南米のベネチアと呼ばれている「ソチミルコ」を一人で楽しむ方法 と注意事項#20

ソチミルコの派手な遊覧船「トラヒネラ」Mexico
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こんにちは、旅ブロガーの「ファイン」です。

あなたは、メキシコシティ歴史地区と一緒に世界文化遺産に登録されたソチミルコをご存じですか?

ソチミルコは、人口は40万人余のメキシコシティでは3番目に大きい都市です。

アステカ時代の名残が残っているので「アステカの生きた遺跡」とも呼ばれています。

メキシコシティ中心部から28キロの距離にあり、水路を使った遊覧船ツアーが有名です。

 

 

ということで、今回は1987年に世界文化遺産登録された「ソチミルコ」について語ります。

 

 

 

Historic Centre of Mexico City and Xochimilco

アステカ文明の巨大湖だった場所にあるのが「ソチミルコ:Xochimilco」です。

発掘ではアステカ文明の大神殿が発見されましたが、まだ多くの謎が残っています。

アステカ帝国の首都テノチティトランはテスココ湖内の島の上に建設されれいたそうです。

世界文化遺産に登録され、謎に包まれた場所は日本人観光客を惹きつけると思いませんか?

ファインは個人で訪れましたが、旅行会社の日本人ツアー客は一人もいませんでした。

それには、理由があるのです。

 

<旅行会社がソチミルコをお勧めしない理由>

日本の旅行会社及び代理店は、あまり「ソチミルコ」をお勧めしません。

ユネスコの世界文化遺産にも登録され、アクセスも悪くないのになぜでしょうか?

 

理由1

旅行会社の本音としては、お客様にトラブルや被害にあってほしくないからなのです。

ソチミルコ周辺一帯は、現在メキシコマフィアが仕切っています。

つまり、ソチミルコのマフィアとお客様との接触をなるべく避けたいのです。

マフィアとの接触によりお客様がトラブルに合うことを懸念しているのです。

 

 

理由2

また、ソチミルコに一度も行ったことのない添乗員や旅行関係者が多いからです。

旅行会社で、実際にソチミルコに行った人があまりいないので情報がありません。

つまり、ソチミルコの本当の魅力をお客様に伝えることが出来ないから勧められないのです。

ファインが旅行会社に勤めていた頃は、ソチミルコに行ったことのある社員は一人もいませんでした。

 

上記理由により、日本の旅行会社は「ソチミルコ」をあまり推奨していないのです。

(日本の個人旅行者は、ちらほら見かけました)

 

 

 

 

ソチミルコという地名の由来

ソチミルコという地名は「花の野の土地」「花畑のある所」を意味します。

 

Xochi=花

Mil=畑

Co=場所

 

ソチミルコの運河群には多くのChinampaと呼ばれる浮畑が今も残っています。

Chinam=柵とか垣根

Pa=~の上に

チナンパとは、アステカ人が生み出した独創的な農耕法のことを指します。

つまり、沼地や水深の浅い湖に盛り土をして造った畑のことです。

 

チナンパチナンパ

 

 

 

トラヒネラ:Trajinera

「トルヒネラ」と呼ばれる派手な遊覧船は、多くの客を乗せている貴重な観光資源です。

食事や楽団マリアッチを用意して船を借り切って運河をクルーズする家族も多いです。

勿論ファインも乗船しましたよ。

 

トラヒネラトラヒネラ

 

 

 

アクセス:Access

最寄り駅:路面電車ソチミルコ駅

<行き方>

ファインは地下鉄2号線・3号線の「イダルゴ駅」から出発しました。

メトロ2号線「TASQUENA駅」下車(終点だから乗り過ごすことはありません)

「TASQUENA駅」を下車したら、路面電車に乗り換えます。

「TREN LIGERO」の看板とおりに進むと、入口の右側に自動券売機があります。

チケット購入にアタフタしてたら、メキシコ人40代の夫婦が助けてくれました。

 

「グラシアス」とお礼を伝え、路面電車に無事乗車します。

路面電車は、メトロに比べてゆっくりと走りますがそれが風情があっていいですよ。

「TASQUENA駅」から約29分で最寄り駅の「Xochimilco駅」到着です。

ここも終点なので、乗り過ごすことはありません。

Xochimilco駅から運河のある「トルヒネラ乗り場」までは徒歩約20分です。

 

ソチミルコ駅ソチミルコ駅

 

 

 

ソチミルコのマフィア:Xochimilco’s Mafia

改札を出ると、首から身分証をぶら下げている人がたくさん話しかけてきます。

彼らこそ旅行会社が接触を避けたがるマフィアの一員なので、無視しましょう。

ちなみに、オフィシャルの観光案内人のような雰囲気で話しかけてきます。

 

彼らの目的は、もちろん観光客のお金です。

自分たちの管轄する船着き場へ誘導し、高い遊覧船代を要求することが狙いなのです。

一人かわしても、百メートルおきに首から身分証を下げた人が話しかけてきます。

 

運河の船乗り場までGoogle map検索「Pier Fernando Celada」でたどり着けます。

マフィアとグーグルマップどちらを信用するか、・・・・・・わかりますよね!

 

 

<グーグルマップルート>

改札を出るとすぐに交番があり、この交番とは逆の方に歩きます。

路面電車の線路が左側に見える辺りに「CALLE GRADIOLAS」という通りがあります。

この通りを右折します。

 

右折後は、「CALLE GRADIOLAS」をひたすらまっすぐ進みましょう。

飲食系屋台が数件見えたら、突き当たりが乗り場です。

但し、ここはガイドブックやサイトに書いてある船着き場です。

 

ファインの様なお一人様でも乗れる船は、ここからは出ません。

「料金はボート単位で団体で遊覧船に乗らないと行けない」

と書いてあるガイドブックやサイトが案内している場所がここの船乗り場です。

 

 

 

<個人が乗るトルヒネラ乗り場>

先ほどの団体船乗り場から、約10分歩いた船乗り場から出ています。

(迷わずたどり着ければ10分位ですが、ファインは25分かかりました)

料金は船頭さんに直接渡し、領収書代わりのパンフレットを受け取ります。

ちなみに、ここはグーグルマップやマップス・ミーでも検索出来ませんでした💦

 

ファインは、露店屋台や八百屋さんに聞きながらなんとかたどり着けたのです。

ファインは、普段なら基本的に有名観光地を日曜日に訪れることを避けます。

しかし、今回のソチミルコは敢えて日曜日を狙いました。

 

平日だとマリアッチが少なく盛り上がりの雰囲気に欠けるのです。

「ソチミルコに行くなら週末の方がいいよ」

との現地情報を参考にして日曜日に訪れたのが正解でした。

マリアッチ=音楽を奏でる楽団

 

マリアッチマリアッチ

 

 

<ソチミルコの印象>

あなたは、福岡県の「柳川の下り」をはご存じでしょうか?

ファインは、「柳川の川下り」にとても似ているなぁ~、と思いました。

ちなみに、話が脱線しますがここで食べるウナギがメッチャ美味しいです。

 

話を戻しますねm(__)m

船乗りが竿を運河の底にさし、進んだり方向を変えたりして船を操縦する点などが「柳川の川下り」と共通しています。

柳川の川下りは船頭さんが歌を歌うけど、ソチミルコはマリアッチが音楽をかなでます。

 

柳川では、毎年2月11日から4月3日まで開催されるひな祭りイベント

「柳川雛祭り さげもんめぐり」で「さげもん」(=雛の吊るし飾り)

 

ソチミルコでも人形を吊るしてある人形島があります。

川下りの途中でも水上売店のような買い物ができる点も共通していますね。

 

異なる点と言えば「柳川の川下り」は、地味な小舟です。

そしてヤクザではなく、きちんと研修を積んだ方が船頭さんとして働いているのです。

 

ソチミルコの船頭さんはビール飲みながら仕事してました。

飲酒運転です、暑くて飲まなきゃやってられないようですwww

 

ちなみに、柳川の川下りは屋根がありません。

ソチミルコの遊覧船は屋根があり、船頭さんの飼い犬が屋根の上を自由に動き回っています。

ソチミルコの遊覧船はメッチャ派手で、船頭さんもマフィアの一員らしいですよ(笑)

 

 

 

丗界7大禁断の地:ソチミルコ人形島(La Isla de la Muñecas)

トルヒネラの船乗り場から人形島までの所要時間:片道2時間

2時間コース、3時間コース、4.5時間コース、5.5時間コースと複数コースがあります。

下記写真の一番右が、人形島(La Isla de la Muñecas)へ行くトルヒネラの運賃です。

この写真だとちょっと、見にくいでしょうか?

ソチミルコの料金表ソチミルコの料金表

 

人形島へは往復4時間弱かかるので、通常1400ペソかかります。

(最大18人乗りの舟を一隻チャーターなので、大人数で行く方が一人当たりが安くなる)

人形島(La Isla de la Muñecas)へ上陸の際にも、一人30ペソの入場料が必要です。

1ペソ = 約5.3円

 

ちなみに船頭さんは、行くまでが大変だから人形島へはあまり行きたがりません。

人形島にたどり着くには、運河が途中で切れて一度下船しなければならないのです。

その時に、トルヒネラをクレーンで運びます。

 

ちなみに、それほど大変な思いをして観に行った人形は全然かわいくありませんから。

子供はトラウマになるから連れて行かない方がいいかも知れませんよ。

それくらい「怖い」「不気味」なのです。

大人でももう一度行きたいとは思わないでしょう。

 

<人形島La Isla de la Muñecasの歴史>

なぜ人形島(La Isla de la Muñecas)が出来たのか諸説あります。

たくさんあるので、ここでは2つだけ紹介します。

 

諸説1

その湖へ続く運河で、少女が溺れていたのを発見したのが

フリアン・サンタナ・バレッラ(Julián Santana Barrera)という人物です。

 

サンタナは助けようとしたのですが、少女を助けることができず亡くなってしまいました。

その少女の供養くようの為にサンタナは人形を集め、この島を人形で飾り付けたそうです。

 

 

諸説2

サンタナが、人嫌いだったとも伝えられております。

逆さ吊りにした不気味な人形で他人を追い払おうとしたともいう説が有力です。

 

現在の人形島(La Isla de la Muñecas)は、サンタナのおいが所有しています。

この人形島が不気味だと言われている理由が、見た目の人形だけではありません。

 

ある日、サンタナ氏は甥によって遺体で発見されました。

その遺体発見現場は、少女が溺れてしまった場所とまったく同じ場所だったそうです。

ちょっと、「ぞっ」としませんでしたか?

 

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

追伸

今回ご紹介した世界文化遺産に登録された「ソチミルコ」はいかがでしたでしょうか?

 

トルヒネラの乗船する際には、確認しなければならないことがあります。

往復で乗船場所に戻る船か、片道のみで乗船場所に戻らない船か、です。

ファインが乗船した時は、この事実を知りませんでした。

 

しばらくトルヒネラを楽しんでいたら、全員下船したのです。

キョトンとしているファインに、一緒に乗船していたメキシコ人が

「終点ですよ」

と教えてくれて、初めて乗船場所に戻らないことを知りました。

終点場所には、飲食店やお土産屋さんがたくさんあります。

トイレもありますが、すべて有料なので常に小銭の用意をしておくことをオススメします。

 

使用方法は、トイレ入口に座っている人にお金を渡すだけです。

ティッシュをくれる所とくれない所があるのでティッシュは常に持ち歩いた方がいいかもしれません。

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管理人

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居住地域  :千葉
<自己紹介>
飛行機が飛ばない状況でも、未知の国へ行く意欲がまったく衰えない旅ブロガーです。ひとり旅を好むが寂しがり屋という矛盾した性格をしています。都内の大学卒業後、旅行会社へ就職。転職後も旅行関連の資格を取得し観光業界へ従事。添乗員を目指している方、国家資格取得を目標にしている方の参考になるネタを投稿していく予定です。海外旅行では、失敗だらけだけど無事に帰国できればokという考えで旅を続けています。同じ旅好き、もしくは観光業界への就職を目指している方々の役に立ちたいという思いでブログをはじめました。旅行に関する情報をシェアしあなたと一緒に成長できれば嬉しく思います♪

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