ニイハオ、旅ブロガーのファインです。
マカオは、22ヵ所の歴史的建造物と8ヵ所の広場が「歴史市街地区」として、2005年に集合遺産としてユネスコの世界文化遺産に登録されました。
全部で30ヶ所もあるから全部は観れないなと思っていませんか?
マカオは品川区と同じ面積です。
しかも、30ヶ所ともマカオ半島にすべて密集しています。
頑張れば1日、もしくは2日ですべて観光することが可能なんです。
ということで、今回は、マカオの世界文化遺産について語ります。
聖ポール天主堂跡:Ruins of St. Paul’s
言わずもがな、マカオを紹介するブログやガイドブック、ユーチューブのほとんどが「聖ポール天主堂跡」の写真を掲載しているマカオのシンボル的存在です。
1602年に創建されました。
しかし、1835年の火事で教会の前壁だけの姿になってしまったのです。
ただの壁ですが、彫刻は「石の説教」と言われるほどに宗教的な意味が強いようです。
マカオのシンボルがただの壁だと知らないで訪れるとがっかりするかもしれません。
「聖ポール天主堂跡」の前にある68段の階段で写真を撮る観光客だらけでした。
天邪鬼のファインは、裏に回り「聖ポール天主堂跡」の裏からも写真を撮りました。
アクセス:セナド広場から徒歩8分
営業時間:9:00~18:00
イエズス会記念広場:Largo da Companhia de Jesus
聖ポール天主堂跡の階段前に広がる広場です。
広場周辺では、ポルトガル編で紹介したエッグタルトのお店もあります。
世界一美味しい「エッグタルト」と「7つの丘の街・リスボン」を徹底解説#65 | 元添乗員のひとり旅 (fineserviceagency.com)
アクセス:セナド広場から徒歩7分
イエズス会記念広場では、ポルトガルと中国の友好を表わした男女のブロンズ像の前や聖ポール天主堂跡の階段の前で写真を撮る観光客でいつも賑わっています。
ナーチャ廟:Templo de Na Tcha
1888年に建てられたとても小ぢんまりとした中国寺院です。
神話上の人物で、武道の神様である「神童ナーチャ」を祀っています。
ナーチャは、多くの神話や伝説に登場する暴れん坊の子供の神です。
マカオの多文化性(ポルトガル文化と中国文化)を表しているとも言われています。
西遊記に登場する人物で、廟の中の孫悟空はあまり可愛くありませんでした。 笑
営業時間:8:00~17:00
ナーチャ資料展示室 10:00~18:00(最終入館:17:30)
定休日:水曜日
アクセス:聖パウロのすぐ脇、旧城壁のすぐ隣、聖ポール天主堂跡からも近い
入場料:無料
旧城壁(舊城牆遺址):Seccao das Antigas Muralhas de Defesa
1569年に築かれた土砂、わら、牡蠣の貝殻を混ぜた高さのある防御壁です。
ポルトガル人の居住エリアを守る目的の城壁遺跡です。
マカオでは「シュウナンボー」という地元の技術および材料を使用する事で、何層にも重ねて作られていますが、ただの高い壁なので観光客がほとんどいません。
アクセス:ナーチャ廟のすぐ隣
料金:無料
モンテの砦:Fortaleza do Monte
1626年イエズス会の修道士により築かれた360度一望できるマカオ最強の防御施設です。
砦には大砲がずらりと並び、軍部宿舎、井戸のほか、兵器工場や貯蔵庫もあります。
外部の攻撃から町を守るための砦で、防御力を高めるため突き出すように設計されました。
1622年オランダ艦隊が2度攻めてきた時、22門の大砲から弾を打ち込み、撃退しました。
大砲が中国本土に向いていないのは、中国と戦う意思がないことを表しています。
現在は、小高い丘を活用し市内から中国大陸までを一望する絶好の展望台となっています。
石畳を登るのは大変なので、澳門博物館の館内エスカレーターを利用して、モンテの砦まで行きましょう。
撮影スポットでは、大砲にまたがり撮影するポーズが人気があります。
ベンチもあるので、歩き疲れたらここで休憩するのも悪くありません。
マカオの夜景をモンテの砦から観る観光客が多いです。
砦と庭園:7:00~19:00
マカオ博物館:10:00~18:00(最終入館 17:30、 月曜休館、祝祭日は開館)
アクセス:バス路線/ 3, 3X, 4, 6A, 8A, 18A, 19, 26A, 33, N1A(新馬路下車)
聖アントニオ教会:Igreja de Santo António
別名:花王堂(Church of Flowers)
マカオ3大古堂の1つに数えられており、イエズス会修道士が最初拠点を築きました。
正直、ただの教会ですので、疲れたらここはわざわざ観に行かなくてもいいかも!
ちなみに、他の2つは「聖ラザロ教会」と「聖ローレンス教会」です。
1683年に木造建築から石造へ建て替えられ、その時の記念として「1638」と刻まれた石の十字架が残されております。
現在でも現役で結婚式などに使われております。
営業時間:6:30~18:00
入場料:無料
ルイス・カモンエス公園:Jardim de Camões
ポルトガル編で紹介した詩人、ルイス・デ・カモンイスの名を冠した公園です。
ユーラシア大陸最西端「ロカ岬」&地獄の口があるリゾート地「カスカイス」#68 | 元添乗員のひとり旅 (fineserviceagency.com)
公園内の巨大な岩でできた祠の中に、カモンイス氏の上半身像があります。
小高い丘全体が公園になっています。
カモンエス氏は1557年から1559年にマカオに滞在し、叙事詩の一部を書きました。
営業時間:6:00~22:00
カーサ庭園:Casa Garden
別名:東方基金會
1770年代地元の富豪であったマヌエル・ペレイラの別荘に建てられた庭園と洋館です。
のちに東インド会社→マカオ政府→東方基金会財団のマカオ本部と所有者が変わっています。
ここの警備員が、笑顔で迎えてくれました。
言葉が通じなくても、笑顔は万国共通ですね。
営業時間:9:30~18:00
入場料:無料
アクセス:ルイス・カモンエス公園とプロテスタント墓地の間にある
プロテスタント墓地:Cemitério Protestante
プロテスタント墓地は白い壁に囲まれており、1821年に建立されました。
プロテスタント伝道師「ロバート・モリソン」のほか、著名な人々が眠っています。
敷地内にある「モリソン礼拝堂」も白を基調としています。
質素なので面白くないのでしょうか、観光客もファイン以外は3人しかいませんでした。
営業時間:8:30~17:30
アクセス:カーザ庭園に隣接 カモンエス広場の隣
ギア要塞:Guia Fortress
マカオ半島で一番高い場所にあります。
1622年~1638年にかけて築かれました。
敷地内には聖母礼拝堂である「ギア教会」と「ギア灯台」があります。
ギア教会内部には、精巧なフレスコ画が飾られています。
知識の乏しいファインでは理解できませんでしたが、学術的に価値があるみたいです。
ギア要塞の入口に、模型が複数並んでいます。
これは、マカオの「台風マーク」の模型です。
マカオの文化では、台風の強度を分かりやすいシグナルで知らせてくれるのです。
「シグナル1」から「シグナル8」まで、台風の警告を見やすく形にしたものです。
マカオにビルがなかった頃は、ギア要塞を見上げれば、台風情報がわかるようになっていたみたいです。
ギア要塞にある大きなシグナルは、マカオの文化として残り、観光客の撮影スポットになっています。
営業時間:9:00~18:00
入場料:無料
アクセス:前回の記事で紹介した世界一短いロープウェイで行くことが出来ます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
マカオの世界文化遺産「歴史市街地区」は、いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介したのは、ほんの一部のみです。
まだまだコンパクトなエリアに紹介していないところがたくさんあります。
30ヶ所全部観たい人は、次回のブログもぜひ読んでみて下さい。
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