ニイハオ、旅ブロガーのファインです。
あなたは、現在中国の現金利用率をご存じでしょうか?
なっ、なんとたったの3%しかないのです。
上海でも、現金の支払いを受け付けない店舗も多く旅行者にはやや不便な状況です。
では、どのような決済方法を取っているかと言えば「電子マネー」が主流なのです。
しかも驚くことに、屋台でさえ電子マネーで決済する状況にあります。
現金の支払いも不可能ではありませんが、お釣りを用意していない場合が多いですね。
ホームレスの寄付でさえ、QRコードを利用しています。
ということで、今回は上海での買い物に必要なスマホ決済サービスについて語ります。
ウィーチャット:WeChat/微信
「WeChat」は、一度くらいは耳にしたことがありませんか?
ざっくりいうと「中国版LINE」です。
中国で買い物するときに「電子マネー」としてよく利用されています。
ファインが上海に行った時は、中国の銀行口座がないと電子決済が出来ませんでした。
しかし2019年クレジットカードを利用して残高チャージに対応できるようになったのです。
ただ導入されたばかりのシステムなので、2020年でも不具合が報告されています。
<設定方法>
①iphon:「App Store」で検索し、「入手」ボタンを押してアプリをインストール
②アンドロイド:「Google Play」で検索し、「インストール」を押してインストール
ファインはアンドロイドユーザーなので、ここではアンドロイドで説明しますね。
WeChatのインストールが成功すると、緑の背景に2つの顔のアイコンが表示されます。
①WeChatの画面を開きます。
②「WeChatは通知を送信します。よろしいですか?」とメッセージが表示されます。
③「許可」をタップ
④「ログイン」「電話番号で登録」の画面になります。
- 「氏名」は本名でなくても大丈夫です。
- 「6桁のパスワード」と「携帯電話番号」を入力します。
日本の番号は+81で、最初の「0」を除いた数字から入力しましょう。
⑤プライバシーポリシーの概要ページで「同意しました」をタップ
⑥「次へ」をタップ
⑦画像認証でのセキュリティチェックに進み、パズルを埋めます。
⑧「WeChatにSMSの受信許可しますか?」の画面で、「許可する」タップ
⑨もし自動認証できなかった場合、SMSで送られてくる認証番号を手動入力します。
⑩声紋認証画面に移ったら「開始」をタップ
⑪次の画面で「ボタンを押しながら数字を読みます」と出てきます。
表示通り行うと登録完了です。
※電子マネー以外のチャット操作方法や友達追加方法についてはここでは省略します。
<WeChat Payにクレジットカード登録方法>
①WeChatのアイコンをタップし起動します。
②画面右上の「+」をタップし、マネーを選択します。
③ベンダーに支払いで「有効」をタップ
④クレジットカード番号を入力
⑤クレジットカード情報を入力
⑥支払いのパスワード(6桁)を入力後、再確認でもう一度入力します。
⑦「本人」をタップ
⑧「WeChat pay」をタップ
⑨「ウォレット」をタップ
⑩「Cards」をタップ
クレジットカードが追加されている表示画面があればokです。
<支払い方法>
①店頭の支払方法で「WeChat Pay」のアイコンを選択します。
②アプリ右上の「+」から「コードをスキャン(扫一扫)」を選択
③支払用のQRコードをスキャン
④6桁の「支払いパスワード」を入力
⑤「同意」をタップ
支払いが無事に完了すると、明細が表示されます。
※ちなみに、外国人は1000元までしか利用できない上限ルールがあります。
アリペイ:Alipay/支付宝
中国のアリババグループのスマホ決済サービスです。
中国で、商品やサービスを購入する際にスマホでスキャンするだけで決済ができます。
利用者数は10億人を超え、上記で紹介した「WeChat」と人気を二分します。
アリペイもクレジットカードから残高チャージが可能になりました。
<登録方法>
①アリペイ「Alipay:支付宝」アプリをダウンロードします。(無料です)
②アンドロイドの場合「Google Play」で検索すると「アリペイ」のアイコンがあります。
③アリペイの画面を開いたら「Tour Pass」から「Sign up」をタップ
④中国語が苦手な方は「Language」から英語を選択しましょう。
⑤「Area Cord」から日本の携帯電話番号を登録する際は、「⁺81」を選択します。
日本人がよく間違えやすいのは、電話番号先頭の「0」は入力しないことです。
例えばあなたの携帯番号が「070」から始まる場合、⁺81-70-1234-5678となります。
⑥番号入力後、プライバシーポリシーに「Agree(同意します)」をタップ
同意したら携帯のSMSに4桁の認証コードが届きます。
⑦届いた認証コードを入力すると「位置情報設定」が出てきます。
「Next」をタップすると「Alipayに位置情報を許可しますか?」の画面になります。
・使用中は許可
・一度だけ許可
・許可しない
の3択です。(ちなみに、許可しなくてもアリペイは使えます)
3択のどれかをタップし、
「Would you like to use the international version of Alipay?」
と表示が出たら「Yes」をタップし初期設定完了です。
<Tour Pass>
外国人専用の決済方法です。
中国に銀行口座を持っていない場合、クレジットカードを登録しチャージします。
①まず「enjoy mobille payment with tour pass」をタップします。
・100元
・500元
・1000元
・Other Amount(最低100元~上限2000元でチャージしたい金額を入力します)
上記4択から選択します。
②利用規約に同意し、チャージ確認画面の「OK」をタップしたら、チャージ完了です。
③次に個人情報とカード情報を入力します。
・Nationality(国籍)
・Passport No(パスポート番号)
・Full Name(名前)
・Chinese Visa Photo(観光ビザ、もしくはパスポート写真をアップロード)
・Card info(クレジットカード情報を入力)
※Chinese Visa Photoで、光加減やぼやけている写真だと受け付けてもらえません。
また、稀にクレジットカード情報を入力したら、利用できないとなる場合もあります。
それでも、自身のクレジットカード会社に問い合わせれば解決する場合が多いです。
④全部入力したら「Next」をタップします。
「手数料は上海銀行のレートで計算されます・・・」みたいな内容の規約画面になります。
⑤「Comform & pay」をタップ
「Loaded 2000CNY successfully」の表示は「2000元入った」の意味です。
⑥「OK」をタップすると、2000元がチャージされている画面になります。
チャージ完了後、支払いパスワードの設定が必要となります。
⑦ホーム画面左下の「Payment QR Code」をタップ
⑧パスワード設定に関する通知が表示されたら「Set Now」をタップ
⑨6桁の数字の支払いパスワードを設定し、確認画面でパスワードを再入力します。
⑩「Next」をタップすると、バーコードとQRコードが表示されます。
これで準備完了です。
<利用時の注意事項>
利用時には、インターネット接続が必要となります。
前回紹介したSIMを準備して、スマホをネットが使える状態にしておきましょう。
ポケットWi-Fiをレンタルしてもいいですが、期間によってはかなり高額になりますよ。
<アリペイの利用方法>
利用方法は、日本とほぼ同様です。
①アリペイの画面から「Pay(支払う)」をタップします。
②QRコードを提示すると、店員が読み取り機でQRコードを読み取ります。
③金額を確認して決済完了となります。
<アリペイの手数料>
①Tour Passでアリペイを使う場合、チャージ金額の5%が手数料として徴収されます。
中国に銀行口座がない人は、クレジットカードからチャージを行います。
②つまり、クレジットカード会社が定める海外事務手数料もかかることになります。
③それに、日本円と中国元の為替手数料が追加でかかります。
手数料を払いたくないと、日本の中国銀行で口座を作る人がいます。
しかし、中国銀行の日本支店は日本の銀行と認識されてしまいます。
つまり、中国銀行の口座を日本で作っても全く意味がないのです。
中国旅行もこれだけ不便だと行きたくないという人の気持ちも理解できますよ。
これでも、2019年以前よりはかなり改善されているんですけどね。 笑
ちなみに、クレジットカードでチャージしたお金は、中国の店舗しか決済できません。
日本で「アリペイ」が利用できる店が増えて来たのにお気づきの方もいるでしょう。
しかし、Tour Passでチャージした場合、日本国内のアリペイは利用できないのです。
なぜなら、このTour Passは外国人が中国国内で買い物をするためのものだからです。
さらに、「アリペイ」も「WeChat」も有効期限は90日に設定されています。
次の中国渡航までに取っておくことが出来ない仕組みなのです。
90日経って使いきらなかったチャージ分は、自動でクレジットカードに返金されます。
なかなかどうしてこんな不便な仕組みを考えたのでしょうか?
観光客が増えれば、中国経済にとっても悪いことじゃないはずなのに不思議ですね。
alipay
ここまで読んでいただきありがとうございました。
追伸
ファインは、コロナ禍にスマホを機種変しました。
新しいスマホにしてからは、「WeChat」も「アリペイ」も入れていません。
今回の記事タイトルに徹底比較と言う文字が入っています。
しかしコロナ禍が収束後、中国渡航前には、両方のアプリをダウンロードします。
お気づきの方もいると思いますが、両方ともチャージする上限が決まっているのです。
ルール的には、外国人が利用できる金額は一生というルールがあります。
個人情報を登録した時点で、自分の情報がすでに管理されてしまっているのです。
この上限金額を超えてもチャージ出来た事例はありますが、何と言っても中国です。
このルールを厳格に適用して、旅行中に本当にチャージできなくなったら大変です。
念のため、両方のアプリをスマホに入れて旅行しないと安心できませんよね。
中国は国土がとても広くて日数も時間もかかる上に、年々物価が上昇しています。
外国人がチャージした金額なんて、人によってはすぐに使い果たしてしまうでしょう。
クレジットカードが使えるところは、クレジットカードで決済して、
屋台などクレジットカードが使えないところだけで電子マネーを利用するのが主流です。
1党独裁の共産党政権が支配しているので、ルールがころころと変わる中国です。
今後の情勢で、どうなるのか、良くも悪くも要注目の国ですね。
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