
皆さんボンジュール、旅ブロガーの「ファイン」です。
フランス観光で人気の「モン・サン・ミッシェル」はサン・ロマ湾に浮かぶ小島です。
現在は橋が架かっていますが、満潮時には海に浮かび干潮時には歩いて渡れる小島でした。
ヨーロッパ最大級の干満差で、最大15メートル以上もあるといわれております。
過去には、この激しい潮の満ち引きにより命を落とす巡礼者が数多く出ました。
そこで、生まれれた言葉がこのタイトルの
「モン・サン・ミッシェルに行くなら遺書を置いて行け」 なのです。
ということで、今回は「モンサンミッシェル」の移動方法と見どころについて語ります。
目次
潮の干満
潮が引いたサン・ロマ湾
1877年には、対岸との間を埋め立てて道路が作られました。
環境変化が危惧され、現在では潮の流れを変えることのないよう橋が架けられています。
潮が満ちたサン・ロマ湾
大天使ミカエル:Archangel Michael
モンサンミッシェルは修道院の名前?島の名前?と質問を受けることがあります。
どちらも正解です。
司教が「大天使ミカエル」のお告げを受けて、礼拝堂を作ったのが始まりです。
国王の門
時代の波に飲み込まれ、フランス革命の監獄として利用されていた時期もありました。
また、イギリスとフランスの百年戦争の際には城塞として利用された歴史もあります。
2列に分かれたモンサンミッシェル入口
右の列:チケットを当日購入する人
左の列:チケットを事前購入している人及び団体用
聖ミカエルの山:Mont Saint-Michel
モン・サン・ミッシェルを日本語に訳すと「聖ミカエルの山」となります。
モン=山
サン・ミッシェル=聖ミカエル
という意味です。
修道院の頂点(尖った屋根の先)には、「黄金のミカエルの像」が立っています。
修道院の頂上の大天使ミカエル像
オベール司教:Bishop Ober
708年オベール司教の夢に大天使が現れたのがモン・サン・ミッシェルの始まりです。
大天使ミカエルのお告げ通り、「オベール司教」は小さな礼拝堂を建てました。
モンサンミッシェルの模型
「モン・サン・ミッシェル」に入ると、当時の模型が展示されています。
966年には修道院が建造され、巡礼地としてどんどん発展していきました。
モンサンミッシェルの模型②
徐々に時代ごとに大きくなる歴史的模型が複数並んでいます。
写真では、変化しているのがわかるでしょうか?
モンサンミッシェルの模型③
アクセス
これほどの有名な観光地にもかかわらず、なぜか交通の便が非常に悪いのです。
パリからモン・サン・ミッシェルは約280キロ離れています。
距離的には、ざっくり東京から名古屋間くらいでしょう。
個人で移動
<フランス高速鉄道TGV>
「パリ・モンパルナス駅」から「レンヌ駅」
所要時間:約110分
「レンヌ駅」から「モン・サン・ミシェル」行きのバス
所要時間:約70分
バスターミナルからモン・サン・ミッシェルまで10分から40分。(移動手段により異なります)
日帰りを検討している方は要注意
「レンヌ駅」からのバスは、1日4本
「le mont saint michel」がモンサンミッシェル行のバスです。
予定のバスに乗れなかった場合、「レンヌ駅」で4時間弱待つ事になります。
予定の時間に間に合ったとしても、満席の場合は次のバスに振り替えられます。
日帰り個人移動は、かなり予定が立てにくいのが現状です。
FlixBUS:直通バス
「La Défense駅」から「モンサンミッシェルパーキング」まで直通バスがあります。
乗車時間:約5時間半
運行時間:往路7時台、復路17時台
運賃:20€~55€
※バス乗り場がわかりにくく、遅延のリスクもあります。
ツアー会社
ということで、今回は旅行会社のバスツアーを選択しました。
朝早いですが、バスの中で寝られるので全く問題ありません。
結論から言うと、この判断は大正解でした。
日帰りなら、ツアー1択です。
1泊するなら、TGVとバスで移動するのもいいかもしれませんね。
全長760メートルの橋
ファインが利用した現地ツアーはモン・サン・ミッシェルパーキングに到着しました。
「レンヌ駅」からのバスも「モン・サン・ミッシェルパーキンング」に到着します。
<移動方法は4つ>
1無料電気バスで2.5キロを移動(入口から300m手前が乗降場所)8時から24時まで
2徒歩で3キロを移動(30分から40分)
3馬車を使って移動(片道6ユーロ)
4公共バス(3ユーロ)
往路は「無料電気バス」を利用しました。
ファインは、この時Uターンしないバスを初めてみました。
どういうことかと申しますと、運転席が前と後ろにあるのです。
つまり対岸のパーキングからモン・サン・ミッシェルに到着したら運転手が席を変わるのです。
木目調がお洒落な無料電気バス
この写真から、前と後ろに運転席があるのがわかるでしょうか?
厳島神社と友好都市
同じツアーに参加していた広島県民から聞いた情報です。
「ル・モン・サン=ミシェル市(Le Mont Saint-Michel)」と「厳島神社(宮島)」が
ある広島県廿日市市(はつかいちし)は、観光友好都市なんだそうです。
海に浮かぶ「ユネスコの世界遺産」として共通点があるという理由です。
日仏友好150周年の2009年5月に、観光友好都市(姉妹都市)提携の調印を行ったそうです。
厳島神社
プラ-ルおばさん
「モン・サン・ミッシェル」に入るとすぐに左側に赤を基調としたレストランがあります。
「ラ・メール・プラール」の本店がここにあるのです。
La Mère Poulard
命懸けて到着した巡礼者のために栄養たっぷり食事を提供したいと考えたのがきっかけです。
卵をたくさん使ったのは、海の上に浮かぶ島のためお肉や野菜が手入困難だったからです。
プラ―ルおばさん
ちなみにフランスでおばさんとは、リスペクトされた名誉ある称号なのです。
つまり、「尊敬されているプラ―ルさん」という解釈でしょうか。
スフレオムレツ:Souffle omelet
3つのタマゴを使用して作られていて、空気がたくさん含まれているのが特徴です。
日本ではお目にかかったことがないほどフワフワで、お腹いっぱいにはならないです。
大量のタマゴ
泡を食べている感じですが、美味しいですよ。
タマゴを3倍の量になるまで泡立てるので作るのはかなり大変みたいです。
調理器具
セット料金:35€
メニューは、日本語表記もあるのでご安心ください。
タイミングにもよりますが、薪で焼いているところを見せてくれます。
薪で焼くオムレツ
口コミでは高いとかぼったくりだとか目にしますが、手間暇かかる費用だと思います。
モンサンミッシェル内部
丸型天井の食堂
木製の丸型天井と59個の小窓が特徴の食堂では、私語厳禁だったみたいです。
モンサンミッシェルの広い食堂
ひんやりしていて、寒かったです。
エレベーターなどはない時代だから、食材などはロープを使って上げていたそうです。
大車輪
上記で紹介した食材や大きな荷物を運ぶために利用されていた大車輪です。
大車輪
牢獄として利用されていた時代は、囚人が中に入って大車輪を回していたそうです。
その囚人の数が約14000人。
6人で2トンのもの食材や修復用の石材を引き上げていたみたいです。
ラメルヴェイユ:回廊
ほかの建物につながる通路の役目を果たす回廊は、最上階に位置しています。
137本もの柱の連なりと、中庭の緑の美しさは「西洋の驚異」と褒め称えられています。
食堂でも私語厳禁だった修道士たちの唯一の散策や会話、瞑想の場でした。
回廊
回廊②
地下礼拝堂:Underground chapel
円周5メートルもある太い円柱10本が立っています。
地下礼拝堂
19世紀には修道院で裁きを受ける囚人が判決を待つ場として利用されていました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
ファインが参加したツアーは、添乗員もガイドも食事もスケジュールも満足しました。
男性のガイドも良かったですし、女性添乗員も良かったです。
宿にチェックインする前の方も、チェックアウト後の方も荷物の心配はありません。
旅行会社で荷物を預かってくれるので身軽にツアーに参加できます。
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