ボンヂア、旅ブロガーのファインです。
ブラジルへ来たらリオ デジャネイロの定番観光地を巡るのは勿論楽しいと思います。
華やかで、陽気なイメージのあるのがリオ デジャネイロの印象ではないでしょうか?
しかし、明るく楽しく生きている印象のカリオカには別の顔が隠されているのです。
カリオカ=リオ デジャネイロ市民
あなたは、「シティ・オブ・ゴッド」という映画を観たことはあるでしょうか?
リアルなブラジルを表現したファベーラを題材にした映画です。
ファインは、ブラジル渡航前にこの映画を観ました。
現在のブラジルの社会構造をリアルに描いており、ブラジル渡航前に観て欲しい作品です。
ということで、今回は見どころ満載のリオ デジャネイロの表と裏について語ります。
リオ デジャネイロのベストシーズン
リオ デジャネイロ観光のベストシーズンは、5月~10月と言われています。
降水量も少なく、降水確率も低く、気候的にも快適に観光ができるでしょう。
リオは亜熱帯性気候で、年間を通じて気温が高く安定しています。
リオ デジャネイロの降水量が多い季節は、11月から3月末まで約5ヶ月続きます。
日本の梅雨とは異なり、嵐のように一気に降ります。
日本でいう雨のレベルではなく、危険警戒レベルの豪雨が降るのです。
上記の写真は、ファインがカーニバルを観に行こうとした日に短時間の豪雨後です。
数時間の豪雨で街がひざ下まで浸水し、出歩くのが危険なレベルになります。
この雨の影響で、2日間カーニバルを観に行く予定を1日だけに変更になりました。
しかし、夜が明けるとひざ下まで浸水していた道路が噓のように元に戻っているのです。
リオ デジャネイロ観光予定の方は、訪れる季節もよく考慮した方がいいかもしれません。
コパカバーナビーチ:Copacabana Beach
リオ デジャネイロの代名詞といったら「コパカバーナビーチ」でしょう。
カーブを描くような大西洋に面した全長約4キロに渡る白い砂浜の海岸です。
コパカバーナビーチは、2012年に世界文化遺産に登録された「リオ デジャネイロ:山と海との間のカリオカの景観群」にも含まれています。
ビーチ沿いのアトランティカ大通りにはホテルやレストランなどが建ち並んでいます。
男性も女性もかなり太った方々が、ゴロゴロ寝そべっている光景が広がっています。
別名「海の皇女」と呼ばれるコパカバーナビーチは、リオを象徴する海岸です。
昼間は日差しが痛いほど強いので、朝もしくは夕方の涼しい時間帯に訪れるのがオススメです。
ブラジルでは、サッカーが強い国をイメージる方が多いですが、ファインが訪れた2月にはビーチでバレーボールを楽しむカリオカを多く見かけました。
アクセス:Access
最寄り駅:地下鉄カンタガーロ駅Cantagalo
約1.2㎞徒歩 10 分
イパネマビーチ: IpanemaBeach
観光客は少なく、地元民が多い落ち着いた雰囲気のビーチです。
イパネマとは、トゥピ語で「悪臭のする湖」を意味しますが実際は全く悪臭はしません。
上記写真は、ブラジル音楽を代表する作曲家で、ボサノヴァを創成した人物です。
「コパカバーナビーチ」から「イパネマビーチ」へ移動中のアルポアドール岬付近で、ヴィエイラ・ソウト大通りの起点となる場所にあります。
彼は、ファインが生まれる前の1960年代のヒット曲「イパネマの娘」を作りました。
正直、リオ デジャネイロに訪れるまでこの曲の事は全く知りませんでした💦
イパネマビーチは、高級住宅街にあるので治安は悪くありません。
ビーチをバックに「ドイス イルマオス」という双子の岩山の眺望が有名です。
イケメンや美女もいますが、一部ではゲイビーチとして知られています。
ゲイに関しては、日本ほど差別意識はないのでオープンな雰囲気です。
なかなかブラジルらしい壁画だと思いませんか?www
この壁画のある所を境にイパネマ側はサーフィンに適しているビーチだそうです。
コパカバーナ側は、ボディボードに向いているようです。
カリオカ情報なので、どちらもやらないファインは、その違いに理解できませんが💦
アクセス:Access
公共交通機関を利用しなくても、コパカバーナビーチから徒歩移動可能です。
最寄り駅:地下鉄Nossa Senhora da Paz駅 約300m 徒歩4分
コパカバーナビーチからの距離:約2km~3km
ポン・ジ・アスーカル:砂糖パン
グアナバラ湾に突き出た半島に隆起した高さ396メートルの奇岩です。
世界で3番目に古いロープウェイ(1912年開通)が頂上まで伸びています。
名称の由来は諸説ありますが、パンのように盛り上がっている形だからが有力です。
世界4大夜景のひとつなのですが、治安を考慮してファインは昼間に行きました。
ロープウェイを使って行ける頂上からの写真はパンフレットに載せられることが多いです。
世界四大夜景
①リオ デジャネイロ
②函館
③香港
④ナポリ
<ロープウェイ>
1日約3,000人の観光客が訪れます。
営業時間:8:00~19:50
チケット料金:114R$(約2,343円)
ファインが行く前は80R$(約1,644円)位だったので、どんどん値上がりしています。
入場券は機械を使いクレジットカードで購入できました。
アクセス:Access
最寄り駅:ボタフォゴ駅からウーバーで約15分
ちょっと距離はありますが(約6km)コパカバーナビーチから歩いても行けますよ。
コルコバードの丘:Morro Do Corcovado
1931年10月にお披露目された標高710mのリオ デジャネイロのランドマークです。
国立公園などの文化的景観が、ユネスコの世界文化遺産に登録されています。
高さ30m、両手の広げた幅は28m、台座8m、重さ635トン
世界三大美港ってご存じですか?
1つは、オーストラリアの「シドニー」です。
ファインは訪れたことないのですが、2つ目がイタリアの「ナポリ」だそうです。
そして、3つ目がリオ デジャネイロの「グアナバラ海岸」です。
ちなみに、午後は逆光になるので美港撮影したい方は午前中に行くことをお勧めします。
アクセス:Access
<登山列車:Corcovado Train>
観光客の多くは「コルコバードの丘」へ登山列車を選びます。
乗車場所:「コスメ ベリョ」にある「コルコバード電車駅」
チケットは、登山列車と入場料を併せたチケットのセットが事前購入できます。
ちなみに、登山電車のルートは入場制限があり事前予約が必要となります。
予約時必要事項
①名前
②住所
③生年月日
④パスポートナンバー
⑤利用日
⑥人数
営業時間:8時〜19時
運賃と入場料
72.50R$(ローシーズン)約1,490円
89.50R$(ハイシーズン)約1,839円
<コレクティーボ:Colectivo>
コルコバートの丘までは、コレクティーボと呼ばれるミニバスも運行しています。
以下の写真のようなミニバスで「ビジターセンター駅」で乗り換えが必要です。
往復バス運賃とコルコバートの丘のキリスト像入場料がセット販売しています。
乗車場所
①コパカバーナ海岸のリド広場(ファインはここから乗車しました)
②地下鉄ラルゴ・ドマシャド駅出口付近
③チッタ・アメリカショッピングセンター入り口付近
<車&ツアー>
タクシーやウーバーで「コルコバードの丘」へ行く人もいます。
市内から、それほど遠くないので人数が多ければ安く行くことも可能です。
また、旅行代理店の半日ツアーや1日ツアーに組み込まれていることも多いです。
番外編
ファインが驚いたのは、徒歩でコルコバートの丘へ行ったフランス人がいました。
同じ宿で知り合った彼は、現役の格闘家で試合などに出ている人物です。
ファインも登山道があり、徒歩で行けることは知っていました。
しかし、とても治安が悪いエリアで過去には銃による強盗事件も起こっています。
日本人観光客は、腕力に自信があっても徒歩で行かないことを強くお勧めします。
カンデラリア教会:Candelária Church
あなたは「カンデラリア教会虐殺事件」をご存じでしょうか?
1993年に、ストリートチルドレンが警察官に射殺されてしまった重大な事件です。
ブラジルの深い闇の部分が表に出てしまったとても悲しいニュースでした。
この教会は親から見捨てられ家のない子供たちの簡易宿泊所の役割を果たしていました。
事件前日、子供たちがパトカーに投石をしたことがきっかけでした。
警察官が報復として、夜中に70名の子供たちに発砲し8人の子供を射殺したのです。
教会で救護活動をしていた人物の目撃証言で世間に知られるようになった悲しい事件です。
赤い8つの人間の跡が残っているのが写真からわかるでしょうか?
ファインは、ストリートチルドレンあろう少年に
「ここの写真を撮れ」
と涙ながらに強く訴えられ写真を撮りました。
言葉はわからなくても、事件のことを知って欲しいような熱意が伝わってきたのです。
但し、この事件はこれで終わりではありません。
<サンドロ・ロサ・ド・ナシメントとバス174>
「カンデラリア教会虐殺事件」の生存者の一人、サンドロ・ロサ・ド・ナシメントが、
2000年6月12日バスジャック事件を起こします。
この事件は日本でもテレビで放映されたので、ご覧になった方もいるでしょう。
「バス174」という映画にもなりました。
犯人のナシメントは、カンデラリア教会虐殺の刑事司法制度が不当であると訴えました。
きっかけは些細なことでしたが、バスジャック事件を起こした後、誰にも危害を加えずに投降したナシメントは、複数の警察官に押さえつけられ窒息死してしまったのです。
警察側の言い分としては「犯人確保のための処置」としていますが、カンデラリア教会虐殺事件を明らかにされては困る警察官達に無抵抗のまま殺害されてしまいました。
この事件の詳細を語ると、数回分の記事になるのでここではざっくりと紹介しました。
詳細を知りたい方は、映画もしくはググればいくつもネットで出てきます。
アクセス:Access
最寄り駅:地下鉄Presidente Vargas駅
約1.2㎞ 徒歩14分
エスタジオ・ジョルナリスタ・ド・マリオ・フィーリョ
世界最大規模のサッカースタジアムです。
日本では「マラカナン・スタジアム」と呼ばれています。
現在11万人規模ですが、崩落事故が起きる前は20万人規模のスタジアムでした。
「マラカナンの悲劇」「マラカナンの歓喜」など多くのドラマが生まれたスタジアムです。
しかし、このエリアも治安が悪いので夜に単独で行くことは控えましょう。
ファインは、明るいうちに訪れてこのスタジアムを一周して裏に回ってみると、少し寂しい雰囲気になり、長居したいとは思いませんでした。
実際に、この周辺で日本の女子大生が強盗にあっていますから。
アクセス:Access
最寄り駅:マラカナン駅 徒歩2分
ここまで読んでいただきありがとうございます。
追伸
今回ご紹介した表と裏のリオデジャネイロ観光はいかがでしたでしょうか?
リオでは、冒頭で紹介した映画の舞台となったファベーラにも行くことが出来ます。
但し、単独行動は避けてファベーラには必ずツアーで行きましょう。
世界的に有名な華やかな観光地から、闇の部分が見えてくるところまで刺激で溢れています。
安全面に注意すれば、忘れられない思い出になることは間違いありません。
一生に一度訪れて欲しい国を選ぶとしたら、ファインはブラジルを選択するでしょう。
コメント