アニョハセヨ、旅ブロガーのファインです。
あなたは、韓国の刑務所を訪れたことはありますか?
また、北朝鮮との国境へ観に行った経験はあるでしょうか?
近くて遠い国「北朝鮮」と隣国「韓国」との国境は無縁のものと思っていませんか?
1度訪れてみると、ソウルからこんなに近いんだと、驚くことでしょう。
また西大門刑務所歴史館は、普通の犯罪者ではなく独立運動家が投獄されていた場所です。
現在のミャンマーでいうところの「アウンサンスーチー氏」が投獄されているイメージでしょうか。
ということで、今回は我々現代の日本人も知っておくべき、観ておくべきと思えるような興味深い2つの観光地について語ります。
西大門刑務所歴史館ソデムンヒョンムソヨクサグァン:Seodaemun Prison History Hall
西大門独立公園には、以前紹介したパリの凱旋門を模した「独立門」があります。
あなたも日清戦争で日本が勝利したことは歴史の授業で習ったことでしょう。
その時に交わされた下関条約で「清」からの独立を認めさせた記念として建てられました。
但し、ソウルでは今でも日本から独立した記念に建てられたと思っている人がいます。
驚くのは現地ガイドさんが「日本からの独立を記念して」と間違った情報を観光客に説明していたことです。
高さ14.28m
幅11.48m
独立門は、墓石などによく使われている御影石から造られています。
その御影石の数は、なんと約1,850個も使用されているのです。
韓国発の西洋式建物の独立門は「史跡第32号」に指定されています。
朝鮮が、清への服従を象徴していた迎恩門を壊し、その壊した門の場所に造られたことに「独立」の大きな意味が込められています。
ちなみに、独立門の建設費用は国の税金ではなく募金により賄われています。
西大門独立公園のメインと言えば「西大門刑務所歴史館」です。
独立を求めて闘った多くの独立運動家が投獄、弾圧された悲しい歴史が学べます。
歴史観として開館したのは、1998年です。
ちなみに、拷問に泣き叫ぶ人形は館内に音声が響き渡りとてもリアルです。
地下にあるという点でも、男のファインでもかなり怖いと感じました。
日本軍人に殴られる朝鮮囚人の生々しい人形を観ると反日感情が蓄積されていくと思います。
当時「京城監獄」の名称で、朝鮮半島最大の刑務所として設立されました。
日本統治時代の1923年に、西大門刑務所に名称変更しております。
西大門刑務所の象徴と言えば「赤レンガの塀」と「望楼」です。
韓国ドラマや映画でもちょくちょく出てきます。
この歴史館は、日本統治時代から約80年間、実際に刑務所があった場所なのです。
赤レンガの塀
建物の保存を求める声が強く、一部施設を復元した歴史館として開館したのが始まりです。
館内には獄舎や監視塔、拷問室、死刑場などが保存されています。
ベトナム編で紹介した「ホアロー収容所」に雰囲気が似ていました。
入口左手にチケット売り場があります。
所要時間:約75分
観覧順序は、矢印通りに進むだけなのでガイドがいなくても問題ありません。
もし日本語ガイドを希望される方は、事前予約が必要です。
日本人には複雑な気持ちになりますが、展示物の要所要所に日本語解説がついています。
このような教育を幼少期から受けてたら、それは日本人が嫌いになるでしょう。
営業時間:3~10月/9:30~18:00
11~2月/9:30~17:00
※入場は30分前まで可
入場料:3,000W
定休日:毎週月曜日
アクセス:Access
最寄り駅:地下鉄3号線(326)独立門
南北境界線ツアー:korean Demilitarized Zone Tour
あなたは、北朝鮮を観たこと又は行ったことがありますか?
最近では、北朝鮮へ観光に行った日本人も多くいるみたいで個人的には驚きを隠せません。
新幹線で、横田夫婦に会ったことがあるファインは北朝鮮を訪れる勇気がありません。
しかし、38度線にはとても興味があります。
北朝鮮との国境は、多くの日本人が想像しているよりもソウルからかなり近いです。
ソウルからは、ツアーも多く出ており、ファインは1人で行くか正直迷いました。
ただ個人では立ち入ることの出来ない所もツアーで行ける場所もあるのです。
ツアーの所要時間は半日がほとんどで、ツアー代は日本円で6,000円位でした。
ひとり旅をコンセプトにしているブログですが、ここではバスツアーを選択します。
ソウル出発後「統一
バスツアーに参加する際は、必ずパスポートを携帯しましょう。
軍事境界線の7km手前に位置するのが「臨津閣
ここまでなら、観光客でもひとりで問題なく行くことが出来ます。
ほとんどのツアーに組み込まれているのがこの先にある「第3トンネル」です。
北朝鮮が、韓国侵略のために秘密裏に掘っていたトンネルで緊張感が漂います。
まだ戦争中だからか、ベトナム編で紹介したクチトンネルとは全然雰囲気が違います。
第3トンネル見学後に、都羅展望台
ここから望遠鏡で、北朝鮮側を臨むことが出来るのです。
但し、北朝鮮側からも監視しているのでしょうか、こちらを見ている様子が望遠鏡を通じはっきりと見えるので、かなりリアルですよ。
※旅行会社により「板門店
アクセス:Access
最寄り駅:都羅山
ソウル駅
<京義
路線総距離:56.1km
P313:ソウル駅 Seoul
P314:新村
P315:加佐
P316:デジタルメディアシティ駅 Digital Media City
P317:水色
P318:花田
P319:江梅
P320:幸信
P321:陵谷
P322:大谷
P323:谷山
P324:白馬
P325:楓山
P326:一山
P327:炭峴
P328:野塘
P329:雲井
P330:金陵
P331:金村
P333:月籠
P334:坡州
P335:文山
P336:臨津江
バスツアーでパスポートチェックがある「統一
個人でさらにその先へ行く場合は、ここで都羅山
その時に「X線検査」と「金属探知機」を受ける必要があります。
また臨津江
平和列車(DMZ-train)運行は1日3便のみですが、現在は運休中となっています。
都羅山
北朝鮮と韓国が繋がれば鉄道移動で、中国ロシア経由で欧州迄行くことが可能になります。
日本人バックパッカー夢の欧州陸路旅行が実現するのはいつになるのか。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
今回ご紹介した西大門刑務所歴史館と南北境界線ツアーはいかがでしたでしょうか?
これまでの観光地とは異なり、楽しい気分になるような所ではありません。
しかし、両方とも我々日本人も知っておきたい歴史に触れる貴重な場所だと思います。
1953年、北緯38度に南北の境となる軍事境界線が引かれ休戦協定が結ばれています。
現在の南北境界線は事実上の国境です。
周囲の非武装地帯(DMZ)は、朝鮮戦争が終結していないことを感じさせてくれます。
ソウルからも近いので、一度訪れてみてはいかがでしょうか?
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