セゥラマット シアン、旅ブロガーのファインです。
インドネシアが、2024年に首都移転を計画していることをご存じでしょうか?
1極集中してしまったことを問題視して、東カリマンタンへ移転計画中でした。
そして、2022年1月にインドネシアの国会にて、正式に移転計画が可決したのです。
新首都の名称は、ジャワ語で群島を意味する「ヌサンタラ」に決まりました。
東カリマンタンって聞き慣れないと思いますが「ボルネオ島」にあります。
ちなみに、インドネシアでは過去に1度だけ首都移転が行われた歴史があるのです。
インドネシアの首都がジャカルタになった1945年はオランダが独立を認めていませんでした。
オランダがジャカルタを占領した1946年から49年までは、臨時首都が置かれたのです。
それが、今回紹介する「ジョグジャ・カルタ」です。
独立戦争終結により、現在の「ジャカルタ」に首都が置かれてから現在に至ります。
ということで、ジャカルタからジャワの古都「ジョグジャ・カルタ」へ移動します。
ジョグジャカルタ:Yogyakarta
昔ながらの綴りでは「Jogjakarta」と書きますが、同じ「ジョグジャ・カルタ」です。
日本語に訳すと「平和の街」という意味になります。
ちなみに、名前の由来はタイ編で触れた「アユタヤ」と同じルーツなのです。
都市部の人口は約60万人ほど、
2006年にジョグジャカルタ近郊で起きたマグニチュード6.4の地震により5800人以上の死者を出した事は、日本でもニュースになりました。
死因の原因が、日本では想像できない「圧死」と言う点が話題になった記憶があります。
ジョグジャカルタを訪れた方はご存じかも知れませんんが、建物の多くが煉瓦造りなのです。
古都という共通点からでしょうか、1985年京都府と姉妹都市となっています。
飛行機:Airplane
ジョグジャカルタには、2つの空港があります。
①アジスチプト国際空港: Adisucipto International Airport
空港名は、ペルー編の「ホルヘ・チャベス」と同じパイロットから命名されています。
インドネシア独立戦争にて、オランダ軍に撃墜されたパイロットです。
市内中心部までの距離:約8.7㎞
②ジョグジャカルタ国際空港:Yogyakarta International Airport
アジスチプト国際空港の老朽化により、新しく建設された国際空港です。
2019年に開港したばかりで、ファインが訪れた時はまだ完成していませんでした。
収容人数は、年間2000万人以上可能となる国際空港の誕生です。
ジャカルタ~ジョグジャ・カルタ
所要時間:約1時間
運賃:数千円(時期により変動)
新しい空港からは、距離があるので飛行機移動が一番楽ということにはなりません💦
ジョグジャカルタ市内までの距離:約41㎞
~4つの移動方法~
1:タクシー(メーターを回さない運転手が多いので、高額請求に要注意です。)
運賃:200,000IDR(約1,745円)~300,000IDR(約2,616円)
所要時間:約90分~
2:配車アプリ
所要時間は変わりませんが、荷物が多い場合は配車アプリ利用をオススメします。
3:バス:Bus
ダムリバス
運賃:50,000IDR(約436円)
所要時間:90分~2時間
運行間隔:30分間隔(現在は、コロナの影響で減便しています)
到着場所:ギワンガンバスターミナル(市内中心部からやや離れている)
4:バス&鉄道
ジョグジャガルタ国際空港~ウォジョ駅
ダムリ社のシャトルバス
運賃:15,000IDR(約131円)
所要時間:約10分
ウォジョ駅~ジョグジャカルタ駅
快速BANDARA YIAの運賃:30,000IDR(約262円)
所要時間:約45分
運行間隔:1時間~2時間に1本
<シティリンク:Citilink>
インドネシア国内21都市に就航しているLCCです。
16,056島もの島々からなるインドネシアの移動でお世話になる旅人も多いでしょう。
インドネシアのLCC「シティリンク」
<ガルーダ・インドネシア航空:Garuda Indonesia>
インドネシアの国営の航空会社です。
名前の由来は、ヒンドゥー教の神鳥「ガルダ」から命名されています。
ジャカルタからの所要時間はLCCと変わりませんが、フラッグキャリアなので運賃は高額です。
ガルーダ・インドネシア航空
<インドネシア・エアアジア :Indonesia AirAsia>
エアアジアの子会社からスタートし、現在はジャカルタに本拠地を置いています。
2018年に上記2社と提携しているので、コードシェア便などでお世話になるかもです。
<ライオン・エア:Lion Air>
インドネシア国内では、30都市42空港に就航しておりトップのシェアを誇ります。
安全性に関して、448社中ワースト10にランキングされている航空会社です。
<バティック・エア:Batik Air>
上記の「ライオン・エア」の子会社です。
親会社は格安航空会社ですが、子会社がフルサービス会社と言う珍しいパターンです。
名前の由来は、インドネシアの名産バティックから命名されました。
バティック・エアー
スリウィジャヤ航空: Sriwijaya Air
スマトラ島に本拠地を置く航空会社です。
ガルーダ・インドネシア航空と提携しているので、コードシェア便で利用するかも・・
鉄道:Train
タクサカ号:1等車「エグゼクティブ」
所要時間:約8時間
1日2便のみ
「Taksaka Pagi」08時台ジャカルタ発、16時台ジョグジャカルタ着
「Taksaka Malam」20時台ジャカルタ発、翌朝04時台ジョグジャカルタ着
運賃:1等「エグゼクティブ」274,500IDR(約2,395円)
もっと安い2等「ビジネスクラス」と3等「エコノミー」もあります。
ファインは、ガンビル駅発の電車に乗りましたが、3等車両はパサール・スネン駅(Pasar Senen)から出発するみたいです。
ちなみに、2等のビジネスクラス運賃は、1等のエグゼクティブの半額でした。
エグゼクティブクラスの車両には、トイレがありました。
この車両の乗客はマナーが良く、喫煙者がタバコはデッキで吸っています。
タクサカ号:Taksaka
ジャカルタからジョグジャ・カルタに移動する時の人気路線です。
チケットは、出発の1ヶ月前から販売開始します。
人気路線なので、前日では売り切れていることもあります。
実際にファインは、前日に窓口で売り切れと言われ翌々日へ予定変更になりました。
ガンビル駅から鉄道移動を予定している人は、早めに購入することをオススメします。
<ネット購入>
ファインは、事前にネットでチケット購入を試みました。
しかし、日本のクレジットカードでは支払いが出来なかったのです。
「JCB」「VISA」「マスターカード」の3種類ともダメでした。
<注意事項1>
ガンビル駅窓口の方には英語を話せない人もいます。
前回もお伝えしましたが、英語力は日本とほぼ同じです。
意思疎通ができないときのために、以下のメモを準備しておくとスムーズに購入できます。
出発駅From:Gambir (GMR), Jakarta
到着駅To:(Tugu)Yogyakarta
出発日:〇月〇日
電車の名前/Taksaka
希望出発時間:〇時〇分
<注意事項2>
乗車当日は、出発1時間前までに発券手続きをする必要があります。
ガンビル駅の機械で予約番号を入力して自分自身で発券しなければなりません。
入場ゲートでは「チケット」と「パスポート」の提示が必要です。
ファインは8時台出発で、7時に行ったらガンビル駅はかなり混雑していました。
<タクサカ号車内>
車両内はエアコンが強めなので、上着を1枚用意した方がいいでしょう。
座席のコンセントは2つありますが、2つとも窓側にしか付いていません。
飲食に関しては、タクサカ号に食堂車がありました。
値段は忘れましたが、お弁当みたいな感じで飲食を販売しています。
プラスチックのフォークで肉を刺すと「ボキッ」と簡単に折れてしまいました。(弱っ)
<ジョグジャ・カルタ、トゥグ駅>
8時台に「ジャカルタ」出発し「タクサカ号」は夕方に「ジョグジャ・カルタ」に到着。
「ジョグジャ・カルタ駅構内」には、ツーリストインフォメーションがあります。
駅前には我々観光客の客待ちをしている人がたくさんいました。
人口50万人の「ジョグジャ・カルタ」は、ジャカルタよりも客引きの勧誘がソフトです。
バス:Bus
ジャカルタには5つのバスターミナルがありますがジョグジャカルタ行は以下の2つです。
バスの種類は「冷房あり(PATAS AC)」と「冷房なし(EKONOMI)」の2種類あります。
冷房あり(PATAS AC):乗車人数も決まっており、出発時間も正確です。
冷房なし(EKONOMI):定員以上の人数を乗せる傾向にあり、治安面が微妙です。
①プロ・ガドゥン・バスターミナル(Terminal Pulo Gadung)
ガンビル駅からの距離:約11㎞
ジャカルタ中心部からトランスジャカルタバスを乗り継いて約55分。
最寄り駅:Klender駅から約3.9㎞
ジョグジャ・カルタ行は1日20便
所要時間:12〜17時間(道路状況とバス会社により大きく変動します)
インドネシアの夜行バスは、充電する所がありません。
スマホなどは、充電を満タンにしてから乗車した方がいいでしょう。
また、他の東南アジアと同じで車内はかなり寒いので上着の準備は必要です。
②カンプン・ランブタン・バスターミナル(Terminal Kampung Rambutan)
スカルノ・ハッタ国際空港からカンプン・ランブタン行きのバスが出ています。
スカルノハッタ国際空港からの距離:約48㎞
ジョグジャ・カルタ行は、ほとんど夜行バスなので基本的に早朝着になります。
「EKONOMI」のバスは、これでもかというくらい乗客をぎゅうぎゅうに詰め込みます。
エアコンもないし乗客が集まらないと出発しないので、日本人にはきついでしょう。
このバスターミナル周辺には、ダフ屋がたくさん出没します。
バックパッカーの間でも、トラブル続出のバスターミナルとして有名です。
不安な方は、↓↓↓ここから予約することも出来ます。
※支払い方法はコンビニもしくはカード決済から選択できます。
~ジョグジャ・カルタのバスターミナル~
①ギワンガンバスターミナル(Terminal Giwangan)
ジャカルタからのバスはほぼこのバスターミナルに到着します。
但し、ドライバーの気分次第でバスターミナルまで行かないこともあります。
面倒なのでしょうか、道端で降ろされることが時々起こるのです。 笑
ギワンガバスターミナルからマリオボロ通りまでトランスジョグジャの「3A」乗車
運賃:3,600IDR(約31円)
※長距離バスは、夜中でも物売りがバス車内にガンガン入ってきます。
トイレ休憩中に、寝ている横で大声で歌を歌ってチップを要求してくる人もいます。
つまり、インドネシアの夜行バスはゆっくり寝れないという事になりますね。 笑
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
今回ご紹介したジャカルタからジョグジャ・カルタへの移動方法はいかがでしたでしょうか?
金額的に大きな差がないので、日本人にはLCC移動が一番オススメです。
しかし、これは市内から近い「アジスチプト国際空港」の場合です。
今後、ジョグジャガルタ新空港を利用して市内に移動するには時間がかかります。
空港までの移動時間と空港でのチェックイン時間を考慮すると大きな時間差はありません。
旅の醍醐味を味わいながらの鉄道移動の方が、個人的には魅力を感じています。
節約して過酷な長距離バスで移動するバックパッカーも少なくありません。
空港から市内へ、駅から市内へ、バスターミナルから市内へ、どの移動方法を選択したとしてもジョグジャガルタに到着してからの移動方法を考慮する必要があります。
トラブル回避のために、タクシーはなるべく避けることをオススメします。
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