【タイ観光の定番】「エレファントライディング」と「エレファントワールド」#99

タイのゾウの親子Thailand
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サワディークラッㇷ゚、旅ブロガーのファインです。

タイを代表する動物といえば「ゾウ」ですね。

ゾウ柄のタイパンツは、どこでも売っています。

ファインは、タイでゾウに乗る体験をさせてもらいました。

ゾウがサッカーをしたり、ダンスをしたり観光客に様々なショーを見せてくれます。

しかし、ファインは「ゾウの目が死んでる」と感じてしまったのです。

鋭利えいりな鎌を持った人間に操られているゾウを見て、愉快な気分になれませんでした。

観光客の入場料が、ゾウのエサ代にてられていることは知っています。

それでも鎖につながれているゾウを見ていて愉快な気分にはなれなかったのです。

絵を描いているゾウの悲しそうな表情が、この記事を書きながらも目に浮かびます。

恐らく2度と「エレファントライディング」に行くことはないでしょう。

個人的にオススメしたいのが「カンチャナブリ」です。

ゾウの保護とカンチャナブリ観光については、とてもオススメしたいと思いました。

 

 

 

ということで、今回は、タイ観光のエレファントラインディングについて語ります。

 

 

 

絶滅危惧種:Endangered Species

以前は、タイ国内だけで野生のゾウは数10万頭いたそうです。

現在は、飼育されているゾウと合わせても3,000~5,000頭だと言われています。

その中でも、コロナの影響で1,000頭以上の像が餓死寸前の状況に直面しているのです。

ゾウの食事量は、1頭だけでも1日200kg必要だと言われています。

大人のゾウに関しては、1日100ℓの水を飲むそうです。

その食料を確保するにも、エサ場となる森林があまり残っていないことも影響しています。

元気なゾウに見られる、尻尾を振る、耳をはためかせる、などが殆ど見れないらしい。

<激減の原因は人間>

野性のゾウが激減した一番の原因は、我々人間と言われています。

以下の私利私欲に走る人間により、ゾウを激減させてしまったのです。

その原因が我々観光客にもあるとしたら・・・・心から楽しめなくないですか?

①人間の都合により、ゾウの生息環境を破壊

②森林伐採により、ゾウの住処とエサの減少

③エサを求めたゾウを農場を守るために農民が射殺

④水を求めて現れた像を捕獲し、金儲けのために象牙の闇取引

 

 

 

プーケット・エレファント・サンクチュアリ(PES)

タイ語では、ゾウを「チャーン」と呼びます。

この「プーケットエレファントサンクチュアリ」は「チャーン」の保護施設です。

ここでは、人間がゾウにしている衝撃的なビデオを見せられます。

<ゾウの調教方法>

ビデオでは、生まれたばかりの赤ちゃんゾウを母ゾウから引き離すところから始まります。

引き離された赤ちゃんゾウたちは、以下の行為により人間に服従するように訓練されます。

①狭い空間に閉じ込める

②殴る、蹴る

③睡眠をさせない

④餌を与えない

このように調教された像はおとなしく従順になり人間に逆らわなくなるそうです。

※「エレファントライディング」を運営する施設はトレーニングだと主張しています。

 

悲しそうなゾウの目悲しそうなゾウの目

 

我々観光客は、このようにして調教されたゾウに乗っているのです。

そんな中で、観光客が捨てたプラステックゴミを飲み込み死んだゾウもいます。

人間を喜ばせるために調教され、その喜ばせた人間が出したゴミにより命を落とすゾウ。

あなたは、どう思いますか?

<ゾウの背中>

旅行者たちはゾウの背中に取り付けられた硬い竹製の座席に座ります。

ゾウの首や鼻はとても強いのですが、背中は人や物を乗せるような構造ではありません。

本来は丸いはずの背中に長年重いものを乗せ続けたことでフラットになっているのです。

ゾウの背中は100kg(人間二人分)でも相当の負担がかかっています。

この現実を知って、あなたは笑顔でゾウの背に乗れるでしょうか?

上記で説明したこと以外に、以下の事実も明らかにされています。

①盲目の像を虐待

②高齢の像を虐待

③負傷した像を虐待

④働きすぎた像を虐待

つまり生まれてすぐ母親から引き離された赤ちゃんゾウは、死ぬまで酷い扱いを受けるのです。

鎖につながれたゾウ鎖につながれたゾウ

アクセス:Access

プーケット国際空港から約30km

 

 

 

ゾウの歴史:History of Statue

日本での戦国時代は、馬にまたがりいくさをしていました。

タイでは戦争になると、王はゾウに乗って戦いにのぞんでいたのです。

ゾウは王を守り先頭を切って戦う、勇気と誇りの象徴とされていました。

<タイ国民が信仰している仏教とゾウ>

ブッダのお母さんはある日、

「白いゾウがお腹に入る夢を見て、ブッダを身ごもったことを知った」

という逸話いつわは子どもでも知っているタイでは有名なお話です。

仏教では、「白いゾウ」はブッダの化身とされています。

ブッダの前世が白いゾウだったという説もあるのです。

白いゾウを得た国王は、高い人徳じんとくを持ち人々からうやまわれると信じられています。

白いゾウを発見したら、全て王に献上けんじょうしなければならないという法律があるほどです。

タイ国内では、白い象は王の象徴でもあり、国家威厳いげんの象徴でもあるのです。

 

 

 

エレファントライディング:Elephant Riding

上記の事実を知らない観光客からは「エレファントライディング」の人気が高いです。

我々観光客が落とすお金が、ゾウの悲劇を生んでいる事実を知らなくてはなりません。

アユタヤ観光には「アユタヤエレファントキャンプ」という定番観光があります。

ファインは、この事実を知ってからどうしてもアユタヤのゾウには乗れませんでした。

バンコクから約80km離れた世界文化遺産「古都アユタヤ遺跡」の移動方法#97
世界文化遺産・アユタヤ遺跡、フアランポーン駅、列車は4種類、遅延、レンタル自転車、ロットゥー、ワット・プラ・マハータート、ワット・ヤイ・チャイ・モンコン、ワット・プラシー・サンペット、ワット・ローカヤスター、ボート乗り場、タイ警察、水分補給

 

①世界文化遺産の寺院周辺を散歩(アユタヤエレファントキャンプ)

②プーケット島では海岸のそばや森の中をライディング

③カオヤイではゾウがジャングルを通り川の中をザブザブと歩く

 

観光客を乗せる座席を背負ったゾウ観光客を乗せる座席を背負ったゾウ

 

<エレファントライディングの注意事項>

~服装と手荷物~

①ランニングやノースリーブといった肩の部分が出てしまう服装は不適応です。

(Tシャツなどの半袖の服装はok)

②ズボンやスカートなどは、くるぶしほどまでの丈があるもののみが許可されます。

③靴は、かかと部分が無いものは不適応とされています。

④安全上の理由で両手が空いている状態にしておくこと

⑤ハンドバッグ類は肩からかけてショルダーバッグにしましょう。

バスケットをやらせれるゾウバスケットをやらせれるゾウ

 

 

 

エレファントワールド:Elephants World

ここは、お金を払ってゾウのお世話をする施設です。

「エレファントワールド」は、カンチャナブリにあります。

ここは、上記で説明した「苦しんでいるゾウ」を保護する目的で設立されました。

「人のために働き続けたゾウの最終的な安息地」として設立されたのです。

エレファントワールドにいるゾウの背中は例外がなく全頭真っ平らでした。

これまで多くの観光客を乗せて、背骨が変形しているゾウがたくさん保護されています。

ここでは、有料の参加プログラムが終了するとクッキーとドリンクがもらえます。

寄付箱が施設内に設置してあり、寄付をすると「リストバンド」を受け取ります。

ゾウの食費は半端ないので、寄付金はいくらあっても足りません。

タイでゾウとたわむれたいのなら、エレファントワールドはいかがでしたでしょうか?

インターネットでも予約が出来ます。

①ゾウのエサやり

②ゾウのエサとなるトウモロコシの収穫

③栄養ボール作り(サプリをお米や野菜に混ぜ合わせる)

④子ゾウのお世話

⑤水浴び(デッキブラシで擦る)

参加費:ランチビュッフェ付き2500B(約9,267円)

アクセス:Access

距離:バンコクから約120km

<バス移動orロットトゥー>

バンコク市内から「南バスターミナル」まで511番バスで50分

運賃:21B(約78円)

バンコクの南バスターミナル(サイタイマイ Sai Tai Mai)からカンチャナブリ。

所要時間:約3時間

運行時間:4時台~20時台まで

<鉄道移動>

バンコクのトンブリ駅(バンコクノイ駅)からカンチャナブリまで毎日運行

所要時間:約3時間

 

 

カンチャナブリ観光:Kanchanaburi Sightseeing

遥々カンチャナブリまで行ったら、観光も楽しまないと勿体ないですね。

カンチャナブリにも、有名な観光名所がありますから。

すぐ近くにミャンマーとの国境がある場所です。

ここでは下記2つの観光地をオススメします。

カンチャナブリの街は「レンタル自転車」「バイク」「車」で移動する事が出来ます。

レンタル自転車代:1日50B(約186円)

レンタルバイク代:1日200B(約743円)

レンタカー代:1日1日1000B(約3,715円)

①映画「戦場にかける橋」で有名になった泰緬たいめん鉄道(Thai-Burma Railway)

全長約400キロを工事開始から約1年で旧日本軍が開通させた路線です。

捕虜とアジア人労働者らが過酷な労働により10万人以上が死亡した歴史的鉄道です。

1日3本しか走らないので、運行していない時間は歩いて写真を撮ることも出来ます。

別名:死の鉄道

★全長322mのクウェー川鉄橋

★列車がギリギリ通れるくらいの幅約4mのみ削り取られた「チョンカイの切り通し」

車窓から手を伸ばせば崖に触ることが出来ます。

ここで下車して歩く観光客もいますが、手すりがないので落ちたら大怪我間違いなしです。

★長さ約400mの高架橋「アルヒル桟道橋」は泰緬鉄道観光のハイライト

列車は、観光客の要望に応えて時速5㎞に減速して走行してくれます。

★SpanKwaiYai(戦場をかける橋)駅 ~ ナムトック駅

所要時間:約90分

運賃:120B(約446円)

クウェー川の鉄橋クウェー川鉄橋

 

チョンカイの切り通しチョンカイの切り通し

ナムトック駅を下車して奥へ進むと「サイヨークノイの滝」があります。

多くの観光客は水着持参でここを目指します。

ファインは時間がなく訪れていませんが、とても綺麗な滝らしいですね。

アクセス:Access

最寄り駅:Saphan Kwai Yai駅 又はKanchanaburi駅

 

②タイで一番美しい「エラワンの滝」

所要時間:カンチャナブリバスターミナルから約30分

料金相場:90B(約334円)

営業時間:8:00~16:00

入場料:300B(約1,113円)

エラワン国立公園内に2kmのハイキングコース7つの滝があります。

1段目:約20m

2段目:約170m(ファミリー層が多く、一番人気の印象が強いです)

3段目:約220m(ドクターフィッシュもいるので足を突っ込む観光客が大勢いました)

4段目:約520m(天然の滑り台があり、ガイドブックの写真によく使われています)

観光客の多くは、1段目から4段目で楽しんでいる人が多い傾向にあります。

なぜなら、5段目以降は監視員も不在でかなり過酷な登りになるからです💦

サンダルだと怪我をする可能性もあるので、7段目迄目指す人は運動靴を用意しましょう。

5段目:1,120m

6段目:1,420m

7段目:1,550m

2つめの滝「Wang Mat Cha」では、泳ぐことも出来るので水着を持参しましょう。

シャワールームもあるので、着替えの心配もなく安心ですね♪

ちなみに、いつでも滝壺で泳げるとは限りません。

各滝つぼには、その日の状況を記した看板が設置してあります。

グリーンで「Safety」と書かれていなければ、滝壺で泳ぐことは出来ないのです。

上記の「サイヨークノイ滝」を訪れなかった理由がここにあります。

「わざわざ滝を2つも観なくてもいいかなぁ~」

と思ってしまったのですwww

エラワン国立公園の入り口には、水着やタオルも販売しているので手ぶらでも問題ありません。

エラワン国立公園の滝エラワン国立公園の滝

アクセス:Access

バンコク南バスターミナルからカンチャナブリバスステーションへ約2時間半

運賃:100B(約371円)

カンチャナブリバスステーションからエラワン国立公園まで約55分/1日10便

運賃:30B(約111円)

<補足>

バンコクのトンブリー駅~ナムトック駅間を1日1本のみ運行しているそうです。

ファインが訪れた時は、情報不足で知らなかったので利用していません。

 

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

追伸

今回ご紹介したタイのエレファントライディングは、いかがでしたでしょうか?

ファインは、ゾウの催し物を批判する意図はまったくありません。

ゾウが虐待されていると感じてしまったファイン個人の考えを記事にしただけです。

我々観光客が楽しんでいるエレファントライディングの真実をお伝えしたかったのです。

 

エレファントライディングを経験したファインには、彼らを批判する資格はありません。

ゾウのパフォーマンスを楽しんでいる観光客がたくさんいることも勿論知っています。

あなたには、この現実を知ったうえでゾウに関する観光を楽しんで頂けたら幸いです。

タイ政府はゾウの保護施設を開き病院建設など、様々な取り組みををしています。

ゾウに酷い扱いをしているのも人間なら、保護し助けようとしているのも人間です。

個人的には、カンチャナブリ観光とセットでエレファントワールド楽しむことを推奨します。

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管理人

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居住地域  :千葉
<自己紹介>
飛行機が飛ばない状況でも、未知の国へ行く意欲がまったく衰えない旅ブロガーです。ひとり旅を好むが寂しがり屋という矛盾した性格をしています。都内の大学卒業後、旅行会社へ就職。転職後も旅行関連の資格を取得し観光業界へ従事。添乗員を目指している方、国家資格取得を目標にしている方の参考になるネタを投稿していく予定です。海外旅行では、失敗だらけだけど無事に帰国できればokという考えで旅を続けています。同じ旅好き、もしくは観光業界への就職を目指している方々の役に立ちたいという思いでブログをはじめました。旅行に関する情報をシェアしあなたと一緒に成長できれば嬉しく思います♪

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