place of the wind Hawa Mahal
歴史ある建築物は、ハワー(風)が循環し、暑いインドでも涼しい環境が保たれるように小窓を多く設計した構造になっており、宮殿名の由来にもなっています。
言わずもがな、ジャイプールのシンボルで1799年に建てられた宮殿です。
外壁にピンク色の砂岩を使用しているため、淡いピンク色の外観になりました。
入場前、大通りから臨む外観は山形になっていることに気がつくでしょう。
これはヒンドゥー教の女神「クリシュナの王冠」がモデルとなっていると伝えられています。
この外観で一番目を引くのが、953個 もの小窓です。
ハワー = 風
マハル = 宮殿
個人的には、マカオの「聖ポール天主堂跡」に似ていると感じました。
マカオの「歴史市街地区」世界文化遺産①#185 | 元添乗員のひとり旅 (fineserviceagency.com)
中に入るとガッカリする人が多いから、ツアーでは外観しか見せないことも多いとか。
外観だけでは勿体無いという意見と、外観だけで満足という意見に分かれます。
どちらの意見も理解できますが、個人的には中も見学しておいて損はないと思う。
実際に訪れてみるとわかりますが、正直ピンク色ではありません。
表現が難しいですが、個人的には淡い茶色のような赤茶色のような印象を受けました。
ピンクシティになった経緯
インドがまだイギリスの統治下にあった時代まで歴史をさかのぼります。
当時のインド統治皇帝ヴィクトリア女王の息子がこの地を訪問するにあたり、盛大な出迎えをしようと考え、街全体をピンク色に塗ることになったのがきっかけでした。
1799年に建てたられた宮殿も含めて外観はピンクに染めなければならなかったのです。
小窓の2つの目的
①冒頭で説明した通り「風」を宮殿内に取り入れること。
「風の宮殿・ハワーマハル」の名前の由来となっています。
風を循環することにより、暑いときでも涼しい状態に保たれるような構造となっています。
見学した方やガイドブックでは涼しいとの意見をよく見かけます。
「それっ、本当ですか?」
個人的な感想ですが、
「暑いものは、暑い」
②宮殿に暮らす女性たちが小窓から街の様子や祭りを見るため。
当時は女性を社会から隔離する風習や制度がありました。
人々の目に触れることが許されていない女性が、窓から街の人を眺めていたそうです。
これは、イスラム教の影響で
「夫以外の男性に顔を見せてはいけない」
との教えがあるから、と言われています。
宮殿の中庭
5階建ての建造物は、庭の四方を建物が囲んでいる造りになっています。
狭い階段を登ると宮殿の最上階からは、「ピンクシティ」の眺望が楽しめます。
アーチ状の柱や細かな装飾が施された部屋やステンドグラスがはめられた窓が見所です。
但し、残念ながら中庭はピンクではありません💦
壁は、うす~い黄色(クリーム色)で覆われています。
中庭で、音楽を演奏している人たちがいました。
写真を撮っている人もチラホラ見かけましたが、クオリティは高くありませんよww
中庭の中央に、水がほとんど入っていない干上がりかけたプールがあります。
このプール周囲は、植木鉢とロープで囲われており落ちないよう配慮がされていました。
敷地内には小さな考古学博物館がありましたが、興味ないのでチラ見しただけで退出。
「風の宮殿・ハワーマハル」の模型と誰だかわからない人物像が飾られていました。
入口には、やる気のなさそうな係員が椅子に座っていたのですが必要かな?💦
初めて訪れると迷宮のように感じます。
ガッカリと言うことはありませんが、過度の期待はしない方がいいかもしれません。
インドの観光地へ行くと高確率で
「一緒に写真を撮ろう」
と言われます。
ここ「ハワー・マハル」も例外ではなく、中庭で数枚写真を撮りました。
アジア人が珍しいわけでもないのに、著名人の気持ちが少し味わうことが出来ますよ。
中庭の2階には、階段で登ります。
1階より観光客が少なく、上から中庭を見渡すことが出来ます。
小窓も開いているので、外の様子を覗くことが出来ました。
宮殿に住んでいた人々の気持ちをちょっとだけ感じることが出来るスポットです。
2階にも警備員らしき人が、暇そうに椅子に座って外を眺めています。
2階で注意しなければならないのが、写真撮影の時です。
膝下くらいの囲いから1階を覗き込むと落ちる可能性があります。
過去には身を乗り出した観光客で1階に落ちた人はいるんじゃないでしょうか?(多分)
2階から3階4階へは狭いスロープをグルグルと登っていきます。
4階の狭い空間で写真を撮る人が多いので、ちょっと邪魔になるかもしれません。
確かにインスタ映えするようなエリアなので、写真を撮りたくなる気持ちはわかります。
4階から5階へは階段を利用します。
1人しか通れないほど狭いので、5階に登って所に誘導する係員がいました。
「お前が先に行け」
「お前はちょっと待て」
など、棒を持ってジェスチャーしていました。
ただの壁だと口コミを見かけますが、5階までくるとそんなことはないことがわかります。
5階からは、ジャイプールの街並みとハワー・マハルの内側を両方堪能できます。
5階は広くはないですが、5階からの眺望は外から見るだけとは印象が異なります。
見学時間が少ない人でも、5階だけは訪れたほうがいいかもしれません。
インスタ映え写真を撮るのが難しい
このピンクの宮殿を見たら、インスタ映えすると思いませんか?
正面から見ると大きく感じられますが、実は奥行きはほとんどありません。
大通りに面しているこの立地では、全体の写真を撮ることはかなり難しいのです。
ファインも頑張って大通りからの写真を撮りましたが、・・・・・・・無理でした。
写真を撮る時は、少し斜めから撮るとなんとかフレームに収めることができる感じです。
インスタ映え写真を撮りたいなら、目の前にあるカフェに入店するしか方法はありません。
インドの代表的飲み物「ラッシー」を注文して、撮影する日本人が多いみたいですね。
ハワーマハルと一緒に自分自身を写真に入れようとするとさらに難易度が増しますよ。
<The Tattoo Cafe & Lounge>
インド料理は勿論、観光客向けでしょうか、洋風のメニューもあります。
定番のラッシーなどドリンクメニューも豊富でインスタ映え撮影カフェの人気店です。
営業時間: 8:00~23:00
<Wind View Cafe>
The Tattoo Cafe & Loungeは、写真撮影で有名なので当日入店出来ない可能性も・・・
そんな時は「Wind View Cafe」に入りましょう。
知名度では、ややThe Tattoo Cafe & Loungeに劣るものの、この店でもいい写真が撮れますよ。
営業時間: 8:30~20:00
風の宮殿・ハワーマハル
※ちなみに、夕陽と一緒に撮影するのが流行っているらしく、どちらの店も夕方になると入店するのが困難になります。(行かれる方は、早めに席の確保が必要です)
入口がわかりにくい?
初めて「ハワーマハル」を訪れるとどこから入るのかわからない状況になるかもしれません。
そんな時は、青い看板を探しましょう!
青い看板に「WAY TO HAWA MAHAL」と書いてある矢印通りに進みます。
少し見つけにくいですが、建物に向かって右側にハワーマハルの入口への道があります。
案内通りに進んで、建物の裏の方にまわったらチケット売り場があります。
ちなみに、入口周辺の色はピンクではなくイエローでした。 笑
ファインは、夜訪れていませんが、ライトアップが綺麗だったと言う情報があります。
営業時間:09:00~17:00
入場料:400RS(約701円) 学生200RS(約351円)
前回紹介した「コンポジットチケット」も利用できます。
お得な「コンポジットチケット」を利用して「ジャイプール観光」を完全制覇#156 | 元添乗員のひとり旅 (fineserviceagency.com)
オーディオガイド
ハワー・マハルには、「サグラダファミリア」のようなオーディオガイドがあります。
未完成の世界文化遺産「サグラダ・ファミィリア」と「アントニオ・ガウディ」#55 | 元添乗員のひとり旅 (fineserviceagency.com)
日本人観光客も多いはずなのに・・・・残念ながら日本語には対応してなかったです。
▼英語
▼スペイン語
▼フランス語
オーディオガイドを借りる場合、パスポートを預ける必要があります。
保証金2000RSをデポジットととして預ければパスポートを忘れても大丈夫みたいです。
英語も苦手だし、パスポートをインド人に預けることに抵抗があるので借りませんでした。
チケット売り場は、赤と白のすたストライプの屋根が目印です。
エントランス ハワー・マハルと書いてある石碑の横に窓口が2つあります。
パチンコ屋の景品交換所のような雰囲気だと言えば日本人にはわかりやすいでしょう。
アクセス:Access
①最寄り駅:Chand Pole駅
距離:2km
所要時間:約24分
②最寄り駅:ジャイプルジャンクション駅
距離:5.4km
所要時間:車で約13分
※ファインが訪印した時は、メトロがチャンドポール駅までしかありませんでした。
現在は、最寄り駅:Badi Chopar駅から徒歩2分で「ハワー・マハル」まで行けます。(ジャイプールジャンクション駅から4つ目)
<ジャイプールメトロ>
2015年開通
外の喧騒とは異なり、駅構内はインドとは思えないほど静かでしたwww
人も少なかったので、インド人はあまりメトロを利用しないのでしょうか?
かなり深くまで潜ると、オレンジ色の自動販売機とチケット売り場があります。
たまたまでしょうか?
ファインが訪れた時は「out of service」と表示され自動販売機は使えませんでした。
現金を渡すとプラスチックのトゥークンを受け取ります。
入場するときは改札にトゥークンをタッチします。
座席は、プラスチック製ではなく銀色の金属製でした。
降車するときは、差込口があるのでそこにトゥークンを入れると扉が開きます。
運賃:6Rs(約10円)~22Rs(約38円)
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
今回ご紹介した「風の宮殿 ハワー・マハル」は、いかがでしたでしょうか?
ハワー・マハルのステンドグラスが美しいと記しているガイドブックがあります。
実際は・・・・・・・あまり期待しすぎない方がいいかもしれません💦
ちなみに、2階を散策しているとステンドグラスを見つけることが出来ます。
ステンドグラス横で、ターバンを巻いたインド人がお土産らしきものを並べています。
「ハワー・マハル」は、以外にも世界遺産に登録されていない建築物なのです。
また、土台がない建物では世界で1番高いのが「ハワー・マハル」と言われています。
ピンクシティと呼ばれるジャイプールの眺望を楽しむなら最上階がお勧めです。
注意点としては、「ハワー・マハル」周辺はバザールで混みあっている点でしょうか。
ツアー旅行を否定するわけではありませんが、ここは個人旅行で訪れるべき場所です。
なぜなら、ハワー・マハル周辺には駐車場がないのです。
バスツアーで訪れるときは、ゆっくり走ってくれる程度でじっくり見ることは出来ません。
治安面も考慮してのことですが、きちんと見学したいなら個人旅行がベターでしょう。
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