ブエナス タルデス、旅ブロガーのファインです。
あなたは、グラナダの「シエラネバダ山脈」をご覧になったことはありますか?
日本人はグラナダに来たら「アルハンブラ宮殿」だけ観て移動する観光客が多い傾向です。
スペインには45もの世界遺産があり、世界でも第3位の数を誇ります。
しかし、グラナダの眺望を観ないでスルーしてしまうにはあまりにも勿体ない。
また、グラナダには日本では口にすることがない食文化など魅力がいっぱいあるのです。
ということで、今回は「アルハンブラ宮殿」以外のグラナダ観光地について語ります。
アルバイシン地区:Albaicín
「石畳の小路」「白い家々」「個性的なタイル」などが特徴のアルバイシン地区。
前回紹介した「アルハンブラ」「ヘネラリフェ」と一緒に1984年世界文化遺産に登録されているエリアで、アルカサバから一望できる街並みがアルバイシン地区となります。
ここを散策する方で方向音痴の方は迷路のように入りくんでいるので注意が必要です。
城塞都市として発展したアルバイシン地区は、かつてはアラブ人の居住地でした。
迷路のように入り組んでいるのは、敵の侵入に備えた街造りと言われています。
日本人でも「カルメン」という名は、聞いたことある人も多いでしょう。
ここアルバイシン地区では、迷路のような白い壁に囲まれ、果樹園を含む緑の中庭を持つ家屋のことを「カルメン」と呼んでいます。
日本人が知っているカルメンは、次回紹介する「セビーリャ」が発祥地なのです。
ファインと同じく方向音痴の方も方向音痴でない方も恐らく迷うであろうアルバイシン地区は「アルハンブラ宮殿」をランドマークにして、現在の位置を確認しましょう。
ちなみに、アルバイシン地区の家が白く塗られているのには意味があるのです。
日差しの強いこの地域では、建物の影を白く塗ることにより、太陽の光を反射し、室内の温度を下げる役割を果たしているのです。
迷路のようなアルバイシン地区
サン ニコラス広場展望台:Plaza Mirador de San Nicolás
アンダルシア地方だけでなく、スペインで一番人気のある展望台と言われています。
それが、「サン ニコラス教会/Iglesia de San Nicolás」の前の広場にあるのです。
インスタ映えする「アルハンブラ宮殿」は、ここから撮影するのがオススメですよ。
太陽の光の影響で、レンガ色に染まる夕方に観光客だけでなく地元民もが集まります。
所要時間:徒歩約20分
展望台までには上記写真の様な急坂が続くので、体力に自信がない方は前回の記事で紹介した「アルハンブラバス」を利用しましょう。
サンニコラス広場展望台へ続く石畳
アクセス:Access
<アルハンブラバス>
Plaza Isabel La Catolica2からC32
乗車時間:約11分
運賃:1.40€(約180円)
サン ミゲル アルト展望台:Mirador de San Miguel
アルバイシン地区の中で最高峰の展望台です。
「クエバ」と呼ばれる洞窟住居に、最近まで人が住んでいたというから驚きです。
人も少なく、ゆったりと落ち着いて眺望を楽しむ方にはこちらの方がいいかもしれません。
サン ニコラス広場展望台より、サン ミゲル アルト展望台の方が好きだという地元民は多いです。
こちらの展望台もアルバイシン地区にあるので、坂道や階段が急斜面でかなり疲れます。
ちなみに、上記で紹介した「サン ニコラス 広場展望台」から約1㎞離れています。
迷わなければ15分で到着する距離ですが、ファインは1時間以上かかりました💦
「サン ミゲル アルト展望台」へ行かれる方は、体力と相談してから行きましょう。
サン ミゲル アルト展望台からも「シエラネバダ山脈」の絶景が見えます。
ちなみに「シエラネバダ国立公園」では、ハイキングもできるみたいです。
アメリカの「シエラネバダ山脈」の方が知名度は高いですが、スペインのシエラネバダ山脈は、スペイン最大の国立区公園で冷たい滝壺でひと泳ぎする地元民もいるらしい。
シエラネバダ国立公園
グラナダには、留学生がたくさんいて、平日にスペイン語を勉強して週末にシエラネバダ山脈をハイキングするプログラムが組まれているコースもある程ポピュラーです。
アクセス:Access
サン ニコラス 広場展望台からの距離:約1km
徒歩15分
グラナダ大聖堂:Cathedral Granada
正式名称:カテドラル サンタマリア デ ラ エンカナシオン
スペインで2番目に多きい大聖堂で、絵画や王族のお墓があります。
幅115m×高さ67mの魅力溢れる大聖堂です。
元々はモスクがあった場所に建てられています。
ここでも、前回紹介したレコンキスタの面影を感じますね。
営業時間:月~土 10:00~18:30
日祝 15:00~17:45
入場料:5€(約643円)
グラナダ大聖堂
教会の入場料に違和感を感じるのはファインだけでしょうか?
寄付ではなく入場料ですよ😢
グラナダ大聖堂内部
アクセス:Access
ヌエバ広場から徒歩5分
フラメンコ:Flamenco
フラメンコ発祥の地は、「アンダルシア」です。
フラメンコは無形文化遺産に登録されています。
現地では、フラメンコを観るツアーを企画しています。
ひとり旅でも、ツアーに参加しフラメンコを鑑賞が可能です。
フラメンコダンサー
ラ・カルトゥハ修道院:la Cartuja Monastery
グラナダ大聖堂から市バス8番に乗れば一本で行けます。
運賃:1.4€(約180円)
Monasterio de la Cartuja下車
営業時間:日~金 10:00~20:00
土曜日 10:00~13:00、15:00~20:00
※冬は18:00まで
料金:13歳以上5€(約643円)
ちなみに、室内の写真撮影はNGです。
周辺は大学のキャンパスがあるので、平日はバスの本数は沢山あります。
土日は、大学がお休みになるのでバスの本数が少なくなります。
アクセス:Access
グラナダ大聖堂から約2.1㎞なので、徒歩移動も可能です。
サン ジェロニモ修道院:San Jeronimo Monastery
レコンキスタ後に建てられた最初の修道院です。
数えきれないほどの宗教美術が展示されています。
見どころは礼拝堂の祭壇の後ろにあるキリストの生涯を描いた像とレリーフの装飾壁。
5階建て程の高さがあり、36 の半円形アーチと美しい回廊が人気です。
芸術に縁がないファインでも壁を覆う彫刻とフレスコ画に圧倒されました。
レモンやオレンジの柑橘類の香りが漂い、礼拝堂は金色に輝いています。
3月~8月:月曜~日曜/10:00~13:30, 16:00~19:30
9月~2月:月曜~土曜/10:00~13:00, 15:00~18:30
入場料: 5€(約643円)
アクセス:Access
グラナダ大聖堂からは徒歩7分です。
ラ・カルトゥハ修道院から、約1.7㎞なので徒歩で移動することも出来ます。
マドラサ宮殿:Palacio de la Madraza
美しい外観と建物のオリジナルの造りがそのまま残されている貴重な建物です。
イスラム時代の神学の研究所で、「ユーフス1世大学」という名で知られています。
レコンキスタ終結後のグラナダで、イスラム文化を見ることができる貴重な場所です。
1階と2階に分かれているフロアをそれぞれ見学することができます。
見どころは、18世紀のモザイク模様のデザインが彫り込まれている天井ドームです。
華やかに装飾された階段の吹き抜け部の光景も感動しますよ。
アクセス:Access
ラ・カルトゥハ修道院からの距離:約1.7㎞
グラナダ大聖堂からの距離:約140m
グラナダグルメ
①タパス:小皿料理
スペイン全土で食することが出来る料理です。
種類は豊富で、初めてスペインを訪れた方は何から注文していいか迷うと思います。
スペインを感じたいのなら、最初はAceituna(オリーブ)を注文しましょう。
オリーブだけだと寂しいので、Queso (チーズ)も一緒に注文するといいかも、
ちなみにグラナダでは、お酒を注文すると1品タパスが無料でついてきます。
ファインはお酒が飲めないので、お願いして「タパス」だけ注文しました。
スペインでもJamón (生ハム)はお店によって当たりはずれがあります。
Embutido (腸詰ソーセージ)なら、どこのお店でも外れがなく安定の美味しさです。
タパス
②ガスパチョ:Gazpacho
アンダルシアの名物料理です。
トマトベースの冷たいスープで、優しい味です。
一部では、ポルトガル料理として紹介されていますが、ガスパチョの発祥の地はアンダルシア地方です。
野菜を細かくして、トマトの酸味にクミンを入れるのがグラナダ流のガスパチョ。
アラビア語では、「びしゃびしゃしたパン」と訳されます。
これは、元々パンが添えられて出されていた料理から由来しています。
現在のようにトマトやキュウリが入るガスパチョは19世紀以降だと伝えられています。
ガスパチョ
③レモホン:Lemojon
グラナダの郷土料理で、オレンジの酸味が効いた色鮮やかなサラダです。
ゆで卵やオリーブ、じゃがいもや玉ねぎ、トマトを入れることもあります。
スペインのサラダには、オリーブオイルと酢、塩が入ります。
スペインのワインにも合うらしい・・・。
④ピオノノケーキ:pionono cake
「ピオノノケーキ」は、正しくはグラナダのデザートではありません。
隣のサンタフェの伝統的スイーツです。
オーブンで焼いた生地にクリームを塗り、丸めて筒状にしてから輪切りにします。
その上からシロップをかけた濃厚なケーキです。
ケーキ屋さんでお持ち帰りすることも出来ます。
⑤ピミエントス・デ・パドロン:Pimientos de Padron
日本の「ししとう」に似ていませんか?
これを揚げ焼きにして食べるのがスペイン流です。
ピミエントス・デ・パドロン
⑥ハモンセラーノ(Jamón serrano)
日本語に訳すと「生ハム」です。
「生ハム」はグラナダでなくとも、スペイン全土で食べることが出来ます。
それもそのはず、世界三大生ハムに選ばれているのが「ハモンセラーノ」なのです。
通称:山のハムといわれており、アンダルシア地方の山岳地帯で作られていました。
ハモンセラーノ
ここまで読んでいただきありがとうございます。
追伸
今回ご紹介した「シエラネバダ山脈」と「グラナダグルメ」はいかがでしたでしょうか?
もし時間があるなら、今回紹介した展望台から臨むシエラネバダ山脈を観て損はないと思いますよ。
展望台へは徒歩や公共交通機関で行けるので、高いツアーに参加する必要もありません。
但し、アルバイシン地区を歩き回るにはスニーカーは必須です。
スニーカーで歩いていても、石畳の小路は足の疲労感を増大させてくれます。
お洒落を楽しみたい気持ちはわかりますが、歩きやすい靴で行くことを強くオススメします。
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