ボンヂア、旅ブロガーのファインです。
あなたは、世界三大カーニバルをご存じですか?
また、南米三大カーニバルはご存じでしょうか?
世界三大カーニバルや南米三大カーニバルを知らない方でも、「リオデジャネイロのカーニバル」だけは知っているという人も多いことでしょう。
毎年100万人以上の人々が参加や観覧のために訪れるブラジルの観光の目玉です。
1723年に始まった歴史ある世界最大の見世物として世界中に知られています。
ファインは、人生で1度は観ておきたかったという願いがとうとう叶いました。
ということで、今回は「リオのカーニバル」について語ります。
世界三大カーニバル:The World’s Three Greatest Carnivals
冒頭で触れた「世界三大カーニバル」は、以下の3つです♪
①リオのカーニバル(ブラジル)
②ポートオブスペインのカーニバル(トリニダード・トバコ)
③ヴェネツィア・カーニバル(イタリア)
※アメリカ人はニューオリンズで開催されている「マルディグラ祭」を世界三大カーニバルの1つと訴えていますが、世界的に認知されているのは上記3つです。
②の「トリニダード・トバゴ」は名前は聞いたことあるけど・・・・・・?
という人が多いのではないでしょうか?
ベネズエラの隣に位置し、カリブ海に浮かぶ2つの島からなる共和国です。
リンボーダンスの発祥の地と言えば、わかるでしょうか。
リオやヴェネチアのカーニバルは、スタンドから観賞するタイプのお祭りです。
しかし、ポートオブスペインのカーニバルは参加型のお祭りでジュヴェと呼ばれています。
③のヴェネチアのカーニバルが誕生したのが1162年と古い歴史があります。
リオのカーニバルが1723年からなので、どれだけ歴史があるのかお判りでしょう。
特徴としては、以下の写真でお分かりいただけるかと思いますが「マスク」です。
カーニバル期間のヴェネツィア市民は仮面をかぶって異なった階級や異なった性別の服を着て、匿名の市民となって行動の自由を満喫することから始まったとされています。
南米三大カーニバル:Three major carnivals in South America
世界三大カーニバルとは別に、南米三大カーニバルと呼ばれるものもあります。
①リオのカーニバル(ブラジル)
②オルーロのカーニバル(ボリビア)
③インティライミ(ペルー)
②のオルーロのカーニバルは、2009年無形文化遺産に登録されています。
様々な種類のダンスがありますが、主流なダンスは以下の5つです。
★カポラル: Caporales
★モレナダ: Morenada
★ディアブラーダ :Diabrada
★スーリ・シクーリ: Suri Sicuri
★リャメラダ :llamerada
③のインティライミのカーニバルは、直訳すると「太陽のお祭り」です。
他のカーニバルとは異なり毎年6月24日にクスコで開催されます。
あの小さな町に12万人もの人々が集まるというのだから驚きです。
リオデジャネイロのカーニバル:Carnaval do Rio de Janeiro
地上最大のショーと言われているのが「リオデジャネイロのカーニバル」です。
ポルトガル人がキリスト教の謝肉祭をブラジルに持ち込んだものが元になっています。
アフリカから奴隷として連れてこられた異教徒の生み出したサンバと黒人音楽・文化が融合して誕生したのが「リオデジャネイロのカーニバル」と言われております。
日本人の中には、音楽と踊りで大騒ぎするお祭りと誤解している人もいるようです。
しかし、リオのカーニバルは、ただの大騒ぎするお祭りではなく競技会なのです。
参加するチームに採点がなされ、その年の優勝チームが決定します。
700mのセンターステージを約80分~90分くらいかけて、約3000人から5000人規
模のチームが踊りと演奏のコラボレーションをしながら進みます。
最も有名なダンスの種類は、日本人でも耳にしたことのある「サンバ」です。
しかし、サンバ以外に「ルンドゥ」「ポルカ」「マシン」なども披露されています。
上位6チームはカーニバル本戦終了後の土曜日に「チャンピオンパレード」を行います。
こちらは「上位入賞おめでとう」みたいな雰囲気でチケットも簡単に取れるみたいです。
カーニバルはリオデジャネイロ以外でも南米や世界各地で行われています。
ブラジル国内では「サンパウロ」や「サルバドール」のカーニバルも有名です。
<サンボードロモ: Sambadrome>
有名な「リオデジャネイロのカーニバル」が観れるのは「サンボードロモ」です。
正式名称:マルケサス・ジ・サプカイ通り
1984 年完成した8万人収容の巨大な縦長の会場で行われます。
スタートからゴールまで幅13m,長さ700mのセンターステージを踊り続けます。
美女ダンサーが注目されがちですが、巨大な山車(アレゴリーア)もすごい迫力でした。
山車(アレゴリーア)やダンサーだけじゃなく、「バテリア」という打楽器隊が奏でる演
奏は観客席までビンビン伝わってきます。
かつては打楽器は下品なものとされていましたが、1930年代から認知され始め現代の様なホイッスルや打楽器を使うスタイルが主流になりました。
アクセス:Access
<最寄り駅は2つ>
セクター番号が偶数の場合:プラサ オンセ駅
セクター番号が奇数の場合:セントラル駅
両駅とも、地下鉄を下車したらダフ屋が激しく声をかけてきます。
前日や当日は、ビーチにも現れ強気の値段を提示してきます。
但し、カーニバルが始まる21時を過ぎるとぐっと料金を下がるのです。
ファインは、Aグループの時は1000円以下でチケットを入手できました。
ファインが観戦したのはAグループの日でした。
とても興奮したので翌日のスペシャルグループにも観戦の為会場を訪れました。
しかし、翌日のスペシャルグループは、なかなかダフ屋も手強かったです。
ありとあらゆる手段を使ってファインを騙そうとしてきます。
長いやり取りの末、スコールのような大雨になったので仕方なく退散しました😢
ちなみに、21時からカーニバルが始まると述べましたがあくまで予定時間です。
終了時間も翌朝5時と言われていますが6時か7時くらいまでかかります。
ブラジル人の時間にルーズなのは、ご愛嬌という事で楽しみましょう。
~~トイレ事情:Toilet~~
日本人の感覚からしたら綺麗とは言えませんが、会場の裏側にトイレはあります。
1チームのパフォーマンスが終わるとトイレに行く人が一気に増えます。
野球のチェンジした時やサッカーのハーフタイムなどと同じイメージです。
かなり混みあうので、トイレに並びたくない人はパレード中に行くことをオススメします。
~~カーニバルのスケジュール:Carnival Schedule~~
通常2月~3月初めの週末を中心に、金曜から月曜まで4日間にわたって開催されます。
2021年は、2月12日(金)~15日(月)開催予定でした。
2月12日(金)・13日(土): Aグループ 14チーム
2月14日(日)・15日(月): スペシャルグループ 12チーム
2月20日(土): チャンピオンパレード上位6チーム
※でしたというのは、コロナの影響で2021年の開催中止が決定したからです。
~~座席の種類:Type of seat~~
会場の座席は、「セクター1」から「セクター13」までのスタンド席があります。
「セクター7」周辺が審査員席があるので人気も値段も高い席です。
1チームが終わると掃除チームが700mをきれいに掃除します。
その掃除チームも、楽しい雰囲気で踊りながら掃除する人(ハイレベル)もいるので
会場は笑いに包まれて盛り上がりますよ。
<エスコーラ・ジ・サンバ:Escola De Samba>
ブラジルにはサンバ学校というものがたくさんあります。
その数はリオデジャネイロだけでも100以上です。
ひとつのサンバ学校(エスコーラ・ジ・サンバ)から3000~5000人もの生徒が
優秀なダンサーを中心にしてチームを組んで本戦の競技会を目指します。
だから本戦出場する12チームは、数百の学校から勝ち抜いてきた最高のチームなのです。
<リオブランコ通りのパレード>
本戦に出場できないチームは、リオブランコ通りで行われるパレードに参加します。
参加観覧:無料
イメージとしては浅草のサンバカーニバルみたいなものです。
この通りは、治安が悪い事でも有名なので、通常ならば夜は近づくことが出来ません。
しかしこの期間だけは、警察官がたくさんいていつもよりは安心して観れますよ。
地下鉄も24時間運行しているので、スリさえ用心すれば強盗の心配はないと思います。
開催時間:20時~27時
屋台も沢山あるので、食事に行くついでに観るという楽しみ方もあります。
<世界中の観光客:Tourists from all over the world>
打楽器隊(バテリア)の激しい演奏に観客も巻き込み、踊りだす人が続出します。
ダンスセンスが無いファインでさえ、近くにいた80歳くらいのおばあちゃんと
6歳くらいのアルゼンチン人の女の子と一緒にいつのまにか体を動かしていました。
イギリスから来た人達とも一緒にリズムを刻んだし、多くの国々の人と仲良くなれます。
カーニバルに出場したチームは、好き勝手に踊り演奏しているわけではありません。
それぞれチームごとに統一されたテーマを持っており、そのテーマに沿って踊ります。
リオデジャネイロは少々遠いですが、一生に一度は観ておいて損はないと思います。
<コンドーム:Condom>
リオのカーニバルで男女が盛り上がれば、自然と○○○が起こります。
ブラジルでは、スポーツ感覚なので日本よりも性に関してはハードルが低いです。
但し、カーニバル後に妊娠する人が多くそれによりエイズが蔓延する傾向にありました。
そこでブラジル厚生省所管国立機関が対策を講じたのがコンドーム配布作戦です。
この作戦は、WHOと協力しての「エイズ予防対策」だったから驚きです。
「サルバドールのカーニバル」はトラックに乗ったバンドが演奏をして練り歩きます。
そのトラックの上からコンドームをお菓子のように観衆たちに投げるのです。
コンドーム配布作戦は成功し、若い世代の間でコンドームの認知度が上がりました。
エイズ患者の増加を抑え、コンドーム配布作戦はエイズ対策に成功したと言われています。
日本人では、決して発想できない、出来たとしても反対されて実現しないでしょうwww
ここまで読んでいただきありがとうございます。
追伸
今回ご紹介したリオデジャネイロのカーニバルはいかがでしたでしょうか?
ちなみに、カーニバル終了後、あの派手な衣装はどうすると思いますか?
全員じゃないですけど、競技終了のゴール地点に衣装を脱いで捨てちゃうんですよ。
それを知っている観光客は、ゴール付近で待ち伏せしている人もいます。
目的は、捨てられた派手な衣装を記念に持ち帰るためです。
あんな大きな衣装をどうやって荷物に詰めるのか不思議ですけどねwww
美女ダンサーと写真が撮りたかったら、ゴール付近で待っていましょう。
ほとんどのダンサーが、快く一緒に写真を撮ってくれます。
時間があるなら、お祭り最終日のチャンピオン・パレードも楽しいですよ。
踊り子さんが豪華な衣装や飾りを観光客に貸して着せてくれるのです。
本物の衣装を着て、ダンサーと記念撮影が撮れたらいい思い出になること間違いなしです。
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