東南アジア最大都市「ジャカルタ」の両替事情と異なる2つの宗教施設#117

ジャカルタの渋滞道路で物売りをするおじさんIndonesia
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セゥラマット シアン、旅ブロガーのファインです。

インドネシアの首都「ジャカルタ」の語源は「ジャヤカルタ(偉大な都市)」です。

これは、ポルトガル軍をイスラム軍が追放したことから名づけられました。

公用語はインドネシア語ですが、ジャカルタの英語力はほぼ日本と同じくらいかな。

都市圏人口は東京に次ぐ世界第2位で、20代30代の若者が多く元気がある印象です。

ジャカルタの人口は約1,000万人、都市圏人口は約3,120万人を超えています。

慢性的な渋滞が、ジャカルタの長年の問題として解決していません。

また、ジャカルタは世界最大のモスクがある首都として知られています。

 

 

 

ということで、今回はそんな「ジャカルタ」について語ります。

 

 

 

両替:Money Exchange

日本から「スカルノ・ハッタ国際空港」へ到着するとたくさんの両替所があります。

レートを確認すると、他の空港よりレートがいいと感じるでしょう。

どこの両替所もほぼ同じレートで、実際に表示されているレートは悪くありません。

ヒジャブを被った真面目そうな女性のカウンターで日本円を出して両替をこころみました。

すると、「表示レート」より少ないインドネシアルピーが出てたのです。

彼女を3秒見つめて

「Call the police」

と話したところ、すぐに彼女が誤魔化ごまかした分の金額を出してきまました。

(この方法は東南アジアを旅している方から教えてもらいました)

日本人の多くは両替した金額を確認しない、と彼らに思われているそうです。

空港の両替所で日本のパスポートを出すと、ほぼ似たようなことが起こります。

この噂は、他のバックパッカーから聞いていたのでファインは用心していました。

空港で2回試して、2回ともやられたのでこの情報は間違いではないでしょう。

レートが良くても、空港両替所では市内移動の最小限だけの方がいいかもしれません。

 

それでは、どこで両替すれば損をしないのか知りたくありませんか?

多少の誤差はありますが

「Tri Tunggal Money Changer」

ここ1択で間違いありません。

観光客だけでなく、ジャカルタ在住の日本人もここに来ることが多いほど有名です。

場所は「プラザブロックM」というショッピングモールの3階にあります。

高レートで有名になりつつあるので、かなり混雑していることが多いです。

営業時間:10時~21時

注意点としては、たまに破れた紙幣を混ぜてくることでしょうか。

ファインの利用時は、用心している雰囲気を出していたので混ぜてきませんでした。

両替には、パスポートが必要なのでお忘れなく♪

ちなみに、インドネシアルピアは「IDR」と表示されます。

 

このような状況を避けたい方は、無難に銀行で両替する方がいいかもしれません。

以下のインドネシアの大手銀行は、支店数も多いので見つけやすいです。

①Bank Mandiri

②Bank Central Asia (BCA)

③Bank Negara Indonesia (BNI)

インドネシアルピアは、桁数が多いので初めて訪れる人は戸惑うかもしれません。

ファインが実践していたざっくりとした日本円換算方法があります。

桁数が多いインドネシアルピアは「0」が邪魔なので、3つの「0」を省くのです。

その数字に「8」をかけると、ざっくりとですが日本円になります。

<注意点>

店によりますが、最初から「0」を3つ省いて表記しているところもあります。

「あれっ、おかしいな?」

と思ったら、お店の方に金額を確認する癖をつけるといいかもしれません。

 

アクセス:Access

最寄り駅:MRT – Blok M 徒歩2分

 

 

 

無料周遊バス:CITY Tour

バルセロナ編でも紹介した「シティー・ツアーバス」と似ています。

バルセロナをひとりで観光する方法 #54 | 元添乗員のひとり旅 (fineserviceagency.com)

唯一違う点は、州営トランスポルタシ・ジャカルタが運営して無料だという事です。

ジャカルタ中心部を巡回する2階建ての観光バスがなんと「無料」なのです。

ファインが訪れた時は、コースは3つしかありませんでした。

現在は、7つのコースに増えています。

ジャカルタの渋滞を気にしなければ、かなり利用価値は高いと思います。

車が動かないので、道路で物売りする人が多く車両の間を普通に歩いています。

Berbelanja di Jakarta(ショッピングコース)

②cagar budaya jakarta(ジャカルタの文化遺産)

③jakarta open space

④kesenian & kuliner(芸術と料理)

⑤jakarta baru(近代的なジャカルタ)

⑥sejerah jakarta(ジャカルタの歴史)

⑦pencakar langit jakarta(ジャカルタの超高層ビル)

~ファインが利用したコース~

Bundaran Hotel Indonesia (HI) ホテルインドネシア前のロータリー

Sarinah サリナデパート前

Museum Nasional 国立博物館

Halte Santa Maria サンタマリア停留所

Pasar Baru パサールバル

Gedung Kesenian Jakarta ジャカルタ芸術劇場

Masjid Istiqlal イスティクラル・モスク

ファインはここで一度降車して、モスク観光をしました。

Istana Merdeka ムルデカ宮殿(大統領官邸)

Monas モナス(独立記念塔)

Balaikota 市役所

Sarinah サリナデパート

Bundaran HI ホテルインドネシア前のロータリー

※コロナ前の情報なので、ご利用時には停車場所とルートを再確認してください。

運行距離:約11km

運行間隔:1時間に1本

運行時間:9時~21時

所要時間:約90分(渋滞の影響により大きく変動します)

アクセス:Access

トランスジャカルタのバス停と間違える観光客が多いです。

バスの絵の下に「City Tour」と表記されている看板を探してください。

乗車時に「Gratis」と記載された青と白のチケットを受け取ります。

料金を徴収されるわけではありませんが、人数調査目的で配布しているそうです。

 

 

 

ジャカルタ都市高速鉄道:Jakarta Mass Rapid Transit

ファインが訪れたときは建設中だったのですが、2019年3月に開通しました。

旅行者がジャカルタを訪れない大きな原因が、世界最悪と言われている渋滞です。

旅行者に避けられていた原因が多少解消され、移動しやすくなったみたいです。

運賃:3,000IDR~14,000IDR(初回はカードのデポジット代15,000IDR必要)

窓口と自動券売機のどちらでも購入できます。

日本の円借款による事業で、建設されました。

円借款(ウィキペディアより)

円借款とは、国際協力機構を経由して日本政府から発展途上国政府へ、インフラストラクチャー整備を目的として行われる長期・低金利の資金貸し付け。日本による政府開発援助(ODA)は伝統的に、被供与国の自立を促すため返還の必要の無い無償資金供与ではなく、有償資金協力のうち特に円借款を重視してきた2006年平成18年)に行われた円借款の平均金利は1.03 %、平均返済期限は33年8ヶ月である。1966年昭和41年)から、2006年(平成18年)までに実施された借款の82 %はアジア諸国を対象としている

しかし、MRT側の払い渋りにより、日本企業との問題が発生しています。

改札もほぼ日本と同じでタッチするだけです。

地下を走っていると思ったら地上の高架も走るみたいですね♪

~注意点~

①車内飲食禁止

②車内座り込み禁止

③車内ごみのポイ捨て禁止

※違反者には高額な罰金が科せられます。

ジャカルタのMRTジャカルタのMRT

インドネシア人は歩くのが好きではない国民性なので、乗車率は低いらしいです。

駅のアナウンスは、インドネシア語と英語の2ヶ国語。

日本と異なる点は、セキュリティと書いてある制服を着た方が車内を歩いています。

イスはふかふかの日本車両と異なり、外国で見られるプラスチック製です。

駅名の最後に企業の名前がついていることが、最大の特徴でしょうか。

オークションにより命名権を販売したとの事で、各駅名の最後に企業名があります。

 

 

 

イスティクラル・モスク:Masjid Istiqlal

白亜の45mのドーム型の建物は、ジャカルタ観光の定番です。

インドネシアのイスラム信者数を象徴するかのように、世界でも最大級規模を誇ります。

ファインは、ひとりで訪れたにもかかわらず丁寧に英語で案内してくれました。

イスティクラル = 独立

収容人数:約12万人

1978年に建設されたモスクの敷地内には、「チリウン川」が流れています。

守衛のいる入り口から入ると、靴を預けるところがあります。

靴を預けたらゲストブックに、以下の記帳を求められました。

① Time:時間

②Date:日付

③Name:名前

④Occupation:職業

⑤Nationality:国籍

⑥Religion:宗教

露出ろしゅつが激しい服装だと、正装衣装を貸してくれます。

余談ですが、このモスクを設計した建築家はクリスチャンです。  笑

赤い標識を目にしたら「Kiblat」です。

「Kiblat」とは、メッカの方角を指しています。

 

館内にある電光掲示板は、1日5回の礼拝時間が掲示されています。

時間にルーズなインドネシア人が、礼拝の時間はきちんと守るのです。

案内終了後、案内してくれた方から寄付をお願いされます。

あくまでも寄付なので、気持ちだけDonation Boxに入れれば問題ありません。

アクセス:Access

最寄り駅:Stasiun Juanda  訳500m 徒歩7分

 

 

 

ジャカルタ大聖堂:Jakarta Cathedral

上記のイスティクラル・モスクのすぐ目の前にあります。

60mの3つの鐘楼が特徴的な「カトリック教」の施設です。

異教徒の建物が近くにあるのは、お互いを認め合っていると解釈できますよね?

このような状況が世界中で当たり前になれば、宗教戦争など起こらなくて済むのに・・・。

日本人はファイン同様、無宗教な方が多いと思います。

でもインドネシアではよく宗教を聞かれる場面に遭遇しました。

「without  Religion」=「宗教なし」

と答えると、海外では少し驚かれます。

インドネシアでは、我々日本人と結婚した場合、宗教登録が義務付けられているのです。

ジャカルタ大聖堂は、1901年オランダの植民地支配の時に建設されました。

元々は礼拝堂でしたが、火災後に建てられたのです。

3つの鐘楼しょうろうが、インスタ映えスポットとして知られています。

開館時間:6時00分~12時00分、 15時30分~21時00分

アクセス:Access

イスティクラルモスクから徒歩1分

 

 

 

もう一つの配車アプリ:ゴジェック(GOJEK)

ここジャカルタの渋滞はひどく、観光時間を交通渋滞に奪われるのは非常に勿体ないです。

ジャカルタ観光の移動手段で、バスやタクシーを使うのは観光の効率が悪いと思います。

そこで登場したのがインドネシア発「ゴジェック(GOJEK)」というバイタクシーサービスです。

アプリを使えばクレジット決済で面倒なく移動できます。

車両渋滞の間をすり抜けて走るので、初めての方は怖いと感じるかもしれません。

利用方法は、前回紹介した「Grab」とほぼ同じです。

インドネシアの玄関口「スカルノハッタ国際空港」から市内への移動方法5選#116
スカルノ・ハッタ国際空港、メータータクシー、定額制リムジンタクシー、ブルーバード社、シルバーバード社、ダムリ社、スカルノハッタ空港スカイトレイン、BNI CITY駅、空港送迎サービス、配車アプリ、Grab詐欺、SIM、ブロックM駅、空港鉄道

ジャカルタのバイクタクシーの勤務時間は、70%が客待ち時間という状態でした。

そこから設立されたバイクタクシーの配車アプリは、立ち上げ当初は20人のライダーしかいませんでした。

バイクで配送する宅配サービスや料理を出前するサービスなどから発展したのです。

ベトナムやシンガポールへも進出し,Grabよりも運賃が安いため地元民が利用します。

日本企業の三菱商事や三菱自動車工業が出資しているので知名度は日本でも上昇中です。

~注意点~

ヘルメットなし、の状態は普通です。

ヘルメットを貸してくれた場合、やや酸味のある臭いがします💦

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

追伸

今回ご紹介したジャカルタの両替と2つの宗教施設は、いかがでしたでしょうか?

日本より2時間の時差があるジャカルタは、年間平均気温は30~33℃で常に暑いです。

でも室内やバスなどはアホみたいに寒いので、上衣は必ず持っていきましょう。

治安もよく人々は優しいのですが、ジャカルタの渋滞は「世界一深刻」と言われています。

排気ガスも凄いので、コロナが収束しても「マスク」は持参した方がいいかもしれません。

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管理人

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<自己紹介>
飛行機が飛ばない状況でも、未知の国へ行く意欲がまったく衰えない旅ブロガーです。ひとり旅を好むが寂しがり屋という矛盾した性格をしています。都内の大学卒業後、旅行会社へ就職。転職後も旅行関連の資格を取得し観光業界へ従事。添乗員を目指している方、国家資格取得を目標にしている方の参考になるネタを投稿していく予定です。海外旅行では、失敗だらけだけど無事に帰国できればokという考えで旅を続けています。同じ旅好き、もしくは観光業界への就職を目指している方々の役に立ちたいという思いでブログをはじめました。旅行に関する情報をシェアしあなたと一緒に成長できれば嬉しく思います♪

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