スラマッ トゥンガハリ、旅ブロガーのファインです。
あなたは、マレーシア領ボルネオ島にある国立公園をご存じでしょうか?
3つの山の保護目的とした世界自然遺産に登録されている「キナバル自然公園」です。
標高4095mの「キナバル山」は、東南アジアの最高峰として知られています。
珍しい5000種以上の植物や絶滅危惧種の動物が多数生息しています。
ちなみに、キナバル自然公園がユネスコの自然遺産に登録されたのは2000年です。
世界最大の花「ラフレシア」って聞いたことありませんか?
そのラフレシアが、観られるのがここキナバル山なのです。
ファインも、世界最大の花・ラフレシアを観に行く目的でキナバル山を訪れました。
ということで、今回はキナバル自然公園へツアーと個人で行く方法について語ります。
ツアー or 個人
キナバル自然公園は、「キナバル国立公園」または「キナバル公園」とも呼ばれています。
この記事では、日本人に馴染みのある「キナバル自然公園」で統一してお話しします。
<キナバル自然公園観光ツアー>
キナバル自然公園へ行くツアーには、大きく分けて2種類あります。
①日本語ガイドツアー
ツアー料金相場:350RM(約10,449円)~378RM(約11,285円)
②英語ガイドツアー
ツアー料金:170RM(約5,075円)~
※この上記料金はファインが訪れた時の金額で、現在はもう少し値上がりしています。
~ ツアースケジュール:Tour Schedule ~
7:00~8:30発(コタキナバル中心部から)
<キナバル自然公園散策>
10:00~
キナバル山の標高1,500m付近に位置する「キナバル自然公園」到着
世界中の観光客だけでなく、地元の人々にも人気がある自然公園です。
<世界最大の花「ラフレシア:Rafflesia」鑑賞>
ツアーの目玉は、何と言っても世界最大の花・ラフレシアでしょう。
ラフレシアと一言で言っても、10種類以上もあるのです。
観光目的の世界最大の花の正式名所は、「ラフレシア アルノルディイ:Rafflesia arnoldii」と呼ばれています。
直径90cmの「ラフレシア」はとても臭く、見た目も毒がある花のように見えます。
「ラフレシア」の価値を高めている理由は、花が咲くまでに1年9ヶ月もかかることです。
しかも、花が咲いている期間は3日~5日くらいなので希少性がとても高いのです。
また、光合成が出来ない花なので他の植物に寄生して成長します。
これらの要因が、ラフレシアが「奇跡の花」と呼ばれている所以です。
ツアー代とは別に以下の料金がかかります。
▼政府が管理している「ラフレシア」を見に行く場合:100RM(約2,985円)
▼個人経営者が管理している「ラフレシア」を見に行く場合:30RM(約896円)
日本語ガイドツアーに選択肢はなく、必然的に政府が管理している方になります。
しかも、ラフレシアを観に行く前に
「必ず見れるわけではありません」
と念を押されてからのラフレシア鑑賞となります。
100RMも払って、「ラフレシア」を観れなかったら意味がないと思いませんか?
ファインは、運よく観れましたが100RM払う価値があるかどうか正直微妙でした。
毒々しい見た目と悪臭が周辺に漂っているのです。
この悪臭を放っている原因が、花粉を運んでいるハエの影響だと言われています。
昭和時代の「汲み取り便所」のような腐臭を発しているのです。
この花に関しては見た目と臭いを考慮して、写真や動画で見る方がいいと感じましたw
<昼食>
12:00
マレーシア料理のビュッフェ形式
ココナッツや香辛料をふんだんに使ったスパイシーな料理が多い傾向にあります。
辛さと酸味、それにほんのり甘みがあるのがマレーシア料理の特徴です。
多民族国家のマレーシアでは、インド料理もビュッフェに含まれていました。
なかでも南インドの豆や野菜の料理が多い傾向です。
もちろん中国系の料理も提供されるのでマレーシア料理が苦手な人でも安心です。
ビュッフェではあっさりした広東料理をアレンジしたものが多く提供されています。
もちろん締めのスイーツ系も用意されており「セイボリー」に人気が集中するようです。
①ラクサ:Laksa
香辛料が効いたイスラム系の国々では最もポピュラーな麺料理です。
スープの出汁が、魚介系なので日本人の好みではないでしょうか。
②チキンライス:Chicken Rice
日本で想像するケチャップが入っているチキンライスとは異なります。
シンガポールの「海南鶏飯」やタイの「カオマンガイ」に近い感じでした。
③サテー:satay
焼き鳥の一種ですが、日本の焼き鳥より一回り小さいのが特徴です。
sate ayamは鶏肉、sate sapiは、牛肉、sate kambingは山羊肉を使用しています。
④ナシゴレン:nasi goreng
東南アジア風炒飯ですが、サテー同様、豚肉が使われることは殆どありません。
ナシ = ご飯 ゴレン = 炒める
⑤バクテー:Bak kut teh
マレーシアを代表するスープです。
漢字で書くと、「肉骨茶」で、お粥が入った土鍋で提供されます。
⑥スチームボート:Steam boat
大勢で卓を囲んで食べるマレーシアを代表する鍋です。
野菜、きのこ、鶏肉、海鮮、魚のすり身、肉団子、湯葉、餃子、豆腐などが入っています。
⑦ロティチャナイ:roti canai
パン生地にカレーなどを浸して食べるマレーシアでは一般的なインド系料理です。
roti = パン canai = つけ汁 もしくは インドの都市の名
⑧セイボリー:savory
食後に食べる塩味のスナックです。
マレーシアでは、甘くないデザートが人気があるのです。
サテー
セイボリー
<ポーリン温泉>
14:00
ポーリン温泉は、第二次世界大戦中に旧日本軍が掘り当てた49~60度の硫黄泉です。
但し、ファインが利用した「ポーリン温泉」には時計がありませんでした。
バスの出発時間を伝えられていましたが、ここでは時間がわからないのです。
スマホも時計も温泉に持ち込めないので、バスの出発時間に遅れてしまいました。
ファインは、まだ日本人カップルが温泉にいるから大丈夫だろうと油断していました。
後から聞いたら、彼らも
「ファインがいるから大丈夫だろう」
と思っていたらしいです。
日本人は考えることが一緒なんですねwww
時計がないのは他の外国人参加者も同じですが、集合時間に遅れたのは日本人だけでした(スミマセン)
ちなみに、海外で温泉に入るときは水着着用必須です。
<キャノピーウォーク:吊り橋・Canopy walk>
15:30
ポーリン温泉から徒歩20分くらいのところに、このツアーの目玉の一つがあります。
それが、殆どのガイドブックに掲載されている「キャノピーウォーク」です。
ここでは、地上41メートルにかけられた細い吊り橋を渡ります。
吊り橋は1度に6人までしか渡れないので、混雑時はとても時間がかかるのです。
さらに、キャノピーウォークを渡った後、山道を降りるのに15分かかります。
この吊り橋は、観光客用に造られたものではありませんでした。
元々は、研究調査用に作られたものを現在観光用に利用しているのです。
マカオ編でビルの「空中散歩」を紹介しましたが、自然の空中散歩はリアルです。
<コタキナバル市内到着>
温泉と空中散歩を楽しんだらバスで宿まで帰るだけです。
17:30~18:30
キナバル山
<個人で行く方法>
コタキナバル市内からキナバル自然公園までの距離:約100㎞
①乗り合いバス(ミニバス)
<バス停>
Padang Merdeka(メルデカ公園広場)
「 Padang Merdeka」と「Dreamtel Hotel」の間にミニバスがたくさん止まっています。
ここで「ラナウ :Ranau」行のバスを探しましょう。
運賃:20RM(約598円)
※乗り合いバスは、満員になるまで出発しません。
所要時間:2時間
※このミニバスはキナバル自然公園の先の「ラナウ」が終点です。
ドライバーに
「キナバル自然公園で降りたい」
と言わないと、終点「ラナウ」まで連れていかれてしまいます。
帰りもバス停がないので、ミニバスが通ったら手を挙げて乗車意思をアピールしましょう。
もしあなたが手を上げているのに運転手が気づいても、満員の場合はスルーされます。
つまり、帰りのミニバスに乗れるか乗れないかは運次第ということなのです。
それでは、個人で行くのは難しいと考えますよね?
でも、以下の方法もあるのです。
<ミニバスを捕まえられない場合>
タクシー運賃:120RM(約3,587円)~200RM(約5,978円)
Grabを郊外で利用するのは少々困難なので、必然的にタクシーになります。
または、「ラナウ」という小さな街で宿泊することも出来ます。
小さな街なので、安宿も高級な宿もありません。
キナバル自然公園から約20kmに位置します。
あなたは、サンダカン死の行進って、ご存じですか?
ファインは、マレーシアを訪れるまで知りませんでした。
太平洋戦争における日本による敵兵士捕虜に対する虐待疑惑があるところです。
ここでは詳細を割愛しますが、Wikipedia等 で検索するとすぐに出てきます。
※ツアー終了後、「個人でラナウ泊でも良かったかなぁ」とも思いました。
キナバル自然公園入園料:15RM(約448円)(3日間有効)
<ポーリン温泉に個人で行く場合>
ポーリン温泉の入場料:15RM(約448円)
個室1時間:15RM(約448円)、20RM(約598円)
足湯:無料
共同浴場:無料
共同浴場ではたくさんの浴槽が仕切られています。
自分の好きな浴槽を選び好きなだけお湯を入れて入ります。
<キャノピーウォーク>
利用料:5RM(約149円)、カメラ5RM(約149円)、ビデオカメラ30RM(約897円)
ふざけて、揺らしたりジャンプしたりする行為は禁止とされています。
ファインは残念ながら見ることが出来ませんでしたが、運が良ければキナバル自然公園で絶滅危惧種の「テングザル」や「オランウータン」が見れるかもしれません。
オランウータン
テングザル
②レンタカー:Car Rental
日本人観光客が安くて運転しやすい車種:「Myvi」
日本では「マーチ」や「ビッツ」のような小型の車種に相当します。
料金の相場:130RM(約3,886円)/24時間
マレーシアもジュネーブ条約で締結されている112国と地域のうちの1つに入っています。
つまり、国際免許があればコタキナバルでもレンタカーを借りることが出来るのです。
キナバル自然公園での服装
コタキナバル市内では、半袖とハーフパンツでも問題ありません。
しかし「キナバル自然公園」は、天候によって気温がまったく異なります。
登山をする方は、本格的な登山する準備が必要です。
靴はスニーカーかトレッキングシューズを強くオススメします。
雨が降った後だと、ぬかるんでいることが多いので防水靴の方が安心できるでしょう。
個人的には、ワークマンのハイクシーズがオススメです。
安くて耐久性が高くて、とても重宝しています。
また温泉に入る方は、水着は勿論、サンダルがあると便利かもしれません。
虫対策のためにも、肌の露出は避けた方が無難です。
山中は虫も多いので、暑くても露出度の高い服装はオススメできません。
暑い場合は、薄いロングTシャツと薄めのロングパンツを推奨します。
涼しめの日は、ウィンドブレーカーなどをバッグに1つ入れておくと活躍しますよ。
ファインが訪れた時、キナバル自然公園は20℃くらいの気温でした。
しかし、山の天気は変わりやすく雨が降るとすぐに15℃くらいまで下がります。
また、ポーリン温泉周辺は29℃~33℃なので同じ公園内でもかなり違うのです。
折りたたみ傘を持ってくる日本人は多いですが、公園内で使用している人は少数です。
コタキナバルのショッピングモールで5RM(約149円)でポンチョを売っていました。
1つリュックに入れておくと、天気の急変などに対応できます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
今回ご紹介した「キナバル自然公園」はいかがでしたでしょうか?
ボルネオ島を訪れたら、どの方法で観光するのかの材料になったでしょうか?
ファインは帰りのバスに不安があったので、日本語ガイドツアーに参加しました。
日本語ガイドツアーに不満はありませんが、料金差を考えると英語ツアーもありかな。
ひとり旅をコンセプトにしているので、ラナウ泊を選択すればと少し後悔しました。
少々面倒ですが、どちらにしても個人で行く方が料金的に安くなるのは間違いないです。
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