ニイハオ、旅ブロガーのファインです。
海外へ行かれる方はの多くは情報収集に欠かせないスマホは必ず持っていきますよね。
しかし、中国では政府によるネット検閲の影響で他の国のように情報が得られません。
言葉の通じない、英語圏でない海外で、スマホを快適に使えないと不便なことばかりです。
そのような状況なので、中国へのひとり旅を躊躇する人も少なくありません。
ということで、今回は中国でスマホを快適に利用する方法について語ります。
グレート・ファイアウォール:Great Firewall
中国語では「 防火長城」と書かれています。
簡単に言うと香港とマカオを除く中国本土においてのインターネット検閲システムです。
略して「GFW」と表記されることや「金盾」と呼ばれることもあります。
GFWは「中国サイバースペース管理局」による監視だけではなく、接続規制や遮断も行われているので他国で簡単に得られた旅行に関する情報収集が困難になっているのです。
中国のGFWを回避するソフトも複数存在していますが、「中国サイバースペース管理局」も厳しい摘発と検閲回避対策技術の開発を取り込みいたちごっこが続いています。
その結果、電子メールの受信さえ困難な状況に陥り、我々観光客のみならずビジネス関係にも大きな影響を与えているのが現状です。
旅人がお世話になっている「Google」も2010年に中国から完全撤退となっています。
中国のGWF(金盾)を回避するためには、VPNとよばれる公衆回線を使った仮想プライベート・ネットワークを利用するしか方法がありませんでした。
しかし、このVPNも中国政府が監視しており、2017年以降中国政府に認可されたVPNしか利用できなくなっています。
VPN:バーチャルプライベートネットワーク
簡単に説明すると、特定の人だけが使用できる専用ネットワークです。
中国では、グレートファイアウォール(金盾)によるネット検閲が行われています。
Googleは勿論、ファイスブック、インスタグラム、Twitter、なども利用できません。
Googleが使えなければ、グーグルマップも利用できず、道に迷うとかなり焦りますよ。
ファインは上海で道に迷ったときは、英語もあまり通じないので本当に困りました。
そこで、日本と同じネットサービスを利用するにはVPNが必要となるのです。
無料VPNもありますが、3ヶ月に一回突然使えなくなる状況が起こります。
ファインが上海を訪れたときは「yahoo」は使えましたが、現在は使えません。
ちなみに、Wifiはどこでも飛んでいます。
中国政府により不都合な情報が遮断されているので、年々繋がらなくなってきていますが。
1ヶ月の安い有料VPNもあるので、中国では安心の有料VPNをお勧めします。
中国へ行く方で、レンタルWIFIを利用する方もいるでしょう。
その「レンタルWIFI」がVPN対応なのかきちんんと確認してから借りましょう。
<旅人が利用できないネット状況>
①Yahoo!Japan
②Google(言葉の通じない中国でGoole翻訳が利用できないのが、つらいです。)
③LINE
④Twitter
⑤YouTube
※ちなみにTikTok(中国では「抖音」)は中国企業なので、利用することができます。
中国で利用できないグーグル
SIM
海外渡航する方で、「現地のSIM」を購入する方も多いでしょう。
時々「SIMフリーにしないと利用できない」との情報を目にしますがそれは間違いです。
ファインのようにデュアルSIMのスマホを使えば、全く問題ありません。
デュアルSIM=SIMが2つ入れられるスマホです。
日本使用のSIMを入れ替えて無くす心配もなく、海外に何度も行く方には人気です。
上記でGoogleが利用できないと記載しましたが、利用できる方法もあります。
それは、「香港製のSIM」を入手する方法です。
他国のように空港に着いてからSIMを購入したら、SNSなどは利用できません。
しかし、アマゾン等で出発前に香港製のSIMを購入すれば問題ありませんでした。
但し、2021年の香港は微妙な情勢です。
コロナ禍前は、問題なく香港製のSIMで、Googleも利用できました。
多くのユーチューバーやブロガーの方々も香港製のSIMで問題ない様子でした。
ただ今後は、香港も中国政府のネット検閲が行われると噂されております。
旅人には、香港のSIM以外にインターネットを快適に使う方法がないのが現状です。
この噂が現実になれば、中国旅行がますます難しくなるのは間違いありません。
「天安門事件」は、世界中の誰もが知っている歴史的な事件ですね。
しかし、香港人は天安門事件のことを知っていますが、内地の人は知らないのです。
あなたも戦車の前に立つ人の映像を見たことあるでしょう。
しかし、中国人は「天安門事件」の存在すら知らないのです。
グレートファイアウォール(金盾)、恐るべし!
中国で利用できないスマホのアプリ
百度地図:Baidu Map
日本人観光客で上海滞在中にネットが使えなくてもいいという方もいるでしょう。
しかし上海ほどの大都会でさえ英語が通じないので、もし道に迷ったら大変です。
そんなときのため中国渡航前に「百度地図」をダウンロードしておくと便利です。
この「百度地図」は、中国ではグーグルマップよりも正確だと言われています。
ファインはAndroidユーザーなので「Google play」からダウンロードしました。
ダウンロード完了後、百度地図アプリを開くと、初期設定画面が表示されます。
<アプリの権限を設定>
▼百度地図は通知を送信します。よろしいですか? 許可
▼マイクのアクセス 許可しない
▼位置情報発信の許可 許可
▼メディアへのアクセスの許可 許可しない
中国のアプリにあまり許可したくないという人もいるでしょう。
ナビ機能を使う方は「位置情報発信の許可」だけは許可しておきましょう。
利用規約に同意する ⇒ 同意をタップ
基本情報を登録する ⇒ 旅行者の場合は設定しなくてもいいと思います。
ファインは基本情報を未設定で「进入地图(地図を使う)」をタップしました。
<追加の権限設定>
初期設定で位置情報の取得を許可すると、「追加の権限の許可」が求められます。
ナビ機能などを使う場合は「Appの使用中は許可」しておくと便利です。
スマホバッテリーの消耗を抑えたい方は、「1度だけ許可」を選択しましょう。
「1度だけ許可」を選択すると、位置情報を必要とする度に許可を求める表示が出ます。
<Bluetooth>
屋内での位置情報取得のため「Bluetooth利用許可」の画面になります。
室内で、ナビは不要なので「許可しない」で大丈夫です。
<唯一の欠点>
日本語対応していないので慣れるまで大変です。
以下の基本的なことさえ理解すれば、グーグルマップとほぼ同じなので使いこなせます。
搜索 ⇒ 検索
路况 ⇒ 渋滞状況
下一步 ⇒ 次へ進む
我知道了 ⇒ 分かりました
到这去 ⇒ ここへ行く
收藏 ⇒ 保存
搜周边 ⇒ 周辺検索
导航 ⇒ ルート案内ナビ
查看 ⇒ 調べる
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
今回紹介した中国の「グレートファイヤーウォール」は、いかがでしたでしょうか?
中国では15日間までの観光で、日本人のビザは免除されています。
16日以上滞在予定の方は、観光ビザ(Lビザ)が必要となります。
観光ビザが許可される期間は、30日間です。
中国には魅力的な観光地がたくさんあります。
ネット環境がもっと自由になり、中国全土を快適に旅をしてみたいものです。
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