ボアタールジェ、旅ブロガーのファインです。
あなたは、「ユーラシア」って聞いたことありますか?
ユーラシアとは、太平洋の列島群を除いた大陸地域のことを指します。
言わずもがな、地球上の最大の陸なのです。
そのユーラシア大陸の最西端にある岬は、シントラからもバスで行くことが出来ます。
またシントラの隣町にある「カスカイス」は、静岡県の熱海市と姉妹都市となっています。
カシュカイシュと呼ばれることもありますが、ここでは「カスカイス」で統一します。
ファインは、前回の「レガレイラ宮殿」から「ロカ岬」と「カスカイス」へ移動しました。
ということで、今回は「カスカイス」&「ロカ岬」について語ります。
ロカ岬:Cabo da Roca
冒頭で出てきたユーラシア大陸最西端の岬が「ロカ岬」です。
ロカ = 岩山
ロカ岬
ロカ岬の低い柵
<ここに地終わり 海始まる>
ポルトガル史上重要な役割を果たした人々や偉業を讃えている長編詩の中の一文です。
これは織田信長と同時代に生きたポルトガル詩人ルイス・デ・カモンイスの叙情詩です。
岬にカモンイスの石碑が建っていて、バスが到着するたびに写真を撮る人が並びます。
140mの断崖絶壁に建っている石碑の周りには、風を遮るものが何もありません。
カモンイスの記念碑
<東尋坊>
ロカ岬に到着したファインの第一印象は、福井県の東尋坊にとてもよく似ていると思いました。
東尋坊
北陸最大の景勝地で、遊覧船から眺めることも出来ます。
ロカ岬も東尋坊
<緑の絨毯
ガイドブックやブログなどで「ロカ岬」を緑の絨毯という表現を目にします。
以下の写真の様な植物がたくさん育っており、これが緑の絨毯
ロカ岬を訪問前には、黄色やピンクの花が咲いているとの情報を得ていたのですが、ファインが訪れた季節は2月だったので、緑の絨毯以外目にすることはありませんでした。
緑の絨毯の間には、観光客用に綺麗な遊歩道が整備されています。
緑の絨毯の正体
<服装に注意>
ファインが訪れた2月の気温は9℃から15℃くらいですが、風が強いので実際の気温よりもかなり寒く感じました。
「ロカ岬」は、風を遮るものが何もないので寒いです。
「シントラ観光」と同じ服装だと長時間滞在は少し辛いかもしれません。
帽子など飛ばされないように注意しましょう。
どのくらい風が強いか「Seiraさん」のユーチューブが参考になると思います。
ユーラシア大陸の最西端、ロカ岬へ行ってみた!【ポルトガルVlog】【Portugal Vlog】Cabo da Roca – YouTube
冬はバイクがいない駐車場
<危険、滑落注意>
「東尋坊」と「ロカ岬」の違いは、セキュリティー面です。
「ロカ岬」では柵を簡単に乗り越えられます。
しかも、柵は途中までしかありません。
滑落注意の看板
ごつごつした岩山を崖ぎりぎりまで攻める観光客もたくさんいます。
日本の常識では、考えられないくらい危険を感じました。
東尋坊では自殺防止と安全のために、オジさんが見廻りをしています。
ロカ岬には、そのような人はいないので自己責任でギリギリまで攻めることが出来るのです。
滑りそうな岩の上
ファインも頑張りましたが
「風強で風に押されたら落ちるだろ」
とビビリました。
断崖絶壁の高い所に立つと、吸い込まれる感覚に陥るのですよ。
高所もそれほど得意ではないので、写真のようにとてもあそこまで行けません。
柵の先まで写真を撮りに行く観光客
海外の高所観光地に行くと
「絶対落ちる人が過去に出てるだろ」
といつも思うんですよね。
2014年8月には、ポーランドからの観光客が実際に写真撮影中に転落しています。
夫婦で自撮り写真を撮影中に落ちてしまったらしいです。
しかも、子供の目の前で落ちたというから、トラウマにならないのか気になりました。
そのような事故があったら、厳重な対策をするのが日本的思考ですけど・・・・・
日本の観光地のセキュリティーはさすがにしっかりしています。
<ユーラシア大陸最西端到達証明書:Certificado de acreditacao, Cabo da Roca>
ゴルフ場のクラブハウスのような建物で、最西端到達証明書を発行してくれます。
赤い屋根の建物は、約160mの断崖絶壁に建てられているのですぐにわかります。
証明書には名前・日付を記入してくれました。
証明書の裏には、主要国の言語で以下のカモンイスの叙事詩が書かれています。
「ここに地終わり 海始まる」
主要国の中には、日本も含まれているのでファインも日本語で依頼しましたwww
証明書発行料:11€(1,449円)
ちょっと高くないですか?
ファインが訪れた時はもう少し安かったですが、それほど需要があるのでしょう。
カモンイスの石碑から灯台へは少し上り坂を歩くことになります。
この灯台は1772年に建設され、今でも現役で活躍しているというからビックリです♪
赤い屋根の灯台
夕陽に訪れる人が多いとの情報を得たので「2020年の日没時間」を載せておきます。
1月 17:26
2月 17:59
3月 18:31
4月 20:02~20:18
5月 20:30
6月 20:57
7月 21:06
8月 20:48
9月 20:07
10月 19:19
11月 17:37
12月 17:16
<ロカ岬の滞在時間>
ロカ岬の滞在時間ですが、バスが来るタイミングで計算しましょう。
ファインの訪れた2月は寒かったので、長時間滞在はちょっと厳しい感じでした。
「ユーラシア大陸最西端到達証明書」を受け取りファインは「ロカ岬」を離れます。
ファインは、寒さに負けて夕陽の時間まで我慢できませんでした。
ファインの撮影の限界
Seriaさんは、夏に行ったみたいですが、それでも少し寒そうでしたね。
夕陽を見るという目的を外せば、滞在時間60分がちょうどいいかもしれません。
アクセス:Access
レガレイラ宮殿の前のバス停から、「435番バス」でシントラ駅に1度戻ります。
25分間隔で走っているので、時間節約したい方は歩いた方が早い場合もあります。
道路混雑時は1時間近く待った人もいるので、ご自身のスケジュールと相談しましょう。
<ロカ岬行き403番バス>
434番バス停で降りて駅の入口を少し通り越したところに「403番」のバス停があります。
行先は「カスカイス」になっていますが、「ロカ岬」を経由していくので大丈夫です。
運行間隔:30分に1本
運賃:4.30€(約566円)
シントラ駅からロカ岬の所要時間:約40分
前回紹介したシントラ周遊パス:Bilhete train&busもこのルートは含まれています。
リスボアカードは、カスカイス行のバス代は含まれていないので要注意です。
カスカイス:Cascais
ポルトガルでも有数のビーチリゾートです。
「カスカイス」は、ポルトガルで初めて「電灯」が灯ったことで知られています。
カスカイス駅前では、なんと無料で自転車が借りれます。
無料自転車:biCas
biCasの台数はあまり多くなく、自転車のサイズも微妙です。
自分に合うサイズの自転車を借りたい方は、有料の自転車屋が種類も豊富です。
ここは自転車の道路もあるので、環境にやさしいリゾート地という印象を受けました。
アクセス:Access
ロカ岬から403番の「カスカイス」行きバスで移動します。
※403番には「403-SINTRA」と「403-CASCAIS」の2種類のバスがあります。
自分がどちらへ行きたいかよく確認してから乗車しましょう
(運転手曰く、シントラとカスカイスを間違える観光客が時々いるそうです)
乗車時間:約35分
運賃:3.4€(約448円)
ちなみに、終点の「カスカイスバスターミナル」は駅と接続していません。
1つ前の停留所が「カスカイス駅」の最寄バス停になります。
観光客はほとんどここで降りるので、たぶん間違える心配はないでしょう。
<地獄の口:Boca do inferno>
カスカイス市街地中心から1kmの海岸線にあります。
バスを降りたらヒベイラ海岸/Praia da Ribeiraを目指しましょう。
地獄の口は、イベリア半島の西端部の洞窟です。
地獄の口
「地獄の口」は英映画「A Sea Cave Near Lisbon」に登場して有名になりました。
大西洋の強い波が海岸を侵食してアーチのような形になった洞窟です。
岩が大きく口を開けたところに波が強く打ち付ける光景は迫力があります。
カスカイス駅前から、市内循環バス「427番」があります。
ファインは、この時知らなかったので歩いて行きました。
今回2度目のSeiraさんの動画
カスカイシュ散歩〜地獄の口へ行ってみた〜【ポルトガルVlog】Cascais Boca do Inferno【Portugal Vlog】 – YouTube
これからポルトガル旅行を計画している方はSeiraさんの動画は参考になると思います。
アクセス:Access
カスカイス駅からの距離:約1.8㎞ 徒歩24分
<ポーラレゴ美術館:Paura Rego Museum>
レゴは、リスボンの裕福な家庭に生まれたポルトガルの画家です。
三角錐
ポルトガルの建築家「ソウト・デ・モウラ」が設計しました。
悪意ある支配・自然 の秩序の破滅を強調している作品が展示されています。
「ポーラレゴ美術館」の敷地には、広い庭と外壁がコルク性の建物があります。
都市計画で街の屋根をオレンジ色に統一しているので、この美術館だけが特別派手な屋根というわけではありません。
アクセス:Access
地獄の門からの距離:約950m 徒歩12分
カスカイス駅からの距離:約1km 徒歩13分
<マレシャル・カルモナ公園:Parque Marechal Carmona>
鶏や孔雀などの様々な鳥類が放し飼いにされていました。
我々日本人には、孔雀の放し飼いはかなりインパクトありますよねwww
マレシャル・カルモナ公園の隣には「カスカイス城塞」があります。
ファインは、日帰りで時間的余裕がなかったのでチラリと観ただけでスルーしました。
孔雀
アクセス:Access
カスカイス駅からの距離:約1km 徒歩13分
カスカイスからリスボンへ
リスボン郊外の観光を満喫したファインは、リスボンへ戻ります。
ちなみに、「カスカイス駅」発の電車は「ロシオ駅」には到着しません。
「カイス・ド・ソドレ駅」Cais do Sodre駅着になります。
でも心配しなくても大丈夫ですよ。
「Cais do Sodre駅」もリスボン中心部にあり、とても便の良い駅ですから。
電車は約20分間隔で走っていて、カスカイス駅から40分程度でリスボンに到着します。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
今回ご紹介した「ロカ岬」と「カスカイス」はいかがでしたでしょうか?
ファインはリスボンから日帰りで周遊しましたが、シントラに1泊してゆっくり観光する人もたくさんいます。
時期にもよりますが、シントラかカスカイスに1泊してゆっくり観光するのも悪くないかもしれませんwww
この記事で紹介した「Seira Channel / せいらちゃんねる」について、
「本人に掲載許可は取っているのですか?」
との質問を頂きました。
私のブログでは、今回に限らず掲載前には必ず本人に連絡をして許可を取っています。
掲載許可の返事を頂いていないものに関しては、掲載しておりません。
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