マガンダン アラウ、旅ブロガーのファインです。
あなたは、フィリピンで一番有名な日本人をご存じですか?
イチロー?
本田圭佑?
安部元首相?
宇多田ヒカル?
色々な有名な名前が出てきますね。
しかし、彼ら以上に有名なのが「山下 奉文」です。
誰?
多くの日本人がそう思うでしょう。
ファインも、フィリピンを訪れるまで全くりませんでした。
名前は知らなくても「山下財宝」なら聞いたことがある人もいるかもしれません。
ということで、今回は「山下奉文氏」に関連する観光地について語ります。
山下財宝:Yamashita Treasure
山下奉文氏は、第2次世界大戦の時にマレー半島を攻略した日本陸軍の大将です。
その経緯から「マレーの虎」とも呼ばれています。
ちなみに吉田栄作MCのテレビ番組「マネーの虎」は「マレーの虎」をもじったものでした。
山下財宝とは、第2次世界大戦終戦時にフィリピンにいた山下大将が莫大な埋蔵金を
降伏前にバギオ周辺に隠したと伝えられている財宝のことです。
フィリピンで一般的伝説として、に語り継がれています。
第2次世界大戦中ミャンマーから金塊を日本軍がフィリピン経由で海上輸送しようとした記述が残されています。
しかし、戦争が激しくなり、山下奉文大将がフィリピンに隠した推測されています。
戦争終結後、その財宝を引き上げようとしましたが、財宝のありかを知る関係者が戦犯として処刑されたので、フィリピンのどこにあるのかわからないという状況になりました。
但し、本当に財宝があるのか?
真実は誰にもわかりません💦
なぜ、これほどまでにフィリピンで有名になったのか、理由があるのです。
アジアの近代史を題材にした作家「スターリング・シーグレーヴ」が著した「The Yamato Dynasty」や「Gold Warriors」を真実だと思っている人が多いのです。
これらは、フィクション作品で、架空の財宝を巡る物語となっていますwww
ちなみに、フィリピン人女性は冷めた目で見ているみたいですよ💦
夢のある話ですが、山下財宝を信じているのは殆どが「男性」だそうですwww
但し、実際に、フィリピンのジャングルで、財宝等が発見されていますから、フィクションと現実が混同されても仕方がないのかもしれません。
財宝探しを巡りトラブルが頻発するため、現在フィリピン政府が規制強化しています。
届け出制 ⇒ 有効期間1年の許可制(環境天然資源省へ手数料10000ペソを払い取得)
①文化遺産と判断された場合 → 国により全て没収
②公有地で発見された場合 → 政府が75%、発掘者が25%
③私有地で発見された場合 → 政府が30%、発掘者と地主で70%
※2018年に日本人4人が無断で山下財宝を探して逮捕されています。
ちなみに伝説だと思われていた「トロイの木馬」が、ドイツ人考古学者「シュリーマン」によってトロイア遺跡が発見され、史実が証明されたことに影響しているとか。
あくまで、フィリピン人から聞いた噂レベルの情報ですけどね。
キアンガン戦争記念塔:Kiangan War Memoria Shrine
「山下降伏記念式典」が10年に一度、キアンガンで開催されます。
ここ「キアンガン」は、山下陸軍大将が降伏したキアンガン中央小学校があります。
次回の開催は2025年9月2日
バナウェイは有名で観光地化されて宿泊施設もたくさんあり充実しています。
しかし、バナウェイから10km離れたキアンガンはただの山間部です。
宿泊施設が全くないわけではないですが、なにかとバナウェイ泊の方が便利ですよ。
営業時間:9:00~17:00
入場料:40ペソ(約98円)
キアンガンの中心から1km
※余談ですが、フィリピンではどこでもマンゴーが安価で手に入ります。
但し、この「キアンガン」で食べたマンゴーがメチャクチャ美味しかったです。
フィリピンの「マンゴー」
アクセス:Access
バギオからキアンガンへ移動中に水牛をたくさんみかけました。
機械を使わない棚田で活躍する水牛で、田園風景では子供の遊び相手になっています。
①バナウェイからトライシクルとジープニー
バナウェイ⇒ラガウェイ(ジープニー)
距離:約49km
所要時間:約58分
ラガウェイ⇒キアンガン(トライシクル)
運賃:100ペソ(約245円)
所要時間:約30分
②マニラから「Ohayami Trans社」
ラガウェ/キアンガン行き
距離:約340km
所要時間:約6時間57分
運賃:500ペソ(約1,225円)
③バギオから「Coda Lines社」(KMS Linesと同じ会社です)
距離:約184km
ラガウェイでミニバンに乗り換え
運賃:430ペソ(約1,054円)
所要時間:約9時間(ルートが2つあり、7時間半で到着した情報もあります)
水牛で遊ぶ子供たち
ビガン:Vigan
1999年ユネスコの世界文化遺産に登録されたスペイン統治時代の面影を残す街です。
マニラの夜間外出は控えますが、ここビガンは夜出歩いても問題ありません。
2016年「Historic Town of Vigan」から「Historic City of Vigan」に変更されました。
スペイン風の古い街並みが残り、「クリソロゴ通り」の石畳はまさに欧州です。
この通りの家は、殆どバハイ・ナ・バト(石造りの家)でした。
日本では決して観ることのできない風景で、映画の世界に飛び込んだ感覚を体験できます。
「ブルナイ」と呼ばれる陶器工房も有名ですが、ファインは陶器に興味がありません。
ビガン滞在中に一度も覗くことはありませんでしたwww
いくら有名でも、好奇心がくすぐられないとスルーしてしまう性格なのです💦
<カレッサ:Calesa>
ビガン名物の1つ観光用の馬車です。
二輪馬車のカレッサが走る姿は、インスタ映え間違いなしでしょう。
運賃相場:1時間150ペソ(約368円)
石畳と馬車の奏でる音はヨーロッパにいるのではないかとの錯覚に陥ります。
エンジン付きの車両が禁止されているビガン歴史地区のメインとなる移動手段です。
<バンダイ教会:Bantay Church>
バンダイ教会は、正確にはビガンにはありません。
隣町のバンタイにあるイロコス地方で最も古いローマ・カトリック教会です。
バンダイ教会は第二次世界大戦中にかなりの損傷を受けました。
現在のバンダイ教会は、1950年に再建・復元されたものです。
とても濃いえんじ色の教会は、レンガで造られていました。
ステンドグラスや装飾など、豪華さと綺麗さを兼ね備えています。
バンダイ教会に向かって左側に以下で紹介する「バンダイ・ベル・タワー」が建っています。
<Empanada:エンパナーダ>
ビガンの名物は「エンパナーダ」です。
パイ生地に野菜、肉などの具を詰めて揚げたもので日本でも食べることが出来ます。
ビガン名産のソーセージ、ロンガニーサ入りのエンパナーダが観光客に人気です。
ちなみに、「エンパナーダ」はスペイン発祥の料理です。
スペインに支配されていた影響は、名物料理として受け継がれています。
料金:30ペソ~50ペソ(約74円~123円)
ビガン名物「エンパナーダ」
<バンタイ・ベル・タワー:Bantay Bell Tower>
400年前に造られたレンガ造りの塔で「ビガン」のシンボル的存在です。
現在ベルタワーはビガン観光の定番ですが、以前は監視塔の役割を果たしていました。
敷地に入ると本堂があります。
メインのベルタワーは、庭の先にありました。
1591年に作られた塔の最上階からビガンの街が見渡せます。
但し、すれ違うのが不可能なほど狭い階段を登らなければ最上階へは行けません💦
かなりの狭さなので階段を利用するには人数制限が設けられていました。
「PERSON AT Time 10~15」の看板があるので、おそらく10人から15人の人数制限だと思われます。
木製の階段なので、ややスリルがありますよ。
ベルは複数あり、葬儀用、結婚式用、子供用、ミサ用、など手で叩くと音がすべて違います。
名称が「ウォッチタワー」になっているので、最初間違えたかと思いました。
ベルタワーの正面には、写真スポットが設けられおり順番待ち状態でしたよ。
ビガン市内から約15分(約1.1㎞)
上記で紹介したバンダイ教会から約150m
ベルタワー
<ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・アスンシオン教会:Church of La Nuestra Senora de la Asuncion>
世界文化遺産「フィリピンのバロック様式教会群」の1つです。
日本語に直訳すると「われわれの処女受胎の女性=マリア様」という意味になります。
遠くから見たら教会と言うよりも、要塞に近い印象を受けました。
通称:パオアイ教会
サンタマリアタウンの丘の上に建つ教会です。
左上を向いている修道女のクオリティがやや残念な印象を受けます💦
古いながらに建物自体がかなり立派だったので、ギャップが・・・・・・・ね。
教会の中は派手さはないものの、厳かな雰囲気を感じることが出来ます。
バンダイにも同じ名前の教会がありますが、サンタマリアにある方が世界遺産です。
教会周辺では、食べ物を売っている現地の方々がたくさんいます。
ちなみに、この教会にもベルタワーがありました。
ぐるりと周囲を見てみたら、今にも崩壊しそうな雰囲気です。
理由は不明ですが、普通のレンガの2倍の強度があるので安全みたいですね。
ビガン市内から約50分
運賃:50ペソ(約123円)
(9人乗りのハイエースに15人以上乗ります)笑
アクセスが悪いですが、約50分ほど我慢すれば映画のような教会に出会えますよ。
バスは教会の目の前にある階段の正面に停まってくれました。
以下の写真のように、この教会関連のお土産や花瓶が街中で売られています。
※お昼前後は教会に鍵がかけられてはいることが出来ません。
~ミサの時間~
月曜~土曜19:15(冬期は18:15)
日曜・祝日11:15、18:15(冬期は10:15、17:15)
ビガン土産
ビガン土産の花瓶
<サルセド公園の噴水ショー:Fountain show at Plaza Salced>
教会がシンボルの噴水がある公園です。
サルセド公園は、革命の歴史と、未来への平和の願いがつまっています。
近くに視聴者があるにもかかわらず、なぜか昼間は人影もまばらでした。
名物の噴水ショーが毎晩19時から約25分間開催されます。
この噴水ショーのラグーナは、ビガンの街の防災設備を兼ねているのです。
火災が起きた時に使用する貯水槽として建設されたと、現地人が教えてくれました。
ビガンの観光スポットの中心地で、フィリピン革命の絞死刑場所だった所でもあります。
「ビガン大聖堂」のインスタ映えスポットとしても有名です。
入場料:無料
~補足~
ブルゴス広場が、この公園から徒歩4分の所にあります。
ライトアップがとても綺麗なので、噴水ショー後に訪れるのが定番です。
ペルーのレセルバ公園の噴水ショーを観た方は、やや物足りなさを感じるかもしれません。
リマ旧市街のアワヤスカ詐欺に気を付けろ! #31 | 元添乗員のひとり旅 (fineserviceagency.com)
アクセス:Access
①マニラから約400km
所要時間:約10時間~12時間
②バナウェから約220km
所要時間:約15時間(バギオ経由)
③バギオ
距離:約198km
Baguio Center Mall横バスターミナルからVigan(ビガン)行のバスが出ています。
所要時間:約5時間(1度乗り換え)LAOAG行バス
運賃:334ペソ~764ペソ(約818円~1,872円)
「PARTAS TRANS社」 もしくは 「GABREL TRANS社」
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
今回紹介したの山下大将のゆかりの地と世界遺産の街「ビガン」はいかがでしたでしょうか?
山下財宝は、個人的にはあまり信じていません。
しかし、ロマンがあるので信じている人を馬鹿にしたりはしませんよ。
世界文化遺産「ビガン」は欧州の雰囲気が漂い女性好みの街との印象を受けました。
その証拠に、ビガンではチラホラひとり旅の女性も見かけましたよ。
フィリピン北西部は涼しく、治安も悪くないので女性のひとり旅にオススメです。
今回紹介したところは、アクセスが大変ですが違ったフィリピンの一面が観られますよ。
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