ブエナスタルデス、旅ブロガーのファインです。
あなたは、スペインにある「セゴビア」って聞いたことありますか?
1985年「セゴビア旧市街と水道橋」が世界文化遺産に登録された都市です。
日本人の多くは、グリム童話の「白雪姫」を子供の頃に読んだことあるでしょう。
セゴビアには、その白雪姫のモデルとなった城「アルカサル」があるのです。
また、「ローマ水道橋」や「セゴビア大聖堂」もとても評価されています。
ということで、今回は「世界文化遺産の街・セゴビア」の魅力について語ります。
マドリードからセゴビアへの移動方法
マドリードからセゴビアまで、約87km離れています。
前回紹介した「トレド」と同じくマドリードから日帰りで行くことが出来ます。
後で触れるセゴビア大聖堂のライトアップを観るために宿泊する人も少なくありません。
ここでは、マドリードからのアクセス方法を2つ紹介します。
①列車:Train
Renfeの特急列車
所要時間:約30分
メトロ1号線と10号線チャマルティン駅が「チャマルティン鉄道駅」に連結しています。
マドリッド チャマルティン駅(Madirid Chamartin) ⇒ セゴビア アヴェ駅(Segovia Av)
運賃:12.90〜24.40€(約1,664円~3,147円)
運賃は、以下の3種類によって金額が異なります。
<AVE>
最高速度 300 km/hで結ぶ新幹線
席種種類:特等席 (Club) 1等席 (Preference) 2等席 (Tourista)
軽食堂車ビストロカーが連結されており、 1等席では軽食の無料サービスがあります。
<ALVIA>
最高速度 250 km/hで結ぶ新幹線
線路幅が異なる高速新線 (1435mm)と在来線 (1668mm)の両方を走行します。
<AVANT>
最高速度 250 km/h
所要時間:1時間以内
座席種類:2等席のみ
<Regionales:レヒオナレス(地方路線)>
所要時間:1時間50分
料金:8.25€(約1,065円)
平日:1日2~3本運行
土日:1日5本運行
セゴビア アヴェ駅から世界文化遺産のある場所までは、約5.2㎞離れているので徒歩で観光地へ移動するのは現実的には難しく多くの観光客はバスで移動します。
★11番線でローマ水道橋行
★12番線でバスターミナル行
所要時間:約15分
運賃:2€(約258.1円)
②バス:Bus
ファインは、セゴビアアヴェ駅からの乗り換えが面倒と感じたのでバスを選択しました。
最寄り駅:マドリード市内から地下鉄3・6号線のモンクロア(Moncloa)駅
モンクロア駅に着いたら看板通り「Terminal Autobuses」の方面に移動します。
「モンクロアバスターミナル(Moncloa)」発
「セゴビアバスターミナル(Estación de Autobuses de Segovia)」着
ファインは、バスチケットを「La Sepulvedana社」窓口で購入しましたが、現在は、「アバンサ(AVANZA)社」へと運営バス会社が代わっています。
運賃:4.05€~(往復8.1€~)約523円(往復1,045円)
運行間隔:15~45分間隔
所要時間:ファインが利用した「La Sepulvedana社」では75分
※座席指定ではなく、バスに早く乗った順に好きな座席に座っていくシステムです。
バス乗り場の番号は、チケット購入時に窓口の女性が教えてくれました。
ファインが利用した「La Sepulvedana社」のセゴビア行きは乗り場8番でした。
現在の、「アバンサ(AVANZA)社」は何番かわかりません(ごめんなさい💦)
マドリードからセゴビアへはバスの車窓から見える景色が素晴らしかったですよ。
セゴビアのバスターミナルに到着したら、「ローマ水道橋」までは徒歩7分~8分です。
セゴビアのバスターミナルにはコインロッカー3€(約387.1円)があります。
大きな荷物を持ってセゴビアへ移動してきた人もロッカーがあれば安心ですね。
宿をチェックアウトした人で、観光後にセゴビアから移動する人もいるみたいですよ。
2つの教会
セゴビアのバスターミナルからローマ水道橋へ歩みを進めたら、最初に目に飛びこんで来るのが「サン・ミリャン教会」と「サン・クレメンテ教会」です。
Iglesia de San Clemente
San Millan Church
この2つの教会は徒歩で約2分くらいしか離れていません。
周囲に釣られて写真を撮りましたが、特に興味を引く教会というほどではありません。
柱に掘られている彫刻も劣化が激しくて、何を掘っているのか理解できませんでした。
個人的には、見どころというほどでもなく滞在時間約3分だけ💦
ローマ水道橋:Acueducto Romano
アソゲホ広場にあるセゴビア観光のメインとなります。
古代ローマ人は、支配した各都市に道路や水道橋を造ったと伝えられています。
セゴビアの標高は1,000m以上あり、18㎞離れたフリオ川から水を引いていました。
全長:約813メートル
高さ:約28.5メートル
アーチ数:166
花崗岩のブロックを積み上げただけでできています。
釘などは一切使用されておらず、石の重みだけで固定されているからビックリです。
ちなみに、この水道橋は「悪魔の橋」とも呼ばれていました。
理由は諸説あります。
①水汲みに行った少女と契約した悪魔が一晩で作ったと言われていること。
②あまりに巨大な水道橋は人間に造ることは不可能で悪魔が作ったという事。
どの説も、人間が作ることが出来ないほど巨大建造物を誇張した伝説となっています。
アクセス:Access
セゴビアバスターミナルから約1.6㎞
ファインは徒歩で移動し、この移動中に上記で紹介した2つの教会があります。
セゴビアの名物料理
<コチニージョ:Cochinillo>
セゴビアの名物料理と言ったら「コチニージョ=子豚の丸焼き」です。
セゴビアには何軒もの「コチニージョ」のお店があります。
地元情報によると、アソゲホ広場にあるお店が特に人気があるらしいです。
このブログでは、子豚の手足が生々しくリアルに出てくるので写真掲載は控えました。
この店だけなのかわかりませんが、丸い皿で豚を切り取ります。
恐らくですが、包丁ではなくお皿で切れる程の柔らかさをアピールしているのでしょう。
またセゴビアの伝統なのか、このお店だけなのか、地面に落として丸いお皿を割るのです。
ちなみにコチニージョは、生後3ヶ月以内、体重が4.5kg~6.5kgの子豚と決まっています。
日本語の観光案内板
セゴビアには、所々で観光案内の看板が目につきます。
お気づきでしょうか?
スペインの地方都市なのに、日本語の案内板もちらほら見かけるのですよ。
これまで、多くの日本人が訪れていたのでしょうか?
ファインが訪れた時は、日本人は2人の女性しか見かけませんでした。
地ビール:local beer
セゴビアは地ビールの生産が盛んで、手作りビールのブランドが沢山あるのです。
観光局も地ビールのアピールが激しく、観光局主催の地ビールのお祭りがあります。
夏に開催される「地ビールのお祭り」が目的で、夏に訪れる観光客も多いようですね。
残念ながら、アルコールが苦手なファインは一度も口にすることはありませんでした。
こういう時に、
「アルコールが飲めたら、もっと楽しめたのになぁ~」
といつも思います。
セゴビア大聖堂:Catedral de Segovia
別名:カテドラルの貴婦人
スカートのすそを広げたような美しいたたずまいを連想されたのが由来だそうです。
ローマ水道橋からマジョール広場に向かって歩いていると大聖堂が見えてきます。
場所は、ローマ水道橋とアルカサルのちょうど中間地点にあります。
中央広場(プラザ・マジョール)で、写真撮る人が多くいるので探さなくても大丈夫です。
地元の人の話では、ライトアップが綺麗なので夜の方がオススメだそうです。
マジョール広場の銅像は、建設担当者のホアン・ジル・デ・ホンターニョ氏。
彼らは、親子で50年以上の歳月を要して「セゴビア大聖堂」を建てました。
高さ:88m
奥行:105m
幅 :55m
3つの高い円柱形の塔とたくさんのステンドグラスは、女子に評判です。
入場料:3€(約387.1円)
教会に入るのに入場料を徴収するのに疑問を感じるのはファインだけでしょうか?
寄付ではなく、入場料として徴収されるのです。
アクセス:Access
アルカサルから約700m
アソゲホ広場から約700m
アルカサル :Alcazar
マジョール広場からマルケス・アルコ通り(別名:レアル通り)を抜けて行きます。
城塞都市セゴビアの市街地西部にある世界的にも有名なお城です。
1,000年近い歴史の中で、一度も陥落することのなかった難攻不落のお城と言われています。
ちなみに、一度火災により焼け落ちてしまったので、一度も陥落していないお城なのに現在の「アルカサル」は建て替えられたものなのです。
この立派なお城は、「白雪姫のモデル」となったことで知られています。
<フアン2世の塔:Subida a la Torre Juan II>
展望台のある観光客に一番の人気エリアです。
現代風の邪魔な建物がないので、眺望がとても素晴らしいのです。
塔の最上部には「カスティーリャ レオンの紋章」が3箇所に見えます。
<入場料:Entrance fee>
チケット料金・入場料(General Ticket):5.50€(約710円)
展望台フアン2世の塔:別途2.50€(約323円)
オーディオガイド:別途3.00€(約387円)
アルカサルの敷地内に入ると、銅像が目に飛び込んできます。
日本人には知らない方も多いでしょう、スペイン独立戦争の英雄です。
この銅像は、彼らが独立戦争で亡くなった100年後の1908年に設置されました。
<開館時間:Opening Hours>
4〜9月:10:00〜19:30
11〜3月:10:00〜18:30
10月(金・土):10:00〜19:30
10月(日〜木):10:00〜18:30
12/24、12/31、1/5:10:00〜14:30
<ファサード:Facade>
ファサードとは、建築物の格式や性格をあらわす正面部分の事を指します。
但し、側面や背面にも装飾で造形されているものもファサードと呼ぶこともあります。
ファサードは、欧州では街並みを形成する設計上重要視されています。
アクセス:Access
アルカサルまでマヨール広場から徒歩9分
セゴビア水道橋から徒歩19分
ラ べラ・クルス教会:Iglesia de la Vera Cruz
アルカサルから1本の舗装道路手前に、ポツンと「ラ べラ・クルス教会」が見下ろせます。
周辺には何もなく、ポツンと建っていることがかえって目立ちます。
入場料:2€(約258円)
営業時間:火曜日16:00〜19:00 (冬は18:00まで)
水〜日曜日10:30〜13:30、16:00〜19:00
定休日:月曜日
アクセス:Access
アルカサルから約1.1㎞
アルカサルから見えるので近くに感じましたが、歩くと18分以上かかります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
追伸
今回ご紹介した「セゴビア」は、いかがでしたでしょうか?
あくまで個人的な印象では、男性は水道橋が一番魅力的に映るかもしれません。
女性は、間違いなく「アルカサル」と断言できます。
記事内のコチニージョの写真で「24€」の値段に気づいた方はいるでしょうか?
ファインが入ったお店以外の値段をチェックしても殆どが「24€」だったのです。
日本円で、約3,092円なので安くはありませんが試してみる価値はありますよ。
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