ベトナムの旧正月「テト」とベトナム戦争の転機となった地「フエ」について#83

ベトナムの旧正月に15分間打ち上げられる花火Vietnam
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シンチャオ、旅ブロガーのファインです。

あなたは、ベトナムのテトをご存じでしょうか?

ベトナムのテトは、旧暦に基づいて決められるので毎年変わる祝祭日です。

2021年は2月10日~16日までがテト正月のお休みとなります。

 

テトの催し物として、24:00を回ると15分間も花火が打ちあがります。

日本の除夜の鐘みたいなものでしょうか。

 

ということで、今回はベトナムのテトについて語ります。

 

 

テト:Tet

ベトナムの旧正月は、1月下旬~2月中旬の間がテトとなります(太陰暦により毎年テト期間は異なります)

テトには、家に金柑や桃、梅などを飾る習慣があり、町全体が華やかになります。

日本の卒業旅行シーズンと被るので、ベトナムのテトを観た日本人は多いでしょう。

 

但し、色鮮やかな街並みを観れるメリットばかりではありません。

テトの時期に、列車移動を考えているとかなり酷い目に合うことが予想されます。

どういうことか、列車のチケットを購入することが非常に難しくなるのです。

 

窓口で日時を告げると、「テトの期間はほぼ満席です」との返事が返ってきます。

日時を変更して、何度も翻訳を試みるが、すべて失敗しました。

ハノイからフエまで670キロ、13時間の寝台列車の旅を諦めることになったのです。

 

ベトナム統一鉄道ベトナム統一鉄道

 

 

 

 

 

テトによる影響

①急激なインフレ

色んな物が値上がります。

 

②結婚式増

ベトナムでは、テト明けの時期に結婚するのは縁起悪いとされています。

つまりテト前に挙式するカップルが増え、式に参列する為移動する機会が増えるのです。

 

③治安の悪化

治安のいいベトナムですが、テト準備のためにお金が何かと必要になるのです。

その結果、観光客狙いのスリやひったくりが急増する負の連鎖が起こります。

 

④忘年会の増加

ベトナムは、たくさんの忘年会があります。

日本人の感覚では忘年会は夜ですが、ベトナムでは朝から忘年会を始めます。

この時期、早朝からカラオケ大会が見れるのは、実は忘年会なのです。

 

⑤帰省ラッシュ

日本のお盆や年末年始と同じ感覚です。

バス・汽車・飛行機などあらゆる国内の交通手段が満席になります。

 

⑥街中から人が消えます

都市部で働く地方出身者が、民族大移動のように故郷に帰ります。

ホーチミンやハノイの大都市では人が急激に少なくなります。

 

⑦ お店が開いてない

これは、旅人にとっては大問題です。

市場やスーパーマーケット、食堂、屋台、軒並み休業です。

開いているのは、料金が普段の2~3倍になっている店のみ。

 

上記のことから、テトの時期にベトナムで過ごす人は注意が必要となるのです。

 

ベトナムの旧正月ベトナムの旧正月

 

 

 

フエ観光のベストシーズン:Hue Tourism Season

ファインは雨期から乾季に変わる季節がベストシーズンと情報を得ていました。

ざっくりですが、フエの2月~8月は乾季、9月~1月は雨季となります。

 

つまり一月下旬から二月上旬が季節的には観光をするには最高なんです。

季節的にはですよ!

この時期にフエを訪れる方々は、スケジュールはしっかりと組みましょう。

ベトナム国内移動に失敗し、帰国便に乗れなかったなんてことにならないように、

卒業シーズンとテトの時期はかぶるのでスケジュール管理にはくれぐれもご注意下さい。

 

 

 

ゲストハウスの少女

テトの時期を甘く見ていたファインは、ハノイからフエまで楽しみにしていた寝台列車に乗れず、仕方なくスリーピングバスでフエに移動を余儀なくされました。

 

ファインがフエに到着し、ゲストハウスに移動しました。

そのゲストハウスに小学生くらいの少女がいました。

この宿の娘さんかと思っていたら、近所の子供だそうです。(この写真はイメージで本人ではありません)

 

ベトナムの少女ベトナムの少女

 

日本人が集まる宿で、何をしているのと思いませんか?

なんと、日本語を勉強しているとの事でした。

語学学校に通うお金もないので、日本人と話すことで日本語習得を目指しているのです。

 

凄い

 

こういう頑張っている子にはぜひ幸せになってほしい。

しかし、ファインには彼女を助けてあげられる力はないのが残念で仕方ない。

 

宿の方から、「この子と、日本語で会話してあげるだけで喜びます」ということなので、それくらいならできると思いベトナムの少女とお話ししました。

 

少女は、「将来、日本に行ってみたい」 そうです。

彼女が観る日本が、素敵な国に移ることを願うばかりです。

フエの知識がないファインは、少女にフエ観光の移動手段を質問しました。

 

 

フエの移動方法4選

フエはコンパクトな街です。

 

 

レンタル自転車:Rental Bicycle

王宮から新市街の宿までは近いので、ファインはレンタル自転車を選択しました。

「タクシー」や「シクロ」利用時のわずらわしい交渉はしなくて良いのでお勧めですよ。

レンタル自転車の相場:1日2万ドン(100円)から3万ドン(150円)程度

 

レンタル自転車レンタル自転車

 

 

 

シクロ:Xích lô

フエの移動手段として観光客に人気が高いのは、人力自転車のシクロです。

シクロのドライバーは街中に大量にいるので、日本人なら何度も声をかけられます。

 

シクロの料金の相場は市街地をあちこち回ってもらうなら5万ドン(250円)

市内から王宮までは、2万ドン(100円)が相場です。

それ以上の値段を提示されたら、他にもたくさんいるので他のシクロに頼みましょう。

 

シクロシクロ

 

 

レンタルバイク:Motorcycle Rental

「カイディン」「ミンマン帝廟」に行く人は市街から10キロ離れています。

体力に自信がなければ自転車は少々厳しいのが現実です。

シクロのドライバーも年配者なので、長距離だとなんとなく気を使います。

そんな時の選択肢にバイクは最適です。

 

レンタルバイクレンタルバイク

 

レンタルバイク相場:1日レンタルで7〜10万ドン程度(350円~500円)

フエを自由に走りたい、というファインと同じ考えの人はこれが一番楽な方法です。

 

 

 

タクシーorバイタクシー

バイクを運転するのが不安な方は「タクシー」や「バイタクシー」を頼りましょう。

タクシーの相場:1キロ1万ドン程度

「カイディン帝廟」に行く予定の方は片道8万ドン(400円)程度かかります。

 

バイクタクシーバイクタクシー

 

 

配車アプリ

なぜ、タクシーを勧めて、ファインの好きなGrabを勧めないのか疑問に思いませんか?

決して書き忘れたわけではないのです。

ハノイにはたくさんいたGrabがフエにはまったくいないのです。

 

Grabを起動しても全然つかまりません。

テトの時期だからではなく、元々フエにはGrabドライバーがあまりいないみたいです。

それでは、徒歩とレンタル自転車とレンタルバイクで、テトのフエを移動しましょう。

 

 

チャンティエン橋:Trang Tien Bridge

フエ市街地をへだてているフォーン川をまたぐのが「チャンティエン橋」です。

夜はライトアップが美しく、写真を撮りに来る若者が橋の周囲に集まります。

 

チャンティエン橋チャンティエン橋

 

ここで、若者に交じってベトナムのおじさんに話しかけられました。

その時に、ベトナム戦争時代のフエについて少し歴史を語ってくれたのです。

 

 

フエのテト攻勢

ベトナム戦争の大きな転機となったのが、「フエのテト攻勢」です。

皆さんご存じのベトナム戦争でも、テト期間中は休戦協定が結ばれていました。

 

しかし、休戦協定を反故にして1968年1月30日テト期間中に大攻勢が始まったのです。

北ベトナム人民軍と南ベトナム解放民族戦線による南ベトナムに対する攻撃です。

このフエのテト攻勢が、ベトナム戦争が終結した大きな要因だと言われております。

 

 

フエ事件

1968年1月30日~2月上旬

テト攻勢時にフエでは大規模な市民への虐殺事件「フエ事件」が発生したのです。

 

この事件は、テト攻勢の実施に合わせてなかば計画的に行われたものでした。

事前に虐殺相手の優先リストまで用意されていたと言われております。

 

犠牲者は南ベトナム政府の役人や警察官だけではありません。

学生やキリスト教の神父、外国人医師などの一般市民にまで2000人以上にのぼります。

(一部wiki抜粋)

 

 

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

追伸

ベトナムのテトとフエの少女と悲しい歴史についてはいかがでしたでしょうか?

楽しい観光旅行でも、ベトナムではどうしても戦争の話は切り離せません。

ベトナムの歴史を頭の片隅に置きつつ、ベトナムの魅力を楽しんで頂けたら幸いです。

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管理人

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居住地域  :千葉
自己紹介
飛行機が飛ばない状況でも、未知の国へ行く意欲がまったく衰えない旅ブロガーです。ひとり旅を好むが寂しがり屋という矛盾した性格です。都内の大学卒業後、旅行会社へ就職。転職後も旅行関連の資格を取得し観光業界へ従事。添乗員を目指している方、国家資格取得を目標にしている方の参考になるネタを投稿していく予定です。海外旅行では、失敗だらけだけど無事に帰国できればokという考えです。同じ旅好き、もしくは観光業界への就職を目指している方々の役に立ちたいという思いでブログをはじめました。旅行に関する情報をシェアしあなたと一緒に成長できれば嬉しいです。

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