ブエナスタルデス、旅ブロガーのファインです。
あなたは、メキシコ3大遺跡の一つ「チチェン・イッツア遺跡」をご存じでしょうか?
1988年・世界文化遺産に登録されたマヤ文明の遺跡として世界中に知られています。
ちなみに、他の2つは「古代都市ティオティワカン遺跡」と「トゥルム遺跡」です。
チチェン・イッツァは、マヤ語で「聖なる泉のほとりの水の魔法使い」を意味します。
また、遺跡内のピラミッドは、新・世界七不思議の1つにも数えられているのです。
メキシコ一の入場者数を誇り、ユカタン半島のメイン観光地と言っても過言ではありません。
ということで、今回はユカタン半島の「チチェン・イッツア遺跡」について語ります。
チチェン・イッツア遺跡:Chichén Itzá Ruins
<荷物の問題>
「チチェン・イッツア遺跡」観光する場合、宿をチェックアウトしている方も多いでしょう。
大きな荷物を持っての観光はとても大変ですし、現実的ではありません。
しかし、大きい荷物がある人は、遺跡の施設内に預けることができるのです。
あなたが、宿をチェックアウトして大きな荷物を持っていたとしても問題ありません。
次の目的地までの移動時に立ち寄った場合でも、手ぶらで遺跡観光できるのです。
「チチェン・イッツア遺跡」でトイレ左側の狭い通路を進むとロッカーがあります。
全くやる気のないお姉さんが座っているのですぐわかりますよ。www
~料金~
ロッカーに入る大きさ:40ペソ(現金のみ)/約212円
ロッカーに入らない大きいバッグ:室内に保管となり100ペソ/約530円
ちなみみ、60Lサイズのバッグパックでしたらロッカーに充分入ります。
チチェン・イッツア遺跡②
<チチェンイッツア遺跡入場料>
入場料:533ペソ/約2,825円
営業時間:8:00〜17:00
ちなみに、2019年の入場料は 232ペソ/約1,230円 だったのですよ~😢
毎年人気が上昇しているからか、突然2倍以上の値上げに踏み切ったのです。
これは現地ツアー会社がデモ抗議したほど、観光業界では大きなニュースになりました。
しかも、入場料とは別に「メキシコ歴史人類学研究所(INAH)」と「ユカタン文化省(カルトゥール)」に税金?遺跡保護費?を支払わなくてはならないのです。
ファインが訪れた時は、入場料金窓口と場所が違ったので超面倒くさいシステムでした。
別々の窓口に並ばないといけないし、入場するには2枚のチケットが必要なのです。
ちなみに、入場料の値上げを知らずに、窓口で諦めて帰るバックパッカーもいました。
ユカタン半島は、直行便がなく日本から気軽に行ける距離ではありません。
今回は渋々入場しましたが、これ以上高くなったら気軽に遺跡観光を楽しめなくなります。
ファインのような節約旅行者にとっては、今がギリッギリの値段設定だと感じました。
聖なる泉: cenote
チチェン・イッツア遺跡で、ガイドさんが必ず説明するのが「聖なる泉」です。
但し、「聖なる泉」という名前に騙されてはいけません。
水は、とても濁っているしとても泳げるような綺麗な泉ではありません。
聖なる泉
当時は「雨の神チャーク」の予言に従い財宝やたくさんの生贄がこの泉に捧げられました。
また、占いにより定められた日に女性を放り込んだとの記録も残っているのです。
今でも、この「聖なる泉」に潜れば白骨が続々と出てくるそうです。
実際に、アメリカの探検家エドワード・トンプソンがこの泉に潜り、人骨やたくさんの財宝を発見しています。
聖なる泉②
ファインは宗教に偏見はないけど、生贄とかの思想には全く理解できないのです。
新世界七不思議:New Seven Wonders of the World
チチェン・イッツァ遺跡は、新世界七不思議 のひとつでもあります。
<新世界七不思議>
①万里の長城(中国)
②ペトラ遺跡(ヨルダン)
③コロッセオ(イタリア)
④マチュピチュ(ペルー)
⑤タージ・マハル(インド)
⑥コルコバードのキリスト像(ブラジル)
⑦チチェン・イッツア遺跡(メキシコ)
※日本の清水寺も最終候補に残りましたが、残念ながら落選しました。
階段になっているピラミッド
チチェン・イッツア遺跡の広さは、南北に3km・東西に1.5kmあります。
”チチェン・イッツァ”という名称の語源は「イッツァ族の泉の入り口」という意味です。
チチェン=泉のほとり
イッツァ=人
ククルカン
ククルカン = 羽毛のある蛇の姿をした神
ここでは、階段の近くに立ち手を叩くとピラミッドの神殿内で音が反響するのです。
ガイドさんが手本としてやっていたので、ファインもやってみました。
「ピョヨーン」
という感じの反響音が鳴ります。
日本で例えるなら「日光東照宮」やしまなみ海道の「多々羅大橋」のような感じですね。
エル・カスティーヨ:El Castillo
マヤの最高神ククルカン(羽を持つ蛇の姿をした農耕の神)を祀るピラミッドです。
1辺56mの正方形をベースにした階段状になっています。
カスティーヨ = 城塞
高さ:24m
頂上の神殿部分:6m
四方向の階段:各91段(神殿へ昇る1段を合わせて合計365段)
太陽暦の1年(365日)
つまり、エル・カスティーヨはあの時代のカレンダーとして使われていたのです。
ちなみに、以前は昇ることが出来たそうですが、現在は登ることが出来なくなっています。
夜のピラミッド
ククルカンの降臨現象:Kukulkan’s Descent Phenomenon
年に2回(春分・秋分の日)だけ見ることができるのが「ククルカンの降臨現象」です。
エル・カスティージョの基壇が作る影が蛇の形を作ります。
ピラミッドの階段両脇の蛇の頭とつながって神殿から降りてくるククルカンが現れます。
基壇=建造物をその上に建てるためにつくった土盛り
ククルカンの頭の先には上記で紹介したセノーテ(聖なる泉)があります。
現れたククルカンは、セノーテで水を飲むと伝えられています。
ククルカンは16時20分ころから少しづつ姿を現し始めます。
16時30分ころから17時までがハイライトです。
ファインは、心の底からククルカンの降臨現象を観たかったのです。
知り合いの添乗員が、自慢げに
「俺、観たよ」
と言ってきたのが、悔しく思い出されます。
チチェン・イッツア遺跡③
戦士の神殿:Templo de los Guerreros
ここでは敵の捕虜の胸を裂き、心臓を太陽の神に捧げていたと伝えられています。
特徴は、林立する千本柱の間にたくさんのレリーフが彫られていること。
レリーフに光が当たると刻み込まれた絵がぽっこりと浮かび上がります。
千本柱の間
千本柱の間②
レリーフ=浮彫り、浮彫り細工、浮彫り効果の意
これは、彫刻における丸彫りの対語として用いられることが多いです。
746本ある千本注の柱の奥に神殿がありますが、登ることはできませんでした。
なぜ、1,000本ないのだろう?と思ったのはファイン一人だけではないはず・・・www
お土産通り
チチェン・イッツア遺跡内にあるセノーテまでの一本道はお土産通りです。
両側に、観光地価格の土産物屋がずらりと並んでます。
遺跡内で唯一飲み物を購入できる売店はここにしかありません。
但し、コーラやミネラルウォーターは日本円で300円以上しますからね。
こちらが、日本人だとわかると
「コンニチハ~」
「ヤッスイ~」
「シャッチョウ~サ~ン」
と覚えたての日本語でがんがん声をかけてきますwww
ちなみに、
「ホトンド、タダ」 → これは嘘ですから、かなり高いから騙されないように♪
アクセス:Access
<カンクンからのバス移動>
カンクンから「チチェン・イッツア遺跡」までバス1本で行くことが出来ます。
乗り換えも必要ないので、初心者でもスペイン語が話せない人でも安心です。
ADOバスターミナル窓口で、「Chichen Itza」と紙に書いて見せれば問題ありません。
距離:約200㎞
所要時間:約3時間
運行間隔:往路1日1便、復路も1日1便
運賃:180ペソ~330ペソ/約954円~約1,749円
※カンクンから日帰りの場合、バスの時間を考慮すると滞在時間が4時間半しかありません。
<カンクンからのツアー>
メキシコ一の入場者数を誇る遺跡で、旅行会社が動かないはずはありません。
カンクンからは勿論、メキシコ各地からのツアーもたくさん出ています。
ガイド付きツアーもあるので、説明を聞きたい方はツアーに参加することをオススメします。
<ツアー参加の注意事項>
①入場料は含まれているのか必ず確認すること
②ガイド付きツアーの場合、ガイドの説明は日本語か英語かスペイン語か確認すること
③遺跡の滞在時間等のスケジュール詳細を確認すること
④参加者の人数を確認すること
※時間がない人、ピンクラグーンを観たい人、はツアーの方が楽かもしれません。
自力で行くより高額ですが、他の観光地も見れるのでツアーも悪くはないと思います。
ちなみに、①に関しては安い金額を提示する旅行会社は入場料別途と言うことが多いのです。
②に関しては、ファインのように日本語しかわからない場合、ガイドは不要ですからね。
③に関しては、海外のツアーは時間にルーズなことが多いのです。参加者のフライト予定時間やチェックインの時間などを全く気にしてくれませんから。
④最少催行人数を予約時に確認しないと、日本では考えられないようなことが起こります。出発時間直前でツアー中止と言われることも珍しくないのです。
<メリダからバス移動>
チチェン・イッツア遺跡は、カンクンだけでなくメリダからも簡単にアクセスできます。
メリダ→チチェン・イッツア遺跡(ADOバス)
移動距離:約120km
乗車時間:約2時間(ファインの場合は1時間50分で到着しました)
運行間隔:1日4便
運賃:100ペソ~200ペソ/約530円~約1,060円
バス会社は空席をなるべく減らしたいので、直前購入したらかなり安く買えますよ。
但し、売り切れのリスクもあるのでその辺は自己判断でお願いします!
<時差に要注意>
同じユカタン半島でもカンクンとメリダには時差があります。
ファインは、これで失敗しちゃいました💦
メリダのADOバスターミナルで、チチェン・イッツア遺跡行のバスをのんびり待っていました。
「そろそろ出発かなぁ~」
と思い、時間を確認して、キョロキョロしても予定時間を過ぎても出発しないのです。
不思議に思い、バスターミナルの係員に予定時間を過ぎていると確認を促しました。
「まだ出発時間じゃないよ~」
とバスターミナルにある時計を指さしてきたのです。
ファインは、ここで初めてユカタン半島内でも時差がある事に気がつきました。
朝早く宿を出たのに・・・・・、まあ、逆じゃなくて良かったですけどねwww
バスターミナルには売店もあるので、ぼーっとして1時間は過ごしました。
※ちなみにサマータイム期間(4月第1日曜日~10月最終日曜日)は、時差はありません。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
今回ご紹介した「チチェン・イッツア遺跡」はいかがでしたでしょうか?
ファインは観ていませんが、チチェン・イッツア遺跡には「ナイトショー」というものがあるそうです。
オンラインでは購入できませんが、15時からチケット窓口で販売を開始します。
料金は、600ペソ/3,180円
月曜を除き、火曜日から日曜日まで開催しています。
「今流行りの「プロジェクションマッピング」と「音楽」のコラボレーションは最高だった」
と同じ宿に宿泊したバックパッカーが話していたのを聞きちょっぴり羨ましく思いました。
次回訪れる機会があれば、ククルカンの降臨現象と一緒に観てみたいものです。
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