「タイ・バンコク」から「カンボジア」へ陸路で国境越えする方法と注意点#139

タイとカンボジアの国境Cambodia
この記事は約11分で読めます。

スォスディ、旅ブロガーのファインです。

あなたは、陸路で国境を越えた経験はありますか?

日本人で海外旅行をする方の多くは、空路で入国するのが一般的です。

ファインが初めてカンボジアを訪れたときはタイ・バンコクからの陸路移動でした。

その時のファインが失敗した体験談をお伝えします。

皆さんもファインのような失敗をしないように最後まで読んでいただければ幸いです。

 

 

ということで、今回はタイ・バンコクからカンボジアへ陸路移動について語ります。

 

 

 カンボジア通貨:Cambodian Currency

カンボジアではアメリカドルが流通しています。

自国通貨のリエル(KHR)より、USドルの方が広く流通しているのです。

短期滞在の方は、USドルを持っていればカンボジア通貨を両替する必要はありません。

但し、カンボジアではアメリカドルの補助通貨セントが流通していません。

アメリカドルで支払いをするとお釣りをカンボジア通貨のリエルで返ってきますwww

屋台の値段も1ドルが多いので、大きなドル紙幣より1ドルを用意しておくと便利です。

1USドル(約4,058KHR)

5USドル(約20,292KHR)

10USドル(約40,584KHR)

20USドル(約81,169KHR)

50USドル(約202,921KHR)

100USドル(約405,842KHR)

<カンボジア通貨の種類>

公式に発行されている紙幣は20種類以上です。

しかし、 実際に流通している貨幣は18種類だけです。

50KHR(約1.7円)

100KHR(約3.4円)

200KHR(約6.7円)

500KHR(約16.8円)

1,000KHR(約33円)

2,000KHR(約67円)

5,000KHR(約168円)

1万KHR(約335円)

2万KHR(約671円)

5万KHR(約1677円)

10万KHR(約3,353円)

硬貨は4種類がありますが、殆ど流通していません(滞在中に見ることはなかったです)

お気づきでしょうか?

18種類もありませんよね?

実は100KHRと500KHR、2,000KHR、5,000KHR、1万KHRの紙幣は2種類あるのです。

さらに、1,000KHRに関しては、3種類もあります。

カンボジアでは、紙幣の種類を覚えるだけでも疲れてしまいます💦

アメリカの1ドル札アメリカの1ドル札

 

 

 

アライバルビザ:Arrival visa

アライバル・ビザ:入国に必要なビザをその国に到着してから取得するシステム

通常は出発前にビザの取得しますが、一部の国でアライバルビザを導入しています。

観光ビザの延長はプラス30日のみしかありません。

費用は、45ドルで申請できます。

e-visaについては、前回の記事を参考にしてください。

【カンボジア】「シェムリアップ国際空港」入国から市内移動方法について#138
プノンペン、シェムリアップ、アライバルビザ、スカイアンコール航空、タクシー、ミニバン、トゥクトゥク、バイクタクシー、ヘルメット、配車アプリ、PassApp、 E-Bike、デポジット、パラソル、アンコールワット、シアヌークビル、e-visa

<タイとカンボジア国境:Border between Thailand and Cambodia>

タイとカンボジアの国境は2ヶ所あります。

①チャムイエム(Cham Yeam (Koh Kong)

②ポイペット(Poi Pet(Banteay Meanchey)

タイとカンボジア国境の評判は、観光客の間ではすこぶる悪いです。

ファインは、②ポイペット(Poi Pet(Banteay Meanchey)を経験してきました💦

ここは正規の国境職員でさえ、ビザ申請で高額請求してくるほど腐敗ふはいしています。

アライバルビザ料金を知っていて、職員の高額請求を拒否すると入国拒否するのです。

証拠を取ろうとカメラを出すと、メチャメチャ怒られます。(怒られました)

陸路で入国する場合、悔しいですが職員の提示した額を払うしか方法はありません。

もちろん相場以上の差額は職員の懐に入ることになります。

不安な方、高額請求されたくない方は事前に「eビザ」を取得しましょう。

ちなみに、かたくなに高額請求を拒否し国境越えに時間がかかるとバスに置いていかれます。

 

 

 

アランヤプラテートAranyaprathetとポイペットPoi Pet(Banteay Meanchey)

悪名高きタイ側の国境とカンボジア側の国境です。

バンコクから約240㎞離れており、移動手段は「バス」か「列車」の2択となります。

<列車:Train>

フアランポーン駅からバーンクロンルック国境駅

1日2便

運賃:50B~(約190円~)

所要時間:約5時間

ちなみに2021年に「フアランポーン駅」は閉鎖になります。

詳細は以下の記事をお読みください。

タイのスワンナプーム国際空港とドンムアン国際空港からの移動方法 #93 | 元添乗員のひとり旅 (fineserviceagency.com)

 

<バス:Bus>

北バスターミナル(モーチット・マイ)から1日9便

最寄り駅:BTSモーチット駅/MRTチャトチャック公園駅

運賃:200B~(約759円)

所要時間:8時間~12時間

バス移動の場合は、国境から500m手前のバスターミナルで降ろされます。

※ミニバンは、国境まで乗せてくれるのでファインはミニバンを選択しました。

旅行会社で手配すれば、宿までピックアップしてくれるミニバンがあります。

カオサンに宿泊していたファインは、北バスターミナルに行くのが面倒でこれを選択。

しかし、後に後悔することになります。

ミニバン=ハイエース

※上記運賃はファインが利用した時の運賃で、現在は値上がりしているようです。

 

 

 

ミニバン移動

ファインは、ミニバンにピックアップしてもらい「アランヤプラテート」に向け出発、

と思ったら、各ピックアップ場所でブラジル人や欧米人をピックアップしていきます。

時間にルーズなバックパッカーは多いものです。

合計7人がそろうまで(バンコクを出発するまで)、約2時間近くかかりました。

国境まで約240kmだから、ノンストップで行くと思ったら大間違いです。

ドライバーの気分次第で、ちょいちょい休憩が入ります。

休憩所で日本からのお菓子をパクつきながら

「早く出発しようよ」

と心の中でつぶやいていました。

すると、ブラジル人が日本のお菓子に興味を示してきました。

ブラジル人:これ何?

ファイン:魔法の粉がかかっている「ハッピーターン」という日本のお菓子だよ

ファインが、パクついているのをブラジル人がじーっと見つめています。

ファイン:食べてみる?(そんなに見つめられたらこうなるでしょ)

ブラジル人:サンキュー

欧米人A:俺も

欧米人B:私も

欧米人Ⅽ:わしも

日本のお菓子は大人気なので、誰か1人にあげると全員にあげなければならない状況に!

一瞬で、1袋がなくなりました。

※このブラジル人女性は、後ほど再登場します。

 

国境トラブル①:Border trouble①

長い休憩後、出発したバスはタイ側の国境「アランヤプラテート」に到着しました。

ここで、ドライバーからチップを要求されます。

ドライバーが、人の財布をのぞき込み中身を確認してチップ金額を決めます。

早く手続きに行きたいファインはここでもめる時間も勿体ないので言われるがまま払います。

ほぼバス代と同額です。(チップは払う側が金額を決めるもんでしょ)

英語も話せない運転手は、ファインから高額チップふんだくって行きました💦

 

国境トラブル②:Border trouble②

タイ側のイミグレーションで列に並ばされ写真を撮られます。

職員に怒鳴られながら、なんとかスタンプを押印してもらいました。

空いていれば所要時間は10分ですが、混んでいれば1時間以上はかかります。

ミニバンの無駄なチップ攻撃と国境職員に怒鳴られたことでメンタルダウン気味。

<ポイペット国境>

30mくらい歩くと、カンボジア側のイミグレーションがあります。

 

国境トラブル③:Border trouble③

ビザ代行サービスという名のぼったくり/代行手数料10ドル(日本人は50ドル)

50ドルを拒否すれば、他の外国人と同じ10ドルに下がります。

この国境でのビザ取得はとても簡単なので自分で出来ますから。

 

国境トラブル④:Border trouble④

正式なビザ発給を正規職員による賄賂請求が待っていました。

賄賂を払いたくない人は、事前にeビザを取得しておくことをお勧めします。

 

国境トラブル⑤:Border trouble⑤

Eビザはスマホの画面だけでは不可なので、コピーする必要があります。

ここでも更に、コピー代を10ドル~30ドル請求する人が現れます。

日本でプリントアウトするのを忘れた方は、バンコクでプリントアウトしておきましょう。

 

国境トラブル⑥:Border trouble⑥

イエローカード(予防接種証明書)

正規の国境職員がイエローカード(予防接種証明書)の提示を求めてきます。

持っていない場合は、数十ドルを要求されますがカンボジアでは義務ではありません。

数十ドルの支払いを拒否しても、普通に入国できます。

ここは、強気で

「俺は知っているんだぞ」

的なことを言うと相手はすんなり引き下がります。

 

国境トラブル⑦:Border trouble⑦

タイ国境とカンボジア国境の手続きに時間がかかっているとバスに置いていかれます。

シェムリアップの「Nattakan Bus Station」までチケット購入済みでも関係ありません。

彼らの優先順位は、乗客を目的地に届けることよりも両替屋の営業時間なのです。

 

国境トラブル⑧:Border trouble⑧

<両替詐欺>

複数のミニバンで到着した人は、国境を越えたらカンボジア側の大型バスに乗り換えます。

乗車したらすぐに両替屋で停車し、カンボジア通貨のリエルに交換を迫られました。

ここはかなりレートが悪く、おそらく両替屋とバス会社はグルだと思われます。

カンボジアではアメリカドルが使えることを知っていたファインは両替を拒否。

全員両替をしないとバスは出発しないと説明を受け、渋々1ドルだけ両替しました。

「1ドルでは何も買えない」

とガンガン責め立てられます。

「俺は、カンボジアで米ドルが使えることを知っているから」

と言っても通用しません。

ここでごねて、他のお客に迷惑をかけるわけには行きません。

仕方なく5ドルまで両替しましたが、メチャクチャ損をする最悪なレートですから。

 

 

 

自由すぎる旅人

ポイペトは、カンボジア側の国境の街でカジノが有名です。

不愉快な気分でポイペトの両替屋を出発し、ファインの隣の席はフランス人のおばさん。

前の座席には、20代前半くらいのブラジル人女性と30代の欧米人が座っていました。

シェムリアップ行の大型観光バスは、座席の9割くらいは埋まっていたと思います。

その状況で、ブラジル人女性と欧米人男性がイチャイチャし始めたのです。

性に関しては、ブラジルはスポーツ感覚なのでオープンだと知っていましたけど・・・

イチャイチャでお互いの気持ちが盛り上がったのか、ついにバス車内で始まっちゃいました。

しかし、混雑しているバスの中で始めるとは・・・フランス人のおばさんもビックリです!

ファインとフランス人のおばさんは目のやり場に困り会話もなくなりました。

前を向いていると完全に視界に入るし、チュパチュパ音が聞こえるのですよ~💦

 

~大型バスの強制休憩~

すでに到着時間を大幅に過ぎているのに、サービスエリアで90分の休憩を取ります。

「トイレ休憩に90分って長いだろ!」

と思いつつも元添乗員は知っています。

バス会社とサービスエリアで、そのような契約が交わされているのです。

ここでお金を落としてもらう作戦なのがわかっているだけに少々腹が立ちました。

しかも食事の金額がカンボジア価格ではなくメチャクチャ高いのでドリンクだけで我慢。

到着予定時間を大幅に過ぎているのに、この休憩に日本人はイライラすると思いますよ。

カンボジアの休憩所のドリンクカンボジアの休憩所のドリンク

 

 

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

追伸

今回のタイ・バンコクからカンボジアの陸路国境移動はいかがでしたでしょうか?

カンボジアのビザ取得に関して、面倒だと旅行会社のビザ取得代行を頼む人がいます。

しかし、元旅行会社に勤めていたファインはビザ取得代行をあまりお勧めしません。

手続きする内容は、自分でやっても旅行会社に頼んでもほとんど同じだからです。

旅行会社に支払う手数料を上乗せされるだけなのでご自身で取得する事をオススメします。

ミスがないか旅行会社はチェックするだけで、旅行会社的には美味しい収入減なのです。

観光ビザ取得は、難しいことはなく文章を読むだけで理解できるので自身でやりましょう。

Cambodia 海外旅行
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管理人

性別    :男性
居住地域  :千葉
<自己紹介>
飛行機が飛ばない状況でも、未知の国へ行く意欲がまったく衰えない旅ブロガーです。ひとり旅を好むが寂しがり屋という矛盾した性格をしています。都内の大学卒業後、旅行会社へ就職。転職後も旅行関連の資格を取得し観光業界へ従事。添乗員を目指している方、国家資格取得を目標にしている方の参考になるネタを投稿していく予定です。海外旅行では、失敗だらけだけど無事に帰国できればokという考えで旅を続けています。同じ旅好き、もしくは観光業界への就職を目指している方々の役に立ちたいという思いでブログをはじめました。旅行に関する情報をシェアしあなたと一緒に成長できれば嬉しく思います♪

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