ブエナスタルデス、旅ブロガーのファインです。
前回バルセロナを満喫したファインは、スペインの首都「マドリード」へ移動します。
「バルセロナ」~「マドリード」の距離は、約610kmあります。
遠いのか、近いのか、時間を優先するか、費用を優先するか、悩みどころですよね!
ところで、マドリードと聞いてあなたは何を思い浮かべますか?
咄嗟に質問されるとサッカーの「レアル・マドリード」くらいしか出てきませんよね。
でも、魅力的な隠れた観光地はたくさんあるのが「マドリード」の本当の姿なのです。
ちなみに、マドリードは東京と姉妹都市を結んでいます。
ということで、今回は「バルセロナ」から「マドリード」への移動方法について語ります。
バルセル~マドリードへの主な移動方法は以下の3つあります。
①鉄道
②飛行機
③バス
鉄道移動:Rail movement
①スペイン国鉄:Renfe
スペイン政府100%出資の鉄道会社です。
鉄道オタクの知人は、このスペインの国鉄を目的にスペインを訪れました。
このスペイン国鉄のレンフェには、高速列車のAVE(アヴェ)があります。
正式名称「Alta Velocidad Española」の頭文字を取ったのがAVE(アヴェ)です。
時間がない短期旅行者には、他2つの移動方法よりもAVE(アヴェ)の利用をオススメします。
バルセロナ・サンツ駅発 ⇒ マドリード・アトーチャ駅着
<バルセロナ・サンツ駅:Estación de Barcelona Sants>
AVEは「バルセロナ・サンツ駅」から出発し、「マドリード・アトーチャ駅」に到着します。
バルセロナサンツ駅には、国際バスターミナルが隣接しています。
欧州圏の長距離バス旅に、たくさんの観光客がいつもに溢れている状況です。
最寄り駅:地下鉄/Sants Estació (L3線・L5線)
シングルチケット:2.20€(約288.38円)
運行時間:6時台~21時台
運行間隔:60分に1本~2本
所要時間:2時間半~3時間
運賃:往復120€~(座席クラス+運賃タイプで料金が決まります)約15,730円~
<座席クラス>
Turista(トゥリスタ):一番人気の安いクラスです。
Turista plus(トゥリスタ・プラス):座席がTuristaより広い分料金も上がります。
Preferente(プレフェレンテ):快適な座席と最上級のサービスが提供されます。
<運賃タイプ>
Promo 略して P(プロモ):キャンセルや変更ができない最安値のタイプ
Promo+ 略してP+(プロモ+):手数料がかかるがキャンセルや変更ができるタイプ
Flexible 略してF(フレキシブル):キャンセルや変更ができるが割引がないタイプ
Mesa 略してM(メサ):4席分の団体用タイプ
AVEの連結部には、スーツケースなどを置ける荷物置き場があります。
もし荷物置き場を利用する方は、海外を意識して必ず鍵をパイプにかけてください。
当日購入もできますが、安いチケットから売り切れるので予約をした方が安心です。
Billetes de tren y AVE al mejor precio sin comisiones | Renfe
<アトーチャ駅:Atocha>
マドリードの「アトーチャ駅」の駅舎は、ほんとうにお洒落です。
鉄道オタクではないファインでも、この魅力的な駅に少し感動を覚えました。
「ソフィア王妃芸術センター」の帰りに寄りましたが、強烈なインパクトがあります。
アトーチャ駅構内には、様々な植物が植えられて植物園みたいな雰囲気です。
レンフェに乗る予定もなかったけど、カフェテラスでまったりとお茶をしました。
インスタ映えすること間違いなしの素晴らしい駅です。
<2004年のテロ事件>
AVEが到着するマドリードのアトーチャ駅周辺は、2004年のテロ現場になりました。
3.11と聞けば、日本人は「東日本大震災」を思い浮かべるでしょう。
しかし、スペインでは「マドリード列車爆破テロ事件」を連想させるのです。
「エル・ポソ駅」や「サンタ・エウヘニア駅」など合計で10回の爆発が起きています。
2004年3月11日に191人が死亡、2,000人以上が負傷した忘れられないテロ事件です。
飛行機移動:Airplane movement
所要時間:約85分
運賃:70€~100€(約9,176円~13,108円)
バルセロナ・エル・プラット国際空港 ⇒ マドリード・バラハス空港
▼宿からエル・プラット国際空港移動時間+チェックイン手続き時間
▼マドリード・バラハス空港での荷物受け取り時間+市内移動時間
上記2つを計算するとAVAより到着時間が遅くなることが予想されます。
LCCも荷物を預ける料金を加算すると、運賃は通常の航空会社とほぼ変わりません。
これらを考慮すると、ファインの選択肢から飛行機移動は外れました。
ブエリング航空(Vueling Airlines)
スペインで最も人気のある格安航空会社です。
バルセロナが拠点であるため、マドリード行の便数も多いので利用価値があります。
LCCは発着料金が安い空港を使用しているケースが多いですが、ブエリング航空は違います。
大手と同じその年の主要な空港を利用していることが大きな特徴です。
ライアンエアー(Ryanair)
アイルランドを拠点としている旅人の間では評判がすこぶる悪い安い航空会社です。
手荷物の条件がとても厳しくて、結果フラッグキャリアと同料金になります。
座席の快適さも低評価で、地上職員の勤務態度が特に評判が悪い傾向です。
公式HPで申し込んでも、不具合が多くクレームや批判が常に続出しています。
ファインもHPから一度だけ申し込んだことがあります。
航空チケットの予約中に画面が途中でフリーズすることは当たり前です。
一度フリーズすると、
「まだ予約が確定していません」
の表示が出てきて、もう一度最初からやり直しをさせられます。
それを繰り返していると、ストレスが溜まるので途中でファインは諦めました。
LCCだから仕方がないと思っていると、翌月のクレジットカードから請求書が・・・
「まだ予約が確定していません」
の画面表示が出ているにもかかわらず、しっかりと運賃請求されていたのです。
ファインは、クレジットカード会社に連絡してこの請求がおかしい事を伝えました。
時間はかかりましたが、なんとか無駄なお金を払うことなく無事に解決出来ました。
この体験はファインだけかと思ったら他の観光客も同じような体験をしているみたいです。
このライアンエアー(Ryanair)は、今後二度と使うことはないでしょう。
アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港から市内移動方法
①鉄道Renfe
運賃3.1€(約406.07円)
運賃も最安値ですし、移動はとても簡単です。
バラハス空港に到着したら、「ターミナル4」へ移動します。
ターミナル1,2,3に到着したとしても無料シャトルバスがあるので大丈夫です。
※案内看板に「Connecting」と書かれているのが連絡用のシャトルバスです。
バスの車体は黄緑
バス正面上部に「TRANSFER SHUTTLE T1→T2→T3→T4」と書かれています。
~自動券売機の使い方~
▼スペイン語表記を英語に変更
▼「SINGLE TICKET」を選択
▼行き先を選択(主要駅は、ボタンが表示されます)
▼乗車日を選択。当日の場合は、Confirm(確認)ボタンを押します。
▼運賃に0.5€のチケット代が加算されます。
▼+、-ボタンで購入枚数選択。
▼コイン、紙幣、クレジットカードを選択。(200€紙幣は利用できません)
▼切符が下から出てきます。
~乗車方法~
▼購入した切符を改札のセンサーにタッチします。
▼車内にディスプレイがあるので、自分の降車駅を確認できます。
▼降車するときは、ドア付近のボタンを押します。
▼電車を降りたらSalida/Exit方面へ進み改札でセンサーに切符をタッチします。
②メトロ
運賃:2€+空港特別料金3€+ICカード代2.5€ = 約982.43円
バラハス空港に着いたら「METRO」の表示通りに進みます。
改札近くにある自動券売機は2種類あり「青い機械は旧型」、「赤い機械は新型」です。
~切符の購入方法~
▼スペイン語から英語表示に変更
▼初回切符を購入する場合「Purchase transport card」をタッチ
▼切符の種類: 1回券(1 JOURNEY)を選択
▼1回券の種類を選択。「ZONE A METRO SINGLE TICKET」(観光スポットがあるエリア)
▼選択後、accept(了承)ボタンをタッチ
▼行き先駅を選択
▼アルファベットから駅名の頭文字を入力
▼駅を選択したら料金が表示されます。
▼レシート(invoice)を要、不要を聞かれます。
▼支払い方法はクレジットカード、コイン・紙幣
▼料金を払うとICカードが出てきます
※乗車方法は、ほぼRenfeと同じです。
バス移動:Bus movement
スペイン国内で一番有名な大手バス会社ALSA(アルサ)です。
長期旅行者には、このALSAのバス移動をオススメします。
マドリード南停留所(Madrid Estación Sur)まで夜発朝着なら宿代1泊分節約できます。
運賃:片道35€(約4,583円)
所要時間:7時間半
バルセロナのバスターミナル
▼北バスターミナル:Estacion de Norte
最寄り駅:地下鉄/Arc de Triomf”駅(L1線)・Marina駅(Ⅼ1線)
コインロッカー料金:小3.50€(約458.30円) 大5.00€(約654.71円)
近くに凱旋門があるので、発車時刻まで荷物を預けて観光することも可能です。
ファインは、ALSAでバス移動しました。
バスの車窓からは風力発電がありえないくらいたくさん見れて、とても快適でしたよ。
「これがドン・キホーテの国だ」
と思いましたね。
<補足>
ファインが利用した「ALSA社」のバスは、年間3億人以上が利用しています。
ウェブサイトからも英語表記があるので、簡単に予約することが出来ます。
Hasta donde tú quieras. Soluciones de movilidad – Alsa
しかし、約2,900台ものバスを保有しているので当日購入でも全然大丈夫です。
大きな荷物も30kgまで預けることが出来るので殆どの旅行者は問題ないでしょう。
スペイン全土を旅行する予定の方には、覚えておいて損はないバス会社です。
ファインは、片道しか利用しませんでしたが往復割引も窓口で購入できます。
IDA Y VUELTA(イダ イ ブエルタ)
と窓口の方に伝えれば、理解してくれます。
注意点としては、地方のバスターミナルは夜間窓口が開いていいないこともありました。
ファインと同じく心配性な方は、乗車前日にチケットを購入するとメンタル的に安心ですねwww
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
今回ご紹介した「バルセロナ」から「マドリード」の移動方法はいかがでしたでしょうか?
皆さんそれぞれの旅のプランがあると思いますが、個人的にバス移動は快適でした。
クオリティーが高いので、スペインの景色を楽しみながらのバス移動はオススメです。
ファインが利用したバスは「サラゴサ(Zaragoza)」を経由しました。
スペインの基礎となるアラゴン王国の古都なので、見どころが多い観光地です。
マドリードまで7時間半の移動が厳しい方は、サラゴサで観光するのもありかも・・・
時間のない方は、高速列車のAVE(アヴェ)を利用するのも思い出になるでしょう。
飛行機好きのファインでも、マドリードまでなら利用価値を感じませんでした。
もう少し遠い場所なら、飛行機も選択肢に入るかもしれませんけどねwww
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