ボアタールジェ、旅ブロガーのファインです。
前回は、2国間の「イグアス国立公園」の移動方法について語りました。
南米の大河「イグアス川」はアルゼンチンとブラジルの国境を流れる川です。
アルゼンチンの「イグアス国立公園」はブラジルとは異なる顔を見せてくれます。
1984年に世界自然遺産に登録されており、ブラジル側より2年先輩です。
公園内の最大幅が、1500mというから日本の国立公園とは規模が違いますね。
ということで、今回はアルゼンチン側の「イグアス国立公園」について語ります。
イグアス国立公園:Iguazu National Park
アルゼンチンのイグアスの滝は、1934年に国立公園として指定されました。
イグアス国立公園の拠点となる街「プエルト・イグアス」から約18キロにあります。
イグアス国立公園敷地面積:2256㎢
公園内には、2000種以上のシダ、4種のネコ科の動物や400種を超える鳥などが生息しています。
ちなみに、2016年には観光ルート付近で肉食動物の内のネコ科動物の1種ピューマが発見されました。
観光客の安全を考慮し、2016年には観光ルートから離れた場所までピューマの移動作業が終わるまで、イグアス国立公園が一時閉鎖されています。
我々観光客にとってはイグアス川が流れる「イグアスの滝」が有名ですが、アルゼンチン国内では絶滅危惧種が生息する貴重な地域として知られているのです。
また「新世界七不思議 自然版(New 7 Wonders of Nature)」にも選出されています。
~~新・世界7不思議は詐欺?~~
新・世界七不思議 自然版は、スイスに本部を構える新世界七不思議財団(New7Wonders Foundation)が主宰しており、ユネスコとは全く関係ありません。
新世界7不思議財団の選定方法は、ネット投票は1度しかできないシステムとなっています。
しかし、電話や文章での投票が有料で一人で何度でも出来るのです。
韓国では済州島が新世界7不思議に選定されることを目指していました。
当時は、芸能人や大統領までも、広報活動に参加していたほどの力の入れようだったのです。
ここまでは良かったのですが、電話での有料投票のために公務員が211億ウォン(約15億円)もの行政電話代を使ったことが後に問題となりました。
回数に換算すると、2億回以上の国際電話をかけたことになるそうです。
また、インドネシアのコモド島も候補地のひとつでした。
「新世界7不思議の発表式典の費用として3,500万ドルを負担しないと、コモド島を選考から落とす」
との脅迫を新世界7不思議財団から受けたと報じられています。
更にモルディブ諸島も28の最終候補地に選ばれていました。
しかし、新世界7不思議財団から以下の費用負担を求められ選考から撤退しています。
- プラチナ・スポンサー・ライセンス料:35万ドル
- ゴールド・スポンサー・ライセンス料:21万ドル × 2件
- 「世界ツアー」のスポンサー料
- 国内電話会社の参加ライセンス料:100万ドル
- 航空会社のロゴ使用料:100万ドル
このような事実が次々に発覚し、詐欺財団との噂が広がっているのです。
イグアスフォールズ国際空港:Aeropuerto Internacional Cataratas del Iguazu
イグアスフォールズ国際空港から市内までの距離:約21km
イグアスフォールズ国際空港からイグアス国立公園までの距離:約9km
「Terminal de Transporte Urbano」が街の中心部バスターミナルへ行きます。
所要時間:約30分
乗り合いバス運賃:200ペソ(約224円)
ONIBUS = バスの意
「Terminal de Transporte Urbano」でバスを乗り換えます。
「CATARATAS」(滝の意)と表示されたバスが、イグアス国立公園行きです。
運賃はドライバーではなく、ゲートの前にいる車掌さんに支払います。
運賃:75ペソ(約84円)
所要時間:約25分
タクシー:500ペソ(約560円)
<入場料:entrance fee>
2019年:600ペソ(約673円)
2020年:800ペソ(約897円)
たったの1年で200ペソも値上がりしています。
中南米の観光地は、毎年どこも値上がり傾向にあるのがとても残念です。
営業時間:8:00~18:00
ちなみに、イグアス国立公園のチケット購入窓口の近くにATMがあります。
このATMでクレジットカードキャッシングでアルゼンチンペソを引き出すことが出来ます。
以前は現金のみしか扱っていなかったイグアス国立公園の入場料も、現在ではクレジットカードも使えるようになっているので、日帰りでブラジルに戻る方は、アルゼンチンペソを無理に引き出す必要性はないでしょう。
アルゼンチンに滞在予定の方のみ、利用すればいいと思います。
入場料も園内のアトラクションもクレジットカードが使えますから全く問題ありません。
トロッコ列車:trolley train
無事にイグアス国立公園のチケットを購入したら、園内に入りましょう。
入口から500m歩くとトロッコ列車のセントラル駅(Central Estacion)が見えてきます。
セントラル駅の手前を右折すると、カタラタス駅(cataratas estacion)への遊歩道があります。
所要時間:15分~20分位
運行時間:8:15~17:30
運行間隔:30分間隔
乗車人数:250人
※トロッコ列車の運賃は、入場料に含まれているので無料です。
トロッコ列車が停まるのは中間の「Cataratas Estacion:カタラタス駅」と
終点の「Garganta del Diablo Estacion:ガルガンタデルディアブロ駅」のみです。
このトロッコ列車は「カタラタス駅」で、一度全員降ろされます。
「Cataratas Estacion:カタラタス駅」はトレッキングコースの拠点となる駅です。
ここでトレッキングコースを歩いてく人、トロッコ列車に乗っていく人に分かれます。
「ガルガンタディアブロ駅」発着のトロッコ列車に乗るには整理券が必要です。
トロッコ列車に乗る人は、売店前で整理券を受け取り再び乗り込みましょう。
「カタラタス駅」から「ディアブロガルガンタ駅」の線路沿いは道路が並行しています。
ファインは午前中に訪れたのですが、「カタラタス駅」はかなり混雑していました。
始発から満席になることもあり、混雑状況によって歩いた方が早い場合もあります。
終点の「ガルガンタデルディアブロ駅」に到着しても、期待していた「イグアスの滝」がすぐに見えるわけではありません。
観光客が目的の「悪魔の喉笛」まで1.1㎞の遊歩道を歩くことになります。
~~トレッキングコース:Trekking course~~
「カタラタス駅:Cataratas Estacion」からは、2つのルートがあります。
①滝の上を歩くアッパートレイル:Upper Trail(全長650m)
②滝の下を歩くロウワートレイル:Lower Trail(全長約1,700メートル)
この遊歩道を歩いていると、滝の流れ落ちる音が徐々に大きく聞こえてきます。
この轟音こそが、まさに「悪魔の喉笛」です。
滝に近づくと水しぶきが飛んでくるので、レインウェアは着ておいた方がいいでしょう。
ロウワートレイルにある「Salto Bossetti展望台」は、人気スポットです。
インスタ映えしますが、かなり混雑しているのでびしょ濡れ覚悟で行きましょう。
スマホや高価なカメラは必ず防水対策をしておくことをオススメします。
ボートツアー:Boat Tour
アルゼンチン側でぜひ参加してほしいのが大人気アトラクションのボートツアーです。
参加する前は、
「滝壺ギリギリまで攻めるよ~」
と聞いていました。
しかし、体験してみるとギリギリどころではなく、完全に滝壺に突っ込みます。
正直、メチャクチャ興奮しました。
常に笑いが止まらない状態で、本当に面白かったです。
ちなみに、トレッキングコースで来ていたレインウェアは全く意味がありません。
ボートツアーに参加する方は、水着着用で乗船すること強くオススメします。
スニーカーをびしょ濡れになりたくない人は、サンダルでの参加をお勧めします。
ちょっと染みてくるなどのレベルではないですからねwww
トイレは、ボート乗り場まで輸送してくれるトラック乗車前に済ませておきましょう。
時間になると上記写真のようなトラックへスタッフに誘導され順番に乗車します。
乗車中は以下の写真の女性ガイドさんがツアーの詳細を説明をしてくれます。
彼女は、スペイン語と英語で交互に説明してくれます。
言葉がわからないファインは、野生動物と熱帯雨林の景色を楽しみました。
すれ違うトラックの乗客どうしが手を振ったり、大声出したりして挨拶します。
トラック乗車時間:約15分
トラック降車後、ツアー参加者には頑丈なモスグリーンの防水バッグが渡されます。
貴重品などは、45ℓのバッグもすっぽり入る防水袋に入れましょう。
ファインが参加した時は、ロッカーらしきものはありませんでした。
防水袋を渡された時、何を説明されたのか理解できませんでしたが、おそらく
「荷物は全部その袋に入れてください」
という事なんだと思います。
想像以上の水しぶきなので、メガネの方は飛ばされちゃうので外した方が無難ですよ。
また、コンタクトをしたまま参加したお客様が、
「コンタクトが外れてなくなった~」
と笑って言っていました。
そのくらい激しい水しぶきなのです(笑)
ツアーのボートが出発したら、徐々に「サンマルティン島」に近づいていきます。
ツアー参加前は、通常は2回くらい滝壺に突っ込むという情報でした。
しかし、参加者が盛り上がり、テンションマックスです。
「もう一回、もう一回、」
と乗船客のみんなで連呼して、計4回も滝壺に突っ込んでくれました。
あの一体感が楽しくて、楽しくて、本当に興奮しますよ。
ツアー代金:1,500ペソ(約1,682円)
所要時間:約2時間
以前は、クレジットカードが使えませんでしたが現在は使えるようになっています。
やや高いけど、アルゼンチンまで来たので参加する価値はあると思います。
※ファインが訪れた時の為替レートがこの数倍していたのです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
追伸
今回ご紹介した「アルゼンチン側のイグアス国立公園」はいかがでしたでしょうか?
せっかく地球の裏側まで来たのなら、「ブラジル側」と「アルゼンチン側」の両方の国立公園を訪れる事をオススメします。
どうしても時間的、金銭的に難しい場合は、「アルゼンチン側」を推奨します。
ファインの個人的判断の基準は、以下の通りです。
・遊歩道は引き分け!
・電車とバスの園内アクセスも好みの問題なので引き分け!
・滝の迫力も引き分け!
・広さでアルゼンチン側の勝ち!
・アクティビティでアルゼンチン側の勝ち!
ブラジル側のイグアス国立公園も満足でしたが、アルゼンチン側のアクティビティが最高でした。
この記事を書いているだけで、顔が自然とニヤけてきちゃいますからwww
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