ブエナスタルデス、旅ブロガーの「ファイン」です。
あなたは、メキシコシティに来たらどこを訪れたいと思いますか?
メキシコシティには、定番と言われている観光名所が数多くあります。
その中でも、メキシコシティの中心部には、丸一日かけて徒歩で巡ることが出来る観光地が凝縮しているのです。
食べ物も美味しいので、歩きながらの観光名所巡りは公共交通機関を利用していたら見過ごしていたであろうお店もあるので新たな発見を経験するのも楽しいですよ。
ということで、今回は、メキシコシティの徒歩で巡る定番観光地について語ります。
①ソカロ広場:Zocalo Square
メキシコの政治的・宗教的な中心地で世界文化遺産にも登録されています。
ソカロ広場という名称を聞いたことがある人は多いですが、正式名称は「憲法広場・Plaza de la Constitución」ということをご存じの方は少ないです。
ソカロ = 台座
メキシコ独立を記念するモニュメントの建設予定が中止された経緯があります。
その建設途中の台座がしばらく残されたことから、ソカロ広場と呼ばれ始めました。
ちなみに、「ソカロ広場」はアステカ帝国の神殿があった場所です。
正方形の中央広場は240㎡(世界最大級の面積)
その広場の周囲に、メトロポリタン大聖堂や国立宮殿などが立ち並びます。
夜になるとメトロポリタン大聖堂はライトアップされ、かなり綺麗ですよ。
ソカロ広場に掲げられているメキシコ国旗は、毎日降納されて国立宮殿に運ばれています。
ちなみに、「オアハカ」や「グアダラハラ」の中央広場もソカロ広場と呼ばれています。
アクセス:Access
最寄り駅:地下鉄2号線・ ソカロ駅徒歩1分
※ファインが宿泊した宿の最寄り駅ヒダルゴ駅の隣駅なので、宿からも徒歩圏内です。
②メトロポリタン大聖堂:Catedral Metropolitana de la Asunción de María
ソカロ広場の北側に、どど~んと建っているアメリカ大陸最大の大聖堂です。
別名:「聖母の被昇天」
海外では、別名や通称などをよく聞きますが、誰が名付けるのでしょうか???
ちなみに、隣に立っている「Sagrario」も中で繋がっているので見学することができます。
Sagrario = 礼拝堂
カトリック教会の大聖堂は、1500年代に建設が始まり約300年後に完成しました。
海外の教会では、色々な様式で建築されています。
しかし、長い年月をかけて造られたメトロポリタン大聖堂は、「ゴシック様式」「ルネサンス様式」「バロック様式」「新古典主義様式」などの様式が混在することが特徴です。
カテドラルの中に入ると、地盤沈下の影響で傾いているのがなんとなくわかりますよ。
関係者の間では「安全対策を考えなければならない」との声が高まっています。
テスココ湖を埋め立てられた場所なので、当時から地盤は非常に弱かったのです。
大聖堂の中に入ると、浅黒いキリスト像が目に飛び込んできます。
これは、毒に侵された信者から毒を吸い取ったため肌が浅黒くなったといわれています。
1987年に世界文化遺産に登録されています。
営業時間:8時~20時
入場料:無料(但し、鐘楼に昇るツアーは15ペソ)
③アステカ文明:Aztec civilization
1400年代に、ここメキシコ中央部に約95年間の間栄えた国家です。
ちなみに、「アステカ」という名称はドイツの探検家が名付けており自称ではありません。
アステカ文明を語る上で避けられないのが「人身御供の神事」です。
太陽が消滅すると信じられていた時代に、生贄となる人の心臓を神に捧げるというものです。
石のナイフで胸を切り裂き、動いている心臓を手づかみで取り出す儀式と伝えられています。
1500年代にスペイン人がやってきて、アステカを征服し滅ぼした歴史があります。
スペイン人は、アステカ文明最大の都市の真上に自分たちの都市を築いたのです。
この記事では詳細を割愛しますが、メキシコから南米を旅しているとスペインが過去にしてきた残虐非道な行いを耳にすることが多くなります。
④テンプロ・マヨール:Templo Mayor
テンプロ・マヨールは、アステカ文明の中心にあった巨大な神殿です。
テンプロ・マヨール = 「主神殿」「大神殿」「神の大きな家」
1978年以降に大規模な発掘が行われ、78もの建物が確認されています。
この発掘は、電気力会社の作業員が仕事中に偶然発見したものがきっかけでした。
この偶然の発見がなければ、大規模な発掘調査にならなかったと言われております。
その構造や建築過程が明らかになり大量の遺物が発見されました。
現在の「テンプロ・マヨール」はアステカの偉大さを象徴する建造物になっています。
ちなみに、この発掘に関してスペイン統治時代の歴史的価値の高い建築物が壊されたことに賛否両論あるようです。
現在では、「メキシコシティ歴史地区とソチミルコ」の世界文化遺産の一部となっています。
アクセス:Access
最寄り駅:地下鉄2号線 ソカロ駅 徒歩3分
営業時間:9時~17時
定休日:毎週月曜日
⑤ベジャス・アルテス宮殿(メキシコ国立芸術院):Palacio de Bellas Artes
アステカ帝国を征服した、幾何学的なデザインが特徴の美しい宮殿です。
宮殿という名前がついていますが、現在はオペラハウスとなっています。
メキシコシティは、地盤沈下が進んでいることでも広く知られています。
この「ベジャス・アルテス宮殿」も例外なく毎年数センチ沈んでいるそうです。
オペラハウスと説明しましたが、2階から4階部分は美術館です。
建物内部には、メキシコ芸術界の巨匠と呼ばれる人たちの壁画が数多く残っています。
宮殿の正面階段周辺を覆い尽くす壁画「十字路の人物(Man at the Crossroads)」
は、現代メキシコ芸術の巨匠と言われるディエゴ・リベラの最高傑作です。
過去記事で紹介した「シケイロス」の作品もありますよ。
ファインが観に行った時は、集会?デモ?をやっていて、物々しい雰囲気でした。
以下の写真でデモの様子がわかるでしょうか?
通常は、メキシコ民族舞踊などが観れるのですがこの日はチケット購入も出来ませんでした。
アクセス:Access
最寄り駅:地下鉄2号線・ベジャス・アルテス駅
※上記のソカロ広場から約900mなので徒歩圏内です。
⑥シウダデラ市場:Mercado de la Ciudadela
メキシコの民芸品が揃う、観光客に大人気の市場です。
ファインも、ここで以下の写真のお土産を購入しました。
200以上の店舗が所狭しと並んでいます。
メキシコシティーで、民芸品の品揃えは おそらく1番でしょう!
ちなみに周辺の風景が似ているので、方向音痴の人は迷子になる可能性が高いです。
バルデラス通りで黄色い大きな壁が見えたら、それが「シウダデラ市場」です。
ガイコツやキリストがモチーフとなった雑貨などがたくさんあります。
市場の規模、商品の値段、雰囲気、買い物のしやすさは他の市場よりもワンランク上です。
スリが多いですが、他の市場やお土産屋さんに複数ヶ所行くならここだけで十分です。
ルチャ・リブレの会場で「マスクを買い忘れた~」と後悔している人は安心して下さい。
ここ「シウダデラ市場」でも、ルチャ・リブレのマスクは買うことが出来ますから。
食事に関しては、観光客価格で他の市場より少々お高めです。
アクセス:Access
最寄り駅:地下鉄3号線・フアレス駅 徒歩約5分
最寄り駅:地下鉄1、3号線・バルデラス駅 徒歩約5分
※上記のベジャス・アルテス宮殿から約1.2㎞なので徒歩圏内です。
⑦Mercado San Juan :サン・ファン市場
食材を買うならここで決まりです。
但し、グロテスクなものが苦手な人にはあまりオススメできません。
なぜなら、店先に動物の顔がリアルにぶら下がっているからです。
鳥などもたくさん並んでおり、野菜やフルーツなども充実しています。
ファインはお酒が飲めないけど、ワインなども美味しいと評判の市場です。
潔癖症の人は、苦手かもしれませんがこの市場は一見の価値ありますよ。
ファインも日本では食べたことなかったサボテンも大量に売られていました。
肉と一緒に炒めて味付けすれば、アロエみたいで美味しいかったです。
海外のメルカドって、なんであんなに楽しいのでしょうか?
アクセス:Access
最寄り駅:地下鉄ベジャス・アルテス駅
※上記の「シウダデラ市場」から約350mしか離れていません。
⑧メキシコシティ中央郵便局:パラシオ・ポスタル
世界一美しい郵便局と言われおり、現役の郵便局として営業しています。
メキシコシティの歴史地区にあり、豪華な内装は必見です。
ベジャス・アルテス宮殿の建築も行ったイタリア建築家アダモ・ボアリ氏が担当しました。
外観は、まったくと言っていいほど普通の建物で1度素通りしてしまいました。
でも、中に入るとご覧の通りです。
切手を購入できる自動販売機も設置されているのは、日本では見たことないですね。
アクセス:Access
最寄り駅: 地下鉄2・8号線・べジャスアルテス駅
※上記のサン・ファン市場から約1.1㎞なので、徒歩圏内です。
⑨アラメダ・セントラル公園 :Plaza Alameda Central
ソカロ広場よりも何倍も広い緑豊かな公園で市民の憩いの場となってます。
アメリカ大陸最古の公演として知られています。
昼間は治安がいいし、週末になると家族連れもたくさんいます。
ストリートミュージシャン、大道芸人、それに露店もたくさん出ています。
ファインは昼間しか行っていないのですが、夜は噂では治安が悪くなるらしいです。
この写真の奥に見えるのが、「ラテンアメリカタワー」です。
上記の写真でわかるかなぁ?
実際に夜景は観てないですが、ここからの夜景は、メキシコシティNo.1らしいです。
東京でいう、「東京タワー」みたいな存在ですね。
<ベニート・フアレス記念碑:Monument to Benito Juarez>
アラメダ・セントラル公園の南側にあります。
メキシコで唯一のインディオ出身の大統領です。
「近代メキシコの父」とも呼ばれる人物で、お気づきの方もいるでしょう。
「ベニート・フアレス国際空港」の名前となった方です。
正式名称は、「ベニート・パブロ・フアレス・ガルシア(Benito Pablo Juárez García)」です。
メキシコでは、最も偉大で敬愛される指導者と言われております。
建国の父と称えられており、メキシコでは一度は目にする機会があるでしょう。
20ペソ紙幣の肖像が「ベニート・パブロ・フアレス・ガルシア」なのです。
アクセス:Access
最寄り駅:地下鉄2号線・8号線・ベジャス・アルテス駅
※上記のべジャス・アルテス宮殿から約180mです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
追伸
今回ご紹介した「メキシコシティの徒歩圏内の観光地」はいかがでしたでしょうか?
全て徒歩だと多少体力は必要ですが、メキシコシティ観光の街並みを楽しみながら散歩できますよ。
最後に紹介した「アラメダ・セントラル公園」には、多くの大道芸人やミュージシャンがおり、彼らが頑張っている姿を見ると、ついチップを入れちゃうんですよね。
今回は、「サンフェルナンド館」にいた日本人と一緒に歩いて巡りました。
一人で見る観光名所もいいけど、複数人で回る観光もたまにはいいものですね。
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