ニイハオ、旅ブロガーのファインです。
上海ほどの大都市では、公共交通機関である程度の観光地は巡ることが出来ます。
大きな都市でありがちな渋滞などで、貴重な観光時間を奪われるのは勿体ないです。
しかも、日本人観光客が遭遇するトラブルで多いのが車での移動なのです。
タクシーでのトラブルや配車アプリでのトラブルが多いのが現在の上海の特徴です。
運賃は「地下鉄」「バス」「タクシー」等は、日本と比較したらかなり安く感じます。
海外旅行を楽しみに来たのに、無駄な移動時間を費やすのは勿体ないと思いませんか?
ということで、今回は上海観光する際の移動方法について語ります。
上海のタクシー事情
上海では、東京と同じく街中でタクシーをよく見かけます。
上海のタクシーの基本料金は、日本に比べてとても格安です。
(運転は日本のタクシー運転手より荒いですが💦)
利用方法は、日本と同じく手を挙げて捕まえることができます。
上海のタクシー相場は、3kmで約15元です。
1元≒18.95円
その後、1kmごとに2.4元加算され、夜間は23時から早朝まで30%割増されます。
タクシーが空車の場合は、車体上部のランプが青になっています。
ランプが赤い場合は「配車中」という意味です。
また助手席前の「空車(赤)」の表示も空車のタクシーの目印となります。
ランプがついていないタクシーは、お客さんを乗せているということになります。
車体の上部が「赤ランプ」になっていたら、手を上げても停車してくれません。
ちなみにタクシーの車内で、クレジットカードの支払いはできないので要注意です。
タクシーはお釣りを用意していないとの記事を見かけますが、そんなことはありません。
中国人と一緒に乗車して、お釣りがないタクシーに遭遇したことは一度もなかったです。
本当は、お釣りがあるにもかかわらず、中国語が話せないとお釣りをわざと出さないのです。
特に日本人は、
「お釣りがない」
と言われたら諦める人が多いことを彼らはよく知っています。
このような状況を回避するためにも上海では、小さな現金を持ち歩くようにしましょう。
ちなみに、上海のタクシードライバーは、基本的に英語は通じません。
空港に待機しているドライバーさえ、数字だけの簡単な英語も通じませんでした。
そこで、翻訳アプリをダウンロードしておくと中国ではとても活躍してくれます。
また上海は治安の良い都市なので、タクシーも安心だろうと油断してはいけません。
中国語が話せない人、女性一人での乗車などは、タクシー利用時は注意が必要です。
特に海外でありがちな、観光客向けに声をかけてくるタクシーは避けるようにしましょう。
もし、どうしても利用する場合は、金額を筆談してから乗車するようにしましょう。
降車時に高い金額を要求されても、筆談した数字を見せれば相手も渋々納得します。
但し、ドアロックのないタクシーは乗車しない方がいいでしょう。
運転手しかドアを開けられないタクシーが上海には実際に存在します。
目的地に到着し、筆談した紙を見せても要求金額を払わないとドアを開けてもらえません。
この場合、中国語が話せない観光客はほぼ言いなりになるしか脱出方法がないのです。
<対処方法>
目的地を紙に書くのが、ストレスなくタクシーを利用できる一番シンプルな方法です。
乗車時は、遠回りされないように過去の記事で紹介した地図アプリを常に起動しましょう。
グレートファイアウォールによるネット検閲対策方法と百度地図の利用方法#164 | 元添乗員のひとり旅 (fineserviceagency.com)
ちなみにタクシーは、「出租車」と書きます。
上海には悪質なドライバーだけでなく、もちろん良心的なドライバーも存在します。
但し、中国語は発音が難しく、悪気はなくても間違った所に連れて行かれる事もあります。
上海在住の日本人でさえ、このようなトラブルが起きているので、観光客は尚更です。
行先は、ホテル名を伝えても???のことが多いので通りの名前を伝えるのが一般的です。
通りの名前を伝えても???だったら、交差点の名称を伝えましょう。
ちなみに日本のタクシーのように、上海のタクシーのドアーは自動で開きません。
配車アプリのメリットとデメリット
ファインが海外でお勧めしている「ウーバー」や「Grab」は中国にはありません。
代わりに、「滴滴出行(ディディチューシン)」という配車アプリが存在します。
通称「DiDi」というアプリです。
但し、「滴滴出行-DiDi」は、日本人が利用するには正直ハードルが高いです。
現地中国人はもちろん、日本人駐在員も多く利用しています。
利用方法は、「ウーバー」や「Grab」とほぼ同じです。
決済は、現金もしくは事前に登録したクレジットカードから支払います。
ファインは、これまで海外で配車アプリを強く推奨してきました。
しかし、中国ではそれほど推奨していません。
なぜなら日本人観光客が使いこなすのは、ウーバーやGrabに比べて難しいからです。
デメリット①
上海の空港を利用された方は同じ意見を持つと思います。
空港内が複雑で、運転手が指定場所に到着来るまでにかなり時間が掛かるのです。
ピックアップ場所を指定しても、ドライバーと合うことがなかなか難しいです。
デメリット②
上海で使える「DiDi」アプリは、日本版の「DiDi」と異なるのです。
出発前に登録し、上海でSIMを切り替えたらクレジットカードの情報が消えていました。
この場合、クレジットカードで払えない上海では、現金で支払うしか方法がありません。
デメリット③
上海到着後に、登録するのが難しいこと。
日本のスマホを中国で登録操作するとショートメールの受信が出来ない可能性があります。
つまり、配車アプリの認証番号が届かないのでDiDiの登録が出来ないという事になります。
デメリット④
英語表示にすると地名などが日本人観光客には理解しにくいのです。
英語表記と中国語表記が混在して判別し、初めて使う人には混乱してしまいます。
つまり、目的地を入力するだけで時間がかかり利用するたびに疲れてしまうのです。
ちなみに、日本でダウンロードすると中国語のみの表示しか出てきません。
デメリット⑤
中国語が話せないと、ドライバーとなかなか合うことが出来ません。
配車アプリ依頼後、マッチング場所の確認で運転手から電話がかかってきます。
もし電話がこなくても、チャットでピックアップ場所の確認連絡が届きます。
言葉を交わす必要がない配車アプリ最大のメリットが失われているのがDiDiなのです。
多くの日本人観光客が、この電話に出ることが嫌になり避ける傾向にあります。
デメリット⑥
ウーバーは降車後に決済されますが、DiDiは車両を呼んだ時点で決済されるのです。
つまりドライバーと会うことが出来なければ乗車していないのにお金だけ取られます。
電話がかかってきても中国語が話せないとドライバーと会えないこともあるのです。
ただ、運転手が見つからず運賃が高額の場合は返金がある事例は報告されています。
デメリット⑦
後部座席もシートベルトを締めないとドライバーに中国語で怒られてしまいます。
言葉がわからず戸惑っていると、高速道路でも平気で停止して切れ気味に注意するのです。
中国では、後部座席のシートベルトに関する交通ルールがかなり厳しいみたいですね。
デメリット⑧
これに関しては、運・不運がありますが、車内の臭いがかなり強烈な車両があること。
まだまだ、マナー後進国の中国では綺麗な車は期待しない方がいいかもしれません。。
タバコと食べ物の匂いがミックスした、独特の社内の空気は中国を感じさせます。
デメリット⑨
過去に、女性の強姦殺人事件の事例があり他国に比べて危険度は高いかもしれません。
この事件により、一時期「DiDi」の深夜サービスがストップした経緯があるのです。
身元が分かっているのに犯罪を犯す中国では、配車アプリの安全神話が崩れています。
中国では女性一人で、配車アプリを利用しない傾向にあるのはこの事件が影響しています。
デメリット⑩
道を知らないドライバーが多く、渋滞中でもナビ通りのルートでしか走らないのです。
地方から出てきた人は道を知らないので、どんな渋滞でもナビ通りにしか走りません。
急いでいる場合は、配車アプリよりプロのタクシーの方がいいかもしれませんね。
デメリット⑪
目的地の変更が出来ないこと。
友達をピックアップするために、
「ちょっとここに寄ってください」
という予定変更が通用しません。
友達の場所を目的地に指定するか、目的地で友達と待ち合わせるしか方法がないのです。
長期滞在者や駐在員にはメリットもあり、評価は高い傾向にあります。
メリット①
予約機能があり、停車するときにきちんとハザードを出してくれること。
(日本では当たり前ですが、海外では方向指示器はあまり出さない傾向にあります)
メリット②
タクシーよりも運賃が安いこと。
(高評価に関しては、この運賃の安さが一番評価されています)
メリット③
「DiDi」アプリは、配車するタクシーの車体も選ぶことができること。
荷物が大きい場合や人数が多い場合は、ワゴン車を手配することも可能です。
メリット④
領収書を発行してくれること。
個人事業主のファインは、電子領収書が発行できるのは嬉しい誤算でした。
画面左上のマークをタッチし「我的订单」右上の「开发票」をタッチします。
乗車リストから領収書の対象にしたい履歴を選択し「下一歩」をタッチします。
領収書に必要な事項を入力して「提交」をタッチすればokです。
<配車アプリの登録方法>
- スマホで、「DiDi」を検索します。
- 中国版「滴滴出行-DiDi」と日本版「DiDi(ディディ)」が表示されます。
- 中国で使う場合は、必ず中国版の「滴滴出行-DiDi」をダウンロードしましょう。
- アプリを起動後に、画面左上のマークをタッチし、日本の携帯番号を入力します。
- 送られて来たショートメールの認証番号を入力します。
- 「钱包」をタッチします。 意味:ウォレット
- クレジットカードの必要事項を入力します。
「已开通 优选支付」と表示されればokです。 意味:優先支払い
<配車アプリの利用方法>
- アプリを起動します。
- 「滴滴出行-DiDi」アプリを使いやすいように英語対応に変更しておきましょう。
「設定」 ⇒ 「多語言」に進みます。
「多語言」で「English」を選べば表示が英語に切り替わります。
上記まで出来たら実際に車両を呼んでみましょう。
- 出発地に地図上のポイントをタッチします。
- または下部の「你在哪儿上车」に出発地を入力もしくはリストから選択します。
「你在哪儿上车」=乗車地
- 目的地についても下部の「你要去哪儿」に目的地を入力もしくはリストから選択します。
「你要去哪儿」=目的地
- 出発地と目的地をセットすると、待ち時間と目的地に着く時間と料金が表示されます。内容に問題無ければ「呼叫」をタッチします。 「呼叫」=呼び出し
- 配車が決まると、画面下部に車のナンバー、車種名、車の色、運転手名が表示されます。
- 目的地に着いたら、そのまま降車すれば大丈夫です。
運賃は設定したあなたのクレジットカードから引き落とされます。
Meituan(美団)
中国の15都市で配車サービスを提供しています。
ユーザーは Meituan のアプリを使い複数の配車サービスを利用することができます。
<選択可能な配車サービス>
▼Shouqi Limousine & Chauffeur(首汽約車)
▼Caocao Chuxing(曹操出行)
▼Shenzhou(神州)
▼Meituan Dache(美団打車)
明らかに業界最大手の DiDiに対抗する配車サービスです。
ファインは利用したことありませんがDiDiよりも運賃が安く、車両も綺麗だと評判です。
競争が激しくなれば我々観光客にとってはサービス向上につながり好都合ですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
今回ご紹介した「上海のタクシー事情と配車アプリ」は、いかがでしたでしょうか。
個人的には「ウーバーチャイナ」が買収されたことは残念でした。
ウーバーに慣れているファインとしては、ウーバーに頑張って欲しかったです。
配車アプリDiDiはソフトバンクと提携したので、利用する前は正直期待値が高かったです。
しかし、デメリットがあまりにも多すぎると思いませんか?
上海ほどの大都市ならば、地下鉄を利用して観光する方がファイン的にはお勧めです。
「Meituan」の進出により、今後の中国での配車アプリ競争は要注目です。
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