こんにちは、旅ブロガーの「ファイン」です。
海外旅行に行くときは、保険に入るべきか、入らざるべきか、悩みますよね?
しかも、たくさん種類があるのでどの保険に加入すればいいのか迷いませんか?
また、現地についてから不安になり加入しようと考える人が時々おられます。
しかし、海外旅行保険は海外に到着してからでは加入できないのです。
未加入で空港を訪れた方は、保険会社のカウンターが目に入ると更に迷うことでしょう。
ということで、今回は渡航前に知っておきたい「海外旅行保険」について語ります。
海外旅行保険:Overseas Travel Insurance
海外に行くとき、あなたは海外旅行保険に加入しますか?
ファインの考えは以下の通りです。
「長期期間なら必ず入るべし」
「中期期間なら渡航先によって判断すべし」
「短期期間ならクレジットカード付帯の保険で問題なし」
海外旅行中に海外旅行保険で補償できるトラブルに遭う確率は3.4%~3.7%!
観光業界にお勤めの方はご存じの方も多い、複数の保険会社が発表した数字です。
ファインも旅行会社に勤めている時に、旅行保険の手続きに多少携わっていました。
この数字は27人に1人が何らかの事故に遭っていることになります。
この数字を見て「あれっ、想像よりかなり低い」と思いましたか?
でもこの確率は、日本で交通事故にあう確率の10倍以上の数字なのです。
実は、かなり高い数字だったんですよ。
ちなみに、海外旅行保険で申請があった割合は以下の通りです。
①治療・救援費用(46.4%)
②携行品損害(26.9%)
③旅行事故緊急費用(23.0%)
この3つだけで、海外で遭遇したトラブルの96.3%を占めています。
海外旅行保険請求手続き
あなたは、海外旅行保険の請求手続きをしたことありますか?
実は、保険請求手続きは書類が多くて、かなり大変なんです!
ファイン自身の経験による「携行品損害」を例に説明してみましょう。
クレジットカード付帯の海外旅行保険で、重要な事項は以下の通りです。
・現金は、保険の対象外
・手続きに時間がかかる
・現地警察発行の盗難証明書が必要
・携行品の購入証明が必要
・購入時期により保証してもらえないことも多い
これだけみてもかなり面倒なことがわかりますよね?
海外旅行で何かを盗まれたりした場合、地元警察に説明できるでしょうか?
ファインが初めて地元警察に「盗難証明書」を受け取りに行った時は、手続きにかなり時間がかかりました。
国や地域によっては、地元警察署では観光客の盗難証明書を作成してくれないエリアもあり、わざわざ遠方にあるツーリストポリスに行かなければならない時もあるのです。
盗難にあった観光客が、交通費をかけて遠くのツーリストポリスまで行くでしょうか?
また、海外旅行に持っていった商品の購入時期をあなたは覚えていますか?
それを証明できる領収書を保存している人がどれだけいるのでしょうか?
これらの理由から、海外旅行保険の申請を断念する人がかなりいるのです。
ちなみに、購入時期から何年も経過している商品は保証されないものもありました。
また、保証されても購入金額の10%や20%くらいしか認めてもらえませんでした。
つまり、保険の申請手続きに対して、費用対効果があまりにも低いのが現状なのです。
現地警察署発行の盗難証明書について
ファインが体験したブラジルのリオデジャネイロの話です。
カーニバルの時期で、街はパーリーピーポー状態でした。
リオのカーニバル観戦後、サンパウロに移動予定のファインは事前にバスチケットを購入するために大混雑している「ノボ リオ バスターミナル」へ向かいました。
バスターミナルで、バスのチケットを購入している時に事件は起きたのです。
スマホの翻訳機を使用し、バスチケットの購入に夢中になっている日本人。
無事チケットを購入しホッとしていると、足元にあったはずのバッグがありません。
周りを見渡しても、容疑者だらけです!(こういう時は全員犯人にみえる)
イメージすると年末年始の新宿のバスタのような雰囲気です。
バスチケットを購入していたので、スマホやパスポートなどの貴重品は無事でした。
しばらく探しましたが見つからず、盗難届を貰いに近くの警察署を訪れたのです。
警察署に到着し、待っていたのはポルトガル語が話せない観光客に冷たい塩対応。
ポリス「旅行者はここから数キロ先のツーリストポリスへ行け」
ファイン「盗まれたものが戻ってくるとは思っていません。」
ファイン「盗難証明書だけ発行して下さい」
ポリス「観光客専門の警察署しか対応できない」
しょんぼりした日本人が、数キロの道のりをサンダルで歩きました。
へとへとになってようやくツーリストポリスに到着した時の光景に驚きました。
ツーリストポリスでは大混雑のためか、被害者と加害者を一緒に並ばせていたのです。
日本では絶対にありえない光景でした。
ファインの前には、首絞め強盗にあった被害者。
ファインの後ろには、手錠をされた大柄な黒人。
ファインの右横には、号泣している少年。(おそらく逮捕された人の弟だと推測)
ファインの順番がきて、「撃たれたのか」「刺されたか」の質問されました。
荷物を盗まれた旨、説明すると「ふう~、そんなの事件じゃねえょ」という表情。
書記のような女性に、書類を作らせること約2時間。
スマホの翻訳機を使って説明していたので、言葉が話せる人より時間がかかりました。
書類を受け取り、数キロ先までサンダルでしょんぼりして歩いて帰りました。
という感じで、「盗難届証明書」を作成してもらうのにも大変だったお話しです。
これだけ苦労して作成してもらった「盗難証明書」を提出しても認められたのは一部のみ。
以下の写真で黄色いマーカーの部分は保険請求申請が認められなかったものです。
〇〇%は被害商品の償却率。
上記の手続きを頑張っても一部しか保証されないのが現実です。
領収書がない場合、購入実績がないと保険会社はなかなか認めてくれません。
普段から、旅行に関する商品を購入した場合、領収書を残しておく癖をつけましょう。
保険会社は加入には積極的ですが、支払いになるとかなりシビアですからね。
旅系ユーチューバーの「タナカタケシの旅チャン7」
彼は、ユーチューバーのネタとして、ここまで頑張りましたが
普通の人は、ここまでできません。
旅人には「タナカタケシ」さんのユーチューブは、参考になることが多いですよ。
海外旅行へ行く前に、1度彼の動画もご覧になってみてはいかがでしょうか。
海外の治療費
基本的に、海外旅行中の盗難はある程度覚悟して行きましょう。
ファインが海外旅行保険で重要視しているのが、携行品損害ではありません。
治療・救援費用(46.4%) です。
携行品損害はどうでもいいとは言いませんが、ある程度は想定内として考えています。
海外旅行で心配なのは、怪我や病気による治療費なのです。
アジアの場合、どんなに高くても医療費は数百万で済む場合が多いでしょう。
しかし、医療水準の高い欧米は桁がひとつ増えるんです。
とても一般人が簡単に払える金額ではありません。
日本の常識では信じられないことですが、
海外は支払い能力がないと判断された場合、治療を受けられない可能性もあります。
狂犬病:Rabies
日本人は、かわいい犬をみると撫でる人が多い傾向ですよね。
しかし、海外ではいくら可愛くても触ったらダメなのです!
なぜなら、多くの野犬が狂犬病を持っている可能性があるから。
万一噛まれたら24時間以内に、以下の治療を受けなければなりません。
狂犬病ウイルスに対する抗体(抗狂犬病ウイルス免疫グロブリン)
この狂犬病ウィルスが脳に到達する24時間以内という数字が命の分かれ目です。
狂犬病は、発症するとほぼ100%死に至ります。
状況によってヘリコプターや小型輸送機を利用しないと間に合わない場合もあります。
もちろん費用は高額ですが、命がかかっているので選択の余地はありません。
その結果、後日、恐ろしい金額が請求されることになります。
ちなみに狂犬病という名前で誤解されがちですが、
アライグマ、スカンク、コウモリ、キツネ、ジャッカル、マングース、
ネコ、馬、牛なども狂犬病の感染源になっています。
ざっくり、「野生動物全般」と考えてください。
ちなみに、狂犬病の予防注射は日本で接種すると高額です。
タイの「スネークファーム」は費用面と信用度の両方でとても人気が高いですよ。
保険料
クレジットカード付帯の傷害治療費用は300万円くらいが相場です。
当然1000万円以上の医療費には足りません。
しかし治療費用や救援者費用、賠償責任や携行品損害などの補償金額については、
海外旅行保険の補償額とクレジットカードに付帯されている海外旅行保険の補償金額が
すべて合算されて増額することができるんです。
そのことは、「日本損害保険協会のホームページ」に記載済みです。
ファインも、海外に行くときは複数のクレジットカードを持っていきます。
各クレジットカードの海外旅行保険を合算すればなんとかなるかな、という考えです。
各クレジットカードによって条件が違うので、書類は出発前によく読んでおきましょう。
自動付帯付き、何か利用しないと適用しないもの、会社により色々条件が異なります。
保険会社一覧
ファインは海外渡航前に「海外旅行保険一括比較」が出来るサイトを参考にしています。
①旅行先
②加入人数
③旅行日数
この3つを入力するだけで、ざっくりランキング形式であなたに合った保険会社が出るので簡単です。
保険会社による口コミも書いてあるので、かなり参考になると思います。
初めて海外旅行へ行かれる方は24時間電話対応サービスのある海外旅行保険を選ぶと安心です。
特に、トラブル直後はなかなか冷静になれないものですよ。
でも24時間電話で日本語で説明できるだけでメンタル的にも全然違います。
ファインのように、ポルトガル語が全く話せない状況でも少し心にゆとりができます。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
追伸
今回ご紹介した海外旅行保険についていかがでしたでしょうか?
ビクビクしながら海外旅行しても楽しくありませんよね!
無防備はダメですが、最低限のことを守れば、大丈夫!
一緒に、安全に海外旅行を楽しみましょう!
コメント