シンチャオ、旅ブロガーのファインです。
あなたは、「ベトナムの健康」ってご存じでしょうか?
ベトナムのコロナ対策として、公式アプリ「ベトナムの健康」で情報発信しています。
また、罰則も日本以上に厳しくコロナ対策としては厳格な国の1つではないでしょうか。
そのベトナム観光でどうしても避けられないのが「戦争」です。
ホーチミンが取り上げられることも多いですが、ハノイにも戦争の爪痕は残っています。
ということで、今回はベトナム渡航情報と戦争跡の観光情報について語ります。
新型コロナ対策優等生
ベトナムは、「新型コロナ対策優等生」と言われているのはご存じでしょうか?
99日間感染「0」だった国は、情報操作国以外はないと言えます。
<Suc khoe Viet Nam:ベトナムの健康>
人間というのは情報が少ないと不安になるものです。
「ベトナム保健省」は新型コロナウイルスの情報をまとめた公式アプリ
「Suc khoe Viet Nam(ベトナムの健康)」で詳細情報を国民に発信しています。
感染者に関する情報が細かく公表され、接触した者、接触した可能性のある者を
徹底的に追跡し、隔離と健康状態の把握に努めました。
批判もありましたが、国民のコロナパニックを抑える効果があったと言われております。
このアプリは、ベトナムの通信大手ビッテル(Viettel)が保健省からの依頼を受け、
たったの6日間で完成させたものです。
<厳しい罰則>
ベトナムはマスク未使用の外出や政策に従わない商業運営等に厳しい罰則が科されます。
一党独裁の社会主義国で、政策の強制力があることが封じ込めに成功した要因でしょう。
罰金額:10万~30万ドン(約512円~1,536円)
マスク着用に対する人々の意識を改革するため、罰金額を増やすとの噂も聞かれます。
また、マスクを着用していない人に対する監視が強化されるとの情報も流れました。
新たな罰金は300万VND(15,257円)と言われ、従来の10倍の金額となっています。
意識低下防止策として効果あるかもしれませんが、日本では真似できない政策ですね。
<ウイルスは共通の敵>
スローガンにより一致団結するとベトナムは本当に強い国です!
ベトナムは、コロナ対策として全国規模の社会隔離を実施しました。
公共交通機関を停止し、商業施設も不要不急の施設は全て営業停止にしたのです。
感染者の出た村やマンションの封鎖などもあり、スーパーや医療機関に行くことも制
限され、一時期ベトナム全土で約8万人が隔離されていたとも言われています。
クリスマスの映像をテレビ等でご覧になった方も多いのではないでしょうか?
コロナ対策としては、上記の状況から日本よりも成功している国と言えると思います。
追記<2022・2月>
ベトナム保健省(日本の厚生労働省に該当)は2月21日、公文書762/BYT-DPにより、
新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者の医療隔離措置について公表しました。
濃厚接触者が新型コロナウイルスワクチン接種完了者、又は感染から回復した人の場
合、隔離期間を7日間から5日間に短縮することを決定したのです。
新型コロナウイルスワクチンを2回接種し、接種日から14日間が経過した人、及び濃厚
接触者と認定されるまでの3ヶ月以内に新型コロナウイルスの感染から回復した人につい
ては、医療隔離期間が5日間に短縮されると、発表しています。
但し、隔離の5日目に、PCR検査または抗原迅速検査を受ける必要があります。
検査結果が陰性の場合のみ、5日間の健康観察に移行することになるのです。
但し、我々は、まだベトナムに観光で訪れることはできません。
市場調査、勤務、投資、労働、会議・セミナーへの出席、学習、親族訪問を目的として
ベトナムに入国を希望する者のみが渡航を許されている状況です。
ホアロー収容所:Nha Tu Hoa Lo
アメリカCNNで「東南アジアで最も恐ろしい観光スポット」に選ばれた場所です。
フランスが造った収容所で、ベトナムの歴史が生んだ悲劇の産物と言われています。
館内には、捕虜になった方々のリアルな表情の写真が展示されていました。
ホアロー収容所の独房
1896年、ベトナム人捕虜やフランスに対抗する政治犯を投獄するために建てられました。
しかし、ベトナム戦争ではアメリカ人捕虜を収容する場所として使われています。
ホアロー収容所入口
衛生環境が悪く、月に40人以上の囚人が死んだときもあったそうです。
フランスが造った収容所なので、現在でもフランス文化のギロチン台がありました。
ホアロー収容所のギロチン台
実際に5人もの収容者が、このギロチンの犠牲になっています。
独房は光がなく、捕虜が両足を鉄の板にはさまれ身動きできない状態にされていたのです。
ホアロー収容所
日本はアメリカと「日米安全保障条約」を結んでいるため、この戦争協力しました。
ベトナム戦争では、実際に横田基地や沖縄の米軍基地から爆撃機が飛び立ったのです。
足かせをつけられた捕虜の人形
日本は直接派兵していないものの、アメリカに協力した事実は消えません。
旅行のテンションが下がる内容ですが、日本人も知らなければならない事実だと思います。
ホアロー収容所の足かせ
以下の写真は囚人が脱走するために掘った通路です。
実際に、100名以上の収容者が脱走に成功したらしいです。
この施設を見学後、あまりにも衝撃が強かったのでしばらく言葉を失いました。
小さな人間が一人通れるくらいの穴
ホアロー刑務所は、アメリカ人からは「ハノイヒルトン」と呼ばれていました。
理由は、居心地が良かったから、というものです。
アメリカ人捕虜には、衣服や食事が十分に与えられ、クリスマスの時期にはご馳走をふ
るまわれて、パーティーまで開かれた史実が残っています。
実際にアメリカ人パイロットが笑顔でチェスを楽しんでいる写真が展示されています。
ファインは鑑賞しませんでしたが、2階でビデオ上映もしています。
入り口を入って左側にチケット売り場があります。
荷物が邪魔な人は、ファインが訪れた時は入口にロッカーもありました。
営業時間:8:00~17:00
入場料:3万VND(約154円)
アクセス:Access
ホアンキエム湖から約1㎞ 徒歩11分
ハノイ大聖堂から約700m 徒歩9分
チュンビロン:trứng vịt lộn
上記の「ホアロー収容所」近くの路上で「チュンビロン」を見かけました。
孵化しかけのアヒルの形がほぼ出来上がっており、目も口もうぶ毛も生えています。
見た目はかなりグロいので、写真では卵だけ💦
ホーチミンでは「ホビロン」と呼ばれています。
ファインは、カンボジアでも食べたことがあります。
カンボジアでは、羽っぽいものが残っていたので気持ち悪かった印象が強かったです。
中国では「マオダン」、カンボジアやフィリピンでは「バロット」と呼ばれています。
孵化する直前のアヒルのタマゴ
東南アジアでは、体にいい滋養のある健康食のような位置づけです。
鍋で茹でてあり、火を通してから殻を割って、中のひよこを食します。
味付けはシンプルで、生姜と塩のみです。
カンボジアでは、半分殻のまま出てきましたが、ベトナムでは殻は剥いてくれます。
店によっては、生姜や香草が一緒に提供されます。
基本的に早朝から午前中に食べるのが、ベトナムの習慣なのでしょうか。
午後に、ハノイで「チュンビロン」を見かけることはありませんでした。
料金:1個9,000VND(約46円)
現在は、1万VNDで提供するお店が多いみたいですね♪
ファインは、ホアロー刑務所の近くで見かけましたが、以下で紹介するビア・ホイを提
供するお店の近くにおつまみ用に天秤で売っている女性も見かけます。
上記の写真では卵ですが、タマゴ感はありません。
苦手な人は、食べられない人も多いです。
毎日食べる人もいると聞きましたが、滋養強壮剤の成分が強く元気になりすぎるので毎
日食べる人はベトナム人でも多くないと聞きました。
ビア・ホイ:Bia hơi
チュンビロンの横では、「世界で一番安いビール」が売っていました。
ハノイの屋台でよく見かけ、水よりも安いのでバックパッカーに人気があります。
チュンビロンをつまみに飲みなさい、という意図がヒシヒシと感じられます。 笑
アルコール度数:3~4%
ベトナムでは、ジョッキに氷を入れて飲むスタイルです。
(氷なしで、ビア・ホイを提供するお店もあります)
ジョッキ1杯:8,000VND(約41円)
この値段は、ファインが訪れた数年前の料金です。
現在は、値上がりして約50円くらいのお店が増えたと聞いています。
黄色い看板に、赤い文字で書いてある大衆居酒屋で飲むことが出来ます。
<ベトナム式乾杯>
「モッ!ハイ!バー!ヨー」
意味:1、2、3、入る~
ヨーはベトナム語でvôと書きます。
この掛け声を知っていると、地元のベトナム人と仲良くなるきっかけになりますよ。
日本語に直訳すると
「1,2,3、お酒を入れるぞー」
みたいな掛け声でしょうか。
ベトナムのビールは、薄いのでアルコールが苦手な人でもいけるかもしれません♪
伝票には、1杯注文するたびに「Bia」の部分にチェックが入ります。
ベトナム語が解らない人は、
「モッ、ビア」
で通用するので、遠慮なく注文しましょうwww
ビールが好きな人は、ビア・ホイ巡りをする人もいるそうですwww
2021年5月からビア・ホイのお店がコロナ対策で閉まっていました。
しかし、現在は多少緩和されたらしく、開店しています。
トレインストリート:Train Street
ベトナム戦争の時代、補給路を断つ目的で何度も爆撃を受けた過去がある線路です。
トレインストリートは、ハノイ駅の北側と南側にあります。
住宅が密集した路地に線路が敷かれており、以前は線路上で撮影なども楽しめました。
列車は1日2回、午後に通過します。
両サイドのお店には注意喚起として、列車の通過時間が大きく張り出されています。
(ちなみに、時間通りに電車が来るとは限りませんからねwww)
トレインストリート
※2019年10月にハノイ市当局よりトレインストリートへの立ち入りを禁止する命令がでました。
現在線路には警官が見張っていて、立ち入りできません。
観光客が写真を撮影する目的で、線路に入ろうとすると警官に笛を吹かれます。
但し、2020年では、線路沿いのカフェを利用することはできるみたいです。
つまり、線路沿いのカフェでコーヒーを飲む目的のみ立ち入りが許されています。
車両はかなり多かった印象があります。
観光客同士で写真を撮りあったり、店員さんが写真を撮ってくれたりします。
タイの「メークロン鉄道市場」が好きな人は、楽しめる観光エリアです。
アクセス:Access
ハノイ大聖堂から、約850m 徒歩11分
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
今回ご紹介したベトナムの公式アプリと戦争の爪痕の観光地はいかがでしたでしょうか?
ベトナムを旅する上では、どうしても戦争の歴史は避けては通れません。
少し重たい話になりましたが、我々日本人も観ておかなければならない施設だと思います。
但し、ショッキングな写真も展示されているので、メンタルの弱い方はオススメしません。
旅は人間の優しさに触れることが多いですが、ここでは人間の残酷さを思い知らされます。
世界を旅していると、戦争は過去の出来事ではなく現在の問題であると痛感します。
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