シンチャオ、旅ブロガーのファインです。
あなたは「チャンアンの景観複合体」って聞いたことありますか?
チャンアンの景観複合体とは「自然遺産」と「文化遺産」の両方を合わせ持つベトナムで8番目の世界遺産であり、2014年に登録されたベトナム初の自然・文化の複合遺産のことです。
「古都ホアルー」、陸のハロン湾と謳われた「タムコック」もこれに含まれています。
前回のハロン湾同様に、ベトナム北部を訪れたら見逃せない観光地です。
ということで、今回は、「チャンアンの景観複合体」について語ります。
チャンアンの景観複合体:Trang An Landscape Complex
「チャンアンの景観複合体」のアクセス方法は、個人旅の頭を悩ませます。
ハノイから個人で行くか?
または、ツアーに参加するか?
ファインの結論としては、
チャンアンの景観複合体を全部観て回るなら1泊して行くことを推奨します。
また、日帰りで主要どころだけでいいならば、ツアーの方が効率よく廻れるでしょう。
個人でも、朝6時の電車に乗って8時から観光をスタートさせれば日帰りも可能です。
主要な観光地だけに絞るなら、ハノイから日帰りでも行くことが出来ます。
但し、全部観て廻るとしたらハノイからの日帰りでは時間的にちょっと不可能です。
アクセス:Access
<南北統一鉄道>
料金:ハノイ駅 ⇒ ニンビン駅 10万VND(約517円)
所要時間:約2時間15分
距離:約100キロ
6時発に乗車すると8時過ぎに到着します。(日帰りなら6時台に乗るしかありません)
次の列車は9時発になるので、ニンビンの到着時間が11時を過ぎてしまいます。
帰りは16時台の列車に乗らなければ、その日にハノイに戻ることはできません。
滞在時間5時間でニンビンの主要観光地全部を巡るのは現実的に厳しいでしょう。
ニンビン駅に着いたらレンタルバイクを借りる必要があります。
レンタル自転車・・・1日5万VND(約259円)
レンタルバイク・・・1日10万VND(約517円)
自転車でも不可能ではないですが、人並み以上の体力と精神力が必要になります。
レンタルするときはパスポートが必要なので宿を出る前に忘れないようにしましょう。
レンタルバイクを借りる時、日本と違い燃料を満タンで貸してくれることはありません。
バイクを借りたらすぐに給油が必要なこともしばしばあります。
<バス:Bus>
ハノイからニンビンへのバスは、本数が多いです。
まずは、ハノイ市内から「ザップバットバスターミナル」へ移動します。
路線バス番号:「08A」「08ACT」「08B」「08BCT」「12」「2B」
もし不安だったら「GiapBat」を紙に書いてお客か運転手に見せて下さい。
発音的には
「ザバッ」
っと強めに言わないとおそらく通じません。
運賃:7,000VND(約36円)
距離:ハノイ中心部から約5km
早朝から不安を抱えたまま路線バスを利用するのは嫌だという方は、配車アプリGrabを利用してストレスフリーで「ザップバットバスターミナル」まで移動しましょう。
「ザップバットバスターミナル/Ben Xe Ziap Bat」から長距離バスに乗り換えます。
ファインがベトナムに行った頃から変更していなければ、11番窓口で「Ninh Bình(ニンビン)」行のチケットを販売しています。
本数は列車よりも多く、ベトナムでおなじみのスリーピングバスです。
運賃:80,000VND(約414円)
所要時間:約90分
ハノイからの距離:約88.2㎞
但しこのバスは、ニンビン駅には到着しません。
ニンビン駅から約1.2㎞離れた場所に到着します。
駅前でレンタルバイクを借りる方は、降車場所から駅までの移動が必要になります。
※バス会社によって降車場所が異なります。
ご自身のスマホで、降車場所をよく確認しましょう。
あなたが乗車したバスが「Khanh Thanh」と書いてある場合は特に注意して下さい。
ニンビンは、最終目的地でないため、寝ていたら乗り過ごしてしまいます。
ニンビン駅から約26㎞離れている場所ですから♪
チャンアン景観複合体「3つのエリア」
「チャンアン景観複合体」は、大きく3つのエリアに分けられます。
▼チャンアン:Trang An
▼古都ホアルー:Hoa Lu
▼タムコック:Tam Coc
チャンアン:Trang An Landscape Complex
チャンアンは48の洞窟と31の渓谷を有する景勝地の総称を指します。
ボート代:200,000VND(約1,034円)
乗船人数は1隻に4名(漕ぎ手を含めて5名)
<チャンアンの3つの川下りルート>
ルート1
所要時間:約3時間半
9つの洞窟と3つのお寺を巡ります。
最も長いクルージング時間であり、洞窟・お寺の訪問数が最も多いルートです。
とにかく1泊してでもチャンアンの景色を長く楽しみたい方にお勧めです。
「3時間半は長いなぁ~」
と感じた方、実はそれでもチャンアンの一部でしかないのですよ。
総面積は、21.68㎢(東京ドーム約460個分)にもなります。
ルート2
所要時間:2時間半
4つの洞窟と2つのお寺、それにキングコングの映画のセットが残るエリアも巡ります。
ツアー会社でも個人でも最も利用することが多いのが、このルート2です。
ルート3
所要時間:90分~2時間
3つの洞窟と3つのお寺をゆったりと巡ります。
あまり時間がないハノイから日帰り弾丸予定の方にお勧めのルートです。
時間がない方や体力が心配な方は、ルート3を選ぶことが多い傾向にあります。
タムコックの川下りとの違いは、船頭さんの操作が足でなく手漕ぎという点です。
水の綺麗さでは、タムコックよりチャンアンの方が断然綺麗でした。
チャンアンは全体的に川幅が広く、所々でボートを降りてお寺を巡ります。
雄大な大自然を感じたいなら「タムコック」よりも「チャンアン」を選びましょう。
<チャンアンクルーズの注意点>
洞窟を通過するときは、かなり狭いです。
ギリギリの空間を船頭さんのテクニックによって切り抜けていきます。
体の大きい人は頭を打ってしまうこともあります。(岩なので当然痛いです)
<Vu Lam御殿>
チャンアンの寺院の中でも、最も美しいと言われています。
チャンアン川下りのメインとなる場所で、約800年前に建てられた御殿です。
アクセス:Access
ニンビン駅から約9.2㎞
レンタルバイクで約17分
タムコック:Tam Coc
「タムコック」とはベトナム語で「3つの洞窟」という意味です。
タムコックは、チャンアンと違いツアー中にボートを降りることがありません。
陸のハロン湾と呼ぶにふさわしい雄大な景色が続きます。
木製ボートでオールで水を操作する音とそよ風の音だけが優しく聞こえてきます。
タムコックの船頭さんは手ではなく、足を使ってボートを漕ぐのが特徴です。
乗船時間:約2時間
下船後自転車をレンタルして周辺散策が定番らしく、ファインもサイクリングしました。
タムコック周辺はホテルが密集しているので、1泊してゆっくり見ることも可能です。
入場料:12万VND(約620円)+ ボート代15万VND(約775円)
チャンアンはコースを1周しますが、タムコックのコースは1本の川を往復します。
川幅が狭いので、奇岩を間近で見ることができます。
タムコックの水質は茶色で、水の綺麗さにかけてはチャンアンより劣ります。
タムコックではコース1周後に、船頭さんにチップを渡すのがマナーです。
ファインは、ひとり旅なので知らない方々と一緒に乗ります。(MAX6人乗船)
下船の時に、チップを拒否する欧米人のおじさんがいました。
チップ文化の国から来たであろうその男性はボートに乗る前から機嫌が悪かったです。
頑張った船頭さんが可哀そうになり、その人の分もファインがチップを出しました。
アクセス:Access
ニンビン駅から約6km
レンタルバイクで約11分
船頭の女性たち
チャンアンの船乗り場には、レンタル船の女性の船頭が1,000人以上います。
彼女たちの1回の報酬はたった15万ドン(約830円)なのです。
お客さんが少ない月の給料は1ヶ月で300万VND(約1万5,502円)にもなりません。
アジア人のお客さんは軽いが、西洋人のお客さんは大柄なので大変みたいです。
船頭の女性たちは、お客さんの前では食事をとることも許されません。
お客が寺院に上陸した時に、冷えたごはん1杯とゆで卵だけ口にするそうです。
船頭の女性は、周辺に住んでいる農民がほとんどです。
彼女たちは、訓練講習を受け、技能試験に合格して初めて船頭の仕事ができるのです。
経済が急成長を続けているベトナムでも、生きていくのは大変なんだと痛感しました。
ムア洞窟:Mua Cave
ハンムア入場料:10万VND(約517円)
タムコックを上から見下ろすことのできる、西洋人に人気の観光スポットです。
Hang=洞窟
場所は「チャンアン」と「タムコック」の中間くらいに位置しています。
洞窟という名称ですが、山の上がメインの観光スポットになります。
ハノイから日帰り弾丸で来る方は、ここを外す人が多い傾向です。
その理由は、約500段の階段が待ち受けているので、体力を消耗するからです。
途中まで登ると、道が二手に分かれます。
塔がある山と、「Lying Dragonライイング ドラゴン」の山です。
一番上まで登ると、日本では見られないニンビンの田園風景が眼下に広がっています。
アクセス:Access
ニンビン駅から約7.2㎞
レンタルバイクで約14分
古都ホアルー遺跡:Hoa Lu
約1,000年前にベトナムの首都だった古都ホアルーはハノイの前に都をおいた場所です。
ベトナム最初の独立王朝で40年で閉じられた短命の都でした。
入場料:20,000VND(約103円)
写真では見えないでしょうか?
横の急な崖に野生のヤギがいます。
なぜ、落ちないのでしょうか?
凄い傾斜なんですけど・・・・・・💦
アクセス:Access
ニンビン駅から約9.3㎞
レンタルバイクで約17分
バイディン寺:Chua Bai Dinh
2010年に公開されたばかりの東南アジア最大規模を誇る新しい仏教寺院です。
総敷地面積:約700ヘクタール
入口からバイディン寺までは、距離があるので黄色い専用カーを利用します。
歩く観光客もいますが、徒歩だと20分はかかるでしょう。
運賃:片道60,000VND(約310円)
階段から本堂までの道沿いには五百羅漢像たちが、こちらを睨んでいます。
この500体それぞれが違う顔、違うポーズ、そして違う意味をもっているのです。
本堂内にはベトナム最大の銅の大仏3体、釈迦の像などが多く拝められています。
巨大な釣り鐘もみどころのひとつです。
その重さはベトナム最大で36トン。
本堂からは、「バイディン寺」の全景を望むことができます。
アクセス:Access
ニンビン駅から約20㎞
レンタルバイクで約31分
チャンアンからレンタルバイクで約15分
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
今回ご紹介した「チャンアンの景観複合体」はいかがでしたでしょうか?
チャンアン周辺は田舎なので、クレジットカード決済があまり普及していません。
ATMはあるものの壊れているか、現地通貨が入っていない場合も多々ありました。
クレジットカードが機械に飲み込まれたら、連絡してもいつ来てくれるかわかりません。
ここを訪れる前に、現金は、ハノイで用意しておくことを強くオススメします。
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