シンチャオ、旅ブロガーのファインです。
あなたは、ベトナム北部にある街「サパ」をご存じでしょうか?
「サパ」は、標高1,600mの7つの山岳少数民族が暮らす街です。
首都ハノイからちょっと距離があるので敬遠されがちですが、魅力的な街です。
また、「バックハー」という街を聞いたことあるでしょうか?
サパから約110km離れた複数のモン族が暮らす街です。
とても人気があるので、サパからのツアーがほぼ毎日のように催行されています。
というわけで今回は、ベトナム北部の「サパ」と「バックハー」について語ります。
霧の街サパ:Thị xã Sa Pa
サパは、中国の国境付近にありラオカイ省にある高原の街です。
ハノイからは、約275㎞離れているので日帰りでは行くことが出来ません。
別名「霧の街」とも呼ばれており、晴天率は高くありません。
霧に包まれたサパ
一年中平均気温が15〜18°Cと涼しくて、ファインが訪れた時はかなり寒かったです。
冬は氷点下まで気温が下がるので、東南アジアなのに冬服の準備が必要です。
サパのベストシーズンは、棚田が黄金色に染まる10月上旬と言われています。
公園で遊ぶサパの少年たち
<サパの少数民族>
サパは、いくつもの小さな村から形成されています。
赤ザオ族、黒モン族、花モン族等の少数民族が民族衣装を身に纏い生活しています。
サパで暮らす少女
ベトナムの原風景である美しい緑の棚田と少数民族の素朴な暮らしが最大の魅力です。
ファインの印象では、千葉県鴨川市にある「大山千枚田」にどことなく似ています。
サパの街は、夜になると路上に食べ物の露店が並び毎日がお祭りのような雰囲気です。
サパの露店
サパの露店②
自分の食べたいものを指さしで伝え、炭火で焼いてもらうスタイルです。
英語は通じませんが、外国人慣れしているのか指差し注文で問題ありませんでした。
<サパ・石の教会>
「サパ・石の教会」は1895年にフランス人によって建てられた最も古い建築です。
教会の前は、大きな広場になっておりモン族の少年たちが笛を吹いています。
写真スポットになっているので、教会の周りに人はたくさんいました。
町の中心にあり、待ち合わせ場所としても地元民の多くに利用されています。
教会自体は小さいので、ファインは中には入りませんでした。
以下の写真は昼間に撮影しましたが、夜はライトアップされるのでとても綺麗ですよ。
サパ・石の教会
<サパのお菓子>
サパのスーパーで、ハノイでも見たことないお菓子を買ってみました。
以下の写真が、サパのスーパーで買ったお菓子です。
サパのお菓子
地元では人気だと勧められたので、すぐに口に放り込みましたwww
美味しいかと聞かれたら・・・・・・・う~ん、微妙な味です。
写真を撮らせてもらったお礼に、民族衣装を着ていた子供たちに全部あげました。
サパの子供
アクセス:Access
<バス:Bus>
ハノイからサパまで毎日3便運行しています。
バス運賃:290,000VND~400,000VDN(約1,477円~約2,038円)
※基本的に、昼便よりも夜行バスの方が安い傾向にあります♪
サパには空港の建設計画はあるみたいですが、まだまだ計画段階です。
個人的には、サパのいい所が失われるような気がして全く必要性を感じませんでした。
<夜行バス>
ファインは、ハノイを22:00に出発する夜行バスを利用しました。
ベトナムでしか見たことがない3列フラット式の「スリーピングバス」です。
利用した感想ですが、22:00発のバスはあまりお勧めはしません。
理由は、サパに早く着きすぎてしまうからです。
約5時間~6時間くらいで到着するので、早朝4時にはサパに着いちゃいます。
ドライバーさんは、
「6時まで車内で寝ててもいいよ~」
と言ってくれました。
しかし、朝6時にサパの街に放り出されても何もすることはありません。
店も開いていない早朝の寒い中、宿の人が起きるのをひたすら待ち続けることになります。
ハノイを7:30発のバスもあるので、こっちにすれば良かったと少し後悔しました。
夜行バスは、景色が見えませんが朝発は絶景を観ながらサパへ行けるのですから。
昼頃に到着するので、サパの街でご飯を食べていればチェックインの時間になります。
<寝台列車>
ハノイ駅は正面玄関のA駅と裏手のB駅があり、ラオカイ行きの列車はB駅から出発します。
ハノイ発は、21時台と22時台の2本運行しています。
到着時間は、5時台と6時台です。
「ハノイ駅」夜発
「ラオカイ駅」朝着
所要時間:約8時間
運賃は3種類
どの列車にも軽食と水が付いています。
・スタンダードクラス:PUMPKIN TRAIN (パンプキントレイン) $50〜
・デラックスクラス:FANXIPAN TRAIN(ファンシーパントレイン) $70〜
・ビクトリアクラス:VICTRIA SAPA TRAIN(ビクトリアトレイン) $190〜
「ラオカイ駅」からは、乗り合いのミニバスでサパまで山道を登ります。
悪路の「箱根道」または「いろは坂」を登っていくイメージです。
距離:約35km
所要時間:約90分
運賃:50,000VND(約255円)
ミニバスは、ある程度人数が揃わないと出発しません。
ただ、駅に到着したらサパへ行く人が多いので、その点はご安心下さい。
ラオカイ駅にタクシーも待機していますが、400,000VND(約2,037円)かかります。
ラオカイ駅からサパまで行くバン
<路線バス>
帰国後に知ったのですが、ラオカイ駅から路線バスも出ています。
運賃は、驚異の30,000VND(約153円)
定額制なので、ぼったくりの心配もありません。
運行時間:5時台~17時台
※バスや列車のほかに、旅行会社が主催するハノイからの「サパツアー」もあります。
但し、1泊2日でも日本円で15,000円以上はするので個人的には推奨しません。
ファンシーパン山:Fansipan mountain
サパ観光の目玉と言っても過言ではありません。
ベトナム最高峰、標高3,143mの山です。
富士山よりやや低い高さですが、ロープウェイが開設しています。
サパの街とロープウェイ乗り場を結ぶ登山鉄道を利用し気軽に登ることが出来るのです。
6,293mもあり、開通当時はロープウェイとして世界一の長さを誇っていました。
所要時間:約15分
現在のロープウェイ世界一はベトナムのフーコック島にあります。
長さ:7,899.9m
ちなみに、ロープウェイを下車してもファンシーパン山の頂上ではありません。
ここからさらに600段の階段を登って頂上を目指します。
急な階段なので、体力的に無理だと判断したらケーブルカーも利用できます。
階段を利用すると、大きな大仏様が待っています。
頂上は、当然のごとながら写真スポットになっているのでかなり混み合っています。
売店やレストランもありますが、観光地価格なのでやや高めの設定です。
ロープウェイ料金:往復700,000VND(約3,564円)
ケーブルカーとセット料金:850,000VND(約4,328円)
運賃もベトナムの物価を考えるとかなり強気の設定です。
ファンシーパン山
ハムロンの丘:Ham Rong Mountain
節約バックパッカーにとっては、ファンシーパン山のロープウェイ運賃は高額です。
体力がない方は諦めがちですが、ご安心ください。
ファンシーパン山に勝るとも劣らない?景色が徒歩で観れる場所があるのです。
それが、「ハムロンの丘」です。
「サパ・石の教会」の後ろから頂上へ向かう道があります。
所要時間:約90分
山の中腹で、伝統舞踊ショーが定期的に開催しています。(ファインは観てないけど)
舐めてるときついと感じるかもしれませんが、ハイキングのイメージで大丈夫でしょう。
展望台はショボいですが、景色はなかなかのものですよ。
チケット料金:70,000VND(約356円)
サパ愛情市場:Chợ Tình Sapa
夜は、サパの気温が下がる為、夏も冬もジャケットなどの上衣が必要です。
夜は暇なので、なるべくなら週末にサパへ行くことをお勧めします。
週末には、「サパ愛情市場(Chợ Tình Sapa)」が開かれ地元の若者が集まります。
7つの民族が週末になると集い、異なる民族が顔なじみになる重要な市場です。
週末のサパ愛情市場
バックハー:Bac Ha
サパへ週末をお勧めする理由がもう一つあります。
サパから110km離れたバックハーで花モン族の華やかな衣装を観ることができるのです。
「サンデーマーケット」が、毎週日曜にバックハーで開かれます。
バックハーのサンデーマーケット
雑貨から水牛まで、ありとあらゆるものが売られていています。
水牛
市場には100頭以上の水牛が・・・・1頭3万円から10万円くらいで取引されています。
水牛②
大きな荷物を持ってバックハーまで個人で行くのは大変です。
なので今回は、サパの宿をチェックアウトしてからツアーを利用しました。
大きな荷物をバスに積んで、ラオカイ駅まで送迎してくれるということもサパからのツアーを選択した理由の一つです。
バックハーの街並み
観光地なので声をかけられることもありますが、他の観光地ほど激しくはありません。
とても鮮やかな花モン族の衣装は、年々着用する若者が減っているらしいです。
いつか見れなくなる前に、一度訪れてみてはいかがでしょうか?
花モン族の少女たち
ツアーの出発予定時間:7:30~8:00
ファインだけ載せ忘れたので、サパ出発の予定が数時間遅れました。
宿で数時間待たされましたが、ファイン一人だけ乗せてバックハーに到着しました♪
海外では、お客を忘れることは珍しくないので全然怒っていませんからwww
逆に、一人だけ送迎したから赤字になったのではないかと心配しました💦
バックハーのサンデーマーケット②
ファイン一人だけ、バンで昼頃「バックハー」に到着しました。
ツアーと言う名の個人送迎でした。
花モン族の自宅
12:00~13:00 ランチも早々に済ませて市場を自由に見学します。
途中から合流したファインは、花モン族の家を見せてもらいツアーは終了です。
花モン族の自宅②
ツアーバスは、夕方にラオカイ駅に到着し解散しました。
中国に移動する人もいるので、河口で途中離団する観光客もいました。
ツアー料金相場:350,000VND~400,000VND(約1,782円~2,036円)
バックハーサンデーマーケット③
<自力でバックハーに行く方法>
ラオカイ駅近くに川に向かって歩くとバスステーションがあります。
そこからバックハーに行くことが出来ます。
ラオカイ~バックハー行きのミニバス運賃:60,000VND(約305円)
いろは坂のような道を猛スピードで走るので、客の中には吐く人が続出らしいです。笑
今回ファインはバックハーの「サンデーマーケット」にツアーで参加しましたが、
荷物の問題さえクリアできれば個人でも全然いけますよ。
ツアー内容と料金を考えると、個人で行く方が自由度が高くてお勧めです。
ファインだけ忘れらたから拗ねているのではありません💦
中国国境
ラオカイは、中国側の国境の街は河口(ホーコウ)とホン河を挟んで接しています。
バックパッカーは、徒歩で橋を渡って中国かバスでラオスへ移動する人に分かれます。
ファインは、ベトナムをもう少し楽しむのでハノイに戻ります。
ラオカイと中国の国境
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
今回ご紹介した「サパ」と「バックハー」については、いかがでしたでしょうか?
民芸品などは、大人が売るよりも子供が売った方が売れ行きがいいらしいです。
大人の心理を見事に突いてくるとは、なかなかわかっていますねwww
子供にお土産を売らせる作戦とわかっていても、つい何か買っちゃいませんか?
ベトナムは、15日間という短い期間内で観光しなければならないので敬遠されがちなのが「サパ」と「バックハー」です。
どちらも中々出会うことが出来ない民族に出会えるし、非日常を味わいたい方にはお勧めの観光地です。
ベトナムは気軽に行けるので、複数回訪れて北部も立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
コメント