「ソウルオリンピック」と「ランタンフェスティバル」と韓国の戦争について#237

オリンピック公園の入口にある高さ24mを誇る「平和の門」韓国
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アニョハセヨ、旅ブロガーのファインです。

あなたは、ソウルオリンピックが開催された1988年は生まれていましたか?

元スポーツ庁長官の鈴木大地さんが、100m背泳ぎで金メダルを取った大会です。

またレスリングで金メダルを取った小林孝至さんが金メダル紛失した大会でもあります。

日本のお家芸である柔道種目で唯一の金メダルを取った斎藤仁さんも印象的でした。

 

海外で戦争の話に触れると、楽しい観光の気分が壊れるという人もいます。

しかし、まだ戦争中の韓国を訪れたら避けては通れない場所もあるのです。

楽しい祭りの話を1つ入れつつ、戦争に関する重たい話にも触れていきます。

 

 

ということで、今回はソウルのオリンピック公園と韓国の戦争を中心に語ります。

 

 

 

オリンピック公園:オリンピッコンウォン

1988年ソウルオリンピックの2年前、蚕室チャムシルエリアに造られました。

敷地総面積は約158,000平方メートル(東京ドーム約30個分)の公園です。

園内には芝生広場がゴルフ場のように綺麗に整備されています。

オリンピック公園オリンピック公園

 

オリンピック公園には、湖、夢村土城モンチョントソン(史跡第297号)、博物館や美術館などがあります。

現在のオリンピックの会場は、コンサートやイベント会場として活用されています。

日本が1964年の東京オリンピックから経済成長を遂げたように、韓国もソウルオリンピックをきっかけにして経済成長をしています。

オリンピック公園②オリンピック公園②

 

「オリンピック公園」には、以下の写真のような彫刻やオブジェがたくさん展示されています。

その数100点以上で、ソウルオリンピック参加国の彫刻家が手掛けています。

オリンピック公園③オリンピック公園③

 

周辺の「恋人の道」「若者の道」などの散策路でソウル市民のジョギング姿を見かけます。

公園内は1年中季節により植物が咲き乱れておりとても綺麗です。

春:黄色いレンギョウ

夏:薔薇

初秋:黄花コスモス

秋:紅葉(紅葉好きな日本人が秋に訪れる傾向が強く、時々日本語が聞こえてきます)

オリンピック公園の紅葉オリンピック公園の紅葉

 

営業時間:5:00~22:00

 

アクセス:Access

最寄り駅:地下鉄5号線オリンピック公園オリンピッコンウォン駅(Olympic Park)駅 3番出口

     地下鉄8号線の夢村土城モンチョントソン駅(Mongchontoseong)駅 1番出口

 

 

 

ソウルランタンフェスティバル:ソウルビッチョロンチュッチェ

国内外から約220万人が参加し、毎年11月開催されるソウルを代表するお祭りです。

清渓チョンゲ広場と清渓川チョンゲチョン一帯を大小様々なランタンで灯します。

毎年テーマが決められており、そのテーマに沿って数百ものランタンが並ぶのです。

ランタンフェスティバル①ランタンフェスティバル①

点灯時間:17時

消灯時間:22時

 

ランタンフェスティバル②ランタンフェスティバル②

コロナの影響で、2020年は中止になりましたが2021年に関してはまだ未定です。

 

ランタンフェスティバル③ランタンフェスティバル③

 

アクセス:Access

最寄り駅:地下鉄5号線光化門クァンファムン(Gwanghwamun)駅 5番出口 徒歩1分

     地下鉄1号線市庁シチョン(City Hall)駅 4番出口 徒歩5分

ランタンフェスティバル④ランタンフェスティバル④

 

 

 

 

戦争記念館チョンジェンキニョムグァン:War Memorial of Korea

朝鮮半島の統一と平和を願い1994年に建てられました。

ちなみに、朝鮮戦争はまだ終戦していないことはご存じでしょうか?

一時的に休戦しているだけで、まだ朝鮮戦争は終わっていないのです。

 

敷地面積:3万5000坪

戦争記念館①戦争記念館①

建物は、1階から3階まで5000年の朝鮮半島の戦争史を見ることができます。

館内の大部分は「朝鮮戦争」にまつわる展示物で構成されています。

「朝鮮戦争」がはじまった6月25日になると毎年関連イベントが催されます。

また春と秋の金曜日には、「国軍儀仗隊パレード」が行われます。

 

開催時間:14:00~

所要時間:約60分

場所:戦争記念館前の広場

観覧料金:無料

 

<兄弟の像>

記念館の敷地内に入ると、巨大ドームの上に立つ大きな像が目に飛び込んできます。

朝鮮戦争休戦後の分断で兄弟が離れ離れになった悲劇を表現しているとか・・・・😢😢

兄は韓国軍将校、弟は北朝鮮兵士として再会するという実話を元にして造られました。

今でも、分断されて離れ離れになった多くの家族が北と南に別れて暮らしているのです。

兄弟の像兄弟の像

 

屋外に配置されているは戦闘機や戦車、ミサイルなどはレプリカではありません。

実際に戦争で使われていたもの、対戦相手から奪取したものなどが展示されています。

戦争記念館②戦争記念館②

(帰国後に知ったのですが、レプリカも含まれているそうです💦)

 

戦争記念館の3分の2が「朝鮮戦争(1950~53年)」に関する展示となっています。

案内デスクには日本語パンフレットが置いてあります。

3日前までに予約をすれば、日本語無料案内ガイドを利用することもできるそうです。

但し、電話もしくはホームページでの予約は韓国語が必須なのでファインは諦めました。

 

<護国追悼室>

朝鮮半島の歴史上、祖国を守るために犠牲になった兵士たちを追悼する部屋です。

約20万人の犠牲者の名簿などが奉安されていて、とても厳かな雰囲気でした。

戦争で使用された弓や刀などの武器や戦闘服が展示されています。

 

水原華城スウォンファソン

亀甲船を復元した巨大な展示があります。

戦時中の国民たちの生活の様子や軍人たちの戦闘姿をリアルに見ることができます。

 

<戦争体験室>

戦争を体験したことのない我々にとって、とても貴重な体験が出来ます。

音響、照明、煙、振動などの特殊効果で演出し、激戦地での夜間戦闘状況を体験できるようになっているのです。

 

<ライダイハン>

3階にある海外派兵室では、韓国軍がベトナム戦争に参戦した背景や様子なども、少しだけ観ることが出来ます。

但し、戦争記念館ではライダイハンについては何も触れていませんでした。

ライダイハンとは、韓国人兵士による性的暴行により産まれた子供のことを指します。

味方であるはずの韓国軍兵士に、民間女性が被害に合った悲しい負の遺産です。

現在でも正確な人数が判明しておらず、1500人から500万人と幅広く推定されています。

 

韓国人でも高学歴の学生などは、ライダイハンの歴史的事実を知っている人はいます。

正直ファインもベトナムに行くまでは、ライダイハンの存在すら知りませんでした。

同じベトナム人でも、東アジア人に似ている顔の人がいるなぁ~、程度の印象だったのです。

 

戦争の悲惨さを訴える施設ならば、韓国軍がしたことも伝えるべきだと思います。

戦争記念館では、歴史的事実を隠さないで欲しかったというのが正直な気持ちです。

ベトナム戦争の悲惨さを訴えるなら・・・・残念な思いで戦争記念館を後にしました。

但し、日本では得られない知識と経験が出来る戦争記念館は訪れるべき場所だと思っています。

 

入場料:無料

営業時間:9:30~18:00(最終受付17:30)

定休日:毎週月曜

 

アクセス:Access

最寄り駅:地下鉄4・6号線三角地サムガッチ駅/Samgakji 12番出口 徒歩5分

 

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

追伸

今回ご紹介したオリンピック公園とランタンフェスティバルはいかがでしたでしょうか?

最後は、ちょっと重たい話になってしまい申し訳ございませんでした。

ただ、いくら隠そうとしても過去の歴史的事実は消えません。

 

戦闘終了後に、韓国軍が村の娘を強姦して軍法会議も行われた史実も残っています。

ファインは戦争中の韓国を非難する目的で、今回の記事を書いたのではありません。

日本もフィリピン人との混血ジャピーノが約10万人いる事実があるので、日本人のひとりであるファインがライダイハン問題を非難する資格などありません。

 

しかし、ファインはベトナムで実際にライダイハンと呼ばれている人に出会ったのです。

ライダイハンと呼ばれている人々の悲惨な人生を直に聞いたら残念な気持ちになるのです。

ひとり旅とは、美味しいものを食べて観光地で楽しい思いをするだけではありません。

日本にいたら知らない事実を知ることも、ひとり旅の醍醐味と言えるのではないでしょうか?

韓国
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管理人

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<自己紹介>
飛行機が飛ばない状況でも、未知の国へ行く意欲がまったく衰えない旅ブロガーです。ひとり旅を好むが寂しがり屋という矛盾した性格をしています。都内の大学卒業後、旅行会社へ就職。転職後も旅行関連の資格を取得し観光業界へ従事。添乗員を目指している方、国家資格取得を目標にしている方の参考になるネタを投稿していく予定です。海外旅行では、失敗だらけだけど無事に帰国できればokという考えで旅を続けています。同じ旅好き、もしくは観光業界への就職を目指している方々の役に立ちたいという思いでブログをはじめました。旅行に関する情報をシェアしあなたと一緒に成長できれば嬉しく思います♪

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