セゥラマット シアン、旅ブロガーのファインです。
インドネシアには、世界遺産が９つあります。
５つの世界文化遺産と4つの世界自然遺産です。
①ボロブドゥール遺跡遺跡群
②バリ州の文化的景観：トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム
③ウジュン・クロン国立公園
④プランバナン寺院遺跡群
⑤コモド国立公園
⑥スマトラの熱帯雨林遺産
⑦サンギラン初期人類遺跡
⑧ロレンツ国立公園
⑨サワルントのオンビリン炭鉱遺跡
そのうちの２つがジョクジャカルタにあるのです。
１つが、「ボロブドゥール寺院遺跡群」
2つ目が、「プランバナン寺院遺跡群」です。
どちらも１９９１年に世界文化遺産に登録されました。
ということで、今回は「ジョグジャカルタの2大遺跡」について語ります。
ボロブドゥール寺院遺跡群：Borobudur Temple Compounds
「ボロブドゥール寺院遺跡群」は、世界三大仏教遺跡の1つに数えられます。
一つは、ミャンマーにある「バガン遺跡」です。
二つめは、カンボジアの「アンコールワット」です。
石造遺跡群は、巨大なムラピ火山に囲まれています。
9層の階段ピラミッドの構造になっているのは、仏教の「三界」を表現しているのです。
下の5層には、総延長５ｋｍに渡る回廊があります。
その回廊には、なんと「1,460面の彫刻レリーフ」が彫られていました。
その彫刻に登場する人物は、一万人とも伝えられています。
～仏教の三界～
①欲界
②色界
③無色界
これは、生死を繰り返しながら輪廻する世界を３つに表現したものとされています。
営業時間：6:00～18:00（最終入場は17:00まで）
＜入場料＞
ボロブドゥール遺跡のみ：25USドル / 362,000IDR（約3,159円）
ボロブドゥール遺跡＆プランバナン遺跡 共通券：40USドル
※インフォメーションセンターで無料の日本語パンフレットがもらえます。
見学順路は、第1回廊から順に第4回廊の一方通行となっています。
＜ストゥーパ：Stupa＞
釣り鐘型の72基の建造物がボロブドゥール寺院遺跡群の目玉です。
上3層の円形壇にあります。
中を覗いてみると、各ストゥーパの中には仏像が安置されていました。
ちなみに、触るのは禁止です。
大ストゥーパは頂上にあります。
ここには、お釈迦様の遺骨が納めれています。
ここだけは、空洞になっており仏像を置いていません。
「空の思想」を強調しているとの事です。
添乗員仲間の情報によると、現在は上２層は立ち入り禁止になっているようです。
ストゥーパ＝仏塔
＜ムンドゥ寺院：Candi Mendut＞
ボロブドゥールから約3.9ｋｍ離れています。
建立年月は、ボロブドゥール遺跡よりも古いです。
ここには、ジャワ美術の最高傑作と言われている「釈迦如来像」があります。
「観世音菩薩」「金剛手菩薩」とともに安置されています。
しかし、ファインは日中の暑さに負けて、ここを訪れるのを断念しました。
ムンドゥ寺院周辺のお土産屋さんの勧誘が強烈だと聞いていたので避けたのです💦
＜パオン寺院：Candi Pawon＞
小さな寺院ですが「ムンドゥ寺院」と共に、ボロブドゥール遺跡群として世界文化遺産に登録されています。
高さ１２ｍの段台と堂があり、ムンドゥ寺院とボロブドゥール遺跡の中間にあります。
ムンドゥ寺院から約２ｋｍ
ボロブドゥール遺跡からは、約2.1㎞
アクセス：Access
距離：ジョグジャカルタからボロブドゥール遺跡まで約42km
▼ジョンボールバスターミナル：Jombor Bus Station
ここからも行けるみたいですが、ファインは利用していないので割愛させて頂きます。
▼ギワンガンバスターミナル：
市内からギワンガンバスターミナルまで市内循環バスで移動
市内循環バスは複数あり、観光客が乗りこなすのは難易度やや高い。
難易度が高い理由として、市内循環バスにはきちんとしたバス停がありません。
「シィシィガマガラジャ通り」「パラントリティス通り」で来たバスを停めましょう。
ドライバーに
「ギワンガン：Giwangan」
と尋ねれば、首を縦に振るか、横に振るか、で判断できます。
ここはインドネシアです。
遠慮してたらいつまで経ってもバスは停まってくれません。
強引にバスを停めたら、言葉に自信がない人は「Giwangan」のメモを見せれば通じます。
所要時間：約15分
運賃：2,500IDR（約22円）
＜トランスジョグジャ＞
マリオボロ通りから「トランスジョグジャ」で、Giwanganへ行くことが出来ます。
所要時間：約15分
運行時間：6時台～17時台
運賃：3,000IDR（約26円）
運賃も少ししか変わらないので、観光客には「トランスジョグジャ」がオススメです。
バスはエアコン使用で停留所もバスの番号もあり、係りの方が常駐しています。
循環路線バスよりはやや高いですが、難易度はグッと下がります。
ギワンガンバスターミナル ⇒ ボロブドゥール
ボロブドゥール行のチケットは乗車後に車掌から購入するシステムです。
※ギワンガンバスターミナル2階にあるチケット売り場はバリ島やジャカルタ行
運行時間：6時台～17時台
所要時間：９０分～１１０分
運行間隔：約20～30分間隔
運賃：20,000IDR（約175円）
「ボロブドゥールバスターミナル」から遺跡公園入り口まで徒歩19分
この道沿いの店で飲食を購入して、モグモグ散歩しながら遺跡を目指しました。
プランバナン寺院遺跡群： Prambanan Temple Compounds
別名：ロロ・ジョングラン寺院
ロロ・ジョングラン寺院とは、プランバナン寺院遺跡群の中心寺院です。
ちなみに、「ロロ・ジョングラン」とは姫の名前だということはご存じでしょうか？
大男に求婚され困ったロロ・ジョングラン姫は、一晩で千の寺院を造れたら妻になると約束しました。
大男が999の寺院まで完成したとき、ロロ・ジョングラン姫が一計を案じたのです。
騙されたと知り大男は怒り狂い、ロロ・ジョングラン姫に呪いをかけ石像にしました。
その石像こそが、「ドゥルガ像」なのです。
大男が造ったと伝わる多くの寺院が現在でも残っているという逸話です。
ちなみに、この寺院の「守護神クベラの像」が大男とされています。
＜チケット売り場と入場ゲート＞
噴水の前の建物に「外国人用」と「インドネシア人用」に分かれています。
噴水を背にして、右側がインドネシア人のチケット売り場で40,000IDRです。
左側が外国人用のチケット売り場となっています。
営業時間：6:00～18:00（最終入場は17:00まで）
＜入場料＞
プランバナン遺跡 1回券 25USドル / 362,000IDR（約3,140円）
プランバナン遺跡＆ボロブドゥール遺跡 共通券 40USドル
チケットを購入したら、空港にあるようなセキュリティーチェックを通ります。
チケット購入したら入場ゲートの左にある「インフォメーションセンター」に寄ります。
地図付きの日本語パンフレットがあるので、遺跡見学にとても役立ちました。
インフォメーションセンターから出て来ると
「●×▼◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
インドネシア語で話しかけてくる男性がいました。
何を言っているのかわかりませんが、多分ガイドは必要ないか、聞かれたと思います。
ドローン禁止の看板が、所々にありました。
空港などで見かける「セグウェイ」のレンタルが敷地内で見かけます。
レンタル料金：10分で20,000IDR（約174円） 30分50,000IDR（約434円）
プランバナン寺院遺跡群（ロロ・ジョングラン寺院）の見所
インフォメーションセンターから少し歩くと所々に東屋の様なものが見られます。
日差しが強いので、ここで休憩をするのでしょう。
「PRAMBANAN」のモニュメントは観光客の写真スポットになっています。
傘売りのおじさんをかわすと、プランバナン遺跡が見えてきました。
傘の種類は、日傘か雨傘かわかりませんが、料金は10,000IDR（約87円）です。
借りた傘は、出口で返却するシステムでした。
インドネシア最大のヒンドゥー教維持員を観たファインの第一印象は、
「アンコールワットに似てる～」
でした。
まさに、「空に突き刺す」という表現がぴったりと来る遺跡です。
入口からまっすぐに伸びる通りから、ヒンドゥー教の三大神が見えます。
その通り沿いには、インドネシアの民族衣装を着て写真撮影が出来る所がありました。
料金：50,000IDR（約434円）
シヴァ神殿が近づいてくると、もう一度セキュリティーチェックがあります。
但し、係員はやる気がないのか、観光客が通りブザーが鳴っても会話に夢中でしたｗｗｗ
中心に聳え立つ「シヴァ神殿」には、シヴァ像、ガネーシャ像、アガスティア像、ドゥルガ像が祀られています。
日本人にも馴染みがある「ガネーシャ」は、シヴァの息子です。
また女神の「ドゥルガ」は、シヴァの妻とされています。
高さ47ｍのシヴァ神殿の正面には、「牡牛」
高さ33ｍのブラフマー神殿の正面には、「白馬」
高さ33ｍヴィヌシュ神殿の正面には、「神鳥」
が祀られていました。
ちなみに、これらは神々の乗り物と伝えられています。
外壁は、古代インドの叙事詩「ラーマヤナ」を題材にしたレリーフが施されています。
ジャワ島は日本と同じく自身が多いので、遺跡は何度も崩れているらしいです。
そのたびに修復されているのでしょうか、保存状態が綺麗でした。
プランバナン遺跡北側には、園内を巡回する観光バス（ミニトレイン）の乗り場があります。
運賃：外国人は無料
＜運行ルート＞
ブブラ寺院とルンブン寺院 → セウ寺院 → 遺跡公園の出口
セウ寺院は、がれきの山となっているので、期待しすぎるとがっかりします。 笑
プランバナン寺院の出口方向へ向かう途中に屋根付きのちょっとした休憩所があります。
日本の扇子で仰いでいると、商売人風のおばちゃんが近づいてきて話しかけられました。
彼女は英語が話せないので、何を言っているのか正直分からなかったです。
ファインが使っている扇子を欲しがっているのは・・・・なんとなく理解できました。
１００均で買った扇子なので、おばちゃんにプレゼントしたら喜んでくれました。笑
＜プラオサン寺院複合体：Candi Plaosan＞
プランバナン遺跡の周辺には４つの仏教寺院があります。
このことから、当時は仏教とヒンドゥー教が共存していたと考えられています。
プランバナン遺跡群から約2.8㎞
正確には、南プラオサン寺院と北プラオサン寺院に隔てられています。
2016年より、毎年「ツイン・テンプル・フェスティバル」が開催されています。
アクセス：Access
ジョグジャカルタ市内から約17km
～トランスジョグジャ～
ジョグジャカルタのメインストリート「マリオボロ」周辺から「1A」乗車
運賃：3,600IDR（約31円）
最寄りのバス停から「プランバナン遺跡」まで徒歩15分
～Grab～
市内中心部からプランバナン遺跡までGrabで70,000IDR（約610円）
所要時間：約29分
プランバナン遺跡群
高さ47mのシヴァ堂
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
今回ご紹介したジョグジャ・カルタの2大遺跡群はいかがでしたでしょうか？
「アマンジョ（アマンホテル）」や「マノハラホテル」に宿泊すると、開門前の早朝4時半からの「サンライズツアー：夜明けのツアー」に参加することが出来ます。
朝日が昇る世界遺産の景色を求めて、これらのホテルに宿泊する観光客も多いです。
ファインのように、日中に訪れてヘロヘロになるよりも、涼しい時間帯に太陽が昇る景色と世界文化遺産のコラボレーションを楽しむのも悪くないかもしれません。
参加者曰く、世界遺産の眼下は、霧に覆われて幻想的な風景が見られるそうですよ。
これらの景色を観るには、上記2つのホテルに宿泊する必要があります。
サンライズツアーの料金は、ファインが訪れた当時で約1,300円くらいでした。
日本人の参加者も多いらしく、次回訪れた時は参加してみたいと考えております。
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