ナマステ、旅ブロガーのファインです。
あなたは、海外で体調を崩した経験はありますか?
日本では、殆ど病気にならないファインも2度ほど体調を崩した経験があります。
2度体調を崩した経験の1つが、ここインド旅でした。
言葉も通じない異国の地で体調を崩すと日本にいるときよりかなり苦しいですよ。
インドでは飲食が原因でお腹を壊すことが多い傾向にあります。
インドの洗礼を受けると、日本人にとってかなり辛い思いをすることになるでしょう。
また、インドを旅していると冷たい水があまり売っていないことに気がつきます。
暑いインドで冷たい水は売れると思うのは日本人の感覚なのです。
インド人は、冷たい水は体を壊してしまうと現代でも信じられているのです。
ということで、今回はインドの「水」事情について語ります。
「ペキッ」という音が重要
インドで売られているペットボトルは注意が必要です。
水を購入して、ペットボトルを開封時に抵抗なく開けれたらその水は疑いましょう。
インドでは、空のペットボトルに水道水を入れて売っている人がかなりいるからです。
ペットボトルの水を購入したら、新品かどうか蓋をまわすときの抵抗を感じて下さい。
この行為を怠り、お腹を壊す日本人はファインも含めてかなり多いですから。
「ペキッ」という音がとても重要なので、インド旅で確認する習慣を身につけましょう。
インドのペットボトル事情
インドには、世界的にも有名なガンジス川が流れています。
その「聖なる河ガンジス」は、世界で2番目にペットボトルを流出しているという事実をご存じでしょうか?(1位は中国の長江)
川や町に廃棄されたペットボトルは、上記のように観光客に売られています。
また、ヒンドゥー教で神聖とされている牛が誤ってプラスチックごみを食べてしまうという問題も発生しているのです。
その他に、雨期にペットボトルごみが蚊の繁殖地となり、伝染病や悪臭が問題となっています。
その問題解決として「2022年まで6種の使い捨てプラスチック使用の全廃」を宣言しました。
但し、約3,000億ルピーの損失が出ると算出されたことやプラスチック加工産業では約400万人以上の雇用に影響があるため、インド国内では強い反対も起こっています。
「The Mahindra Group」では、プラスチックボトルから瓶ボトルを導入しています。
また「PhonePe社」は、使い捨てプラスチックの使用を禁止することを発表しました。
「Flipkart社」では、従業員へマイボトルを配布する試みを実施しています。
民間会社の小さな運動ですが、インド旅行の水事情は将来変化すると考えられています。
瓶ボトル
インド飲み
あなたが、初めてインドを訪れたら必ず目にするのが「インド飲み」です。
「インド飲み」とは、ペットボトルに直接口をつけないで水を流し込む方法です。
スポーツの試合で、ペットボトルの水を口に流し込むシーンを観たことはあるでしょう。
顔を上げて、数センチ口を離して飲むスタイルが、「インド飲み」です。
日本では、3人の仲間がいたらペットボトルを3本購入するのが常識ですよね?
しかし、インドでは必要な分しか購入しない文化が定着しているのです。
つまり、のどが乾いたら1本の水を3人でシェアする、という考えなのです。
<理由1>
インドでは、水を回し飲みする習慣がありマナーとして定着しています。
水は貴重なので、みんなで共有すると言う考えを持っているみたいです。
<理由2>
直接飲むと蓋を閉めた後に、雑菌が繁殖し次に飲むときは雑菌が体内に入るからです。
暑い国なので、日本よりも菌が繁殖しやすい環境なのかもしれません。
<理由3>
インドでは人の口が触れたものは、「汚れたもの」という考えが根本にあります。
友達とレストランで別の食事を注文して、一口頂戴という行為もは眉を顰められます。
上記の理由から、インドでは数センチ離して飲むスタイルが定着しているのです。
我々観光客もインドで水を買ったら数センチ離して飲むようにしましょう。
それが出来ないなら、口を付けたら最後まで飲み干す習慣をつけた方がいいかもしれません。
インドを旅行していると、大勢で具材を取り合う鍋料理は見たことはありません。
食事をシェアする光景は目にしますが、必ず自分専用のプレートが用意されています。
ファインは日本人なので、水などは誰にも渡さず自分だけで飲み干しましたけどねwww
インド人に
「水を飲むか?」
と、ペットボトルを渡された時だけ、「インド飲み」を実践しました。
ちなみに、あなたは「ローター」って、ご存じですか?
インドではペットボトルよりもポピュラーな銀の水飲み用コップのことです。
「ローター」に慣れていない日本人が、インド飲みをすると、最初は失敗するでしょう。
うまく口に水が入らず、衣服がびしょびしょに濡れる体験をすると思います。
屋台では、殆どが「ローター」を使用しています。
ローターには、使用用途により大きさは様々です。
ローター
ローター②
ローター③
赤ちゃんを背負っている母親
インドでは、水を持っていると赤ちゃんを背負っている母親に指を刺されます。
指先には、ファインがもっているペットボトルの水がありました。
これは、ぼったくりでもなく
「水を分けて欲しい」
との意味です。
インドでは、命に係わる水を買うお金がない人もたくさんいるのです。
初めて、この経験をした時は正直
「ん?なんんだ?」
と驚きました。
しかし、理由を知ってからは飲みかけで申し訳ないのですが全てあげています。
赤ちゃんを連れた母親
また、インドの赤ちゃんには眉間と頰に大きな黒丸をつけた女の子を見かけます。
これは、「邪視よけ」の意味があり、人や動物が放った邪悪な視線によって、病気にかかったり不運が起きたりしないようにするお守りみたいな意味合いがあります。
自分の子供が
「可愛い~」
と言われたら、親としては嬉しいですよね?
しかし、インドでは
「かわいい!」
と思わせないことで邪視の危険が減るのだと信じられているのです。
また赤ちゃん関連で、ガンジス川を漂っていた木箱から赤ちゃんが発見されています。
2021年に川を漂っている木箱から、生後21日の赤ちゃんの鳴き声が聞こえてくるのをボート漕ぎの男性により発見されるというニュースが流れました。
インドでは、毎年数十万人が性差別に関連するネグレクト(育児放棄)で死亡しています。
このような背景には、以下の記事を読んで頂けると理解が深まると思います。
アーユルヴェーダ:Ayurved
アーユルヴェーダとは、日本人にはなかなか聞き慣れない言葉ではないでしょうか?
これは、インド発祥の世界三大医学の1つで、人間の体を自然の一部とする考えの医学です。
アーユルヴェーダとは、サンスクリット語のAyus(生命)とVeda(科学)を組み合わせた「生命科学」という意味をもつインド・スリランカ発祥の伝統医療のことを指します。
~「ドーシャ」と呼ばれる3つの要素~
①ヴァータ(体内の動き、排泄に関する役割)
②ピッタ(体内の消化・代謝に関する役割)
③カパ(体内の結合・同化・免疫に関する役割)
上記3つの要素が人間の心身の健康を支配していると考えられています。
あなたは、「アビヤンガ(Abhyaṅga)」という言葉を耳にしたことはありませんか?
これは、
「塗布する」
という意味で、オイルマッサージのことを指しています。
インド国内では、目的によって異なるオイルが使われ、マッサージが施されます。
オイルマッサージ
インドでは、日本のように歩きながら水を飲んでいる人をあまり見かけません。
それはアーユルヴェーダでは、立って水を飲むと良くないとされているからなのです。
またインドでは、冷たい水に出会う機会はあまりありません。
水は座って飲むもので、キンキンに冷えた水は良くないともされています。
インドで売られている水の温度は28℃から44℃です。
これは、体内と同じ温度が理想とされているアーユルヴェーダの考えが影響しています。
1日2リットル少しずつ飲むのが、理想とされています。
このようなインドの常識を頭の片隅に入れておくだけで、旅の雰囲気も変わりますよ。
インド線航路でディレイ(遅延)が多い理由
空路で旅をしていると、時々ディレイ(遅延)に遭遇することがあります。
遅延の理由は、我々乗客には機材トラブルとしか説明されません。
この機材トラブルには、精密機器の故障からシート席の取り換えまで大小さまざまです。
しかしインド線では、シートを取り換える確率が高いのでディレイが頻繁に起こります。
シートの取り換えは、CAさんではなく整備士の仕事で20分から30分もかかるのです。
シート取り換えの原因は、ずばり機内でお漏らしする観光客が多いから・・・・・・。
団体旅行客は、ツアー期間中にほとんど同じ食事を口にします。
そこで、何かしらお腹を壊す原因のものを口にしたらどうなるかわかりますよね?
飛行機内のトイレは限られていますが、お腹を壊した方に占領されてしまうのです。
日本⇔インド航路の約10時間のフライトで、トイレに一度も行かない人はいません。
インドでお腹を壊した人は、何度もトイレに行くことになります。
それが、団体客だったら・・・・・・・・想像できますよね💦
その結果、機内のトイレで行列が出来た結果、間に合わない人も出てくるという事です。
その場合CAさんは、お漏らしをした方のメンツを保てるように対処してくれます。
降機時に、車イスで移動している方を空港で見かけたことはありませんか?
しょんぼりと車いすの方がブランケットで下半身を隠していたら・・・・・・・
そういうことです。
インドの洗礼
アジア屋台の飲食でも平気だったファインでも、インドの洗礼は受けました。
ファインは、インドでシャワーを浴びるときでさえ口を閉じていたのです。
歯磨きでうがいをするときもペットボトルの水を使用して水道水を避けていました。
それほどインドの水に気を使っていたにもかかわらず、1週間以上も洗礼を受けました。
これは、(自業自得ですが)経験した人でないと理解できないほど辛い体験です。
インドの下痢は、腹痛は殆どありません。
「腹痛がないのに何が辛いのか?」
と思われる方もいるでしょう。
何度もトイレに行くこと、トイレに籠り続ける行動が辛いのです💦
また汚い話ですが、オナラ(屁)をするのが怖くなります。
このインドの洗礼を受けている間は、オナラをするときは下着を汚すことになるからです。
大人になってからお漏らしすることだけは、プライドが許しません。
帰国後の仕事中も、常にトイレの近くにいないと不安でしたよ。
インドの洗礼と言われている下痢に関しては、固形物はほぼ出てきません。
経験者はご存じだと思いますが、ほとんどが水分・・・というより水なのです。
また、インド国内の移動では多くの場合は10時間以上の長距離移動となります。
インドのトイレをご存じの方は、理解して頂けることでしょう。
電車やドライブインで、あの不衛生なトイレに何度も行くことを想像すると・・・・
長距離バスについているトイレなんて、冗談ではなく地獄絵図なのですから。
「インドの病気は、インドの薬しか治らない」
という言葉をご存じでしょうか?
日本の薬に絶対の信用があるファインはインドの薬は信用していませんでした。
しかし、これが結構当たっており、本当の話だったのです。
インドのドラッグストアでポピュラーなのが「フラジール」という薬らしいです。
ファインは服用していないので責任は持てませんが、服用した人曰く
「凄く効きますよ~」
との事でした。
同じツアーで帰国した添乗員も、帰国後に10日間の洗礼を受けています。
成田空港で解散したツアーで、長い人では2週間の洗礼を受ける人がいたそうです。
原因は、最終日に口にした氷の入っている「ラッシー」を飲んだことでしょう。
ラッシー=ヨーグルトベースのインドを代表するジュース
おそらく、水道水を凍らした氷が解けてしまったのが原因ではないかと思っています。
細心の注意を払っていても最後の最後でインドの洗礼を受けてしまいました。
ファインも用心のために、日本から「正露丸」を持っていきました。
結果・・・・・何度飲んでも全く効き目がないのです。
日本滞在中は、正露丸を飲んで効果がなかったことなんて一度もない体なのに・・・💦
ちなみに、正露丸の効果なかったという事例はファインだけでなく多くの方が経験をしています。
ラッシー
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
今回ご紹介したインドの水事情は、いかがでしたでしょうか?
ファインは、薬剤師ではないので薬についてここで書くことはできません。
記事内で紹介した薬は、インドで150円くらいで売っており効果があると評判です。
インドの洗礼については、多くの方が経験しています。
世界平和度指数ランキングで135位にランキングするインドではトイレも命がけです。
インド旅行をする際には、体調管理にはくれぐれも注意して下さい。
注意しすぎるという事がないくらい、細心の注意が必要ですからね。
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