ブエナス タルデス、旅ブロガーのファインです
あなたは、海外旅行をしていると治安対策で精神的に疲れてくるときがありませんか?
中南米を旅していると「危険だ」とか「一人は危ない」などの情報が溢れています。
そんな時に、オススメできるのが「ユカタン半島」です。
女性でも夜の一人歩きが出来るくらい治安がいいので「ほっ」と一息つけるエリアです。
その中でもユカタン州の州都である「メリダ」は特に治安がいいと言われています。
ということで、今回はトゥルムからユカタン州の州都メリダについて語ります。
メリダ:Mérida
メリダへ到着すると、パステルカラーの街並みが目に飛び込んできます。
スペイン植民地の面影が残っているので、建物自体はヨーロッパの雰囲気です。
街の中心地にソカロ広場と呼ばれる公園があり、パクリ文化はメリダでも健在でした。
ソカロ広場にある都市名のオブジェが写真スポットになっています。
ソカロ広場で踊る某有名なネズミのキャラクターに似たぬいぐるみ
アクセス:Access
<ADOバス>
カンクン→メリダ
距離:310km
所要時間:約5時間
運賃:500ペソ/約2,650円
トゥルム→メリダ
距離:259km
所要時間:約4時間05分
ネットなどで予約すると、メリダ⇔トゥルム間の所要時間が3時間もしくは5時間で表示されます。
これは時差が関係しており、どちらを出発するかにより所要時間の表示が異なります。
運賃:454ペソ/約2,406円
※上記運賃は、ファインが利用した時期の運賃で、季節と時間により変動します。
メリダには、バスターミナルが2つあります。
①ADO Terminal Alterna Paseo 60
②Terminal ADO Mérida CAME
自分の乗車するバスがどちらのバスターミナルを利用するか出発前に確認しましょう。
ADOバスターミナルは、街に1つしかないと思っている日本人が多いですから。
知名度の低いメリダを有名にした事件
皆さんは、メリダと聞いてどんなイメージをお持ちでしょうか?
日本人には2008年12の首なし遺体が発見された場所として思い浮かべる人もいるでしょう。
毛布で覆われた遺体には拷問の後があったなどのニュースを聞いたら、ギョッとしますよね?
遺体は8月28日メリダ郊外で発見され、メキシコ全土で治安悪化に抗議するデモが発生しました。
この事件の犯人麻薬カルテルのメンバー三人とキューバ人の男女はすでに逮捕されています。
10年以上前の事件で、現在はその事件の存在すら知らない人もいる程です。
メリダ大聖堂:Catedral de San Ildefonso (Catedral de Mérida)
メリダ大聖堂は、ソカロ広場の前にど~んっと建っています。
ファインは、ここであることに気がつきました。
欧州などのカテドラルは教会の塔が1本しかありませんでした。
しかし、メキシコではメリダ大聖堂のように2本立っているのです。
メリダ大聖堂
正式名称:サンイルデフォンソ大聖堂
メリダにある大聖堂は、ドミニカ共和国のサントドミンゴに次ぐ南北アメリカで2番目に古い大聖堂です。
過去記事で紹介した1915年のメキシコ革命の際に宝物を略奪された歴史があります。
ユカタン州庁舎:Palacio de Gobierno Merida
日本人の感覚では、とても州庁舎とは思えないほどの色合いです。
モスグリーンとエメラルドグリーンを足して二で割った淡い感じの色です。
入場料:無料
1892年に建てられたユカタン州庁舎の2階では、絵画が鑑賞できます。
スペイン語が解らなくても、壁画を観ればユカタン半島の歴史を想像できます。
ざっくりですが、侵略への抗議とメキシコ独立運動のイメージです。
メリダ大聖堂のすぐ近くにあるので一緒にセットで見学できますよ。
「トウモロコシからの人類の誕生」が一番の見どころだそうです(かなり有名らしいが知らなかった)
あれを芸術というのか、ちょっとグロいので興味のある人はググってみて下さい。
余談ですが、メリダを散策しているとトイレを見つけるのに苦労します。
ユカタン州庁舎は無料でトイレが使えますので、利用させていただきましょう。 笑
ユカタン州庁舎
ウシュマル遺跡:Ruinas DeUxmal
ウシュマルを日本語に訳すと「三度にわたって建てられた町」という意味です。
1996年に、世界文化遺産に登録されています。
ウシュマル遺跡
<魔法使いのピラミッド:Pyramid of the Magician>
ウシュマル遺跡のメインと言えば、ガイドブックに掲載れている魔法使いのピラミッドです。
別名:「占い師のピラミッド」
高さ36.5メートル
巨大なピラミッドの土台は楕円形に近い形です。
長さが73メートル
幅が36.5メートル
階段はかなりの急傾斜で、有名な118段の階段の頂上には神殿があります。
魔法使いの老婆が暖めた卵から生まれてきた小人が一夜のうちに造ったという伝説。
この伝説から、「小人のピラミッド」とも言われています。
ちなみに「ウシュマル遺跡」には、メリダ発のツアーもあります。
但し、日本語ガイドはありませんでした。
メリダ中心部には、ツアーデスクがたくさんあるので見つけるのは簡単です。
ツアー代金:300ペソ/約1,590円(入場料は別途必要)
所要時間:8時半から17時半
※個人で行く場合は、帰りのバスを気にしなくてはなりません。
バスは時刻表があるものの、カペチェから来るので正確ではありません。
帰りのアクセスが気になる方は、英語ガイド付きのツアー参加をオススメします。
アクセス:Access
距離:メリダから約78キロ
所要時間:バスで約1時間
運行間隔:1日5便(本数が少ないので、帰りのバス時刻表を要確認)
運賃:SUR社/55ペソ~80ペソ(約292円~約424円)
※上記で紹介した②Terminal ADO Mérida CAMEの「カンペチェ行」で行けます。
入場料:428ペソ/約2,268円(クレジットカード不可)
トイレは無料で、大きな荷物は無料で預かってくれました。
モンテホの家:Casa de Montejo
「ソカロ広場」や「ユカタン州庁舎」のすぐ近くにあります。
フランシスコ・モンテホ氏は、ユカタン半島を最初に侵略したスペイン人です。
モンテホの家
実際に、フランシスコ・モンテホ氏が住んでいた家で、メリダ市内最古の建物です。
現在は銀行兼博物館として使われている為、見学は15時まで。
モンテホ氏が全財産を費やした大豪邸は、様々な美術品が展示されています。
モンテホの家②
入口の上のファサードは、征服者が立っており、征服者が先住民の頭を踏みつけています。
ファサード = 外観を構成する建物の正面デザイン
その下には、上部の征服者たちを背負わされている先住民の姿があります。
建物に入る前から、不愉快な気分になるところが「モンテホの家」の特徴です。
これらは、モンテホ自身の征服者としてのアピールだという説があるみたいです。
人種差別を嫌うファインとしては、あまり気分のいいものではありませんでした。
館内には絵画や美術品、彫刻などがあり、以下の写真が印象的だったのでパシャリッ!
モンテホの家の絵画
芸術には疎く意味はわからないけど、非常にインパクトがあり迫力を感じました。
恋人たちの椅子:silla de los enamorados
以前はメリダの公園でしか見れないと言われていたメリダ名物のベンチです。
現在は「バジャドリード」の公園でも見かけることができます。
人前でイチャつくのが好きなメキシコならではの発想ですよね。
しかし、このベンチを作った経緯には諸説あるのです。
①敬虔なカトリックを信仰させる為、不純異性交遊を避ける為に考えられた説
②厳しいカトリックの規律の中でも自然と女性に近づけるように考えられた説
恋人たちの椅子
どちらの説も宗教がらみか・・・・・・ネーミングなんて関係ないとばかりに、
ひとり旅のファインが恋人たちの椅子に座ってやりましたよ。(淋し・・・・くない)
メリダの名物料理
①ソパ・デ・リマ:Sopa de Lima
日本語に訳すと「レモンスープ」という意味。
ソパ・デ・リマ
中にはトルティーヤチップスと煮込まれた鶏肉が入っています。
あっさりしたレモン風味で、女性好みのスープです!
②マルケスィータ:Marquesita
バナナ、チーズ、チョコを使った焼きクレープです。
マルケスィータ
お酒が飲めないファインは、こういうのが大好きですwww
ルーカス・デ・ガルペス市場:Market Lucas de Galvez
ソカロ広場から3ブロック先にある市場です。
メルカドなので、もちろん野菜や肉・魚介類を売っています。
衣料もあるので、使い捨ての服、盗まれてもいい服などを購入するには最適です。
衛生面が気になる日本人はいると思いますが、食事もできますよ。
イメージ
「サン・ベニート市場」のすぐ近くにあります。
メルカド好きな旅人は、もちろん両方訪れるでしょう。
アクセス:Access
ユカタン州庁舎からの距離:約650m
徒歩:約8分
野口英世博士像:
メリダは、野口英世博士が黄熱病の研究を行った地であることで有名です。
現在、オーラン病院に野口英世博士の銅像があります。
彼は、1919年にロックフェラー財団からメキシコへ派遣されました。
現地では、一番有名な日本人です。
この銅像は、縁もゆかりもない玉川学園が費用を出しました。
病院内に入らなくてもすぐに見つけられます。
銅像は等身大とのことなのでかなり小さく感じます。
メリダ州庁舎から歩いても行く場合、59通りに出ましょう。
その後、サンティアゴ公園の前を通過します。
動物園の横を大通りに突き当たるイツァエス通りを右折します。
そのまま261号線を歩いていると左側にあります。
距離はメリダ州庁舎から約2.3キロ、徒歩30分くらいかかります。
こんなに頑張って歩いたのに「がっかり」なんて言わないで下さいね。
銅像はまあまあ小さいですから💦
アクセス:Access
ユカタン州庁舎からの距離:約2.2㎞
徒歩:約28分
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
今回ご紹介した「メリダ」は、いかがでしたでしょうか?
ユカタン半島では、チェチェンイッツア遺跡、セノーテ、ピンクラグーンへ行くときの
宿泊拠点として、「プラヤ・デル・カルメン」か「メリダ」に大きく分かれます。
もしくは「バジャドリード」「トゥルム」も入れて大体この4ヶ所に分かれるでしょう。
欧米人やお酒好き、夜騒ぎたい人は「プラヤ・デル・カルメン」に流れることが多いです。
落ち着いた雰囲気で、ゆっくりしたい派は「メリダ」へ流れます。
夜の騒がしさは、プラヤ・デル・カルメンに劣るもののパブ系のお店は沢山あります。
ひとり旅に疲れたら、リラックスする時間を求めてメリダ滞在も検討してはいかがでしょうか?
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