ブエナス タルデス、旅ブロガーの「ファイン」です。
あなたは、メキシコ合衆国にある世界遺産をいくつご存じでしょうか?
なんと、35件もあるのです。(日本の世界遺産は25件)
中でも人気が高いのが1987年世界文化遺産登録された「古代都市テオティワカン」です。
メキシコの定番中の定番観光地なので、たくさんのツアー会社が催行しています。
個人でも簡単に安く行くことが出来ますので、ファイン的にはツアーに参加しません。
ということで、今回はメキシコの定番観光地「テオティワカン遺跡」について語ります。
巨大な宗教都市遺跡・テオテワカン
1987年に世界文化遺産に登録されているテオテワカン遺跡は、メキシコシティから50kmの距離に位置しているので、日帰りで訪れる人が殆どです。
メキシコシティからバスが出ているので、まずはバスターミナルを目指します。
ファインは、前回紹介したサンフェルナンド館の最寄り駅・イタルゴ駅から出発しました!
アクセス:Access
メトロ3号線「イタルゴ駅」から「La Raza(ララサ)駅」で5号線へ乗り換えます。
「La Raza(ララサ)駅」は宇宙をイメージしたパネルが廊下に飾られています。
乗り換え距離は長いですが、プラネタリウムの中を歩いている雰囲気を感じることが出来ます。
ララサ駅でり換え後は5号線「Autobuses Norte駅」下車するだけなので簡単です。
「Central de Autobuses del Norte」北バスターミナルまで徒歩1分。
<チケット購入方法>
北バスターミナルに到着したら、構内に入りテオティワカン行きの窓口へ移動します。
駅でオロオロしていたファインに、優しい高校生が窓口まで案内してくれました。
「テオティワカン遺跡行き」は、1番端の8番窓口です。
「オートバス・テオティワカン(Autobuses Teotihuacan)」
運賃:往復104ペソ
運行間隔:約30分に1本
チケットを購入後、セキュリティーゲートを通ります。
トイレはこのセキュリティゲートの手前にあります。
バスの中にトイレはありませんので、トイレが近い人はここを利用しましょう。
セキュリティゲートを抜けたら、外国人観光客が並んでいる列が1つあります。
乗車レーンはよく変更しますが、列ができるのはテオティワカン遺跡行のみです。
<バス乗車から入場券購入までの流れ>
北バスターミナル出発後、1度だけテオティワカンの街「サンホアン」に止まります。
ローカル客の多くはこの「サンホアン」で下車します。
たくさんの人々が降りるので、間違えて下車しないように注意して下さい。
「サンホアン」の次の停留所が「テオテワカン遺跡前」です。
バスは、テオティワカン遺跡入場門のすぐ前で停まります。
テオテワカン遺跡に向かって左側にチケット売り場があります。
入場料:80ペソ(現金のみ)
日曜日はメキシコ国民が無料で入れるので、とても混雑しています。
我々観光客は無料にならないし、混雑回避のために日曜日は極力避けましょう。
テオティワカン遺跡入場後、道の両脇にはお土産屋さんが軒を連ねています。
但し、飲みものや食べもの類の販売はしていません。
水を持っていない方は、バスを降りた付近にある飲食店で購入してください。
死者の大通り:Boulevard of the Dead
遺跡に入場したら、南北に2kmほど伸びる巨大な「死者の大通り」を通ります。
(観光客が歩く距離が2キロなだけで、実際は4キロ~5キロくらいあるのです)
この距離を炎天下、月のピラミッド方面に歩きます。
道幅は40m~60mあり、広くて気持ちよく散歩できます。
名前の由来は、勘違いでした。
当時のアステカ人が、大通りの両側の建物を墓だと思い込んでしまったのです。
そのことが影響して、「死者の道」「死者の大通り」と呼ばれるようになりました。
一説によると、この通りには死体がゴロゴロしていたとも言われています。
この死者の大通りの見どころは、建造物の壁に描かれているピューマの絵です。
観光客が写真を撮っている姿を見かけます。
最盛期には15万人もの人々が暮らしていたと、ガイドさんが説明していました。
ベストシーズンと時間
乾季に当たる11月から4月までがベストシーズンと言われています。
雨季(4月~10月)のメキシコシティは、昼以降に高確率で雨が降ります。
雨の中をピラミッドに登るのは滑りやすくなるのでとても危険です。
過去に、観光客が転げ落ちた死亡事故も何度か起きています。
ちなみに、テオティワカン遺跡内には雨を遮る建物はほとんどありません。
合羽を着て、傘をさして広いテオティワカン遺跡を歩くことを想像してみて下さい。
雨期以外でも、ほとんど日陰がない広い敷地を午後に歩くのはかなり大変です。
晴れている涼しい時間帯(午前)にティオティワカン遺跡へ行くことをお勧めします。
服装について
遺跡内は日差しがかなり強いので、肌の弱い人は薄い長袖のシャツがお勧めです。
半袖シャツやタンクトップ姿では、日陰のないテオティワカン遺跡巡りは大変ですよ。
できれば帽子も被った方がいいでしょう。
帽子がないと熱中症になる可能性が高くなり危険です。
ちなみに、目も日焼けをする事実をご存じでしょうか?
日差しは強いので、できればサングラスもあったほうがベターですよ。
多くの観光客はサングラスをしていましたから。
最後は足元です。
必ず運動靴で訪れてください。
おそらくテオテワカン遺跡を訪れた多くの人は、ピラミッドに登るでしょう。
ピラミッドは、1段1段がかなり段差があります。
ピラミッドを登る際に摑まれるのは、黒いゴム製ロープ1本だけなのです。
多くの観光客が黒いゴム製のロープ沿いを登っていきます。
かなりの急勾配なので、もし足を滑らせたら大けがに繋がりますからね♬
サンダルは滑べるので本当に危ないのでやめましょう。
欧米人と比べて、ファインのように比較的足の短い日本人はちょっと大変です。
また、高所が苦手な人は、少し厳しいかもしれません!
でも頂上からの景色は最高だったので、無理をしてでも登ることをオススメします。
気球ツアー:Balloon tour
テオテイワカン遺跡には、少々高いですが人気の「気球ツアー」があります。
時間帯は、その時期の「日の出時間」に合わせて催行されます。
ファインは日帰りだったので、気球ツアーには参加しませんでした。
料金:一人190ドル(約2万円)
月のピラミッド:Pyramid of the Moon
月のピラミッドの階段は、太陽のピラミッドの階段以上に急勾配です。
高さ47m(42mまでしか登れない)×底辺150m×140m
たったの47段しかないため、数分で登り切ることができます。
頂上は、遺跡全体が見渡せる絶景ポイントです。
遺跡内で一番景観が良いため、ここでの記念撮影を撮る人は多いですね。
月のピラミッドは、紀元後350年ごろに作られ、北に見えるセロ・ゴード山を意識して建設されたと言われています。
月のピラミッドの正面にある広場の中央には内側が五点形 (Quincunx)、
もしくは「テオティワカンの十字架」と呼ばれる独自の構造をした祭壇があります。
ケツァルパパロトルの宮殿:Quetzalpapatl’s Palace
テオティワカンでもエリートの官僚が住んでいたとされる宮殿です。
「美しい蝶」という意味があります。
「羽毛の生えた蛇」の美しい彫刻が特徴的です。
テオティワカン=神々の座所という意味・神々が集う場所
芸術がまったく理解できない凡人のファインは、日陰で休憩しただけでした。
上記の写真で分かるでしょうか? 雨の神「トラロック神」と蛇の神「ケツァルコアトル神」の頭部像366体に覆われ、一部の壁画には赤や緑の彩色も見られます。
太陽のピラミッド:Pyramid of the Sun
テオテワカン遺跡最大の建築物で、「登れるピラミッド」としては世界一の高さを誇ります。
夏至の日には、太陽がピラミッドの正面に沈むように設計されているのです。
太陽のピラミッドは、ピラミッドを築いた人々が付けた名称ではありません。
太陽のピラミッドとは、アステカ文明の人々が名付けたもので、本当の名称は今でも謎のままだそうです。
高さ65m、1辺の長さが225m×222m
248段は世界で三番目の大きさを誇るピラミッドなのです。
8月13日と4月30日の日没が太陽のピラミッドの正面に来るように設計されています。
また、2月11日と8月29日の日の出が太陽のピラミッドの真後ろにくるようにもなっています。
1971年に発見された7mの壁穴は、王室の墓であると推測されています。
世界三大ピラミッドの一つで太陽のピラミッドには、壁画や石膏は現存していません。
ジャガーの脚や星、ガラガラ蛇など、わずかに数点の絵だけが残っています。
太陽のピラミッド内部からは黒曜石の矢尻や人形が見つかっております。
ピラミッド周辺の発掘調査では、子供の埋葬地が見つかっています。
これらの子供は、ピラミッドに捧げた生贄と考えられています。
子供を生贄にする宗教は、時代に関係なくとても不愉快な気持ちになりました。
ダンサ・デ・ロス・ボラドーレス:Danza de los Voladores
テオティワカン遺跡を出ると、「ボラドーレス」をやっていました。
ボラドーレスとは、メキシコの部族が起源の儀式です。
30メートルの頂から4人がロープにぶら下がり音楽に合わせて地上まで降下します。
5人目は、踊ったり、笛や太鼓の演奏をこなします。
この儀式は「ユネスコ無形文化遺産」に登録されています。
遺跡出口は簡易的な飲食店と駐車場があります。
バスの乗り口は、遺跡前の道路を15m程歩いた所にあります。
青いバス停のサインがあると言われていましたが・・・・ありませんでした。
でも、視界に入るところにバスが停まっているので迷うことはありません。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
追伸
今回ご紹介した「テオテワカン遺跡」はいかがでしたでしょうか?
多くの方がメキシコシティを訪れた際に、訪問する観光地でしょう♪
しかし、今回個人で簡単に行けるバス移動でも注意しなければならないことがあります。
<北バスターミナルでの注意事項>
大きなお札でバスチケットを購入すると、受付の男性がお釣りを誤魔化してきます。
すぐに気がついたファインは、ゆっくり首を横に振り、人差し指でお釣りを指さすと
「ばれちゃったぁ」みたいな顔をして追加でお釣りを出してきました。
但し、ここで安心してはダメです。
再確認したら、まだお釣りが足りません。
彼は、2度もお釣りをちょろまかそうとしたのです。
とても不愉快な気分になり、ファインはキャンセルして全額返金を要求しました。
バスに乗らなかったわけではありませんよ。💦
彼の態度から、この男性からはどうしても買いたくないという感情が芽生えたのです。
結局、彼の隣の窓口で買い直したんですけどねwww
日本人はよくお釣りを確認しないから、こういう事をやられるらしいです。
たいした額ではないのですが、その日本人を騙してやろうという考えが不愉快でした。
これは、金額の問題ではありません。
これから、海外を訪れるであろう日本人のためにも不正は絶対に許しちゃダメです!
日本人は、何も文句を言わないという彼らの意識をみんなで改善していきましょう。
コメント