ナマステ、旅ブロガーのファインです。
インドの定番観光地と言えば、言わずもがな「タージ・マハル」ですよね。
インドを訪れて「タージ・マハル」を訪れないという日本人はあまりいないでしょう。
タージ・マハルは過去記事でも紹介した新・世界七不思議に数えられた有名な霊廟です。
1983年に世界文化遺産に登録されています。
当時の皇帝が、妃の為に途方もないお金と人力を注ぎ込んで造らせた建築物です。
「権力者の無駄遣い」と言われる一方「世界で一番美しいお墓」とも呼ばれています。
1632年着工し、22年と言う歳月を経て、約2万人の職人を動員して完成させたのです。
タージ・マハルという名前は、王妃の名前であるムムターズ・マハルに由来しています。
ということで、今回はインド最大の観光地「タージ・マハル」について語ります。
タージ・マハル:Taj Mahal
ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが死んだ妻のために建設したとされています。
インド北部のアーグラにある白い総大理石でできた霊廟です。
現在も建物の内部には、皇帝と王妃の眠る棺が並べられています。
妻ムムターズ・マハルが、後世に残る墓所建設を遺言に残していたと言われています。
17年の歳月をかけて造られたとガイドブックでは記載されていることが多いです。
但し実際は、付帯施設を含めると22年の歳月を要しています。
タージ・マハルを直訳すると、「王冠宮殿」「宮殿の王冠」という意味になります。
<タージマハルの規模>
敷地面積:560m × 303m
庭園面積:296m × 296m
4本のミナレット(尖塔)の高さは42m
入場料
インド国民:50Rs(約88円)
外国人:1,300Rs(約2,277円)(ADAチケット込)
※外国人専門カウンターは東門です。
営業時間:6:00~19:00
定休日:金曜日
ADAチケット=観光税
アーグラ城や過去に紹介したレッド・フォートなどでも共通で利用できます。
入場券を買う時に長い行列が出来ているのが普通の光景です。
また、入場時のセキュリティチェックは空港並みにかなり厳しいものでした💦
入口にはたくさんの「禁止マーク」がある看板が設置されており、鞄の大きさから、食べ物は勿論、電子機器(翻訳機やカメラ)、火気、など厳しいチェックが待っています。
これらの規制はテロを防止するという意味あいが強いと、後から聞きました。
もし、あなたの荷物で引っかかった物があれば、セキュリティーチェックポイントで預けないと入場させてもらえません。(引換証等がないのでかなり不安です)
※入場料の際に500ccのペットボトルのミネラルウォーターと靴カバーを貰えます。
靴カバーに関しては、後ほど使うので絶対になくさないようにしましょう。
~ベストシーズン~
タージ・マハルがあるインド北部には、二つの季節があります。
1つが、7~9月の雨期で、もう一つが10~6月の乾期です。
個人的には、雨が降っている中でタージ・マハルを見学するのはオススメしません。
晴れた日にタージ・マハルを観光するならば、10月から6月の乾季が最高でしょう。
但し、乾季の日中かなりの高温になります。
涼しい時間帯の早朝~10時前に訪れると快適に観光できるでしょう。
~写真スポット~
入場すると、すぐにインスタ映えスポットが現れます。
大楼門を通り広がる庭園には天上の4本の川をあらわす4本の水路が四方に流れています。
大楼門 = 高さ約30m、幅46mという巨大な赤砂岩造りの3階建ての門
この水路が交わるところには天上の泉を表す池が配置されているのです。
この水路にタージマハルのオフィシャルな職員を名乗る男性が親切そうに
「写真を撮ってあげるよ」
と声をかけてきます。
この時のファインは、まだまだうぶでした。
「インド人は親切だなぁ」
くらいにしか思っていなくて満面の笑顔で複数のポーズをしていたのです。
数枚の写真を撮り終わると、400Rs(約701円)のチップを請求されました。
職員の要求した400Rsを渡さないとカメラを返してくれないのでどうしようもありません。
カメラを人質ならぬ、物質にされたらしぶしぶながら400Rs渡すしかないのです。
皆さんも、タージ・マハルに行かれた際には、彼らの親切にはくれぐれもご注意下さい。
不愉快な思いをしたくなければ、大楼門をくぐり抜けたら、声をかけてくるインド人はすべて無視して観光客同士で協力して写真を撮りあう方がいいかもしれませんね。
タージ・マハルの高さ約30m大楼門
アクセス:Access
<電車>
シャタブディ・エクスプレス(SHATABDI EXPRESS)
席の種類:ACの普通座席(チェアカー)と1等座席の2種類
デリー発は6時台から、デリーに戻るのは22時台まであります。
デリーからの所要時間:約2時間
運賃:食事付500Rs(約876円)
※ジャタブディ・エクスプレスより安い電車もありますが、2倍の時間がかかります。
シャタブディー・エクスプレスは現地では比較的遅延が少ないと言われています。
それは、数時間~十数時間の遅延が日常化しているインドの鉄道と比較しての話です。
日本人の感覚で遅延が少ないと考えるのは少々危険かも知れません。
最寄り駅:アグラ・カント駅(Agre cantt R.S)
所要時間:タージ・マハルまでオートリキシャで約20分
運賃:100Rs(約175円)
オートリキシャは、自然環境保護のため公園入口までしか入れません。
公園入口から西門まで「タージ・ロード」を約11分歩くことになります。
この「タージ・ロード」の客引きや勧誘が非常にうざいことで有名です。
「タージ・ロード」を歩きたくなければ、電動リキシャの利用をオススメします。
※ジャイプルからの列車はアーグラ・フォート駅(Agra Fort R.S)に到着します。
タージ・マハルまでの距離:約3.2km
所要時間:徒歩約40分
<バス>
サラーイ・カレ・カーン・バススタンド(Sarai Kale Khan Bus Stand)
デリー郊外にある寂れたバスターミナルです。
運賃:500Rs~2,000Rs(約876円~3,504円)
※バスのクオリティーにより値段が全然違います。
所要時間:約5時間
※ちなみにその日の渋滞が激しいと、バスの運行を止めることもあります。
チケット購入しても、バス会社が渋滞を理由にドタキャンするのです。
日本の常識は通用しないので、そのような時でも冷静に対処しましょう。
シンディー・キャンプ バスターミナル:Sindhi Camp Bus Station
ジャイプールのバスターミナルです。
最寄り駅:メトロの「Sindhi Camp」駅 徒歩3分
所要時間:約6時間
運賃:750Rs~(約1,314円~)
<注意事項>
タージ・マハル入場するには、リュックや食べ物を持ち込むことができません。
入口のロッカーに荷物を預けて半券を受け取ります。
※距離はデリーから約200kmしか離れていないので日帰りを計画する人がいます。
またジャイプールからは約244kmしか離れていないので日帰りを目指す人がいます。
しかし、時刻表通りに発車しないのが(予期せぬことが起こるのが)インドです。
アーグラで1泊する計画を組んだ方が、ストレスフリーで観光できると思います。
アーグラにも空港はありますが、便数が少ないのでスケジュール調整が困難です。
チャールバーグ:四分庭園
チャール=数字の4
バーグ=庭
イスラム教の天上界をイメージしています。
正方形の庭園を水路によって田の字形に分割する形式
スペインのアルハンブラ宮殿のパティオ(中庭)群も同様の庭園として有名です。
庭園から霊廟に向かって眺める景色は、綺麗に整備されていて美しいです。
手入れされた芝生に、白いタージマハルがインスタ映えします。
インド国内では、レッド・フォードの四分庭園(チャールバーグ)も有名です。
ちなみに、建造者はタージ・マハルもレッド・フォートもシャー・ジャハーンです。
幻想的なタージマハル:Taj Mahal Night View
これが観たかったのですが、ファインの訪れた時期が満月ではなかったのです。
訪れた方の情報によると、軍と警察の厳戒態勢の中で見学するらしい・・・・・💦
携帯電話さえ持ち込めないので、貴重品以外は持ってこない方が無難かもしれません。
満月の夜の前後2日間、合わせて5日間のみ観られる貴重なタージマハルです。
営業時間:20時30分~翌0:30
料金:750Rs(外国人料金)約1,318円
入場制限:1日400人限定 ※30分ごとに50名様×8回
但し、30分間見学できるわけではありません。
セキュリティチェックと徒歩とバス移動を考慮したら、正味時間は約15分。
ちなみに雨期に当たる6月~9月は催行率が低いとのこと。
金曜日は休館日なので、金曜日に被るとノーチャンスです!
どうしても見たい方は、絶対ではないですが乾季の方が見学できる確率は高いと言えます。
年間催行日:約50日
※事前予約制 Night View (tajmahal.gov.in)
ナイトタージチケットのチケット販売は、先着順で全てご参加日の前日となります。
販売時間:前日の午前10時~午後6時
どうしても見学したいなら午前に購入することをオススメします。
無事にチケットを購入出来たら、指定された時間の30分前までに”Shipgram”へ行きます、
日中と同様に、セキュリティチェックがあります。
カメラ&ビデオ
タージマハルの場内は、カメラ撮影・ビデオ撮影できる場所が区切られています。
ビデオ撮影できるのは庭園の手前まで。
カメラ撮影できるのは宮殿に入るまで。
宮殿内部でカメラを出すだけで、警備員に注意を受けます。
ちなみにタージマハルで、庭園中央の水路から霊廟のドームの先、たまねぎの形をした
上の部分を手でつまむポーズで写真を撮る観光客がたくさんいます。
パリのルーブル美術館でもよく観た光景です。
このポーズは、世界共通なんでしょうか? 笑
レンタル衣装:Rental Costume
タージ・マハル周辺ではインドの民族衣装サリーを貸してくれるお店が沢山あります。
観光客の女性が、サリーを着て写真を撮っている姿をよく見かけました。
サリーを着るとインスタ映えもするし、本当に2割増しで可愛く見えますよ。
男のファインはもちろんレンタルしていないので料金は不明です。
民族衣装サリーを着た少女
大気汚染問題:Air Pollution Problems
インドでは大気汚染の問題が、タージ・マハルにも影響しています。
遠くからではわかりませんが、近くで観るとの損傷の激しさがはっきりわかります。
排ガスの影響で、酸性雨による大理石が溶解し、白いので汚れが目立ちます。
インド政府は、世界遺産のタージ・マハルを守るために様々な規制をしています。
①タージ・マハル周辺で石灰の利用禁止
②駐車場からタージ・マハルへ向かう手段を電気自動車のみ許可
この規制の影響で、アグラ・カント駅からのオートリキシャが入口まで入れないのです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
世界文化遺産に登録されている「タージ・マハル」はいかがでしたでしょうか?
今回は「タージ・マハル」のオフィシャルな職員のチップについて触れました。
しかし、インド国内では他の観光地でも、同じようなことが起こります。
観光地で写真を撮るたびに400Rsも渡していたら、お金がいくらあっても足りません。
写真撮影は、国籍関係なく観光客同士で撮り合うことを強くオススメします。
ちなみに、カメラを渡した瞬間に、逃げるインド人もいるので注意しましょう。
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