ボアタールデ、旅ブロガーのファインです。
あなたは、ポルトガルにいくつ世界遺産があるのかご存じでしょうか?
正解は、「17」です。
世界遺産が「25」登録されている日本からしたら多くないと感じませんか?
しかし、ポルトガルの国土は日本の約25%しかありません。
それを考慮すると、世界遺産が多い国と言っても過言ではありません。
前回紹介した世界文化遺産以外にもリスボンから日帰りで行ける世界遺産があるのです。
それが1995年世界文化遺産に登録された「シントラの文化的景観」です。
ということで、今回は「シントラの文化的景観」について語ります。
シントラ:Sintra
長崎県の大村市と1997年8月21日姉妹都市提携を結んでいます。
リスボンからの距離は約30kmです。
シントラ市全域の人口は36万人を超え、標高300mの避暑地として知られています。
ユネスコの世界文化遺産に登録された「シントラの文化的景観」は主に4つあります。
①シントラ宮殿(Palácio Nacional de Sintra)
②ぺーナ宮殿(Palácio Nacional da Pena)
③ムーアの城跡(Castelo dos Mouros)
④レガレイラ宮殿(Palácio e Quinta da Regaleira)
アクセス:Access
首都のリスボンからリスボン近郊鉄道シントラ線の列車で移動します。
運行間隔:1時間に4本~6本
運賃:2.25€(約291円)※リスボアカードがあれば無料
所要時間:約40~50分
Comboios de Portugal略してCP
<シントラ周遊パス:Bilhete train&bus>
Scotturb社が発行している「1日券パス」を購入すれば、乗り放題なのでお得です。
シントラで全てを観光しようと考えているならばシントラ周遊パスの購入がお勧めです。
ファインはシントラ駅降車後、バス乗車時にドライバーから購入しました。
料金:15€(約1,941円)
<Bihete Train & Bus>
リスボアカードを持っていない人は「Bihete Train & Bus」がお勧めです。
ロシオ駅2階で販売しています。
<Bihete Train & Busが使える路線>
・リスボン中心部からシントラ駅、カスカイス駅の鉄道往復
・シントラ周遊バス(434番、435番)
・シントラーロカ岬、カラカイス-ロカ岬のバス(403番)
ロシオ駅出発し約40分後、アズレージョで美しく装飾されているシントラ駅へ到着です。
ちなみにロシオ駅で停車しているどの列車に乗ればいいのか不安になる必要はありません。
なぜなら、全ての列車が「シントラ行」だからです。
ホームに出たら、一番早く出発する列車に乗るだけでシントラへ行くことが出来ます。
停車している列車のドアは、閉まっています。
日本でも地方へ行くとボタンを押してドアを開ける電車を見たことありませんか?
あれと同じです。
ドアの横にある「緑のボタン」を押せば、ドアは開きます。
シントラ駅へ到着したら、歩いてへ向かう人とバスで移動する人に分かれます。
歩けなくもないけど、1時間くらいかかります。
ぺーナ宮殿:Pena Palace
ファインは、徒歩ではなくバスを選択しました。
シントラ駅を出たら、右方面に約100m歩きます。
シントラ周遊バスのバス停に「434番バス」が1台停車していました。
434番は「シントラ宮殿」「ぺーナ宮殿」「ムーアの城跡」を周遊します。
ちなみに、435番は「レガレイラ宮殿行き」です。(25分間隔)
ファインは時間がもったいないので、すぐに発車する434番のバスに乗車します。
この選択が、正しかったです。
ぺーナ宮殿が一番混むらしいので、地元のシントラ市民の方から
「ぺーナ宮殿を観光するなら、朝の人が少ない時に観た方がいい」
と教えてくれました。
乗車時間:約25分
多くの観光客が下車するので、オロオロしなくてもすぐにわかると思います。
Pena Palace入口
入場料:14€(約1,810円)
リスボアカードを提示したら10%割引してくれます。
入口から500mくらい坂を上ると門があります。
500mも歩きたくない人は往復バスがあるので、入場料と一緒に購入しましょう。
運賃:3€(約388円)
Pena Palace
あれっ、この門はどこかでみたことあるような・・・・
「あっ、 似ている!」
アルハンブラ宮殿の裁きの門をパクった・・・いやいや、参考にしたらしいです。
ぺーナ宮殿
入場したら後戻りできないエリアもあるので1つ1つ見逃さないように見学しましょう。
ムーアの城跡:Moorish Castle
「ペーナ宮殿」の見学を終えたら入口まで下ります。
バスを待つよりも「ムーア城跡」まで、徒歩11分くらいなので歩いた方が早いです。
入場料:8€(約1,035円)
営業時間:夏9:30~20:00/冬10:00~18:00
共通券を購入していない場合は、ここで購入しましょう。
入口を入ってしばらく歩くとチケットの確認があります。
以下写真の万里の長城のような城跡が連なっています。
ムーア城跡
ムーアの城跡は、シントラの穴場的スポットとも言われています。
名前の通り、ムーア人により築かれた城です。
入口から写真の所までの所要時間は、約30分です。
写真を撮ったりする時間も考慮して、滞在時間80分くらいは必要かもしれません。
ファインが一番印象に残ったのは、景色ではなく「苔」でした💦
苔がたくさんあるということは、ジメッとしているということです。
ちなみに、お城の頂上付近は遮るものが何もない高所なので風が強かったです。
落下防止用の手すりが、所々途切れているので過去に落ちた人がいてもおかしくない設備です。
シントラ宮殿:Sintra National Palace
「ムーアの城跡」見学後、バス停(Moorish Castle)まで戻り「434番バス」に乗車します。
「シントラ宮殿」は、レプブリカ広場(Pr. de Republica)で下車します。
ファインのようにリスボアカードを持っている場合、入場料が10%OFFです。
ポルトガル王室の夏の離宮はシントラの中心部にあり、駅までも歩いて行けます。
入場料:10€(約1,293円)
シントラ宮殿前レプブリカ広場
シントラ宮殿は、世界文化遺産の名に恥じないくらい立派です。
確かに立派なんですが、正直・・・・・・・・・・飽きました。
日本でも、名城と言われるお城はかなり観ました。(ファインには違いが判らないのです)
シントラ宮殿前レプブリカ広場②
ファインの感想としては、ヨーロッパのお城はなんとなく同じに見えちゃうのです。
個人的には、「シントラ宮殿」はスルーしても良かったかなと思います。
シントラ宮殿入口
壁の「アズレージョ」も凄く立派だったし、これはあくまでファインの個人的印象です。
けっして、「シントラ宮殿」をディスっているわけではありません。
ケイジャーダ:Queijada
ポルトガルの代表的なチーズを使ったお菓子、つまりチーズタルトですね。
ポルトガルではどこでも食べられます。
ただ「シントラのケイジャーダ」は13世紀から作られているそうです。
歴史のあるケイジャーダは価値があるとの事でしたので食べちゃいました。
シントラで、有名なカフェが「ピリキータ・Piriquita 」です。
ケイジャーダ6個入り:4.50€(約582円)
これは、かなり美味しかったですよ。
前回紹介した「バカリャウ」の次にお勧めできるポルトガルグルメです。
レガレイラ宮殿:Regaleira palace
シントラ宮殿の「Sintra National Palace」のバス停から435番バスに乗車します。
レガレイラ宮殿の降車するバス停は「Regaleira palace」です。
シントラ宮殿の広場から約770mの坂道を歩いて20分程度なので徒歩でも行けます。
なかなかバスが来なかったら歩いても移動できる距離なので体力と相談ですね。
レガレイラ宮殿は、TBSの「「世界不思議発見」でも紹介されました。
その影響か日本人は他の宮殿はパスして、レガレイラ宮殿をメインに来る人がいます。
レガレイラ宮殿
バス停を降りて道路沿いに坂道を少し登ると入口があります。
ここでチケットを購入します。
入場料:6€(約776円)
ここでもリスボアカードを提示すれば、20%割引になります。
レガレイラ宮殿に入場したら地図を頼りに宮殿内を見学しましょう。
それぞれ好みはあると思いますが、ファイン的にはシントラをすべて観て廻った印象では、メインスポットは「レガレイラ宮殿」だと思います。
ちなみにレガレイラ宮殿は、山の斜面に建てられているので坂道が多いです。
案内標識がなく、地図は必ずチェックしましょう。(地図があっても迷います)
敷地は4ヘクタールと広いので、自分がどこにいるのかわからなくなります。
<イニシエーションの井戸:Poco Iniciatico>
レガレイラ宮殿の一番の人気スポットが「イニシエーションの井戸」です。
深さ:27m
ファインの第一印象は、
「螺旋階段があるけど、これって井戸なのかな?」
でした。
イニシエーションの井戸
井戸の底から地下通路があります。
閉所恐怖症の人はちょっと怖いかもしれません。
通路が枝分かれになっていて、方向音痴のファインはどっちが出口がわからなくなりました。
滝が流れているところが明るくなっていて、
「ほっ、」
とします。
井戸の地下通路出口
滝壺に飛び石が並んでいます。
滝壺に落ちないように慎重に進むと地上へ出られます。
滝壺にならんでいる飛び石
ちなみに、飛び石をを渡るとき写真からもわかるように摑まるものは何もありません。
レガレイラ宮殿内の門
そのあとは、小さな塔があったり、門があったり、西洋の遺跡が続きます。
守護者の門(Portal dos Guardiao)
ちなみに、レガレイラ宮殿は「宇宙」をイメージして作られたらしいですよ。
レガレイラ宮殿内の像
森の中に、洞窟や井戸、滝、池などがあり、
敷地
アップダウンが激しく、道はいくつか分かれていて、本当に迷路です。
意味不明の塔
また名もなき意味不明の塔があったりします。
塔
この塔に登ると、上記で紹介した「ムーアの城跡」が遠くに見えます。
礼拝堂
途中の「レガレイラの泉」で手を洗う観光客がたくさんいました。
飲んでる人もいたけど・・・・これっ飲めるのでしょうか?
「ラベンダー畑」「神々の散歩道」を通ると宮殿があります。
敷地の外から撮影
レガレイラ宮殿と訳されていますが、ポルトガル人に曰く、
「庭園」
だそうです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
追伸
今回ご紹介した「シントラの文化的景観」はいかがでしたでしょうか?
今回紹介した4つの施設で、体力的に、時間的に、
どうしても1つ削らないといけない場合、ファインだったら「ムーアの城跡」かな。
時間がなくて、どうしても一ヶ所しか観る事が出来ないなら間違いなく「レガレイラ宮殿」を訪れることを強くオススメします。
ファインはリスボンに滞在していたので日帰りで行きましたが、次回紹介する「ロカ岬」や「カスカイス」もじっくり観光するなら宿泊するものあり、だと思います。
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