ボルネオ島の親日国家「ブルネイ・ダルサラーム」の移動方法について#114

フェリーから見た「ブルネイ・ダルサラーム」Brunei
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スラマット トゥンガハリ、旅ブロガーのファインです。

あなたは、東南アジアの小国「ブルネイ」って聞いたことありますか?

ファインは、

「ボルネオ島に小さな国があるなぁ~」

程度の知識しかありませんでした。

渡航前は、ブルネイの正式名称さえも知らず

「ダルサラーム」???

という感じでした。

せっかく「ボルネオ島」に来たのだから、勉強のためにちょっと寄ってみます。

 

 

 

ということで、今回はボルネオ島の小国「ブルネイ・ダルサラーム」について語ります。

 

 

ブルネイ・ダルサラーム:Brunei Darussalam

「ブルネイ・ダルサラーム」直訳すると「永遠に平和な国」 です。

すてきな国名じゃないですか。

首都は、なかなか覚えにくい「バンダルスリブガワン」です。

ファインは、ブルネイを訪れるまでこの覚えにくい首都の名前さえ知りませんでした。

そんなブルネイ国民は、「医療」も「教育」も無料なんて羨ましいと思いませんか?

人口約40万のブルネイ・ダルサラームは原油と天然ガス資源がとても豊富です。

その原油や天然ガスの主要輸出先が日本なのです。

天然エネルギーの主要輸出先が日本には理由があります。

木村強:元ブルネイ・ダルサラーム県知事>

ブルネイ・ダルサラームはかなりの親日国という事はご存じでしょうか?

2014年、日本とブルネイは外交関係樹立から30周年を迎えました。

東日本大震災時、ブルネイ・ダルサラームは100万ドルの寄付をしてくれたのです。

また民間からの義援金や天然ガスの緊急調達などの支援も日本は受けています。

ボルネオ島の小国が、それほどまでに親日国になった理由が、1942年、ブルネイ県の初代知事に就任した木村強さんにあると言われています。

木村強さんが残した回顧録には

 「日本人の行動、行為が後世に笑われ、批判されるようなことがないように、品位を維持し日本の国際的信用を高めたかった」

と記述が残っています。

 東南アジアのボルネオ島にあるブルネイは太平洋戦争中、日本の統治下にありました。

就任当時、木村強さんは、ブルネイの事情を知るために国王の弟を秘書にしています。

そこで、農地開墾、病院建設、学校開設、教育制度づくりなど、

現在のブルネイ・ダルサラーム国の基礎を築いたのです。

当初イギリスに占領されていたブルネイ・ダルサラームは、戦時中に強制労働を強いられ、天然資源を搾取され続けていたのです。

 そんな状況下で、統治する国が日本に変わりました。

木村強氏が就任した時には、英国同様に懐疑的な目で見られていました。

しかし、彼は搾取よりもブルネイ・ダルサラームの開発を優先したのです。

その方針に、本国日本からは「手ぬるい」と批判も受けていたと言われています。

 その影響か、1年ほどで木村は県知事の任を解かれ、ボルネオ島で終戦を迎えました。

木村強氏が帰国後、1通の手紙がブルネイ・ダルサラームから届いたのです。

「ぜひブルネイに呼びたい」

オマル・アリ・サイフディン3世国王からの手紙でした。

木村強氏がブルネイ・ダルサラーム県知事の時に秘書をしてた国王の弟、オマル・アリ・サイフディン3世国王に就任していたのです。

 木村強氏は招待状を受け、ブルネイ・ダルサラームを再訪し国王と親交を深めていきました。

搾取よりもブルネイ・ダルサラームの開発を優先した木村強氏の信頼は、戦時中は一般的な搾取や強制労働を選択したイギリスと対比し、非常に大きいものだったのです。

アクセス:Access

日本からブルネイまので距離は、4,280 kmあります。

<直行便>

所要時間:6時間半

航空会社は、国営の航空会社「ロイヤルブルネイ航空(BⅠ)」のみです。

2019年3月から週3便運航をしていました。

航空業界のアライアンスには未加盟の航空会社です。

イスラム国家らしくヒジャブ姿のCAさんとアルコールの提供がないことが印象的でした。

※コロナの影響により、現在は直行便は運休しています。

<補足>

アライアンス(alliance)とは、「同盟・連合・提携・縁組」と日本語に訳されます。

「業務提携」「戦略的同盟」といった意味で、航空会社の業務提携のことです。

航空業界のアライアンスには、大きく3つあります。

①「スターアライアンス」

②「ワンワールド」

③「スカイチーム」

ANAは、①スターアライアンスに加盟しています。

共同運航便または、コードシェア便って聞いたことありませんか?

フライト予定の便が、満席にならなかった航空会社同士が助け合うシステムです。

例えば、イスタンブール行の便の座席が埋まらなかった場合、トルコ航空とANAが一つの機材でその便を運航し、負担を軽減するシステムがこれに該当します。

JALは、②ワンワールドに加盟しています。

同じアライアンス同士で、マイルも溜めることが出来るのでメリットが大きいのです。

<経由便>

①クアラルンプール

②コタキナバル

③クチン

④マニラ

⑤ホーチミン

⑥香港

⑦バンコク

⑧ジャカルタ

⑨スラバヤ

⑩ソウル

⑪シンガポール

⑫インドネシア

⑬杭州

⑭上海

⑮南寧

⑯北京

⑰ロンドン

⑱ドバイ

⑲メルボルン

等複数のルートがあります。

 

ブルネイ国際空港:Brunei International Airport

<ブルネイ国際空港からの移動方法は2つ>

①バス

②タクシー

※ブルネイ・ダルサラームのタクシー運賃はかなり高く、バスは安い傾向にあります。

<市内までの運賃相場>

バスの運賃:1ブルネイドル(約93.6円)

タクシー運賃:330ブルネイドル(約30,860円)

所要時間:どちらも約20分

<空港発のバス停>

到着ロビーの出口を出て左折すると「パブリックバス」のバス停があります。

時刻表はないので、いつくるかわからないバスを根気強く待ち続けましょう。

これがなかなか日本人には精神的に疲れるのです。

<緑色のバス>

23番

24番

<青色のバス>

34番

38番

営業時間:6時から20時

運行間隔:20分から30分(かなりアバウトなので💦)

基本的にどのバスに乗車しても最終到着場所は「BSBバスターミナル」になります。

運賃は、車内に徴収係りのスタッフが乗っています。

バスターミナル周辺には「ショッピングモール」があります。

ここで腹ごしらえできます。

 

 

 

ボルネオ島からの移動方法

<船:ferry>

コタキナバル ⇒ ラブアン島

所要時間:約3時間

運賃:39.6RM(約1,175円)+ターミナル使用料3.6RM(約107円)

※1日2便のみ(8:00発と13:00発)

 

ラブアン島 ⇒ ムアラ(ブルネイ・ダルサラーム)

所要時間:約60分

運賃:30RM(約890円)+ターミナル使用料5RM(約148円)

 

<乗り換えトラブル>

ファインは、ラブアン島の乗り換え時にトラブルになりました。

ラブアン島からは複数方面へのたくさんの船が出ています。

チケットを購入して、係りの方にチケットを見せて

「この船だよ」

と案内されました。

しかし案内された船は、ジャングル奥地の街へ行く船だったのです。

状況的には、案内係の方が字が読めないので間違えて案内してしまったとの事でした。

結局、ファインは1日に1便しかないジャングルの奥地で1泊することになりました。

この船には英語を話せるスタッフが1人だけいたのです。

このスタッフと話をして、ジャングルの中の宿を手配してもらいました。

「すぐに、船をラブアン島に戻してくれ」

と言っても、首を横に振るだけで、無理なようでした。

翌日「ラブアン島」に無事に戻ることができました。

ラブアン島に戻る船内で、

「昨日、4m級のワニが船の近くにいたんだ」

と英語の話せるスタッフに教えてもらったときは驚きました。

この時は移動トラブルで動揺しましたが、今となってはいい思い出ですwww

ラブアン島に戻る船では操縦室に入れてもらえたり、食事もご馳走になりました。

日本のことを色々聞いてきたので、日本に興味があるのでしょうか?

彼らの誠意せいいが伝わり、最後は別れを惜しんでハグをして下船したのです。

日本では感じることがありませんが、世界にはまだ識字率しきじりつが低い国はあります。

今回のトラブルで、

「自分自身の語学力をもっと向上させねば、」

と反省した事件でした。

 

<飛行機:Airplane>

コタキナバル国際空港  ⇒  ブルネイ国際空港

所要時間:約45分

運賃:523RM(約15,515円)~

※ロイヤルブルネイ航空のみ 1日1往復(曜日により2往復の時もあります)

 

<バス:Bus>

コタキナバル ⇒ ブルネイ・ダルサラーム

距離:約300㎞

所要時間:8時間半

運賃:100RM(約2,966円)

途中8回もパスポートコントロールがあります。4回目と8回目にブルネイ・ダルサラームに入国するので「出入国カード」は2枚記入する必要があるのです。4回目のブルネイ・ダルサラーム入国の際に出国カードを返却されます。

この出国カードは、無くさないようにご注意ください。

1回:サバ州出境(出発から約3時間後)

2回:サラワク州入境

3回:マレーシア出国

4回:ブルネイ・ダルサラーム入国

5回:ブルネイ・ダルサラーム出国

6回:マレーシア入国

7回:マレーシア出国

8回:ブルネイ・ダルサラーム入国

ファインが利用した時は「Sipitang Express Bus Station」からバスは出発しました。

最新情報では、「Central Building」から出発しているみたいです。

ファインはこちらから乗車したことないので、ご自身でご確認をお願いします。

 

 

 

カンポン・アイール:Kampong Ayers

カンポン・アイールとは、マレー語で「水の村」と訳されます。

ブルネイ・ダルサラームでは人口の10%が、ブルネイ川の6地区の水上集落で生活をしていました。

42の村がある水上集落人口は、ファインの渡航前は5万人以上と言われていたのです。

しかし、ファインが渡航した時点で、約4万人にまで減っていました。

2021年では約3万人、2022年では約1万人まで減少しています。

世界でも最大規模の水上集落は、今もなお減少し続けているのです。

驚くことに、この水上集落にはかつて王宮や首都機能も存在していたみたいです。

ブルネイ・ダルサラームの水上集落は、1000年以上も前から存在が確認されています。

カンボジア編やマレーシア編で紹介した水上集落とは、少し様子が異なります。

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我々観光客は、水上集落で生活する人々は貧困のイメージがありませんか?

しかし、ブルネイ・ダルサラームでは陸上に住めるのにもかかわらず水上生活を選んでいるのです。

ここでは、電気などのインフラは完備されており、消防署やモスク、学校もあります。

驚くことにインターネットやエアコン設備なども整っているのです。

警察や病院もあり、村や建物は歩道橋で繋がっています。

年々水上生活者が減少している理由は、政府による陸地への移動政策の影響があるのです。

河川を汚染する廃棄物・ごみ問題などのが政府が移動政策に踏み切った理由なのです。

この国の貴重な文化なので、個人的には水上集落をなくすのは勿体ないと思いました。

<東洋のベニス>

ブルネイ・ダルサラームのガイドブックを開くと、

「東洋のベニス」

という文字をよく目にします。

これは、イタリアの探検家がブルネイ・ダルサラームを訪れた時に残した言葉です。

ファインがボートで、水上集落を観光していると住民が手を振ってくれました。

イタリア人の様なフレンドリーな雰囲気もこの言葉の要因の一部かもしれませんね。

アクセス:Access

ヤヤサンSHHBコンプレックス(ショッピングセンター)近くの桟橋さんばし

水上タクシー相場:1ブルネイドル(約93.6円)

もし、桟橋に水上タクシーが停泊していなくても、手を振れば桟橋に来てくれます。

※公衆トイレがないので乗船前にショッピングセンターで済ませましょう。

 

 

 

ブルネイ ドル:Brunei Dollar

ブルネイ・ダルサラームの通貨は「ブルネイドル」です。

「シンガポールドル」とレートは全く同じで「シンガポールドル」も普通に使えます。

ファインは「ブルネイドル」を両替せず「シンガポールドル」しか利用しませんでした。

両替所では「BND」と表示されています。

1ブルネイドル ≒ 93.60円

 

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

追伸

今回ご紹介した「ブルネイ・ダルサラーム」は、いかがでしたでしょうか?

ファインが初めてブルネイを訪れたときは「空港」にバス停がありませんでした。

空港到着ロビーを出ると、どこからバスが出るのか全くわかりません。

ファインは、近くにいる人に聞きまくりました。

一人目:「あっちからバスは出てるよ」

二人目:「そっちからバスは出てるよ」

三人目:「ここからバスは出てるよ」

四人目:「あそこからここまでの間で待っていれば、いつかはバスが来るよ」

そうです、全員回答が違ったのです。

現在のブルネイ国際空港には、きちんとしたバス停があるのでとても簡単になりました。

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管理人

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居住地域  :千葉
<自己紹介>
飛行機が飛ばない状況でも、未知の国へ行く意欲がまったく衰えない旅ブロガーです。ひとり旅を好むが寂しがり屋という矛盾した性格をしています。都内の大学卒業後、旅行会社へ就職。転職後も旅行関連の資格を取得し観光業界へ従事。添乗員を目指している方、国家資格取得を目標にしている方の参考になるネタを投稿していく予定です。海外旅行では、失敗だらけだけど無事に帰国できればokという考えで旅を続けています。同じ旅好き、もしくは観光業界への就職を目指している方々の役に立ちたいという思いでブログをはじめました。旅行に関する情報をシェアしあなたと一緒に成長できれば嬉しく思います♪

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